昨日テレビを見ていたところ(実はこれを書き始めたのは数日前。内村さんとかサンドさんとかが出てたやつね)、「ブドウハゼ」が話題になっていて驚いた。驚いたなんていうと私の山にブドウハゼがあるのではないかと思われるかもしれないが、そういうことではない。あっても不思議ではない気もするが、少なくとも私は確認していない。
こいつ だ。
台風で山がひどくやられたとき、たいへんな高所にどばーっとなっているブドウ状の木の実が軒並み落下した。テレビで見ていて、もしかしたらアレが金色に変色するとブドウハゼの実になるのではないか・・・そう直観したのだ。
私の直観なんて当たった試しがないのだが、直観以外にもちゃんとした根拠が珍しくあった。それは「私が入る山にはハゼが多い」ということ。ハゼったって魚系のハゼじゃあないですよ。今紅葉の最盛期を迎えている山では、「ナンキンハゼ」というハゼ科の木の紅葉がとても美しい。
なんだかわからん木の実が落ちていたとしても、その正体を探るための時間を割くほど私は勤勉ではない。食えるかもしれないきのこなら一生懸命調べるが、どう見ても食えそうにない木の実の正体なんてどうでもよいのだ。しかしテレビを見て、希少価値が高い木なのかもしれないと知った以上、なんとか調べたいと思った。
そして調べた。たぶん正体を突き止めた。とりあえず予想しようか。
◎ イイギリ
△ ブドウハゼ
△ ナンキンハゼ
赤い木の実は相当な強毒のものもあるというから、なんでもかんでも試しに食ってみようという考え方は捨てたほうがよい。私もこのブドウ状赤い実の正体を調べながら、そういう考えは捨てることにした。強毒赤い実に当たらなくてラッキーだった。これまでは。強マズイ赤い実は何度か食らったが。
で、結論からいうと、おそらく「◎ イイギリ」で間違いないだろう。そして実はこの赤い実、食えるんだそうです・・・びっくりしましたよ、正直。食えなさそう感のものすごさはタマゴタケの比ではない。なんというか、毒の有無がどうのというよりも、恐ろしく食欲がわかない実なのである。やっぱり神様がつくったもんは奥が深いなー。
ただ、食って害がないという程度のもので、よほどの事情がない限り食いたいと思うような味ではないらしい。調べた印象からは、「基本ビターでうすら甘い感じの実」なのではないかと想像する。たとえばクマと出くわし決闘するも敗れ、足のほうから食われている最中にクマが急用を思い出して帰って行った・・・などという抜き差しならぬ状況以外では、イイギリの赤い実を食う機会もなさそう。
足だけ食われて動けなくなって、食わなきゃ飢え死にしちまうという状況以外では、少なくとも私は食わないと思う。私だったら足だけ食われて動けなくなった時点で助けを呼ぶと思うので、足だけ食われてもイイギリの赤い実を食うことはなさそうだが、果たしてどうだろうか。
さて、ここからはずいぶんたまってしまったヒラタケの写真を節操なく掲載しようと思う。今日も「薄気味悪い道」方面に行ってきたのだが、もう出ないだろうと思っていた木からまた1?sくらいのヒラタケを採取してきた。まあ、たぶん時系列になっていると思うので、まったく変わり映えのしないいつもと同じヒラタケ画像を見たいという物好きな方はどうぞご覧ください。どうぞどうぞ、遠慮なんて要りません。どんどん見てください。
11月29日
↑前半戦ラストで大量に収穫した一番奥のホダ木。顔ぐらいある。デカすぎだろう・・・
↓決して小さくないが小さく見えるノーマルサイズのヒラタケ。同じ木。
例年2回に分けて15kgくらい収穫できる木なんだけど、今年はまだ出そうな雰囲気がある。明日あたりまた行ってみようと思う。
12月4日
↑1本だけこんな時期に出てきたムラサキシメジ。目立つので残しておくとロクなことにならないという前回の反省を生かし、普段なら絶対に残す「たった1本」をありがたくいただいてきた。相変わらず土臭いが、相変わらずシメジ的美味。
12月7日
↑台風でぶち折れた木。デカイ。ここのは毎年そうだが。
↓そのちょっと先の「1本目のホダ木」と呼んでいた木。この木はいったい何回出るんだ?
先日ムラサキシメジを掘り返すように持って行った人とおそらく同じ人が持って行ったホダ木で、きっとこれが(この木では)今年のラストだろうなーと思っていたら、まだ出るから驚く。さすがにもう最後だと思う。
そして今日。薄気味悪い道で今年新たに見つけたホダ木。こいつも4発目か5発目。毎度撮影して掲載しているわけではないが、この木を含む周辺の木々は年がら年中ヒラタケを発生させている。薄気味悪いのは道ばかりではなく、ここらへんの木々もけっこう薄気味悪いぞ。そしてここらのヒラタケもなんだかヤケにデカイしちょっと気味悪くなっている。
↑まとまって出ていたのでその周辺のチョビ出ヒラタケも含め採取してきたが・・・
↓周辺の木々にはこんなのがひっきりなしに出てるんですよねー。ほんとうにいつも出てる。なんだこれ?
とにかくこのへんのジメジメ感のすごさといったらなく、おそらくヒラタケにとっては絶好の環境なのだろう。でけえし分厚いしいつも出てるし香りも強いし、誰に気兼ねすることもなくひたすらのうのうと成長している感がある。
だったらヒラタケ以外のきのこももうちょっと頑張れよと個人的には思うのだが、なかなかそうもいかないんですねー。数年前にこの近辺でブナハリタケをちょこちょこっといただいたことがあったが、あれ以来全然出ねえし。
あ、そういえばですね・・・ここからが今日の第3話目。
先日農協に行ったんですよ。まあ自宅からはちょっと遠く、地図で見る限りでは自宅近辺なんて比じゃないくらい山ばっかの、車で30分くらいのとこなんですけどね。とにかく野菜・フルーツ類が安く手に入るということで、掘立小屋のようなきったねえ店構えなんだけど、通勤ラッシュかよってくらいに毎度人だらけの店である。
野菜やフルーツのことはよくわからんからそっちは家族に任せ、私は酒コーナーとかナッツコーナーとか、人がいない方面で時間をつぶしているのだが、そのとき見つけた。「150g入りヒラタケ324円特価!」というラベルを・・・
私はあくまでも趣味の一環としてきのことりをしている。いろんなきのこに親しみたい気持ちがかなり強い。ヒラタケに偏ってしまうのは偶然であり、いくらヒラタケがいっぱい収穫できるからといって、近所の人や家族がいうように「売る」なんていう発想は微塵もない。
去年もダメだったが、今年は台風直撃の影響もあって、ヒラタケに限らずだいぶ量的に少なくなってしまった。多いときでは推定40kgを超えるヒラタケを収穫したことがある。相当な量を近所や遠方の親類に送り付けてなお、1年かけても食い切れないくらいだった。今年はたぶん20kgは超えていると思うが、30kgはいっていないと思う。
40kgの年は、たぶん頑張れば50kgくらいいったんじゃねえかなぁと思われるくらい猛烈な発生だった。仮に50kg収穫したとして、150gの原価100円ですべて売りさばいたとしよう。すると、50×1000÷150×100円の収益ということになる。ここからは電卓の出番だ。まあ大した数字にはならないだろう。だから売るつもりなんてまったくないんだけど・・・
いや待てよ。天然ヒラタケだと付加価値も見込めるはずだ。デカさだって、農協の栽培ヒラタケなんて150gパックを丸ごと覆うくらいの傘サイズだぞ。よし、ちょっと某有名通販サイトでカンニングしてこよう!
カンニングしてきた!なんと!私が収穫しているのと同じくらいのサイズ感のヒラタケで「300g2100円!」だってさ!やたらと「!」ばかりでうるさくてごめんなさい!でもさ!グラム単価が700円ですよ!ちょっとこれで計算してみます!すると・・・
50×1000÷100×700=35万!!!!
やっぱり売ろうかなー・・・なーんて、考えちゃいますね。もちろん売りませんよ。今年の25kgで計算しても17万5000円にはなるけど、売りません。17万5000円分を俺1人で食ってやるんだーーーー!
ということで、最後はとんでもなくイヤラシイ話をしたところで、今回は終わり。
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