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2023.10.01
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カテゴリ: I think


​​「天才」を見るといつも思う。

まず、この人を天才と定義する。
『吉村妃鞠』さん。

8歳(2019年)で出場したロシアの音楽コンクールの映像が
たまたまYouTubeのおすすめに上がったので
観てみた。

驚くべき演奏だった。

https://youtu.be/4H6BitFb9zw?si=TxLwsBhj45G7iIL_



※YouTubeのスクリーンショットです。問題があれば削除します。すみません。

名だたる審査員を陶酔させる演奏って、
素人にはわからないが、それだけで
すごいことは理解できる。

その上、
演奏している彼女の表情や仕草が
到底8歳とは思えないそれだ。

私が8歳のとき……ひもじさの余り、
他人の畑に踏み入って、
土壌を肥やすために植えられたレンゲの花を引きちぎり、
蜜をチューチューしていた。

なんという違い!

片や世界の音楽コンクールでトップ賞を取りまくり、
片やネズミとゴキブリに悩まされる悪環境で足掻く貧乏人。

時代が違うのはもちろんだが、
才能が違うのだから致し方ない。

以前は辻井伸行さんにそれを見た。
ルチアーノパバロッティもそうかもしれない。

これは、その人一人の才能ではないと考える。
(これが「天才を見るといつも思う」につながる)

30年以上前、劇団の芝居のシナリオを書いた。
テーマは「セルフィッシュジーン」
日本語訳は「利己的遺伝子」だ。

生命は、遺伝子が司っていて、
肉体は、遺伝子が再生するための単なる器に過ぎないという学説。

「天才」は、そうしたシステムから生まれると考える。

「秀才」は、普通の人間が努力して到達できる最高レベル。

「天才」は、「神が宿っている」などと例えられるが、
まさに、音楽なら音楽、数学なら数学の天才の遺伝子が、
ちょうどよいと見定めた「器」に入ったということ。
知能も記憶も技術も持ったまま。

妃鞠さんの演奏を聴いてみればわかる。
大変師の教えを守る人だったとしても、
専門家(審査員)を陶酔させるほどの演奏はできない。
なぜなら、曲の解釈や演奏者の感情が入るからだ。
8歳の少女が曲(作曲家の心情)が理解できるだろうか。
感情を演奏に移入することができるだろうか。

彼女はとてもいい表情で演奏する。
大人のそれだ。
仕草も天才的。
無駄のない、美しい仕草は必要最小限だから、
パフォーマンスを考慮した、あざとい大人のそれとは全く別物。

演奏者にフィジカルな問題があっては、
実現しないこともある。
幸いなことに妃鞠さんは、
8歳なのに、とても俊敏に指や弓を動かせるし、
細かな動作を可能にする筋力や運動神経も持ち合わせている。

そして何より、おうちが裕福だ。

海外のコンクールに出場できる財力がある。
バイオリンという高価な楽器を与えてもらえる環境なのだ。

うちの話をして恐縮だが、
母方の祖母が三味線師なので、
姉のために購入されたが放置されていたオルガンで
「おばあちゃんが歌う歌、弾いてみて」
と言われた時、
即座に祖母が歌った歌の音程を鍵盤で弾いた。
もちろん習ったことはない。
が、幼稚園で先生が弾くピアノくらいは弾けた。
両手を使って弾いていた。

祖母が母に
「この子に、オルガンかピアノを習わせてあげて」
と言ってくれたが、
母が父に進言したところ
「あかん。金がない」
が答えだった。
貧乏人はそういうことだ。

私は、音や音楽に割と関わりがある。
連れ合いはギター弾きだし、
音楽関係の仕事を長年してきた。
その中で私と知り合ったのだが、
私の耳の確かさは認めてくれていた。
音程のズレを即座に聞き分けるし、
歌マネをするときの音程も完全に再現できた。

さらに、耳がいい。
耳鳴りが一切ないので、
小さな音がかなりの精度で聞こえる。
もちろん、モスキート音もまだ聞こえると思う。

もし私が金持ちの家に生まれていたら、
ピアノとバイオリンくらいは弾けるだろう。
もちろん、天才とはいかないが、
「ちょっとやってた」
くらいの遺伝子が入っているのではないかと思う。

妃鞠さんは「モーツァルトの再来」と言われているそうだが、
本人は大変努力家で、
「5〜6時間練習した後に先生と練習します」
と言った強者。
モーツァルトのようなルーズさがないので、
さらにすごい天才だと言えるかもしれない。

そうそう、モーツァルトは1/8音のズレが聞き分けられると言われていたそうだが、若い時の私は「私にもできる」と思っていた。

半音の半音は確実にわかっていたし、それ以上もわかると思っていた。


というくらい、音に敏感だったので、
辻井さんにも、パバロッティにも、妃鞠さんにもハマった。

ま、一度聴いてみてほしい。
私は100回くらい聴いているが、
まだ聴きたい。
聴いてみれば、
私の言っていることがおわかりいただけるだろう。





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Last updated  2023.10.04 07:48:08
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