お隣さんの国：韓国からの手紙

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2017/03/23

高校の教育課程説明会

(4)

テーマ：韓国！(16993)

カテゴリ：韓国の高校

これくらいの時期に、各学校で教育課程説明会が行なわれる。
天安市だけなのか、全国的になのかはわからない。

よしくんの高校は昨日の夜だった。

コーちゃんの頃とはいろんなことが変わっているようだった。
これも、うちの高校だけなのか、全国的になのかはわからない。

いろんなことがかなり「自由に」「自律的に」変わったようだ。

コーちゃんの頃はほぼ強制だった「夜間学習」
当時は夜9時半か10時くらいまで高校に残って自習しなければならなかった。

担任一人で見張るのは難しかったので、
1日2時間半～3時間3万ウォンほどのバイト費が出て父兄が交代で見張りをしていた。
ノギさんも何度か出かけていた。

今は、夜間学習、一般に「ヤジャ」への参加は自由になった。
自由どころか、真面目に参加せずに学習の雰囲気を乱すような子は参加させてもらえなくなったそうだ。
そうすることで、わざわざ父兄が見張らなくても、学習の雰囲気はとても良いという。

そして、ヤジャに参加した子は、担任が大学受験の時に提出する内申に
「ヤジャに参加して非常に真面目に勉強した」
というような評価を書いてくれる。

よしくんのクラスは36人中、25人弱がヤジャに参加しているらしい。

そしてコーちゃんの頃には必須だった「ボランティア年間20時間」も変わった。

前はとにかく何でもボランティアという名のつくものに参加すればよかった、
というか、都市部ではボランティアできる場所が限られているので、
例えば地域のお祭りに「掃除ボランティア」と称して参加、別に掃除せずに参加したというだけでボランティアをしたと認定されていたのが、そんな意味の無いボランティアは今や無くなったという。

自分の進路に関係のあるボランティアだとか、
あるいは特定の孤児院や養老ホームなどを定期的に訪れて地道にボランティア活動（←現実には不可能に近いが）する、
そのようなボランティアでなければ内申に反映されにくいそうだ。
ボランティア部分においては、天安のように市内に1万数千人の高校生を抱える都市では現実的でない話だと思うけど、ま、いい方向に向こうとしているのは感じられる。

全体の説明会が30分くらいでサッサと終わったあとは、各クラスごとに分かれて懇談会。

よしくんのクラスは36人中12人のお母さんが参加。
年中さん？くらいの子供を負ぶって小学校低学年くらいの子供の手を引いて参加したお母さんがいてたまげた。
ま、若く上の子を産んでたらあり得るか～
はんらと15歳は違うね、きっと。

日本と違って、父兄会の会長や総務などの役員があっという間に決まるのは、変わってない。
推薦されればほとんどのお母さんが、
「私で良かったら」
と積極的に役員を引き受ける。
はんらもやってみたことがあるから思うけど、父兄会の役員も、やっぱり特権や恩恵があるもんね。

よしくんの高校は、給食が美味しいことで天安市内では有名なんだって。
子供たちもほぼ全員、給食にはすごく満足しているらしいし、
教師たちも「太りそうでコワイ」と言ってるそうだ。

また、コーちゃんの時もそうだったと記憶してるけど、
トイレ掃除は業者に任せているので、トイレがピカピカ。
トイレが綺麗なのもイイネ。

昨夜からセウォル号が引き上げられてますが、
ちょうどあの時、この高校も、セウォル号に乗って済州島に行こうとしていたそうで、事故後、天安市内でも大騒ぎになっていたことを思い出す。
うちの高校も、あの日、修学旅行でセウォル号に乗ろうとして予約電話をかけてたらしいのだけど、
先約があったのか、条件が合わなかったのか、
とにかく、契約に至らなかったそうだ。

飛行機事故でも船の事故でも、
危機一髪で乗らなかった人や乗れなかった人、
乗る予定じゃなかったのにたまたま乗ってしまって事故に巻き込まれちゃう人がいるものだ。

運なのか、神様仏様の御心なのかはわからないけど。

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