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2004年06月11日

「競作　五十円玉二十枚の謎」若竹七海ほか

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テーマ：今日どんな本をよみましたか?(95726)

カテゴリ：読書感想

作家若竹七海が、アルバイト学生だった頃経験した不思議な出来事の謎を、プロ、アマ取り混ぜた13人で競作した、ミステリ作品のアンソロジー。

なあんだ、若竹七海さんは謎解きの出題のみ。
ちょっとがっかりしたが、一つの謎に13の謎解き、いや1篇の作品の中でいろいろ推理するから数えきれない謎解きの例が出て、めくるめく思いが楽しい。やや食傷気味もあるが。

池袋の書店でバイトをしていた学生時代の若竹七海さん。（や、や！家の近くだなー。でも、80年代前半は東京に居なかったからお会いしてはいない、それがどうしただけど）

彼女がレジに勤めている土曜日の夕方、中年の身なり、顔つきのパッとしない、本屋に縁の無さそうな人が五十円玉二十枚を千円札に両替を頼み、本は買わずに急いで去った。
それから毎週土曜日にこの五十円玉二十枚の両替のみして行くようになったこの男。一体何者？という謎。

1.なぜ本屋で毎週五十円玉を千円に両替するのか
2.その五十円はどうして毎週彼の手元にたまるのか

創元社の肝いりでアンソロジーになった。
13の謎解き、13の作品。

「ミステリはこうして出来る」みたいなものが会得できて私も書いてみようかな、にはならなかったが、この企画のお陰でアマチュアがプロにが2名ほど出たらしい。めでたしめでたし。

私は13作品中、アマチュアの榊京介さんのが好きだ。オーソドックスなところが気に入ったのだった。

お暇だったらお読みくださいくらいかな。

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