今日は3種類のきのこを収穫した。
↑サクラシメジ。味の好みは分かれるところだが、見ためにはすこぶる美しいという感想で共通するだろう。
ものすごくたくさんきのこや山菜が採れそうなコースなのだが、まあ採れたためしがないところで見つけたサクラシメジ。個人的にはあまりうまいと思わない(にげえくせにそこまでうまみを感じない)から、ヒラタケコースとかタマゴタケコースで見つけたサクラシメジは基本収穫しなかった。
しかし今日は、まさかこのコースで採れるとは思っていなかったため、思わず収穫してしまった。久々に食ったところ、このところの雨で異常に水分が出てそこまで苦みを感じなかった。サクラシメジ・・・「苦いシメジ」の代名詞的なきのこ。もっと苦くて食えたもんじゃないのがニガオオシメジ。
その後、いつもと違うコースでヒラタケを採取。場所も色も異なるので慎重に同定(きのこの種類の検証)して、ツキヨタケでないことを確認して収穫した。そしてそのすぐ先に、「閲覧注意系きのこ」を大収穫した。
おそらくこれ系の画像がニガテな読者もいるかと思うので、イヤな予感がしたらスルーすべきであることを喚起しておく。
↑アラゲキクラゲ大群生。高い木の上部、手の届かない場所にあったが、先日の台風でぶち折れたらしく、数年来見てきたキクラゲをようやく収穫することができた。
↑めっちゃデカい
↑道に生えているわけではない。険しいので収穫しては道に置き・・・を繰り返したらこんなになってた
ここから先はずっと針葉樹林帯になっているので、しばらくきのこはねえなぁと思いながら進んだのだが、たった1本だけの広葉樹(たぶんブナ)に、見慣れた美しいきのこが発生していた。
↑大ぶりのヒラタケ。素晴らしい香りと肉感。
さて、今回は少し考察。きのこにまつわる少々怖い話。
ここらへんでは見たことがない(すなわち私は一度も見たことがない)のだが、本日久々に収穫したサクラシメジによくにたきのこで、「サクラシメジモドキ」というきのこがある。
サクラシメジ自体非常に美しく、見分けやすいきのこであるといえるかと思う。しかし私はきのこの生態云々はさておき、食うほうに目が行きがちなので、正直なところサクラシメジにそこまでの魅力は感じておらず、これまでもほとんど収穫しないでいた。
サクラシメジはブナ林(ブナ、ミズナラ、ナラなど)をはじめとする広葉樹林に発生するきのこ。これに対し、同じく優秀な食菌と称されるサクラシメジモドキは、比較的針葉樹との相性が良いとされる。これ、実はかなり怖いと私は思う。
それの何が怖いの?と思うだろう。サクラシメジもサクラシメジモドキもどっちも(好きな人には)おいしいきのこなのだから、その区別がつかなくたっていいじゃねえかと思うのも、確かにうなずける。
これまで再三タマゴタケの画像を掲載してきたが、タマゴタケモドキという猛毒きのこがある。幸いにも赤いタマゴタケに対し黄色っぽいタマゴタケモドキは「モドキ」の名に恥じるレベルで似ていないが、仮にこの両者がサクラシメジとサクラシメジモドキのペアと同じくらい似ていたとするならば、非常に危険である。
実際、クロハツのファミリーはそういう次元のリスクがある。死ぬほどではないが毒があるクロハツ、クロハツにそっくりだが毒がないクロハツモドキ、そしてクロハツやクロハツモドキに超そっくりな猛毒のニセクロハツ、さらにさらに、これらに類似するニセクロハツモドキなんていう種類もあるというから、きのこはやっぱり難しい。
もう余計なきのこに手を出さず、おいしく無難なタマゴタケとヒラタケとキクラゲだけ食ってりゃいいかなぁ・・・の思いをますます強くした本日のきのこ狩りであった。
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