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2013年10月25日

信楽サイクリング(5)最後に陶芸の森へ登ろう

ブログに乗せられなかった大きい写真はコチラからご覧ください。
iPadで編集後、iCloudで公開しています。

https://www.icloud.com/iphoto/projects/ja-jp/#1;CAEQARoQZERUuABtLukjz2Qbnzsg-w;36ABE9BC-2FF3-492E-B764-021CE292F895

b.信楽の中心部が近いってのに、どんどん山ん中みたいやけど、これで道あってるんすか、

a.こんでええ、踏切わたると急に開けてくるさけえ、



b.ほんまや、畑や民家の向こうに、形の良い丘も見えてきた、

a.これも愛宕山(アタゴヤマ)って言うらしい、あちこちにあるんやなあ、

b.福知山市にもありましたねえ、ちょうどこれと似たような小高い丘、同じように愛宕山って呼ばれてた、

a.いったい、いくつ有るんや、同名の山が国内に、

b.ウィキペディアによりますと、東北から九州にかけてまんべんなく点在してますねえ、

全国各地の愛宕山一覧
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9B%E5%AE%95%E5%B1%B1

a.京都にそびえる元祖、愛宕山は火の神様をまつってるから、防火の願いを込めて各地に同名の山々が生まれたとか、

b.さあ、そこまでは書かれてませんが・・・ちなみにここ信楽の愛宕山は陶芸の町らしく、山頂に陶器神社があります、登ってみますか、

a.いや、そこまで興味ないし、駅前から中心部をぐるっと見て回ろう、

b.しかし、信楽高原鉄道という割には、ぜんぜん高原らしさがありませんねえ、

a.まあ300メートルにも満たない場所やから、仕方ないやろ、でも、駅前からずっと信楽焼の小道が続いてて良いなあ、

b.国道を渡ってと、クルマも入れないような小道に道しるべが立ってますね、

a. 窯元(カマモト)散策路 っていうのか、昔から暮らしに使われてきたような良い小道やなあ、

b.道に埋め込まれた陶板も生かしてますねえ、

a.ほとんどのお客さんはクルマで来て国道ぞいの店舗をのぞいて帰るだけみたいなんで、町の人々がこんな散策路を提案してるらしい、

b.たしかに、言うだけあって良い道の連続ですねえ、自分でこれだけ良い小道を探そうと思ったら、しばらくここに暮らさないと無理でしょうねえ、

a.非常にありがたいし、楽しいなあ、焼き物にはあまり興味がないけど、道の感じがとっても良い、熟成の極みやな、

b.ぐるっと回って、出だしの新宮神社へ戻ってきました、

a.まだ真新しい信楽焼の狛犬(コマイヌ)、

b.タヌキじゃないすね、さすがに神社は、

「信楽もタヌキじゃないよ狛犬は」、

a.なんか永遠に小道を散策してたいけど、そろそろ「 陶芸の森 」へ行ってみようか、数百メートルだけ死ぬ気で国道を走って、

b.森というか丘ですね、こりゃ、

a.けっこうだらだら長い坂が続くなあ、

b.良くも悪くも県立らしいよそよそしさというか、クールな感じというか、上から目線というか、

a.タヌキの「タ」の字も無いなあ、

b.意識的にタヌキを排除してるようですねえ、

a.あまり可愛いとも思えへんし、別にええんやけど、

b.そうとう登ってきました、



a.われわれは向こうの山すそを左から走ってきたんやな・・・人工的な丘やけど悪くないなあ、ここまで登ってくると、見晴らしも良くて、

b.これはこれでスカッとしますね、

a.国道からどれくらい登ったんや、

b.50mほど、あと10mも登れば丘の頂上です、

a.アダムスキー型UFOを意識したような、これは、



b.陶芸館、日本でも数少ない陶芸専門の美術館やそうです、入ってみますか、

a.うーん、窓もないし閉じこめられて宇宙へ拉致されそうやし、丘の頂上へ向かおう、

b.「星の広場」って言うのか、



a.この建物、やけにアレ思い出すなあ、「ミスト」っていう、大昔のパソコンゲーム、ウィキペディアに出てねえかなあ、

b.ありやしたぜ、親方、1993年、マックのパソコンゲームとして登場、以下コチラからどうぞ、

http://ja.wikipedia.org/wiki/Myst

a.今でも続編出てるんか、

b.いや、5本目となるシリーズ最終作は2005年9月ですね、

a.自分はプレステ版でやったけど挫折した、もう少し軽くて謎解きも楽なら最後まで行けたやろうけど、でも画面は恐ろしくきれいやった、そんだけ覚えてる、今も、

「美しく重くて難(ムズ)いMYST(ミスト)かな」、

b.さあ、ここがいちばん見晴らせるポイントのようです、



a.南を見晴らしてんのか、

b.こうして眺めるとやはり高原というか、ばっちり山の中っすね、

a.ここは冬が厳しい、びっくりするほど氷点下になるんや、二度見するほど他より寒い、

b.この町の人たち、みんな信楽焼で食ってるんすかねえ、

a.さあ、おおかたそうなんちゃう、

b.すごいっすね、もしそうなら、焼き物だけで町が成り立つなんて、

a.うむ、いつ頃からこれほどの人たちが住んでるんやろなあ・・・


2013年10月16日

信楽サイクリング(4)味のある細道

ブログに乗せられなかった大きい写真はコチラからご覧ください。
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a.さあ、信楽の宮跡で弁当食って散歩もしたし、そろそろ次のエリアへまいろう、

b.いきなり交通量の多い幹線道路に出くわしました、

a.信楽を南北に貫く国道307号線、通称「近江グリーンロード」、

b.この国道は渡るだけっすね、いつもどおり、

a.静かな味わい深い道を走らねば生きてる甲斐がない、国道は最後のチョイスや、

b.てことは、この雲井小学校も、左右に道が走ってますが、より雰囲気豊かな左手を行きましょう、

a.小学校の校庭から運動会のざわめきがする、ススキも生えてるし、いかにも秋やなあ、

b.そんな路傍( ろぼう =道ばた)に古いお地蔵様も、

「道ばたの地蔵も駈( )ける運動会」、

a.山すそにそって続くこの道、静かで味があるなあ、通るクルマも少なく、いずれも近所の穏やかなドライバーばかりやし、

b.そんななか、歴史を感じさせる神社が、



a.「日雲神社」、なんて読むんや、

b.そのまんま、「ひくも」で良いみたいっす、

a.YouTubeにここの太鼓踊りが紹介されておるぞ、



b.しかも解説付きで為( ため )になります、ところで、この日雲神社、神聖な敷地の中を信楽高原鉄道がぶち抜いてます、ほかにルート無かったんかなあ、

a.山あいで線路を敷けそうな平野部は限られてるから、仕方なかったんやろうけど、罰(バチ)があたりそうでちょっと怖いなあ、

b.そういえば大きな鉄道事故がこのすぐ北側で起こってますねえ、1991年に、

a.ところで、信楽って町は走ってみて初めて分かったけど、せまく細長い平野部に鉄道や国道や田園や住宅や公共施設や、あれこれ全部がぎゅっと凝縮されてるんやなあ、

b.ふつうの田舎よりずっと密度がある、でも同時に道の選択肢も少ない、というか、実際これ以外無いんじゃないすか、自転車がのんびり走れる道って、

a.ほんまや、じゃあ帰りもこの道か、

b.ところで、今回はどのあたりまで行くんすか、信楽町の、

a.線路にそってこの道を進んで、終点の信楽駅前からぐるっと町中を一周、最後に「陶芸の森」って小高い丘へ登ってみようと思う、

b.しかし、このルートは調子いいっすね、少し小高い場所を走ってるんで、右手が見晴らせて楽しいし、ゆるやかにカーブする昔ながらの道の風情が残っていて、



a.下に見えてる道も古そうやな、舗装されてるけど、

b.いやされるようなカーブがずっと続いてますねえ、

a.クルマは走りにくいやろうけど、自転車には最高に心地良い曲線やな、

b.そうこうするうちに、町の中心部をながれる大戸川(ダイドガワ)がぐっとこちらへ蛇行して、右手から丘も迫ってきました、

a.前方に吊り橋が見えるな、何年ぶりやろ、吊り橋見るなんて、



b.川をはさんで駅とお寺をつないでるのか、

a.いかにも由緒ありげな門がまえ、



b. 玉桂寺(ギョッケイジ) というそうで、信楽宮(シガラキノミヤ)が完成するまでの間、聖武(ショウム)天皇が住まわれたそうです、そののち弘法大師空海さんも訪れて記念植樹をしております、

a.なるへそ、どうりでやんごとない雰囲気や、

b.「やんごとない」?

a.漢字で書くと「止事無い」、非常に尊いというほどの意味あいじゃ、

b.民家も見あたらないこの駅に、立派なつり橋がかかってるのも、大いにうなずけますね、

「つり橋を 渡りやんごと ない寺へ」、





2013年10月11日

信楽サイクリング(3)紫香楽宮

ブログに乗せられなかった大きい写真はコチラからご覧ください。
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b.しかし、なんでこの風変わりな松だけ「うつくし松」って呼ぶんすか、

a.さあ、ここだけで自生してる貴重な松なんで、実際より美しく見えるんとちゃうか、

b.なるほど、そういえば、国の天然記念物やし、 昭和天皇も訪れてる んすねえ、

「根元から末広がりな枝の松」、

a.さて、うつくし松をゆらす風の音に囲まれてゆっくりできたし、そろそろ峠を目指そうか、

b.あと400mも登るんか、でも登っていくと、けっこうな山ん中に住宅街があって、ビックリしますね、

a.うむ、すぐ横に 広大なタキイの研究農場 があるから、それ関連の人が住んでるやろか、ちょっと意外な感じがするなあ、

b.その住宅街を抜けると、一気に人里離れた山の中、

a.クルマ1台、やっと通れるほどの細道、でもガードレールもあるし、舗装もされてる、

b.静かな山のなか、ハイカーもクルマもやってこない完全貸し切り状態です、

a.ちょっと怖いくらい繁茂(ハンモ)してるな、山の草木が、



b.これほど山深いと、精霊とか妖怪まで潜(ヒソ)んでいそうですねえ、昼間でも、

a.たしかに気味悪いなあ、よし、じゃあ逆に、この恐怖をバネに峠を登りきる戦法や、

「峠道、恐怖ターボで登ったる」、

b.とうとう峠を越えましたぜ、親方、



a.ススキも生えて一気に明るく、風通しも良くなったなあ、めっきりすがすがしいや、

b.あとはひたすら下るだけ、でも、峠のこっち側って、ずいぶん整備されてますねえ、道路が広くなめらかで、

a.峠近くに畜産団地があるからや、

b.なるほど、かわいそうにここからたくさんの動物たちがお肉になって出て行くんか、どうりで、どことなく悲しい雰囲気が漂ってると思った、

a.不思議やな、どこにでもありそうな山道なんやけど、ハッキリ感じ取れるもんな、悲しさとか寂しさとか、

b.もうお肉食べるの止めましょうか、

a.うーん、でもたまに、ホンマ美味いって思うしなあ、ときどき食べないようにするか、

b.そんな道を下り終えると、のどかな田園風景、

a.田んぼの畦( あぜ )にもススキがなびいてる、



b.のどかですねえ、刈り入れも終わって、村もホッとしてるような、

a.すこし先に、ゆるやかな丘があって、そこが 紫香楽宮跡(シガラキノミヤアト) なんで、そこでひと休みするか、

b.ここが奈良時代に聖武天皇がたびたび訪れていた離宮の跡か、なんとなく気品ただよう森ですねえ、気のせいなのか、



a.今となっては、何があるってわけでもないけど、数ある候補地から選び抜かれただけあって、小高い丘や森から、落ち着いた気配がするなあ、

b.ずっと居たくなるような、ココロが安心するような、

a.昼めしにしよう、

b.弁当の中身はともかく、最高にぜいたくな空間で昼ごはん、ここもほぼ貸し切り状態っすね、

a.昼メシすんだら、ぐるっと丘をひと巡(メグ)りしよう、何が有るわけでもないけど、

b.ここはあまり手を加えてなくて良いっすね、作りすぎない感じが、かえって、

a.点々と案内の石柱があるばかりで、あとは自然に踏みしめられたような細道がつづくばかり、

b.史跡じゃなかったら、今ごろは住宅街でしょうねえ、場所も良いし、

a.信楽(シガラキ)ニュータウンか、

b.紫香楽(シガラキ)ニュータウンやないすか、

a.信楽と紫香楽、どっちが正解なんや、

b.いや、どっちでも良いみたいっすよ、

a.なんや、聞いて損した、やっぱり、ややこしいなあ日本語は・・・




2013年10月04日

信楽サイクリング(2)東海道にそって

ブログに乗せられなかった大きい写真は、前回分とあわせて、コチラからご覧ください。
iMacのiPhotoで編集して、Facebookで公開しています。

https://www.facebook.com/hisashi.takemaru/media_set?set=a.170491623154467.1073741825.100005808901271&type=3



b.今進んでるこの道って、街道筋( かいどうすじ )じゃないような、東海道にそって行くんじゃないんすか、

a.たしかに草津川にそって東海道の街道筋が伸びてるけど、クルマ多いんで、ひとすじ先の葉山川ぞいを進んで、ほとぼりの冷めたあたりで街道筋に合流する戦法や、

b.「ほとぼりが冷める」って、どういうことっすか、「ほとぼり」って、

a.さあ、なんやろ?、知らんと使ってた、

b.「熱」とかいて「ほとぼり」って読ますんですね、

a.なるへそ、つまり、クルマの熱気も感じないようなのんびりロードになったら、街道筋に合流ってわけや、

b.しかし、クルマが多いのもうなずけますね、現代の東海道、国道1号線がすぐそばを通ってるし、日清食品やセキスイなど名だたる工場が国道ぞいに並んでる、おまけに新幹線まで国道をクロスして、

a.そういえばこのすぐ先に、新幹線の新駅つくろうって計画もあったなあ、けっきょく実現しなかったけど、

b.なるほど、ほとぼりも冷めて、これはしっとりした街道筋に出てきました、



a.右手のお屋敷が 和中散(ワチュウサン) っていう万能薬で大いにもうかった大角家のお屋敷でござる、

b.時速30キロの標識もありますね、これじゃあクルマも走りにくいやろな、

a.でもけっこうなスピードで突っ込んでくるクルマもあるから要注意、地元のヤンキー風お姉さんとか、

b.ああ、ぬいぐるみいっぱい積んで、太く小さいハンドル付けた軽四か、たまに見かけますねえ、でもすれ違うのは圧倒的に高齢者ドライバーすね、

a.うむ、これから最高に危険なのは、ヤンキーのお姉さんより、急増中の高齢者ドライバーや、

「止まろうとアクセル全開、高齢者」、(友蔵 恐怖の俳句)、

b.秋らしく彼岸花も咲いてます、



a.あの山のすそ野にそって小道が続いていて、そちらは完全に広重の浮世絵状態や、ココロに余裕があればなぞってほしい、

b.これも街道らしい光景ですね、



a.石部宿(イシベジュク)、東海道五十三次、51番目の宿場、

b.「お気軽にお入りください、お休み処(ドコ)」、って書いてるけど、なんか入りにくいっすね、大きなのれんが入り口ふさいで、中見えないし、

a.雰囲気あるのに残念やなあ、お品書き(オシナガキ=メニュー)とか目立つような看板出しとけばいいのに、

b.じゃあ素通りということで、

a.先へまいろう、

b.ところで、信楽(シガラキ)って 信楽高原鉄道 があるくらいやし、やっぱり高原なんすか、

a.どうやろ、iPadのマピオンで見てみよう、これとっても見やすい地図アプリやけど、ヨコ位置ないのがつらいなあ、

b.出ました、信楽(シガラキ)駅は海抜288m、けっこうありますね、

a.ここはどれくらいや、

b.JRの石部駅で海抜126m、なんや、たった162m登るだけか、

a.いやいや、登って降りなきゃならんから、もっともっと登るはずや、 うつくし松 のあたりから林道で信楽(シガラキ)へ入るんやから、

b.えー、峠は海抜538mもあるんか、ここから400mも登りやんか、

a.まあ、ただ林道なんでクルマもこないし、完全な山歩き感覚でこいで行ける、マイペースで登れば楽しいばかりや、

b.そうすか、まあ仕方ないからつき合いますけど、

a.まあともかく、うつくし松のあるとこまで登って、そこでひと休みしようや、



b.そこまで、どれくらい登るんすか、

a.100mもない、

b.え〜、まだそんな登るんすか・・・




2013年10月01日

信楽サイクリング(1)南草津駅からスタート


「コンビニは進学塾の真下(マシタ)やな」、

b.どこすか、ここ、

a.JRびわ湖線に新しく出来た 南草津駅 、その北口というか、西口というか、

b.どっちなんすか、

a.線路ななめなんで、どっちつかずや、

b.たしかに新駅って感じがする、

a.立命館大学、草津キャンパスのために用意されたような駅なんで、まるで「A列車で行こう」タウンや、

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b.街路樹まで初々しいっす、

a.うむ、「新駅は初々(ウイウイ)しいぞ草木まで」、

b.ところで、日時がまだ分かりません、

a.写真のデータには、「2008年9月23日、午前9時57分」とある、カメラはキヤノンのパワーショットG7、自転車はジェイミスのオーロラ、2005年モデル、

b.例によって、京都の西大路駅 or 桂川駅から自転車を袋に入れてのお気楽輪行かあ、

a.新快速は別やけど、普通列車は京都駅で大半の乗客が降りてまうから、あとは確実に座れて、20分も景色をながめれば到着、飽きる間もなく、運賃もかからず、お気楽な日帰りサイクリング、

b.で、本日は信楽へ行って帰るって事で良いんすか、

a.信楽高原鉄道は乗って楽しい電車やけど、これに乗ってまうと、単線のJR草津線に連絡するんで、果てしなく時間がかかるような気がする、それに座れる確率も低い・・・だったら自分の足で信楽からびわ湖線までもどろうかと、

b.なるへそ、じゃまあ、おもむろに機動開始ってことで、

a.ユルユルとまいろう、

b.しかし、まるでA列車状態ですね、びわ湖線の下を道がくぐって、画一的なビルが建ち並んで、



a.下地になる町がなく、田畑つぶしてイチから作ったんで、もろCGの世界やなあ、

b.でも、歩道の広さからこの町が平成生まれって分かります、



a.ほんまや、いつのまにこんな広くなったんやろ、昭和のころは、歩行者や自転車のこと考える余裕なかったもんな、とにかく増え続けるクルマの対応に追われて、

b.あと電柱もありませんね、

a.おお、そういやそうや、

「平成の町にはねえな電柱が」、

b.そんな平成のニュータウンから 土器も発掘 されてます、



a.JRくぐり抜けのトンネルに発掘された土器のパネルが展示されててビックリ、さすが立命草津キャンパスつながり、学問の香りが漂っておるぞ、

b.子供の頃から何度もここをくぐって、このパネルを目にするうちに偉大な考古学者が誕生するとか、

a.あったらオモロイやろな、そんな実話、

「JRくぐれば考古学者やな」、

b.南草津駅から20分、天井川(テンジョウガワ)と化した草津川をはさんで、古い町と新しい町がはっきり分かれてます、



a.確かにそう見えるな、左の坂を下ると中山道(ナカセンドウ)と東海道が合流するんで、昔は草津川の左手側がより栄えたんやな、

b.現在はどうなんすか、

a.川の右手にJR草津駅があるんで、今は駅前を中心に栄えてる、

b.駅はあの高層ビルのあたりかなあ、

a.あの少し右、

b.しかし、でかいビルですねえ、京都市やと景観条例でまずひっかかりそうな、

a.高さが111mなんで「 Tower111 」、っていうらしい、1階が商業施設、3〜32階が集合住宅、

b.ビルの中で出前やってないんすかねえ、32階から電話したらエレベーター使ってアツアツの中華料理が5分で届くとか、

a.そりゃますます便利やな、窓から琵琶湖も一望できるし、快適すぎて引きこもってまうで、

「住環境、心地良すぎて引きこもり」、

b.快適すぎんのも考えもんすね、

a.ほんまや、


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