前回レース番号を間違えたため、修正などせず、そのまま強引に続けようと思う。20、22と来てしまったので、今回は21、23のふた鞍予想&実食しようと思う。というか、実食はもうした。
(3/30)
まずは練習問題。これ(↑)はなんでしょうか?
◎ ゼンマイ
○ ワラビ
▲ コゴミ
△ ただのシダ
いや実際に山を歩いていると、こういうのを見かけて「あ、ゼンマイだ!」と喜び勇んで収穫しようとする人も少なくないんです。これはゼンマイではないんですねー。もちろんワラビでもコゴミでも、食える種類のシダではないんです。
まあ何らかの名前がちゃんとついていることは間違いないと思うのだが、食えない(毒はないがクソまずい)種類の「△ ただのシダ」が正解。ということで、この練習問題を踏まえて、次が本題。
(3/30)
さぁ、なんでしょうねぇこれは。
◎ ワラビ
○ ゼンマイ
▲ コゴミ
△ ウラジロ
△ その他シダ(食えない)
どうですか?見た感じは確かに「◎ ワラビ」に似ていますね。でもね、ワラビってのは、種としては有性生殖の2倍体に属するんだけど、葉は3倍体的な増え方をするのが特徴。↑の葉の部分(上部のくるっとしたところ)は「ふた股」に分かれているでしょ?ワラビは「3つ股」に分かれてるんです。
だからこれはワラビではなく、正解は「△ ウラジロ」でした。今回はちょっとイジワルな問題だったかな。ちなみにウラジロっつーのは、伝統的な正月を迎えるご家庭では「鏡餅」を伝統的に飾ると思うのだが、あの鏡餅に飾られているシダっぽいのがそれなんです。
なお、ウラジロの原産はロシアのウラジロストクなんです・・・てのはウソ。もちろんウラジオストクでもない。
てことで、この時期は先っぽが丸まっているめっちゃカワイイシダ類が続々にょきっている。代表的なのが、上の予想ダンゴのところにも登場した「ゼンマイ」です。こいつらはほんとにカワイイ。そして食えばうまい。ワラビにくらべて下処理がめんどいから敬遠されがちだが、味の深みはワラビ以上ですね。酒飲みのワタシからすると、ワラビよりもゼンマイのほうが好きかも。
てことで、難しい問題を出したお詫びに、「くるくるの天使」たちをたんとご覧いただこうと思う。これを食らえーーー!
(以上4/11)
食えるゼンマイとその他食えないくるくるの見分け方は実に簡単。ゼンマイは「綿毛」に覆われているのがなんといっても特徴的。処理するときには綿毛を全部とってゆでるんです。なんとなく茶色っぽくもふもふってしてるでしょ?これが綿毛なんです。
ちなみに↑に写っているのはすべて「男ゼンマイ」と呼ばれ、胞子を出す部分なので、食不適扱いとするのが適切な扱い。要は、株の保存のためですね。これとっちゃうと、その株がダメになっちゃうんで。
これに対し「女ゼンマイ」というのもあって、そっちをぜひ食していただきたい。見分け方も簡単ですよ。男ゼンマイはデカくてボコっとした出っ張りが葉の部分にあるのに対し、女ゼンマイは葉の部分が薄くてスリム。男ゼンマイの葉は繊維質で硬く、濃い緑であるのに対し、女ゼンマイの葉は薄くてなんとなくきたねえ色をした葉っぱ。
株の保存のための教えとして、男ゼンマイは食ったら死ぬとか毒があるとかいろいろ言われるが、そんなことはない。私もはじめはそんなこと知らず、男ゼンマイばかりむしりとって食ったけど、ふつうにうまかった。今は反省して、女ゼンマイだけを職いている。
なお、女ゼンマイについても、やはりひと株に3本以上生えているものから1本だけ、5本生えていたら2本、10本生えていたら4本とか、そんな感じで全部収穫することがないようにお気をつけいただきたい。全部とっちゃうとやはり株がダメになってしまうのだ。オスもメスもどっちもいないと生命は続いていかない。これは人間も動物もゼンマイも同じなんです。
さて、それではもう1本問題。わたしはどこ?クイズーーー!まずはこの写真をご覧ください。
ここにはある食えるもんがどこかにある、という趣旨の問題。全体像が見えてるのは全部で6本あるかな。よーくご覧いただくと、見えてくるかも??
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