遊心六中記

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2018.01.04
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近くで鑑賞できるデメリットとして、手頃なデジカメでは全体像を写真に撮れません。



大凡はこんな感じです。
そこで、細部を観察し、鑑賞していきましょう。


本殿右側面に回ると 、脇障子として素の板戸 がまずあります。
そして、 それと直角になる壁面には麒麟 が描かれています。左側面の麒麟と合わせて、これで対と考えるのでしょうか。


さらに右側には 錠の付いた観音開きの扉で す。文様と形式は左側面と同じです。
差異点はこちらの扉に錠があることです。


              杉戸には 竹と鶏図 が描かれています。

本殿正面に向かい 左角になる柱には降り龍 です。
本殿は南面していますから、東から龍が上り、西に降りるという動きでしょうか。

左側面と同様に、屋根の裏側上部から眺めていきましょう。

                                                                                  大瓶束の箇所には 緑の龍図

蟇股の内側には鳥の透かし彫りです。

蟇股の外側には菊の花が咲き誇っています。

冒頭の画像と合わせてご覧いただくと、上の二重虹梁と下の大虹梁とは花の絵柄が違います。大虹梁は葵のようです。二重虹梁は何の花でしょう・・・・。

上下の虹梁の間には、


向かい合う鳳凰が描かれています。


頭貫の図柄は左側面を見ていただいた時と同じです。




本殿右側面で見る木鼻の彫刻の花柄がここでも異なります。



屋根の勾配が変化する本殿前方側の側面上部は、こんな草花の絵です。


右側面を本殿正面側に乗り出すとこんな感じで繋がっていきます。

次は両側面から本殿正面を眺めたものと、鑑賞用足場から降りて、本殿正面を下から眺めた箇所を合わせて、本殿正面を鑑賞することに致しましょう。

つづく

参照資料
『図説歴史散歩事典』 監修-井上光貞、山川出版社
     掲載の建物他の図解、図版で示された名称及び本文説明を参考にしています。
  (私の解釈・理解に間違いがあるかも知れません。お気づきの点ご教示をいただきたいと存じます。)

【 付記 】 
「遊心六中記」と題しブログを開設していた「eo blog」が2017.3.31で終了しました。
ある日、ある場所を探訪したときの記録です。私の記憶の引き出しを維持したいという目的でこちらに適宜再録を続けています。
再録を兼ねた探訪記等のご紹介です。再読して適宜修正加筆、再編集も加えています。
少しはお役に立つかも・・・・・。他の記録もご一読いただけるとうれしいです。

補遺
鳳凰 ​ :ウィキペディア
​  :ウィキペディア
龍と竜の違いは? ​ :「教えて!goo」
神社建築 ​ :ウィキペディア
社寺建築名称・用語・解説 ​ :「菅原木工」
 ネット検索してみて、有益な学習資料を見つけました。参考になります。

  ネットに情報を掲載された皆様に感謝!

(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません。
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)

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Last updated  2018.01.14 23:56:03
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