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2024.05.16
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「毎日更新」読レポ第2075

カール・ロジャーズ

~カウセリングの原点~

著:諸富祥彦
発行:㈱KADOKWA

第6章 1955年ロジャーズとジャンドリン

 TAE(thinkig (ティンキング:考え)at the edge(エーッジ:角)(2/4)

 この身体的な感覚、フェルトセンスは「インプリシット・アンダースタンディング implicitunderstanding:IU)」ともよばれている(Gendlin,2009)。 私たちはある問いについて、身体感覚的にはぼんやりと把握できているけれども、明確な言葉や論理によってはまだ語ることができないことが、しばしばある 。この「身体感覚レベルでの、暗黙の理解」のことをジャンドリンは、「インプリシット・アンダースタンディング(IU)」と呼ぶのである。
 この暗黙の理解(IU)は、フェルトセンスというぼんやりとした身体感覚として私たちに与えられている。TAEは、この 身体感覚レベルの暗黙の理解(IU)をもとに、上述のようなステップにより手続きを踏んでいくことで、言葉化・理論化していく方法である (末武・得丸 2012)

TAEは現在、心理学、社会学、教育学、看護学などで用いらる「質的研究法」の一つとして認められ 、この方法を用いて多くの学術論文が執筆されている(末武・得丸・村里 2016)

 その 背景にあるのは、個人の理論は「普遍的なものが今ここで具体化した一つの実例である」という考えで あり、ジャンドリンのIOFI(insstance(インサット:実例) of itself(イツサルー:自体))原理である。IOFIとは、いかなるものも「それ自体(普遍性)の一つの実例」である、という考えである。

 得丸が言うように、TAEの原理に基づいている(得丸 2010)。 第1に、ある研究対象者の主観的な体験のうちに、ある領域のうちに存在する普遍性が見出される 第二に研究者が示すリサーチ・クエスチョンに応じて立ち上がってくるものから普遍的なものを取り出そうとする 第三に、立ち上がってくるものを言語化すると、可能な言語化の一つの事例となる 。それは「真実の事例の一つ」なのである。

TAEは、データを読み込んだ直後の状態で、未分化の意味の塊であるダイレクト・レファレントを形成させ、その意味感覚を分析の中心におくことにより、恣意的解釈は抑制される 深く内省したり、他の研究者と協力したりして、個人のからだのうちに暗在する「うまく言葉にできないけども知っている感じ」を言葉化することで、ある種の普遍性に近づきうるのである

と著者は述べています。

 ここでも再度、TAEとは、何か言葉にしようとするのだが最初はぼんやりしていたが、身体的な感覚から浮かんでくるものを明確な言葉や論理によってはまだ語ることができないことが、しばしばあるが。第1に、ある研究対象者の主観的な体験のうちに、ある領域のうちに存在する普遍性が見出される。第二に研究者が示すリサーチ・クエスチョンに応じて立ち上がってくるものから普遍的なものを取り出そうとする。第三に、立ち上がってくるものを言語化する、可能な言語化することがあると述べている。
 まずは、私的には何か言葉にしようとするが最初はぼんやりしているが、身体的な感覚から浮かんでいるときは、まずは、いったん立ち止まり、自分を俯瞰して見るて、自分の中の自分に対して対話して行くうちの繰り返しで、言語化へと近ずいていくと思います。
 自分の答えは、自分の中にあると思います。カウンセラー等はその自分の中の自分に対して対話して行くように促進していく役割だと思う。





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Last updated  2024.05.16 13:28:51
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