最初の部分では、小学生向けに書かれているような内容でしたが、具体的な科目別ノートのつくり方に入ると、小学校高学年から中学生向けの内容になっています。
● ノートがきれいでも成績は悪い
とてもカラフルで、きれいなノートを作る子がいます。
でもこういう生徒は、あまり成績が振るいません。
なぜかというと、きれいなノートを作ることが目的になっていて、ノートを作る意味と作り方を理解していないからです。
親や先生たちから見たら、この子はしっかり授業を受け、ちゃんと勉強しているように見えます。
子どもも、見せるノートを作ることで、勉強した気持ちになるので、なぜ自分の成績が上がらないのか分かりません。
小学校1年生2年生のころは、字を丁寧に正しく書く練習が必要です。でも3年生以上になったら、ノートに書いてある内容を理解できているかどうかが1番大切なことになってきます。
カラフルできれいなノートを作るだけでは、学習内容を理解することはできせん。
学校で、「ノートは何のために取るのか」「ノートをどう使えばいいのか」を、指導してくれる先生がほとんどいないのも問題です。
● ノートを作る目的
本の中で、ノートを作る目的を3つあげています。
それは、学習の内容を「残すため」「覚えるため」「まとめるため」です。
朋徳学院では、生徒にノートを3種類用意させています。
「授業ノート」と「解き直しノート」そして「まとめノート」です。
朋徳学院では、授業の大切な部分を要約したものは、「まとめノート」に記入します。
まとめノートは、定期テスト対策の学習だけでなく、受験勉強対策にも使っていて、1年生〜3年生までの「まとめノート」を利用すれば、今までの学習内容全てが復習できるようになっています。
授業ノートは、それ以外の自由な使い方をさせ、「解き直しノート」は、プリントや板書きで出題し、そこで間違えた問題を、間違えた理由を記入し解き直すノートです。
こん本で目的別に3種類のノートを紹介しています。
まず、授業ノート。目的は、授業の内容を残すため。
このノートの取り方は、黒板に書かれているものをそのまま写せばいいというわけではありません。大切なのは、授業の聞き方です。
何が大切かということをしっかり押さえ、理解しながら書いていきます。
しっかり学校の授業を聞くためには、予習は大切です。
2冊目のノートは、演習ノート。
頭に入れた知識を消化するために使うノートです。勉強したのにテストができないという人は、実は大半が演習量不足なのです。
3冊目は、知識ノート。
基本的に、質問と答えの形にまとめて、自分のオリジナル参考書、辞書として使うものだそうです。
● 余白が大切
出来る生徒のノートには、余白があります。
けしてギュウギュウ詰めには書きません。
見て何が書いてあるかがすぐに分かるだけでなく、後で付け加えて書くことができるように指導しています。
● まとめ
きれいにノートを取っているのに、成績が芳しくない。
親から見たら、字はきれいだし、ノートもカラフルで上手にまとめている。なぜだろう?
親のいうこともよく聞くよい子に多いパターンです。
大切なのは、黒板の文字をノートに写すことではありません。また見せるためのノートを作ることでもありません。
学習の内容を理解し、定着させ、使えるようになるための道具としてノートを利用すること。
良いノートとは、その目的のために書かれているノートです。
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