お隣さんの国：韓国からの手紙

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2018/06/07

田舎の選挙運動

(12)

テーマ：韓国！(17313)

カテゴリ：家族

一昨日は田舎のチェーサ（日本の法事のようなもので毎年毎年、半永久的にある）の日だった。

ノギさんの田舎は遠く、
ノギさんもはんらも仕事をしているので
滅多に行くことはないのだが、
たまたま今回は、翌日の6月6日が祝日だった。
顕忠日といって、お国のために殉国した人や戦没将兵を追悼する記念日だ。

翌日が休みなのに行かないというのも後ろめたく、
また、選挙運動中の義兄たちも気になってたので、
ノギさんと2人で田舎に向かった。

こちら、今回の地方選挙に出馬しているノギさんのお兄さん

田舎に到着してみたら、お義姉さんはチェーサや選挙どころではなく、
お嫁さんが1ヶ月弱前に3人目の子供を出産したのだけれど産後の肥立ちが悪く、
入退院を繰り返していて、お義姉さんがお嫁さんの家に行きっぱなし状態だった（＠＠）。

チェーサのあれこれはほぼ、市場で出来合いのものを買ってきて準備。
そしてごく簡素にチェーサ。

翌日の昨日、
さて、選挙事務所をちょっと見てから天安に帰りましょう。

と思って選挙事務所に行ったら、
これまたそんな雰囲気ではなかった。（＠＠）

弟なのに、なんで事務所開きの日に来なかった？！？
なんで今まで一度も来なかった！！！
と運動員の皆様が、熱いのなんのって。

そりゃ、運動員が熱くないと困りますけれどね。。。

普通、弟だったら投票権のために、
6ヶ月前に住所をお兄さんの選挙区に家族ごと移しておくべきじゃないか！？！
と言う運動員も。
げっ？！？
それって犯罪じゃないのか？
普通なのか？？？

とにかく、そのまま、
「じゃ、さいなら～」
という雰囲気ではないような気がしてしまったので、
ノギさんとはんらも何かお手伝いすることに！

慶尚北道の高霊郡の双林面・ウゴク面・ケジン面にお住まいの皆様、
2-가ですわよ～！

赤い服を着てるのがお義兄さん、
青いほうは自由韓国党の国会議員で、義兄のお友達なんだそう。

選挙カーでござる。
韓国の選挙運動は、賑やかな音楽に合わせてみんなで踊り、
非常に派手なパフォーマンスをする。

が、顕忠日という殉国者を追悼する日なのに歌って踊ってというのは良くない！
ということで、昨日は静かな選挙運動をするようだった。

更に、選挙運動員として登録されていない人（＝はんらとノギさん）は、
大々的な選挙運動をやっちゃいけないんだって。

それで、選挙運動員のおばちゃんたちを車に乗せて、あちらこちら、移動するお手伝いをすることにした。

ニンニク畑で有権者たちに選挙運動。

この60歳くらいのおばちゃん運動員たちがスゴイ。

「んまー！立派なニンニクだこと～！！！こんにちはぁぁぁぁ～！！！！」
と大声でズカズカズカっと近づいて行く。

ニンニクを褒められたお百姓さんたちがまんざらじゃなく顔を上げると、
そこからマシンガントーク！
一緒にニンニクを掘りながら。（＾＾；）

そして都会の選挙運動とはかなーり違ってて、
「どこそこ村のシロー（仮名）さんのお嫁さんの従兄弟の誰それよ」
「おー、あの坊ちゃんかぁ～」
みたいな感じで、田舎だから、知り合いの知り合いはみな知り合い、なノリ。

「そうそう、その人だから、1票、お願いね！」
「まかせとけ！」
みたいな感じ。

「ソヌク（義兄の名前）は、同じ学校の後輩だよ」
というオッサンがいれば、おばちゃん運動員は

「んまー！童顔だこと～！！ちょっと帽子を取って顔を見せて～！！！きゃ～！！！！やっぱり童顔でハンサムだわぁぁぁぁぁ！！！！！」
とか言って、最後にそのオッサンとハイタッチ。

韓国のおばちゃんはホント～にパワフル！

はんらとノギさんも
「アンニョンハセヨ～！！！」
とニッコリ挨拶しながら、横で一緒にニンニクを掘りまくった。

田舎なので、車で回っても回っても人があまりいなくて、
たくさんいるな～と思って近づくと、
畑で働いているのは全員、ベトナム人などのアジア人だったりして、
有権者に出会うのが簡単ではなかったのにもビックリした。

昨日の南部地方は最高気温が33～34度まで上がった猛暑日だった。
爆炎注意報も出ていた。

ちかれたー。

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