日本のプロレタリア文学の代表作『蟹工船』を今回読んでみました。
以下、私が朋徳学院学習ブログで紹介している内容を転記しておきます。
蟹工船とは、カムチャッカ海域で蟹を取り、その蟹で缶詰を作る工場船のことです。
小林多喜二は、『蟹工船』を書くにあたり綿密な調査を行ったといいます。
蟹工船では、雑多な季節労働者たちが、地獄のような労働条件のもおtで働かされていました。
船会社から蟹工船の監督を任された浅川は、船長を超える権限を持ち、労働者たちに容赦なく暴力をふるい漁夫たちを縮み上がらせます。
過酷な労働を強いられる漁夫たちは、船の中では奴隷でしかありません。
この船上のシーンを藤生ゴウ氏が、迫力のあるマンガで描いています。
極限状態の中で団結が生まれ、ストライキが起こり、一時は監督の浅川を追い詰めます。
しかし、自分たちの見方だと信じていた帝国海軍によってこのストライキも失敗に終わり、先導した者たちは捕らわれてしまします。
本の最後の部分で、『蟹工船』と小林多喜二についての解説があります。
蟹工船の中での出来事しか扱われてませんが、その出来事を通して当時の政治や経済の仕組み、社会の様々な問題などを生々しく描き出している。
そのことは、まんがを読んだだけでも十分に伝わってきました。
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