ファン
検索
<< 2024年11月 >>
1 2
3 4 5 6 7 8 9
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール

2024年11月28日

クリタケモドキと謎シメジ、そしてテノヒラタケ

滅びゆく日本〜グローバリストの手口

アカモミタケを採りに山に入った。アカモミタケということは、モミ(樅)、つまり代表的な針葉樹である。
昨年爆発的に発生したため、今年もその恩恵にあずかることができたらいいなーと思いながら、週1ペースで3週目になる。今年はまあまあぼちぼちでんな。かなりの美味きのこなので、昨年はウハウハだった。

でも見てみると、まだアカモミ以外のベニタケ系きのこがぽつぽつ出ているから、アカモミには少々時期が早すぎるのかもな。去年も12月に入ってからが本格的だった。

で、モミ林ということで、典型的な針葉樹林なわけですよ。広葉樹がないわけではないので、まあ混生林といえばそうなんだけど、圧倒的にモミの林だから、頭のなかはほぼアカモミへの期待で満たされていた。

ところが、今年は少量ながらいろいろなところで見つけることができているクリタケを、またまた見つけた。
なんかの木の枝の付近に発生してたんだけど、周りはモミとスギしかなく、まあモミなんだろうなぁと思いながら、収穫した。

IMG_2024-11-28-13-22-13-440.jpg ←いつものアカモミ林にて

いやでも待てよ・・・クリタケって広葉樹だよね?木の根はおそらくモミだろう。かなり太いんでね。
とすると、これってクリタケじゃないってこと?とすると、なんだ?また所かまわず生えまくるニガクリか?
いや違うよなーこれはニガクリではないよなー・・・とすると、ナラタケ?も広葉樹だよなー・・・などと、ひとりでブツブツ言いながら裏返してみると、またもや「あ!」と思った。

IMG_2024-11-28-13-21-53-566.jpg

まあクリタケの老菌だけに傘裏も多少黒っぽくなるとは思うんだけど、それにしてもずいぶん黒い。ちょっとかじってみたけれど、やっぱり苦くない。あーこれは前回と同じ、クリタケモドキだわーと結論づけられた。
家に帰って調べてみたところ、クリタケモドキって針葉樹に生えるそうだ。これで間違いないだろう。前回採ったところも、広葉樹混じりの針葉樹林だった。

柄を見ると、なんとなくナラタケモドキっぽいんだけど、ナラタケモドキもほとんど広葉樹に発生するし、もっと垂生するんだよ、ヒダが。このレベルの老菌になると特にね。そもそも傘のテーストが違う。
まあこれは10本ほど採れたアカモミタケとともに、明日の朝の味噌汁の出汁および具になることだろう。

アカモミ10本か・・・もうちょっと採れるよね?と思って探し回ったところ、あれ?と思われるきのこと出会った。これです。

IMG_2024-11-28-13-35-29-821.jpg

いやね、一瞬シモフリシメジか!と喜んだのだが、引っこ抜いてみて、あーこれは違うな・・・と確信した。
超絶美味きのこであるシモフリシメジは、確かにモミ林に出やすく、私も毎年この林で「シモフリシメジー、どーこだー」と探しながら歩き回ってはいる。でもこれだけアカモミが発生する山だと、シモフリは出ないだろうね。

そして、シモフリはもうちょっと頑丈であり、レモン色の要素がもっと強いんだよ。比較的小型のきのこであるのに対し、写真のきのこはかなりの大型・・・やっぱりシモフリとは考えにくい。残念だけどね。

じゃあなんだよと次に考えたのが、ハタケシメジ。ハタケシメジってヒダに近い柄の色の変化が特徴的で、柄の元(ヒダとの接合部まで1cmくらい)は白っぽい淡色になるんだよ。

IMG_2024-11-28-13-35-42-471.jpg

ただねー、柄が中空で、けっこう軽っぽしい感じがしたんだよねー。確かに十分な老菌だったから、虫が入って柄が柔くなってしまった可能性はあるが、なんとなくハタケシメジの感じではないなーと結論付けた。
まあ今年は十分すぎるほどハタケシメジを食ったし、あまり欲張らないことにする。

傘だけ見ればアイタケ?とも思われたが、アイタケはベニタケ系のきのこだからまったく異なる。色を除けばむしろアカモミのほうに似ているきのこですね、アイタケ。良い出汁が出るし。でもアイタケにしては時期が遅すぎる。まあシメジ系の何かなんですよ。でもちょっと思い当たらんね。来年確かめてみたい。ということで、このことを忘れないために、今日はこうして記述している。

しばらくアカモミを探して彷徨ったが、結局大きな、またまたオーバー手のひらサイズのヒラタケを1株見つけることができた。本日はこれで終了。

IMG_2024-11-28-13-44-52-143.jpg

オーバー手のひらのヒラタケって、すごく多いですよ。もういっそのこと「テノヒラタケ」っていう種類に分類分けしちゃえばいいのに・・・などと、まったく思っていない。まあヒラタケはヒラタケですよ。テノヒラタケでもカオヨリデケエヒラタケでもない、ただのヒラタケです。

でもこのヒラタケは肉厚でうまそう!

【優れたyoutuberが解説】日本の、世界のほんとうの姿

2024年11月24日

かわいらしくておいしいきのこ

滅びゆく日本〜グローバリストの手口

一般にきのこはかわいいし、食えるものはおいしい。
しかし中には、とてもかわいいとはいえないきのこもある。食えるやつはかわいくなくてもうまいけどね。

IMG_2024-11-19-14-46-29-078.jpg
↑かわいくなくてうまいきのこ。でけえよ!(しごんち前、シメジロードのホームストレッチ入口)

このあたりのヒラタケはとにかく成長力に富んでいて、あっという間に巨大化する。
2〜3日で顔サイズになるものもある。写真のやつは1週間くらいかな。1週間前には何もなかったと思うんだけどね。

キクラゲも通常かわいらしいんだけど、ときおり人間の大人の顔サイズの不気味なキクラゲも出現する。大きいサイズのキクラゲが見つかるとうれしいんだけど、顔サイズになると、こんなもん食えるか!という気分。キクラゲは猫の顔サイズに限る。

で、昨日採れたのが、かわいくておいしいきのこ↓(Hにて、岩国商方面登山口の小断崖右手斜面)
IMG_2024-11-23-15-02-07-762.jpg

ここは人通りが多くて食用きのこはなかなか発生しない場所なんだけど、見た瞬間、おーやったー!クリタケだー!と心が浮き立った。こんなのが4、5株出てたんでね。しかし・・・

結局このきのこを収穫する前に、1本の幼菌をかじってみることになった。理由は、
・ここに来るまでにニガクリタケ(強毒)を大量に見てきたから
・傘裏が純白ではなく、やや黒褐色を帯びていたから
である。

ニガクリは食ったら死ぬ危険もあるきのこなので、絶対に間違えたくない。ただ、散々見てきたニガクリとは明らかに違う、みごとな栗色のきのこだったから、正直ちと迷った。
さらに傘裏の色はクリタケよりはニガクリタケに似ていたから。
たまーにあるらしいんだよね、クリタケそっくりのニガクリタケ。

なんであんなに似てねえのに誤食でニガクリ食って死んじまう人がいるのか・・・と、ずっと疑問に思っていた。なるほど、クリタケそっくりのニガクリを食って死んでるんだなと、このとき思った。

とはいえニガクリにまったくは似ていなかったので、まあニガクリなのかもなと思いつつ1本幼菌をかじってみたのだ。
もしこれがニガクリだとすると、猛烈な苦みに襲われるはず。果たして・・・

噛んだ瞬間、一瞬で口の中に広がったよ、猛烈な菌臭が。
しかし、苦みはまったくなし。そこで合点がいった。

これ、クリタケではなく(もちろんニガクリタケでもなく)、クリタケモドキってやつだわ、と。
クリタケモドキはクリタケ以上に美味なきのこで、実は隠れた人気者だったりする。
クリタケは調理してもわずかな苦みがあるのに対し、クリタケモドキは苦みがなく、クリタケ以上に旨味が強いとされる。
まったく人気のないナラタケモドキ(まずいし微毒)と大人気ナラタケ(うめえ)の関係の、やや逆である。

クリタケモドキって、傘裏がちょっとニガクリっぽい感じがするんですよ。
おそらく私ははじめての収穫になるんだと思う。

で、ちゃんと調理して食った感じ。
めちゃくちゃうまかったですよ。ただ、クリタケとどちらが上かと問われると、私は「どっちもうめえわ」と答えるだろう。

ニガクリみたいに、かじると苦いきのこは実際にかじって確かめてみるのがいいね。
ただし、ニガクリは加熱しちゃうと苦みが消えて、味はふつうのクリタケになってしまうから要注意。
もちろん、ニガクリの毒性は苦みの成分が消えた分だけ濃縮されることになる。食ったらタダでは済まないよ。

この辺はまだまだヒラタケやクリタケ、キクラゲあたりを収穫することができるはずなので、山歩きが楽しみである。

【優れたyoutuberが解説】日本の、世界のほんとうの姿

2024年11月17日

わたしは騙されない!

滅びゆく日本〜グローバリストの手口

昨今さまざまなデマ情報が流布されるケースが増えている。もちろん一般人のなかには悪質な性質を持った者だっているだろうし、そういう被害に遭ったよという人だって、読者のなかにいるのかもしれない。
それどころか、政治家が堂々と悪質なデマを流す時代だ。だから私は常々、絶対に騙されないからな!と念じながら日々を生きている。

しかし悪質ではなく、やむを得ず善良な人々を騙さなければならないものもある。悪意がない以上、そのものに遭遇したら、それは単なる不運である。私たちは全力で、不運を回避するしかないのだ。

決して悪質ではないが、人を騙すのが得意なきのこがある。クサウラベニタケだ。
もう1か月近くも前になるが、今年はシメジ(ハタケシメジ)が例年以上に豊富で、私たち家族はその恩恵にあずかることができた。

豊富なものだから、おーシメジがあるじゃんかー、あーまたシメジだわー、うぉーここにもシメジだー・・・という日々が、半月ほど続いた。ところが、おーとかあーとかうぉーとはちょっとちがう、あ!という感嘆符でクサウラベニタケを目撃した。

クサウラベニタケなんてね、まあはっきりいってそこらへんにありますよ。ツキヨタケと並び、日本では最も誤食事故が多い有毒きのこだ。しかしたいていは、シメジとは似ていない。いや、似てるんですよ、でもシメジも何も生えないところに出るクサウラは、もう明らかにクサウラであって、シメジではないんです。

ところですよ。
クサウラさんが曲者である所以は、シメジと一緒に生える場合、その周辺のシメジとそっくりになるという点にある。

それではご覧いただこう。今回は「どっちがシメジでどっちがクサウラか!?クイズーーー」である。

IMG_2024-10-30-11-34-39-489.jpg IMG_2024-10-30-11-35-09-158.jpg

まずは、こんな感じでシメジを収穫していた。ご覧のとおり、このあたりのシメジは、一般的にイメージされるシメジカラーではなく、かなり褐色を帯びている。まあハタケシメジは土地や時期によっていろんなカラーに変化するきのこではあるけれど。

しかしクサウラさんが褐色を帯びているなんて、なかなかないぜ。
でもね、見つけたんですよ。そういうクサウラっぽくないクサウラを。

でね、これはどちらがシメジか、あるいはクサウラか、下の画像を参考に、次のア〜オのなかから最も適切なものを1つ選び、その記号を書きなさい。

IMG_2024-10-30-11-38-41-060.jpg

ア 左がシメジ、右がクサウラ
イ 右がクサウラ、左がシメジ
ウ どっちもシメジ
エ どっちもクサウラ
オ シメジでもクサウラでもない

これは、難易度的に易しいですね。だって、私がすぐにわかったんだから。
この日は雨の翌日で、水分をたっぷり含んだシメジ、ならびにクサウラだった。
それでは、正解をご覧いただこう。

IMG_2024-10-30-11-38-51-018.jpg

ここからは、私同様初心者さんに向けた解説。
ある程度野生きのこのことを知ってるよ、という人からすれば、上の画像で、ああなるほどね、となるだろう。もちろんその上の画像を見た瞬間にわかってしまう人もいるはず。

で、正解は「ア」ですね。向かって左にあるのがシメジ、右にあるのがクサウラ。
なぜ上の画像で「なるほどね」となるのかというと、クサウラベニタケという名称が大きな手掛かりになっている。

クサウラベニタケとは、すなわち「臭裏紅茸」なんですよねーこれが。
裏が紅なのよ、クサウラさんは。

でもね、こんなにはっきり紅になっているクサウラさんは、そうそういない。
基本は白〜若干クリームがかっているのが一般的なクサウラさんの傘裏さん(?)です。
しかし、日の光をうまい具合に当ててみると、ビミョーに紅っぽく見えたりもする。

だから「裏紅」で判断しないほうがいいね。傘に光沢がある・・・というのもちょっとアテにしづらい。いろんなクサウラがあるから。典型的なクサウラならそれでいいけどね。上の写真でも、水にぬれていながら全然光沢なんてないでしょ。

やっぱり見た目は排除したほうがいい。持った感じの質感ですよ、触感というか。
シメジは小さくても比較的しっかりしていて、重みを感じることができる。クサウラさんは、軽っぽしいんだよな。華奢なつくりというか。ウラベニホテイシメジ(優良食菌)なんて、ハタケシメジよりももっと似てるから。傘裏赤いしね、どっちも。

まあ、きのこ初心者の方は、参考にしてみてください。
そんなにエラそうなことを言うつもりはなかったんだけど、教材としては素晴らしいサンプルだと感じたので、だいぶ前の画ではあるが、あえて掲載してみた。


ヒラタケは好調ですね。よかったよ。
昨日今季2度目の「袋いっぱい」を達成し、本日、毎年採らせてくれる「顔よりでけえヒラタケ」を今年もゲットすることができた。

3日前にはまだなーにも出てなかったのに、長くても3日間でこんなにデカくなるんだなーヒラタケ。成長力がすごいきのこですよ、ほんとに。

あれ?また写真が撮れてない・・・あー残念。もう今夜これから食うから、写真はなしでいいや。
代わりに、美しいカラカサタケを載せとくわ。あとスッポンタケ。珍味2種。どっちも食ってねえけど。

IMG_2024-11-16-13-41-27-949.jpg IMG_2024-11-14-12-13-10-222.jpg

【優れたyoutuberが解説】日本の、世界のほんとうの姿
Build a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: