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読レポ第850号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」♡5、「不幸せ思考」を「現実思考」に変える(12の不幸せ思考パターンを現実思考へ!)(4/12)〔④良いとこの価値を下げる長所や良いことについては、「そんなに大したことじゃない」「それはどうでもいいことだ」と、その重要性を低くする。〕(例)ある女性は、「恋人がいなくてさびしい。友だちも家族もいるけど、恋人がいなきゃイヤ」としょっちゅう言っている。(現実思考)「恋人がいるほうがいいわ。でも、友だちと過ごす時間は楽しいし、暖かい友情にも恵まれている。家族の優しさもありがたいわ。こうして書き出してみると、恋人はいないいけど、幸せに暮らしているわ」と著者は述べています。 この「良いとこの価値を下げる」は、日本人の多くが「謙遜することが良い」と刷り込まれているからです。その背景は「謙遜する事が人に良いとの印象を与える」という文化価値観だったからです。「大和なでしこ」という言葉からも、物がっています。英語圏の多くの人は、謙虚さを低い自尊心と無価値感として強調していると捉えがちです。 日本人の多くの人が良いとこの価値を下げる癖(不幸せ思考)傾向は、謙遜さが影響しているからです。他者の人を気遣うこともあり、また、「みんなと同じじゃないとな」⇒「目だっては、行けないと」との感情からもあります。いつも謙虚してばかりいると、自分の謙遜の言葉で自分の良いとこの価値を下げる思考になって行きます。 最近、日本では、自己肯定感が問題化されているのは、上記のような過剰な謙虚さの不幸せ思考が影響しているのだと思います。過剰な謙虚の習慣を減らしていきましょう。 自分の良いところも他者から言われたら「ありがとう!」とありのままに受け取りましょう。
2023.01.31
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読レポ第849号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」♡5、「不幸せ思考」を「現実思考」に変える(12の不幸せ思考パターンを現実思考へ!)(3/12)〔③マイナス・フィルター悪いことに偏って注目するため、すべてが悪いことばかりのように思える。〕(例)ある女性は「わたしはびじんじゃないし、学歴もキャリアもない。何のとりえもない人間だわ」と考えて自己嫌悪に陥る。(現実思考)「わたしはとびっきりの容姿も学歴もキャリアもないし、短所もたくさんある。だけど、いい友だちがいるし、楽しいことも多いし、長所だって数えればいくつもあるわ。わたしの長所を数えて紙に書いてみよう。えっと、まず、まじめ。それから、向上心が強いわ。えっと、それから……冗談がまあまあ上手。髪もまあきれい。それから……」と著者は述べています。人は、ついつい悪いマイナスに注目してしまう、脳の癖がある。実はのマイナスに注目する事で自分が出来なかったことや、実現出来なかった事、乗り越えられなかったことに、自分を納得させるため潜在意識の中にその癖をつけているからです。 そんなことから抜け出すためには、子どもにするように自分の頭をナゼナゼすることをくり返しする事です。物理的にでもなくても、心のなかでもいいのです。くり返し行い無意識の癖を上書きする事です。
2023.01.30
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読レポ第848号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」♡5、「不幸せ思考」を「現実思考」に変える(12の不幸せ思考パターンを現実思考へ!)(2/12)〔②極端な一般化思い道りにいかないことがあると、「いつも」や「かならず」という言い方をすることによって、絶望的な気持ちなる〕(例)仕事のミスをした男性が「またやっちゃった!オレはいつもこれだ!ダメな男だ!」と考え、自己嫌悪と腹立ちでいっぱいになる。(現実思考)「仕事で同じミスを繰り返してしまった。どうして繰り返したのか、その原因をつきとめて、二度とくり返さないよう対策をたてよう」と著者は述べています。極端な一般化は、今まで成育環境で決めつけられた環境が影響していると思います。 子どもの頃に「お前は。○○だからダメなんだ」とか、職場での上司や先輩から「お前は、何度も同じミスをくり返すから!お前はダメなやつだ!」と何度もくり返し言われて、自分の中に「オレはダメな人間だ!」と上記の言葉を何度も浴びせられて、その言葉の呪文にかけられているからです。 そんな、呪文から抜け出すには、メンタルトレーニングをすることです。できるならそんな環境から逃げることです。逃げる事は決して悪いことではありません。また、そのような人から離れることやスルーする受け皿の気持ちを持つ事です。または、メンタルの専門家の力を借りることです。
2023.01.29
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読レポ第847号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」♡5、「不幸せ思考」を「現実思考」に変える(12の不幸せ思考パターンを現実思考へ!)(1/12) 不幸せ思考の歪みには12のパターンがあります。あなたの思考に、どの歪があるのか点検し、それを現実思考に直していきましょう。なお、一つの不幸せ思考に複数の歪みがふきまれていることはよくあります。その場合には、含まれているすべての歪みを見つけて現実思考に正していきましょう。〔①全か無の法則ものごとについて、ゼロか百かという極端な見方をする」(例)ある女性は、ダイエットで食事制限をしていたのに、ついにアイスクリームを一口食べてしまった。すると、「ダイエットを台無しにしちゃた!」とやけになり、のこりの大箱アイスクリームをすべてたいらげてしまった。(現実思考)「ダイエットは一歩停滞だわ。でも、すべて失敗したわけじゃない。これからも今まで通りにダイエットをしていくのが、目標に近づく一番いい方法だわ」と著者は述べています。確かに、ダイエットで「○○は、食べない」と決めても、食べてしまって、自分はダイエットに失敗したと単純に決めつけて自分を責めてしまう思考に陥る人はいます。 白か黒かをジャッジしていまい、癖がついた人は、著者の言っているように不幸せ思考に陥っていきます。 そんなときは、ダイエットなどきめて「○○は、食べない」と「○○を食べてしまったら、カレンダーに記録して、再挑戦しよう!」などと複数の道を決めることで、自己嫌悪に陥るのを防止できます。 正直、一回食べてしまったくらいで、決めつけないことです。すぐに、白黒のジャッジを付ける習慣が不幸せ思考の方向へ行ってしまうと思います。 私も、ぼっちゃり体形で数十回もダイエットにチャレンジして何回も元にもどったりしながら、最近はまた減少してきました。傾向は微妙ながらも減少傾向です。決めつけないで、行動するクセのチャレンジ習慣が不幸せ思考から離れることができると思います。焦らずに粘りづよくです。行動しないと何も変わりません。
2023.01.28
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読レポ第846号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」♡5、「不幸せ思考」を「現実思考」に変える(「棒人形法」なら、本当の気持ちがすぐわかりる) 辛い感情がわき上がってきたときは、まずは自分がどんな不幸せ思考をしているのかを明らかにします。その上で、不幸せ思考に含まれる思考のゆがみを現実思考に修正していきます。不幸せ思考を明らかにする有効な方法の一つに、次の棒人形法があります。♥棒人形法 棒人形と吹き出しを描いて、吹き出しの中に、イライラ、モヤマヤ、罪悪感などがかんじる感情について、連想することをセリフとして書き出していきます。 文章の上手下手や、つじつまが合っているか、誤字脱字はないかなど、細かな点には一切こだわらず、浮かぶことをどんどん速く殴り書きしていくことが大切です。 すると自然に、あなたが腹が立てている人についてセリフを書いていることに気づきます。それを読むと、誰に対して、なぜ怒っているかが明らかになります。と著者は述べています。確かにまずは、自分がどのような不幸せ思考をしているか、現状を明らかにすることが重要です。 そのためには、著者が言っているように、紙の上に棒人形の自分を真ん中に書いて、その周りに吹き出しで、自分の感じている感情を殴り書きする。浮かんだ事をドンドンと誤字脱字や文字がぐちゃぐちゃでも関係なく、文章の上手下手など関係なく、つじつまが合わなくてもいいので、浮かんだ事を殴り書きをしていくと、私も良いと思います。 吹き出しを大きな付箋にして書くと、自分の中の整理を行うのに便利です。それは、似たもの同士の付箋を集めることで、よりいっそう自分がなぜ怒っているのかが、見えてくるからです。 人は、頭の中で自分の事を、なかなか客観的には、見る事はできません。一度外へアウトプットすることで客観的にみることができます。 まずは、自分がどのような不幸せ思考をしているか、このような方法で客観的に現状把握することが重要です。
2023.01.27
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読レポ第845号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」♡5、「不幸せ思考」を「現実思考」に変える(不幸せ思考。現実思考の特徴とは?) 不幸せ思考と現実思考の特徴は次の通りです。〈不幸せ思考について〉 第一の特徴は、それがマイナスの感情を生むことです。わたしたちが怒り、恐怖や不安、劣等感、孤独感、絶望感などのつらい感情を感じたときには、不幸せ思考思考をします。また、不幸せ思考は非現実的ですが、紙などに書きつけて詳しく吟味しなれれば非現実的であることには気づきません。また、瞬時に自動的に行われるので、わたしたちは自分が不幸せ思考をしていることさえきづきません。〈現実思考について〉 現実思考は、現実的で合理的な思考です。根拠のないポジティブ思考ではありません。また、現実思考は不幸せ思考に含まれる歪みを正します。と著者は述べています。 確かに、著者が言っているように、わたしたちが怒り、恐怖や不安、劣等感、孤独感、絶望感などのつらい感情を感じたときには、不幸せ思考をしてしまいがちです。 私も不幸せ思考にならないよう、事実を 紙に見える化して、事実を箇条書きして、それに対しての内容から、考えたり、感じた感情を書いています。 つまり、事実に基づき、自分と対話することをしています。紙に書いて事実と感情を区分する事で、不幸せな思考の歪みを軽減しています。頭だけでは、事実と感情がごちゃまぜになり、感情が優位になりがちになり、思い込み、勘違いなどがよくあるからです。 不幸せ思考を防止する一つには、まずは、事実や出来事を紙に書き出すことです。
2023.01.26
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読レポ第844号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」♡5、「不幸せ思考」を「現実思考」に変える(考え方にはクセがある) たとえば、わたしたちが何かに立てるたちき、よくこんなふうに考えてます。「イライラしたのは、あんなことが起きたからだよ」と。すなわち「出来事が感情を引き起こす」と思っているのです。でも、どんな感情も、自分の考え方がもとになってわき上がってきています。 ある女性が男性にフラれたとします。この出来事について、彼女はこのようにかんがえれば落ち込むでしょう。「わたしには魅力がないんだわ。このさき、ずっと孤独のまま生きていくのかなあ。ああ、みじめだわ!」 また、こう考えれば怒りを感じるでしょう。「あの人、わたしに気があるようになそぶりをしていたために、急に態度を変えて冷たくあしらうなんて、ひどい男」 それに対して、次のように考えれば感じるでしょう。「あの人とは縁がなかったわ。でも、男性との会話や付き合いになれたのは収穫だわ。もっといい人を探そう」 このように、起きた出来事についてどんな考え方や解釈をするかによって、抱く感情が決まります。怒り、焦り、不安、劣等感、絶望感などの苦しい感情がわき上がるのは、物事を悪いように歪めて考える「不幸せ思考」をしているときです。 ですから、「不幸せ思考」を正し、「現実思考」をおこなうと、つらい感情が静まります。と著者は述べています。 確かに著者の述べているように、出来事に対して、どのように考え方や解釈を捉えるかによって、抱く感情は決まります。 本人の受け止め方しだいで感情は変わります。 私が以前から作った言葉があります。「過去と他人は変えられないけど、自分と未来は変えられます」 すべては、自分の捉え方で、人生はマイナスの道を歩むか、プラスの人生を歩むかです。つまり、著者の言っているように「不幸せ思考」を正し、「現実思考」をおくことで、プラスの幸せ人生を歩むことができます。 すべては、自分の捉え方、受け止め方です。
2023.01.25
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読レポ第843号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」♡4、喪失の悲しみを手放す(喪失の悲しみを癒したさには) イライラ、空虚感。悲しみ、うつ気分などがぶり返して止まらない原因は、まだ癒されない喪失の悲しみがこころにあるからかもしれません。もし、こころあたりがあるなら、ぜひその悲しみを癒して、自由になる選択をしてほしいと願っています。その悲しみを癒したとき、人生はずっと明るくなり、生きる喜びがよみがえります。と著者は述べています。 人には、様々な深い悲しみが数々あるものです。一つの悲しみを癒しても、イライラ、空虚感。悲しみ、うつ気分などがぶり返しがあるのは、まだ他に無意識の中に深い悲しみがあるからかもしれません。ひとつひつ、無意識の中にある深い悲しみを自分に問いかけながらその深い悲しみを見つけて癒していきましょう。それで、上記が続く時は、心の専門家の支援を借りることもよいでしょう。
2023.01.24
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読レポ第842号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」♡4、喪失の悲しみを手放す(③喪失の悲しみからの「立ち直りを助ける方法」)(4/4)[「ディマティーニ・メソッド®」を使う] 苦しみを解決して成長するための効果的な援助法として、「ディマティーニ・メソッド®」とよばれる方法があります。それは、あらかじめ用意された一連の質問に答えていくことを通して、喪失のかなしみを癒し、乗り越えてゆくものです。 あまりにおおきな喪失は、一生乗り越えられないことがあります。たとえば、親が幼い子どもを失ったら、果たしていつか乗り越えられる日がくるのでしょうか。 こうしてとてつもない深い悲しみでも、「ディマティーニ・メソッド®」なら、失った人がこころに生きていること、そしてその人と人生のある時期を一緒に歩めたことに、こころからの感謝を感じられるようになる可能性が十分にあります。興味があれば、ファシリテーターが全国で活躍していますので、その誰かの補助を得てメソッドをおこなうことをお勧めします。と著者は述べています。確かに親が幼い子どもを失ったりするなどすると、おおきなとてつもない喪失感になることが多いです。一生乗り越えられないようになるコトが大変多いです。 そんなときには、こころの専門家のカウンセラーやメンタルトレーナーなどの援助をうけるといいです。 失った人が自分の中に生きているコトを肯定的に受け止めていいのです。その人の人生と一緒に歩めたことに、感謝を感じるようになれば、しだいに深い悲しみから抜け出していくことができると思います。ときより、悲しみが湧くときがあるかもしれませんが、そんな時は、いっぱい泣いたり、叫んだりしてたっぷり悲しめばいいのです。 悲しむことは、決してわるいコトでは無いのです。悲しみに〇つけましょう。 それには、上記の人は、心の専門家の支援を借りることをお勧めします。
2023.01.23
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読レポ第841号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」♡4、喪失の悲しみを手放す(③喪失の悲しみからの「立ち直りを助ける方法」)(3/4)[泣きたいときには泣く] 泣くことは、こころの浄化をうながすために、わたしたちに与えられた素晴らしい道具です。わたしには忘れられない出来事があります。 米国でカウンセラーとして働いていたときのことです。三歳のジェニーという女の子が州の福祉課から紹介されて来ました。彼女には両親がおらず、里親のもとで育てられてきました。ところがジェニーは里親のもとで生活をはじめて数か月たつと極度に乱暴になるため、里親は困り果て、ついには彼女を育てることをあきらめざる得なくなる、とういうことをくり返していました。 そのため、ジェニーはまだ三歳だというのに、里親の家族をたらい回しにされ、わたしと出会ったときには、すでに六件目の里親夫婦のもとで暮らしていました。ジェニーはまだ幼くて自分の気持ちを話すことができませんから、カウンセリングは、遊戯室でいっしょに遊ぶ「遊戯療法」という形で行われました。 ジェニーはわたしのことが大嫌いでした。毎週、担当のソーシャルワーカーに連れてきてもらうのですが、決してわたしを見ようとせず。遊戯室では、いつも一人でおもちゃであそんでいました。 六件目の里親のもとでおとなしく過ごしていたジェニーも、日が経つにつれてどんどん乱暴になっていきました。とつぜんキレて、里親とその子どもたちを殴る、ける、食事や物を投げつける、泣き叫ぶ、などの行為をするようになってたのです。また、ペットの猫や小鳥に残虐な行為をおこなうようになり、あわや殺してしまいそうになりました。 里親の家族は、ジェニーの乱暴さと残酷さについていけなくなりました。彼らは「わたしたちはジェニーを育てることができません」と泣く泣くとソーシャルワーカーに告げ、ジェニーは一か月後に、遠くの里親のもとに行くことになりました。 そこで、わたしはカウンセリングのセッションが始まるたびに、「あと四回でぼくとのカウンセリングは終わりだね」と告げ、その翌週には、「あと三回で終わりだね」という具合に、セッションの開始時に、カウントダウンの言葉を伝えてカウンセリングをはじめていました。 しかし、ジェニーはそれまでと同じようにわたしを無視し、わたしの言葉に対して、まるで何も聞こえていないかのように、まったく反応しませんでした。わたしは、「まだ三歳の子どもには時間の感覚はないんだろうな。そもそも、ぼくに対して無関心だし、。このカウンセリングも、彼女にはどうでもいいんだろうか」と考えるようになりました。 ついに迎えるた最後のカウンセリングで、わたしは、「ジェニー、今日がぼくとあうのは最後だね」 と告げました。ジェニーはいつものように、わたしを見ることなく、何もきこえないかのように一人で遊び始めました。 ところがそのときです。とつぜんジェニーは床の上でギュッと背中を丸めて床に顔を押しあて、黙って動かなくなりました。そして、しばらくすると突然、張り裂けるほどの大声をあげて「ギャーッ」と泣き始めたのです。 彼女はわかっていたのです。わたしと一緒に過ごすのはこれが最後であることを。里親とも、もうすぐお別れになることも。それは彼女にとって、すごく悲しいことだったのです。 そのときわたしは、まだ三歳なのに繰り返したんさん悲しい思いをしてきたジェニーのこころを、彼女の泣く能力が支えていることを感じました。もし彼女が泣けなかったら、彼女の行動もこころも、もっとひどい状態になっていただろうと思います。と著者は述べています。確かに泣くことは、悲しみのこころを浄化してくれます。大切な人やペット、モノを失った時に散々泣くコトでその深い悲しみを浄化してくれます。 わたしが小学生時代に飼っていた白い猫の「しろ」が亡くなったときには、散々泣いた記憶があります。遊び相手の友だちの「しろ」を失った悲しみは、自分にとっては、深い悲しみだったのでしょうね。 泣くことは、著者の言うようにわたしたちに与えられた素晴らしい道具です。 深い悲しみから立ち直るには、泣くというのは素払い道具です。深い悲しみから立ち直れないときには、その悲しみを思い出して散々泣くことです。そうすると深い悲しみから立ち直ることができます。もちろん、立ち直っても悲しみを思い出して悲しくて泣きたいときは、泣くことです。泣くコトは決して悪いコトではありません。波が枯れるほど泣けば、ますます自分の中のこころが浄化されていきます。
2023.01.22
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読レポ第840号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」♡4、喪失の悲しみを手放す(③喪失の悲しみからの「立ち直りを助ける方法」)(2/4)[儀式をおこなう] こころの整理が役に立ちます。たとえば儀式は、残された人たちが十分に悲しんで、喪失の悲しみから立ち直るためにおこなわれます。お墓まいりも、それがつらすぎるのでなければ有益です。 まら、その人からもらった物を心をこめて処分するとか、思い出の場所に行って、「さよなら」を言うことも助けになりますので、ぜひおこなっていただきたいです。 私のの場合は、病室の父がわたしに言った最後の言葉は「りんごジュースを買ってきてくれるか?」でした。父の初めての命日にわたしは米国にいましたので、リンゴジュースを買って日本の方角を向き、こころの中で父に話しかけながら飲んだことを憶えています。と著者は述べています。この文章を読んで、毎年、戦没者追悼式や災害の慰霊祭、命日参りなどをするのは、悲しみから、または、過去の痛ましいコトでの悲しみから立ち直るためにやっている儀式であることを改めて思い浮かびました。一昨年なくなった父へは毎日仏壇にお線香をあげて「感謝」を伝えているが、正直、自分にまったく関わっていない戦没者追悼式や災害の慰霊祭のテレビで放映される儀式については、年々と他人ごと感になってしまっている自分が居ます。 先日の阪神・淡路大震災の慰霊式の日は、ニュースでその当時の災害の特集の映像が放映された。自分は、それを見ると他人ごとではなく、手を合わせたい気持ちがでてきます。 悲しみから乗り越えるためや乗り越えた後にも悲しみを癒しには、儀式は役立つものですね。年々、戦没者追悼式や災害の慰霊祭が年がたつうちに、記憶から薄らぐが、報道機関がその特集をするのは、その意図があるのですね。 最近は、若い人はネット社会でそのような特集をスルーするコトが多くなってきて、戦争や災害がいかに悲しい悲惨なことになるかの意識が薄らいで来ているのを私も含めて、改めないといけないなと思いました。
2023.01.21
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読レポ第839号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」♡4、喪失の悲しみを手放す(③喪失の悲しみからの「立ち直りを助ける方法」)(1/4) 喪失の悲しみからの立ち直りを助けるさまざまな方法があります。次にお伝えするのはその一例です。[人に話す] 話しをよく聞いてくれてわかってくれる人に気持ちや思いなどを話すのは、悲しみを乗り越えることにはとても役立ちます。 反対に、わたしたちが話の聴き手になった場合には、話し手に向き合い、じっくり話を聴いてあげましょう。そうすることによって、話し手が悲しみ、怒り、嘆きに向き合い、喪失のもつ意味をじっくり感じることのできる場所を提供することができます。 悲しむ人の話しを聴いていると、何と言ってあげればよいかがわからないなくなることもあるでしょう。必要なのは、話し手の悲しみ、空虚感などの気持ちに寄り添う姿勢であり、何を言うかはあまり重要ではありません。悲しみにくれている話し手は、聴き手が言ったことなど憶えてはいません。話し手が憶えているのは、相手が悲しんでいる自分と一緒にいてくれた、という事実です。と著者は述べています。確かに、喪失しているが立ち直るためには、話をよく聴いてくれる人に話をすると立ち直りの助けになります。ただし、聴き手はその人に寄り添い、アドバスや責めたる質問、ジャッジ(きめつけ)をしないで、ひたすら相手の話を受容する人に話すことです。 相手(話し手)は、そうすることで安心して心開いて話すことができます。 時には泣き崩れながら話しをする場面もあるが、泣いていることも受け止めることです。「泣いちゃいけない」「しっかりして」などの否定はしないで受け止めることです。 聴き手は、話し手の心の中にある悲しみをいっぱい言葉を安心して吐き出す場を提供することです。 喪失して悲しみから立ち直りたいと思う人は、上記のような友人やメンタルの専門家に頼ることです。
2023.01.20
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読レポ第838号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」♡4、喪失の悲しみを手放す(②乗り越え方についての「間違った考え」)(4/4)[④失った悲しみが癒えたら、その人のことを忘れてしまう] 「悲しみを癒したら愛する人のことを忘れてしまう。愛する人のことを惜しむ気持ちがなくなる」という誤解のために、悲しみから立ち直れないことがあります。立ち直ることの目的は大事な人を忘れることではなく、喪失の事実を受けいれることです。悲しみを乗り越えたあとにも、失った人のことを想うときには悲しみや懐かしさを感じるでしょう。しかし、その悲しみのために人生が不幸になったり、悲しみに引きずられたりすることはなくなります。と著者は述べています。たしかに、深い悲しみに陥って、癒したら、その人を忘れてしまうと、悲しみをそのまま引きずる人はいます。いつまでも悲しんで、自分を責め続ける罪悪感をひきずり、自分は不幸だと嘆き続ける人がいます。不幸を嘆きつづけると、その人は不幸な気持ちから抜け出すことができません。人生が不幸感で終わってしまいます。悲しみを癒して卒業しましょう。たっぷり泣いたりして悲しみを癒して、悲しみを手放すのです。その人を忘れることもありますが、思い出すこともあります。忘れないコトを手放すことです。忘れることは、悪いことではありません。ときには、忘れていた人のコトを思い出し悲しんだり、懐かしんだりします。悲しむコトも悪いことではありません。悲しみをいつまでも手放さないのコトがよくないことでだけです。思い出したときは、悲しんでいいのです。人は、忘れる動物です。悲しみを癒したら忘れるというコトを恐れないで手放すことです。自分の今をしっかり見つめて、幸せを歩むことです。
2023.01.19
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読レポ第837号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡4、喪失の悲しみを手放す(②乗り越え方についての「間違った考え」)(3/4)[③喪失の直後に、無理にでもそのことについて話すと良い] かつては心理学療法、カウンセリングの分野では、悲しい出来事や恐ろしい出来事に遭った直後に、そのことについて話させたり、絵に描いたりさせると立ち直りが早くなる、と信じられていました。その後は、研究が進み、今ではその効果は否定されています。悲しい出来事や恐ろしい出来事について、話したいときには、誰かにそれを話すのはとても良いことですし、それによって立ちなおる過程が進むのですが、無理に話すのはやめましょう。 と著者は述べています。確かに、悲しみを話したくないとき、話すように迫られてしまうと、何か圧力や取り調べにあっているようで心が不安に満ちてしまうことが、多々あります。本人の心の不安がおちついて、自らは話したいと思うまで、本人に暖かい眼差しで寄り添い、本人の不安を下げてくるまで待ちましょう。最初は言葉は要りません。暖かい眼差しで寄り添うだけでも本人は、不安が下がっていきます。または、状況によっては、しばらくそっと、離れて暖かい眼差しの気持ちで見守ることも必要です。「しばらくといっても、いつまでか?」と思う人もいますが、本人を見守り観察して、暖かい眼差しをかけたりして、「そろそろ、暖かい言葉をかけてみよう」と自分が感じたら、自分を信じて働きかけることです。それでも、本人の深い不安がまだあれば、また、見守り観察してすればいいのです。 まずは、自らの不安が下がらないで安心感ない中で、他者がつらい悲しいコト話さてるのは、あまりよくないようにおもいます。自ら話したい気持ちがあったときに話すことが、悲しみから著者の言うように、立ち直りが進むと私も思います。
2023.01.18
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読レポ第836号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡4、喪失の悲しみを手放す(②乗り越え方についての「間違った考え」)(2/4)[②涙を見せのは弱いしるし] この信念も立ち直りを妨害する要因になります。これは女性より男性に多い信念でしょう。わたしたちの文化は、男性に対して理性的であることを求め、感情を感じてないこと、表さないことを求めるからです。 と著者は述べています。確かに日本では、大切なモノを失ったりしたときには、「男なんだから、泣くのではない」と子どもころから、言い聞かせられ育てられて、「男は、、涙を流さずに理性を保つべき」との風潮があります。男性は悲しみについつい蓋をしてしまう習慣がつくられて、ニュースなどで悲しみから男性が泣き崩れてをみているのを見た時に自分の中に心の中に、あまり良くない印象が湧いてきます。ですが、女性が泣き崩れているのを見てもそのような、印象の感情は湧いてきません。 男性は、小さい時から悲しい時はあまり感情を出さないで蓋をするコトを無意識に強いられてきたのが 要因のひとつだと思います。 その無意識な悲しみをありありと感じて、泣いたらダメを手放す、トレーニングが必要だと思います。無意識の癖は、何度ものトレーニングでつくられたモノが多いので、その無意識に上書きして書き換える何度ものトレーニングが必要です。それには、人の目を気にしないで自分軸を大切することです。。自分軸を強くするには、自分に常に〇をあげることです。自分をありのままに受容することです。
2023.01.17
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読レポ第835号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡4、喪失の悲しみを手放す(②乗り越え方についての「間違った考え」)(1/4)[①「喪失の悲しみに向かうより、それから逃れほうが良い」] わたしが父をなくしたのは大学生のときだったのですが、葬式のとき、参列者の一人が、「しっかりしなさいよ。ねっ、わかった?気を落とさないで元気をふりしぼって。がんばって、がんばって」と励ましてくれました。 善意で励ましてくれたのですが、それはかえってしんどかったです。そうやって励まされた人は、「悲しいのは良くない」とメッセージを受け取りかねません。 ヘレン・ケラーは次の言葉を残しました。「向こう側に行く唯一の方法は、ドアを通りぬけることです」 この言葉は、喪失から立ち直る過程の性質を如実に言い表しています。喪失の悲しみを乗り越えるには、悲しみ抜くことが必要です。その悲しみを避ければ避けるほど、喪失の事実を受け容れるのが困難になり、立ち直りが進みません。 と著者は述べています。 確かに、喪失で悲しくなっている時に、言った人は善意でのことですが、「しっかりしなさいよ。気を落とさないで元気をふりしぼって。がんばって、がんばって」と励まされることが,よくあります。著者が言っているように「悲しむのは良くない」とのメッセージに受け取りかねません。これは、よくあることです。私もついついやってしまっているな! 悲しむコトじたいは悪くない、悲しいときは、たっぷり悲しでいいのです。悲しむことじたいは悪くありません。 たとえば、悲しいときは涙を流してもいいのです。 日本では「男の子なんだから、涙を流すのはやめなさい」などと言われますが、男も涙を流していいのです。悲しいときは、涙を流してもいいのです。悲しさをありあり感じるコトで悲しさからの立ちおりを進めます。 私も友人が白血病になったと、他の人から聞いて、涙がとまらなかったです。でも、幸いその友人は白血病をどうにか克服しました。 悲しむことは、わるいことではないです。悲しみをありありとたっぷり感じて、たっぷり感じたあとには、立ち上がり新しいドアを開き、前に進むコトができます。 いつまでも悲しみに蓋をしていたら、悲しみは何度もぶりがやってきます。悲しみを涙を流してもいいのでありありと悲しみを味わいましょう。
2023.01.16
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読レポ第834号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡4、喪失の悲しみを手放す(①喪失の悲しみから立ち直る「五つの段階」)(5/5)[第5段階 受容] これまでの段階では、わたしたちは失ったものばかりに注意を向けるために注意をむけるため、悲しみ、空虚感、欠如感。孤独感がつきまといます。しかし、悲しみ抜く過程を経ながら、少しずつ受容の段階に近づくいて行くにつれ、失った大切な人と人生の一部を分かち合えたことへの感謝と喜びが感じられるようになります。そして、その人が自分のこころの中に存在していると感じられるようになります。「あの人は本当に去ってしまったんだ。それを思うと悲しい。でも、あの人と出会えてよかった。これから自分の人生をしっかり生きていこう」と感じられるようになるのです。 と著者は述べています。 確かに、失ったことに、悲しんだり、欠如感、孤独感にさいなまれたことをマイナス的に捉えてしまいがちです。そのような、悲しんだり、欠如感、孤独感の出会いに感謝する視点で見ることも大切です。ここで言っているように「あの人と出会えてよかった。これから自分の人生をしっかり生きていこう」と思える捉え方で受容することは、大切です。いつまでも、マイナス的に捉えるのではなく、見方をかえることで喪失の悲しみから立ち直ることができます。 失った過去は変えられませんが見方や捉え方は変えられます。そのようなコトに出会ったことに感謝することが大事です。もちろん、時には、涙を流して悲しんでもいいんです。
2023.01.15
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読レポ第833号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡4、喪失の悲しみを手放す(①喪失の悲しみから立ち直る「五つの段階」)(4/5)[第四段階 激しい悲しみ] 取引をしても失った人は帰ってこない、と実感したとき、喪失の事業に本当に直面することになります。そのとき、激しい悲しみを深く感じます。悲しみはつらい感情です。しかし、ここで悲しみ抜くことが、喪失の苦しみを乗り越えるために必要です。 と著者は述べています。 確かに取引をしても失って帰ってこないコトの実感したら、現実を受け止めるためにも、その喪失感をありありと深く深く受け止めて、時には、前にもの述べたが、思い切り泣くとか思い切り叫んで吐き出して、その喪失感をたっぷりありありと感じて、現実を受容していくことです。急には、なかなか受け止めてられないが、上記などを繰り返し続けるコトで、喪失感からの激しい悲し染みは、徐々に減少していきます。外に吐き出すことです。川や海岸、山などで思い切り吐き出すことです。
2023.01.14
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読レポ第832号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡4、喪失の悲しみを手放す(①喪失の悲しみから立ち直る「五つの段階」)(3/5)[第三段階 取引き] お姉ちゃんを亡くしたおさな子が、神さまに「これから絶対にいい子にするから、お姉ちゃんを返してください」とお願いすることがあります。。そのように、わたしたちは大切な人を失うと、取引をしたくなることがあります。「○○を失ってもいいから、あの人を返してください」といのったり、自分のもとを去った恋人に「○○するから、わたしのもとに帰ってきて」と懇願したりするのがその例です。 と著者は述べています。 確かに大切な人とを亡くしたときには、「○○するから、神さま、○○さんを返してください」とか「私の命と交換するので、○○さんを返してください」などと、神さまや医者にすがりついて、取引を懇願することがあります。ペットの犬などが亡くなった時なども、子どもは、「神さま、いい子になるから○○を生き返らせて」と懇願することは、よくあります。実は、大人も心のなかでは、同じような思いが少なからず喪失感あるのかもしれません。 親は子どもがその喪失感にむりやり蓋をしないように共に一緒に喪失感の涙を流したりして、ありありと喪失感をたっぷり味わうコトです。 たっぷり、喪失感を味わいつくすと喪失感は減少していきます。喪失感は多少なりとも誰でも持っているものです。喪失感は、完全には消えることはありません。喪失感を過大に抱えているのが問題なだけです。人間なのですから、喪失感は持っていても当たり前です。
2023.01.13
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読レポ第831号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡4、喪失の悲しみを手放す(①喪失の悲しみから立ち直る「五つの段階」)(2/5)[第二段階 怒り] ショックの段階のつぎには、怒りが込み上げてくることがあります。それは、大切な人を失った理不尽に対する怒りです。 その怒りはしばしば、他人にむけられます。医者にむけられたり、交通事故の加害者にむけられたり、恋人を取られたときは取った相手に向けられたりします。神に怒りが向けられることもあります。 わたしも、父を失って数日間から数週間後に、すべてのことに対して腹が立ってきたことを憶えています。 また、怒りを自分自身に向け、自分を責める人も多くいます。「あのとき、わたしがあの子を外出させなかったら……」「わたしが、もっと素直でかわいい女性だったら、フラれなくてすんだのに……」 さらに、死んだ本人に怒りが向けられることも非常に多いものです。「どうして、わたしを残して死ぬのよ!」「どうして、オレにこんなにつらい思いをさせるんだ!」 でも亡くなった人に対して怒るのは理屈に合いません。また、死んだ人のことは大切な「良い」存在にしておきたいので、その怒りを押し殺そうとすることがよくあります。 子どもを失った両親が、自分たちのもとを去って子どもに対して激しい怒りを感じるには、とても正常で当たり前のこころの働きです。「どうしてわたしたちを置いて死んでしまったんだ!」「わたしたちにこんなにつらい思いをさせて!」「描いていた夢も希望もすべて奪ってしまって!」といった怒りは、ごく当然のことなのです。 でもその怒りを自分の中で押し殺そうとするため、怒りがこころの奥でふつふつしたままになり、いつまでも引きずってしまうことがよくあります。また、抑え込まれた怒りが爆発したり、体の症状になって表れたりすることも多々あります。 ところで、怒りは怒鳴ったり暴力をふるったりしても発散すればいいわけではありません。それでは、いつまでも解消しないのです。大切なことは、怒りを十分によく感じることです。どんな感情も、感じ尽くすことで変化します。自分ひとりで感じるのがつらいときは、ぜひカウンセラーに話してみてください。 と著者は述べています。 確かに突然の死での喪失感では、ショックの次に他者に怒りを向けてしまうことがあります。あまりの突然の理不尽な死に、自分が受け止められずに、他者に対して怒りを向けることがあります。また、自分に対して怒りをむけてしまうこともあります。「ああしておけばよかったと」と思い自分のせいだと自分を責めることもあります。その怒りの感情は、当然、誰しもおきる可能性があります。 その感情を押し殺して蓋をしないで、その感情をありありと感じましょう。叫んだり、泣いたりしてもいいのです。その感情を紙に書きなぐるのもいいです。その感情を言葉化して吐き出すことです。自分の内側に溜まったマイナスの感情を声に出すとか、紙にその気持ちを気が済むまで、書きまくることです。(または、パソコンやスマートフォンのメモ機能でいいのですから)。それができない人は、紙にその思いをぐちゃぐちゃにしたりして気持ちをぶつけることや紙にぐちゃぐちゃに線や絵にして吐き出すコトです。できれば、書いた物を破り、ゴミ箱を思い切り捨てるといいです。 マイナスの感情を溜め込むと限界がくると、体や精神に異常があらわれます。さっさとマイナスの感情は手放すコトです。
2023.01.12
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読レポ第831号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡4、喪失の悲しみを手放す(①喪失の悲しみから立ち直る「五つの段階」)(1/5) 大切な人を失った悲しみから立ち直る過程には五つの段階があります。その段階を理解すると、悲しみへの対処に役立ちます。 なお、これからお伝えする立ち直りの段階は、一つひとつが明瞭にわかれているわけているわけではありません。また、すべての人がこれらの段階をすべて経験するとは限りませんし、段階を先に進んでから後戻りすることもよくあります。ですから、段階を順番に経ることがなくても正常です。ただ、一般論としてつぎのような段階を経ることが多いということを知っておいてください。 [第一段階 ショック] 大切な人を失って間もないうちは、その事実を受けがたいものです。「まだ母親をなくした実感がわかない」「今のでも夕方になると、息子がランドセルを背負って『ただいま!』とかってくるような気がする」 といった思いは、喪失の事実を頭ではわかっていても、感情では、まだ受け入れられないことを表しています。 また、大切な人を交通事故などによって突然失った場合のほうが、長い病気の末の死のように、あらかじめ予測できた場合よりも、残された人にとっては受け入れることがより難しくなります。 私の父が死んだとき、わたしはそれほど悲しみを感じませんでした。そのときのわたしのように、大切な人を失ったことを感情的に受け入れるうちは、悲しさはあまり感じられないのです。 そのため、葬式で悲しみを感じなかったり泣けなかったりすることがあります。そのことについて「わたしは薄情な人間だ」と自分を責めたり、「ぼくはあの人を愛していなかったんだろか?」と自分を疑ったりする人がいます。しかし、そうでありません。悲しみが強すぎて耐えられないときに起きる自然な反応です。 と著者は述べています。確かに、病気で死がせまっていることが事前にわかっての死の喪失感と事故などで突然の死の喪失感とでは、違いますね。昨年、私の父が亡くなりましたが、パーキンソン病、認知症、最後にはエコノミークラス症候群で亡くなりました。著者と同じように自分も亡くなった時は、涙がでることは無かった。でも、闘病中の4年間は父に自分のできるコトをつくしたので悔いがありません。週に1回のペースで病院や施設へ父の顔や父の好きなリンゴを差し入れたり、終盤は、過去の昭和の写真集を見せながら語りかけたり、一緒に数字を数えをしたりしました。最後にはコロナで面会ができなかったが!病院の配慮で死に立ち得ました。子どもして4年間の介護をつくしたので、自分が父への死に涙がでなかったことに対して「わたしは薄情な人間だ」とか「わたしは父を愛していなかった」などの自分への責める罪悪感が湧くことはありませんでした。自分の中でできる、親に対する感謝をしたと思います。後悔がないから、罪悪感ありません。父は、子ども頃は決して良い父親ではありませんでした。癇癪を起こして物を壊したり、どなりちらしたちしいた過去もありますが、父と母に育てられて自分があるので感謝です。自分は過去は過去で手放すコトができたのです。 多くの人は、過去を手放すコトができないから、深い喪失感に陥ってしまうのではあるのではないでしょうか?その背後には罪悪感があることもあります。わたしは、「感謝力」を磨くことが人生には大事だと思います。そうすれば、喪失感は減少していくと思います。 また、喪失感があれば、おもいっきり泣いたり、叫んだりして喪失感をありありと感じて吐き出すことです。私も友人が白血病に罹っているのを聞いて、沢山の涙を流しましたが、友人は白血病を克服して今は回復しました。 人は必ず死に向かって歩んでいるので必ず死にますからね!
2023.01.11
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読レポ第830号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡4、喪失の悲しみを手放す(どのように別離にも有効なセラピー) 出会いの数と同じだけの別れがあります。わたしはこれまで、親との別れ、恋人との別れ、ペットとの別れ、友だちとの別れ、学校との別れ、大切な所属集団との別れ、多くの別れを経験してきました。これからも数多くの別れを繰り返して生きていきます。もちろん、あなたも同じですよね。 大切な人と別れた悲しみが癒されることなく、こころの奥でフツフツし続けてると、感情が不安定になり、イライラ、悲しみ、罪悪感、どんよりとしたうつ感情などがぶり返して止まらなくなります。あなたにも心当たりはありませんか。 さてこれから、喪失の悲しみと対処についてお伝えします。ここでは、大切な人との死別をもとにした喪失についてお伝えしますが、このセラピーは、離婚や恋愛の破局、引っ越しなどの別れによる喪失や、ペットとの離別についてもあてはまります。また、信仰、希望、若さ、青春時代、子ども時代など、抽象的なものの喪失体験についても当てはまります。 たとえば、子どもを流産や事故などで失った夫婦の場合だと、子どもを失うことに加えて、一緒にしたかった楽しいこと(絵本を読み聞かせる、一緒に遊ぶ、など)の期待と将来への希望を失うことにもなります。また、がんの治療で乳房を失った女性の場合、それは「女らしい自分」を失ってことを意味するかもしれません。 そのような喪失の悲しみを癒して、乗り越えるためにも、これからお伝えすることを参考にしてください。これから、つぎの流れで説明を進めていきます。①喪失の悲しみから立ち直る「五つの段階」②乗り越え方についいての「誤った考え」③喪失の悲しみからンお「立ち直りを助ける方法」では、一緒に読み進めていきましょう。 と著者は述べています。確かに人は、いくつもの出会いの数だけの別れがありますが、その中でもなかなか別れるコトや別れたコト、失ったコトを手放せない思いがつのり、喪失感がつのり感情が不安になることが確かにあります。 私も、若い時は、手放せないコトがいっぱいありました。自分の中で手放すコトを受け入れられなくてうつ状態になったこともあります。 過去のコトは取り戻せないとしっかり受け止めることができて、見方や捉え方を変えるコトで、しだいに手放すようになりました。執着を捨てて、手放すコトが大切です。
2023.01.10
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読レポ第829号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡3,苦しみをもたらす「隠れた動機に気づこう(3/3)(「本心からもとめていること」に気づこう) 恋人にわがままを言って嫌われてしまうさおりさん、人間関係のいざこざを起こして苦しんでいた絵理加さん、それぞれが、こころの深いところでは「そうすることが必要だ」と信じていたのです。たとえば、さおりさんは「さびしくてたまらないから、わがままな悪いわたしを愛してもらわないといけない」と信じていたし、絵理加さんは「自分の存在価値を感じてられるよう、わたしはが正と認めてもらわないといけない」と感じていたもです。 その二人のように、自分が「本当は何を求めているのか」を知るのはとても大切なことです。 たとえば、さおおりさんなら、「ありのままの自分を認めてもらい愛してもらうこと」を求めていました。それを得る最善の方法は、恋人からフラれるような方法で要求をエスカレートさせることではなく、まずは傷ついている内面の自分に優しさを与えることでした。 絵理加さんの場合も同様で、彼女が本当に求めていたのは自分が正しいと認めてもらうことでした。そのためにまずできることは、他人を批判することではなく、傷ついている内面に、「あなたが傷ついたことも怒ること、正当だよ。傷ついて当然よ」と理解を示すメッセージを送って、彼女の正しさを認めることでした。 そのように、「どうして、わたしはその行動、発言、選択をしているんだろう」と自分に問い、本当の動機をよく内省してみつけましょう。そして、あなたが本当に求めていることを得られるもっと良い方法を見つけましょう。 と著者は述べています。さおりさんも絵理加さんも、根底には、自分の中の無償の愛情が満たされていないのです。小さなころの、親から受けた無償の愛情を感じられなくて、愛情飢餓状態なのです。完璧な親はいないし、多くの親は無償の愛情を注いでるが、それを勘違いや思い違い、受け取り違いをしていることが多いのです。普段の親のプロセスをみれば、勘違いや思い違い、受け取り違いが見えてきます。部分だけをみるのでなく、普段のプロセスを見るコトです。 人は、ついつい部分でみてしまい、勘違いや思い違い、受け取り違いがあるのです。完璧な親などいないのですからね。 自分を俯瞰して、勘違いや思い違い、受け取り違いが無いかをみることで、親からの無償の愛情を受けていることが見えてきます。
2023.01.09
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読レポ第828号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡3,苦しみをもたらす「隠れた動機に気づこう(2/3)(相手の間違いを厳しく批判する心理とは?) つぎに、同じように隠れたこころの痛みから、人間関係のゴタゴタをくり返していた絵里子さんという女性についてお話しします。 絵理加さん(34歳)は中学校の先生です。めまい、食欲不振、睡眠障害などの症状で内科を受診し「心理的なことが原因ではないか」とのことでカウンセリングを勧められてわたしのオフィスに来られました。 絵理加さんによると、彼女の勤める中学校は荒れた地域にあり、いじめや不登校など生徒らの問題行動が多いことに加えて、先生同士の関係も悪いそうです。 彼女は、職員会議でほかの先生たちと言い争いになることがあります。ほかの先生の意見に対して、「そんなやり方はダメです!」とか、「それは生徒のためになりません!今すぐやめてください!」と批判するのです。 絵理加さんと同じように、癒されない怒りを抱えている先生たちもおり、彼らは絵理加さんに感情的に反応して言い返します。すると彼女はそれに対して「なんて言い方をするですか!あやまってください!」と返したりして、会議はまるでケンカの様相を呈したこともあるそうです。 絵理加さんは、「他の先生が間違っているから、それを指摘している」と信じていますし、もちろん他の先生の意見が間違っている場合はあるでしょう。しかし、彼女が、「わたしが正しい、あなたはが間違っている」と一歩的に見なして相手を責めるせいで、先生たちとの仲は悪くなっていました。彼女が訴えるめまいや食欲不振などの症状は、そのことから来る仕事のストレスが一因でした。 (「わたしが正しいと認めてほしい!」) 絵理加さんのカウンセリングが進むにつれ、彼女にもわたしにもわかってきたことがありました。それは、絵理加さんは幼いころから親に、自分の正しいさを認めてもらえず、「あんたが間違っている」というメッセージを送られて悔しい思いをして育ったことです。彼女がとくに強烈に覚えているのは、小学校低学年のときの夏休みの自由課題をめぐる出来事でした。絵理加さんは夜空を眺めて星座を描くことにしました。彼女は、星と星を思うがまま自由につなぎ、想像をふくらませて「うさぎ座」「おわん座」などを作って描きました。それそれをお母さんに見せたところ、 「こんな星座はないわよ。それに、この星座もないわ」 と、くり返し訂正されたのです。絵理加さんは、せっかく見つけて楽しく描いた彼女の星座を否定せれ、泣いて怒りましたが、お母さんは冷淡でした。ちなみに絵理加さんのお母さんは、大学で物理学を専攻した成績優秀な女性でした。 新学期になって学校に夏休みの課題を持っていくと、担任の先生は笑顔で受け取ってくれました。しかし、のちに理科で星座の時間になったとき先生が教えてくれる星座は、絵理加さんがみつけたものとは違うものばかりでした。 そのころ、お母さんは再び理科の教科書を見て、「わたしが言った通りでしょ。あなたの星座は違うのよ」 と、彼女に正しい星座を教え始めたのです。絵理加さんは屈辱感を感じました、悔しかったのですが、そんな感情は押し殺してお母さんの言うことを黙って聞き、テストのために「正しい星座」を覚えたのでした。 絵理加さんは、両親とそんな経験を重ねるたびに「わたしが正しいと認めてほしい‼‼」と感じました。そしてその願いを、大人になってもくり返していました。 (ゴタゴタをもたらす根深い原因) つまり、絵理加さんが職員会議で、ほかの先生たちの間違いを指摘し、攻撃する本当の動機は、「わたしが正しいと認めてほしい」ということだったのです。 だから、他人の「間違っている部分」を目ざとく見つけて、「あなたが間違っている!わたしが正しい!」と主張していたのです。 彼女は他の人たちに「あなたが正しいです」と言わせたかったのです。でも、彼女は他人の間違いを一方的に糾弾するので、そんな彼女に同調したくなる人はおらず、孤立していたのでした。 他人を攻撃しているときの絵理加さんは、大人の良識ある部分ではなく、「あなたが間違っている」と言われて悔しかった、傷ついた子どもの感情から行動していたのです。絵理加さんは、そうして彼女が作り出した葛藤や争いに傷つき、疲れ果てていました。 絵理加さんはわたしに話すなかで、彼女のことを「間違っている」と責めたお母さんに対する怒りが湧き上がってきました。次いで、その怒りの底にある、認めてもらえなかったさびしさが感じられてきました。それらの感情を話して感じる過程を通じて、絵理加さんのこころの痛みは少しずつ癒されていきました。それにつれて、職員会議で他人を批判することも減るとともに、生徒たちに対しても、より寛容になっていきました。 と著者は述べています。 確かに、ここで取り上げている、絵理加さんのように自分の正しさを主張をして、言い張ったりしたり、攻撃的に相手に自分の正しさを押しつけたり、鬼の首を取ったように攻撃する人はいます。それには、絵理加さんのように親からの正しさを主張して屈辱感を感じて悔しかった感情が背後にあったのですね。たとえ、親の正しさが合っていても、自分を受け入れてくれなかったことに、愛情が無いと感じたのでしょうね!絵理加さんの母親は、絵理加さんの成績のために正式な星座を知ってもらいたかったのでしょうね。その思いを感じられずに、絵里子さんは「私を受け入れてくれない」と勘違いしたのかも知れません。 ようするに絵理加さんは、母親からの無償の愛情が満たされずに居た状態だったのかも知れません。愛情飢餓の状態かもしれません。 それには、自ら自分を俯瞰してのメタ認知でありのままの自分を認めて受け容れて、自分の愛情を満たすように上書きすることです。
2023.01.08
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読レポ第827号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡3,苦しみをもたらす「隠れた動機に気づこう(1/3)(なぜ、怖れている事態を招くのか?)わたしたちは、自分でもはっきりと意識できない「無意識の動機」から行動を起こしているのです。それこそが、つらい感情を引き起こす原因になっていることがあります。つぎに紹介するさおりさんは、その一人です。 さおりさん(24歳)は清楚で上品な感じの女性です。さおりさんは、恋愛がうまくいかない、という悩みを抱えていました。 「わたしって、根っからのわがままで、自分でもイヤになるのです」と言うさおりさん。話を聴いていくと、男性との付き合いが深くまり、だんだん親密になってくると、すごくわがままな自分が出てきちゃんうんです、とのこと。 お付き合いはじめたばかりのころは、わがままの程度も、割と軽いものでした。たとえば、彼がそれほど好きではないレストランでも、彼女がそこで食べたいから、という理由で、その店にしてもらったり、終電が終わっても「もうちょっとだけ」一緒にに飲もう」と引き留めて、彼にタクシー代を出してもらったりしていました。 しかし、彼女の要求は、そのうちエスカレートしていったのです。 たとえば、仕事に疲れている彼に夜中に電話をして、「さびしいから今から来て」と求めたり、とても高価なコートをクリスマス・プレゼントにねだったり、有給休暇を取ってディズニーランドに一緒に行くよう求めたりなど……。そのためケンカが多くなり、最近、ついにフラれてしまったのです。 女友だちに話すと、「さおおりの気持ちはわかるけど、やりすぎだわ」と言われます。さおおりさんは自分でもそう思うのですが、なぜかわがままを言って愛想をつかれるパターンをくり返してしまうそうです。 (要求心の正体は?) さおりさんは、カウンセリングで定期的に会っているうちに、セッションの終了時間に毎回きっちり終えることに不満を感じてるようになるようになりました。「事務的だ」と言うのです。 またある日は、彼女が風邪を引いて遠出するのは負担なので、家の近所でカウンセリングをしをしてほしい、という気持ちも生じてきました。もしそれを求めてもわたしが断るだろうと思うと、腹が立ってきたと言います。 さおりさんの「もっと、もっと」と要求がエスカレートするこころの動きは、まさに過去の恋人たち対すて起きたものと同じでした。そこで、彼女のその思いがわき出す原因について一緒に探求していったところ、だんだんつぎのようなことがわかってきました。 (悪いわたしでも、見捨てないでほしい!) さおりさんのこころには、「たとえわがままな悪いわたしでも、見捨てず愛してほしい」というたいへん強い重いがありました。さおりさんはカウンセリングを受ける前から、そのことをうすす気がついていましたが、カウンセリングで話し合うなかで、こころの底にあった「わたしは悪い子だから愛してもらえないんじゃないかな」という深い怯えがあることに気づつました。その怯えは、両親の言いつけを守らなかったとき、ひどく𠮟られた経験を繰り返してつくられたものでした。 彼女のこころには、「わがままな悪いわたしでも見捨てないで!」と叫ぶ傷ついた幼い女の子がいたのです。その女の子は彼氏の愛を試そうとして、わがままを言う「悪いわたし」になってたり、相手を傷つけるようなことを言ったりしていました。 もし彼氏が寛容になってわがままに耐えると、さらに要求をします。そのときさおりさんはここの奥で「じゃあ、もっと悪いこんなわたしでも愛してくれる?」と試していたのです。もちろん、自分自身がそんなことを思っているとは気づいていませんでした。 そして、彼氏がそのテストにも耐えられたら、さらに負担の程度を増やして。「じゃあ、もっと悪いこんなわたしうでも、あなたは見捨てない?」とテストをくり返していたのです。しかし、彼氏もいつか耐えられなくなり、別れを切り出します。このとき「ほら、やっぱり、わたしが悪い子だから愛してもらえないんだ」と、もとの信念の正しさを確認するとういう悲劇を繰り返していたのでした。 なぜ、彼氏に過大な要求をしてしまうのか、カウンセリングを続けるうちに、その「隠れた動機」に気づきました。そして、「わがままを言うわたしでも愛してほしい」と求めるこころの痛みを止めるイメージワークをおこなうことによって、徐々に癒されていきました。 と著者は述べています。 確かに、わがままをドンドンとエスカレートしていく人は、居ます。ここの例のさおりさんのように、高価な物をクリスマス・プレゼントに要求する人の中には、きっと彼氏に「こんな悪い子でも愛してくれるか?」を試しているのです。私も若いときには、そのようなコトにあったコトがあります。おそらく、ここのさおりさんと同じように幼いころに親からひどく怒られた経験をくり返されたコトでの愛情飢餓が元で、他者にわがままを言って、愛を求めているのでしょうね!子どもがわがままなどでだだをこねるのは、愛情を求める行動ですから。大人になっても自分の愛情が十分に満たされない愛情飢餓が続いているのだと思います。
2023.01.07
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読レポ第827号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡2,「不幸のメリット」を捨てる(不幸にならずに、欲しいものを手に入れるには?) 不幸でいようとする動機の一つひとつについて、自分のこころにないかそうか、見つけてみましょう。 自分を不幸にしている動機にきがついてはじめて、それを変えることができます。 不幸でいることによって何を得ているのでしょう? 人から、もしくは自分からの関心と優しさでしょうか? 傷つけた人に、いつかわかってもらいたい、という希望でしょうか? 自分が正しい、という自己正当化でしょうか? 不幸によって何が得ているかかがわかってたら、それは大切な一歩です。 自分の現状に気づいたら、次に、幸せを得る方法得る方法を見つけましょう。必ずあります。不幸でなければ生きられないようには、人生はできていませんから。 たとえば、幸せになりながら、人の関心と優しさを得る方法は何があるでしょう。 誰かに穏やかに話しかけてることかもしれません。電話やメールなどをしてみることかもしれません。または、さびしい、と素直に言うことも、適切な方法かも知れません。 では、「自分の正しい」と感じるには、他人や社会などに対して、「あなたは間違っている」と責めるほかに、どんな方法があるでしょうか。「自分は正しい」と信じたいということは、「あなたは間違っている」と拒否されて傷ついていた経験があるからです。ですから、まずは、ご自身の「自分が正しい」と主張した気持ちが正当なものであることを認めましょう。 このように、本章を読み進めながら、ご自身の隠れた動機を探りましょう。心理カウンセラーなどの助けを借りるのが必要なこともあるでしょう。そうして努力することで、人生は少しずつ良くしていきます。 と著者は述べています。 確かにまずは、自分に「問い」かけて、不幸の動機をチェックして、その不幸に気づいたら、幸せを得る方法を見つければいいのです。 それは、ありのままの自分を受け入れて幸せを得る方法を自分に「問い」かけてください。 受け容れられないときは、素直に心が落ち着いているときに、事実を書き出してくことです。書き出して行くと自分の「勘違い」「思い込み」「妄想」「錯覚」などが見えてきます。それが、見えてこないときは、信頼する友人かメンタルの専門家のカウンセラーの力を借りるコトです。誰だって、「勘違い」「思い込み」「妄想」「錯覚」などあります。まずは、素直に心が落ち着いたときに自分に向き合って自分に「問い」かけてください。
2023.01.06
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読レポ第826号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡2,「不幸のメリット」を捨てる(自己点検する「5つの視点」)(5/5) ⑤自分は正しい、と信じていられる 自分の生き方、考え方、物の見方が不幸の原因であることを認めると、「自分が間違っていた」ということになります。それを受け容れることができないため、不幸な生き方を変えないで続けることがあります。自分の不幸を他人や環境などのせいにして「○○せいだ」と誰かを責め続けることによって、「わたしは正しい」と信じることができるのです。と著者は述べています。 確かに、このような、ありのままのマイナスのコトを受け容れずにいる人はいます。自分の正しさを主張してしまい、素直になれないで、「○○のせいだ」と子どものような状態を続けている人は、不幸を歩み続けています。自分のありのままを受け入れるコトです。誰にでも間違いはありますから、素直に受け止めることです。自己受容力を磨くことです。
2023.01.05
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読レポ第825号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡2,「不幸のメリット」を捨てる(自己点検する「5つの視点」)(4/5) ④罪悪感の苦しみを軽くしている わたしたちは何かの深い罪悪感を抱えていると、不幸でいることによって自分自身を罰し、罪悪感の苦しみから逃れようとすることがあります。「幸せになると○○に申しわけない」と、心の奥で感じているのです。 たとえば兄弟姉妹が亡くなった経験があったり、誰かを深く傷つけたと感じていた場合に「わたしのせいでお兄ちゃんが死んだ」とか、「本当はわたしが死ぬべきだった」と感じていると、幸せになることを拒んでしまいます。と著者は述べています。 確かに、人は罪悪感を抱えているな。心の中の角に「自分だけ幸せになると○○に申しわけない」「自分だけ、得するのは」「あのひとが□□なのに、自分だけ……では」などの罪悪感を抱いている人が多い。私の中にもそれがあります。それは、子供の頃の「みんな」との同一性への教えも影響してます。「みんな、同じ」との教えの中では、プラス(良い所)もあるがマイナスもあります。それが、「他者(○○さん)と違う」からの罪悪感を抱いてしまうからです。 罪悪感を抱く一つは、日本の同一性が深く影響していると思います。「みんな、違う」「みんな、違っていい」との捉え方も必要です。「自分は、自分で人とは違っていい」との捉え方をすることです。それによって、強く罪悪感を抱いてる人は罪悪感が柔らいでいきます。
2023.01.04
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読レポ第824号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡2,「不幸のメリット」を捨てる(自己点検する「5つの視点」)(3/5) ③傷つけた人から、理解と愛情を求めいる 親など重要な人から傷つけられた人が、心の奥でその人に向かって「お父さん(お母さん)がわたしを愛してくれなかったから、わたしはこんなに不幸なのよ!どれほどわたしが傷ついたかわかってよ!」と、ひそかに主張していることがあります。 そんな人は、幸せになれることを自分では気づかないうちに拒んでしまいます。もしも幸せになったりしたら、「いつかお父さん・お母さんに、わたしがどれほどきずついたかをわからせたい」という願いがかばわないからです。 と著者は述べています。 確かに親などからの傷は、いつまでも記憶に残ります。今でも他の人からもその時は、傷つけられたこともあるが。特に恋人などから傷つけられたこともあるだろうが、いつの間にか消えてしまうが、親から受けた傷は、記憶に残ります。思い込みや勘違いもあるが、しっかり記憶に残っているコトが多いです。私も母から折檻された記憶はしっかり残っています。 「熱くなった、火箸をもって追いかて、やけど折檻」が記憶に残っています。今思えば、母の行き過ぎた愛情なのでしょうがね!自分の正しさを押しつけて、自分の感情をコントロールできなかったんだろうと思います。 今までコロナ過で親の一部は、子供に対して折檻してしまい、罪悪感を抱いている人もいるだろうがね。多くの日本人は、感情のコントロールについて学ぶ機会がなかったからです。この罪悪感は、世代間連鎖をしていきますので、感情のコントロールを学んで連鎖を止める必要があります。 この本のテーマの『ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!』は世代からの連鎖を止めるための本だと思います。いまだに子供への虐待やDVは、世代間連鎖です。 連鎖を断ち切るには、この本かメンタルの専門家に!
2023.01.03
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読レポ第823号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡2,「不幸のメリット」を捨てる(自己点検する「5つの視点」)(2/5) ②守ってもらったり、助けたりしてもらえる。 周囲から助けてもらってばかりいる状態から抜け出せない人たちがいます。こうした人も「わたしはかわいそうで無力な犠牲者だわ」という信念をもち、たくさんの保護と関心をもらって当然だ、と信じています。「世界はわたしに借りがある。わたしに関心と保護を与える義務がある」と信じているのです。 そうして生きている限り、自立し、能力を磨き、輝いて生きることはできません。自立して輝いたり、守ってもらえないからです。しかも、いつも負い目を感じながら生きることになるでしょう。人生の意味も充実感もあまり感じられず、そんな自分のことを好きにはなれないでしょう。 と著者は述べています。 確かに助けてもらってばかりいる状態の人は、自分は助けてもらうことが、当たり前化しています。そのような人は、無意識の中に負い目を感じて、自分の人生の充実感もなく、輝いているとは、思えない気持ちを持っています。自分のコトを好きになれていなくて、自己肯定感が低空飛行のままでいます。いつまでも、こころが満たされていません。その背後には、愛情飢餓の状態があるのかもしれません。私もかっては、そうでした。 それを抜け出すには、まずは、当たり前化を洗い出して、それに感謝するトレーニングだと思います。
2023.01.02
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読レポ第822号 ぶり返す「怒り」「さびしさ」「悲しみ」は捨てられる!著:心理学博士 古宮 昇発行:㈱すばる舎 第3部つらい感情を洗い流す!「5つのセラピー+α」 ♡2,「不幸のメリット」を捨てる(自己点検する「5つの視点」)(1/5) 不幸だと感じている人は、自分で気づかぬ間に、不幸でいることによってメリット(利点)を得ています。 身の上の不幸を嘆き、幸せになりたいと願っているのですが、それと同時に、不幸なままでいることのメリットを手放せずにいるのです。 実は、不幸のメリットはたくさんあります。 これから紹介するメリットの中で、思わず共感してしまうものがありませんか。それが、知らず知らずのうちに利益を得ていた、あなたにとっての「不幸のメリット」です。では、さっそく点検していきましょう。 ①関心が得られる わたしは、疲れて機嫌が悪いときなど、不幸になることによって、自分自身から同情やなぐさめをもらおうとしていることに気がつくことがあります。これでは幸せを遠ざけてしまいます。不幸でいなければいけないからです。 自分がそうしていることに気がついたら、幸せになれる別な方法を探すようにしています。「どうすればちゃんと休めるかを考える」とか、「好きになることをする」とか。もっとも。それができずに不機嫌なままでいたことも何度もありますが……。 なお、不幸な自分を他人に見せることによって「もっと愛をちょうだい!」「わたしのためにももっとして!」と、自分では気がつかないうちに訴えている人がいる人がいます。そのやり方も、不満足な結果しか得られません。なぜなら、周囲の人は最初のうちは助けてくれるかもしれませんが、いくらあげても「もっと、、もっと」と求めるので、そのうちに嫌気がさしてくるからです。 と著者は述べています。 確かに不幸でのメリットは、たくさんあります。そのメリットを手放せない人はいます。私もかっては、振り返ってみると無意識に不幸でいるメリットを子どもの頃は使っていたな。「関心を得る」ために不幸な自分を他人に見せることで、関心を得ようとしていたと思います。特に親には、関心を得るためにやっていたと思います。親からの愛情が欲しかったのだと思います。 中には、大人になっても「関心を得る」ために不幸な自分を演じる人がいます。おそらく、子どもの頃の親からの無償の愛情を満たせない人じゃないかと思います。愛情飢餓の状態なのかも知れません。そんな人が、増えているような気がします。その要因の一つが非言語のコミュニケーションが薄くなって、言葉のコミュニケーションが強くなっているからだと思います。本来は、コミュニケーションの8割は非言語での身振り手振り・ジェスチャー・表情・目の動きなどのコミュニケーションをとっていましたが、言葉のコミュニケーションは、言葉は人それぞれに受け取り方が違いがあり、思い込み、勘違いなどがあり、相手に本来の気持ちが伝わらないことが多いです。人間にとって非言語のコミュニケーションは重要です。
2023.01.01
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