出先でも仕事をします。最初の本はロサンゼルスとニューオーリンズの Athletic Club の図書室で書きましたし、最新刊はグラマシーパークの National Arts Club で書きました。出先では、古くて静かな環境に身を置くのが好きです。カフェなどで仕事をすることは皆無ですね。カフェなんて、思いつく限りの環境のうち、もっとも生産性が低くて結果が出ない場所のような気がします。仕事をするのにそれ以上悪い場所はないのではないでしょうか。
朝の1時間から2時間を書き物にあてた後、ガールフレンドと朝食を食べに出かけ(オースティンでは Kerby Lane 、ロサンゼルスでは Athletic Club 、ニューヨークでは Barking Dog )、そこでメールやクライアント対応をします。家に帰ってもそのまま仕事を継続し、午後にはランニングかプール。 書き物にせよ仕事にせよ、苦しんでいた問題の解決策が魔法のように下りてくるのは、いつだって走っているときか泳いでいるときなのです。
つい最近、予定を記録しておくために iPhone 上で Google カレンダーを使い始めました (alex99注 現役ではない私としては、こう言うデジタルスケジューラーは不要)
(理想的には電話や会議はゼロにしたいのですが、そうもいかないようです)。成功する CEO は、1日につき大きな ToDo を5つ持っていると聞いたことがあります。私もそれを心がけるようにしています。毎日、翌日の ToDo リストの概要を考え、カードに書き出します。翌朝起きたら、書き物をちょっとしてから、ToDo の対応に取り掛かるのです。
ToDo をすべて完了したら、あとはメールや電話など、何でも臨機応変に対応します。でも、常にリストは完了させることにしています。事前に ToDo をカードに書き出すのは、多くて2日分(例えば金曜日であれば、土曜日分と日曜日分のカードを作ります)。最後の項目を横線で消すと同時にカードを破り捨てます。その瞬間が、この上ない喜びです。残りの時間は、自分のものになるのですから。
でも、今は Cash Money Records の創設者であるバードマンとスリムと一緒に仕事をしているので、彼らの曲を聞くことが多いですね。ラップでも同じように、何百回も同じ曲を繰り返すことで仕事がはかどります。特に、最近のラップはいいですね。
今、どんな本を読んでいますか?
ホリデー:先週読んだ本はこちらです。
Edmund Morris『Colonel Roosevelt』、Robert Evans『The Fat Lady Sang』、 Nathaniel Philbrick『In the Heart of the Sea: The Tragedy of the Whaleship Essex』(『白鯨』の基になった捕鯨船の話)、Chrystia Freeland『Plutocrats: The Rise of the New Global Super-Rich and the Fall of Everyone Else』、George Orwell『Why I Write』、Dashiell Hammett『The Maltese Falcon』、Monte Reel『Between Man and Beast』(ビクトリア朝の時代に、初めてゴリラを撃ちロンドンに持ち帰った男の話)