夜中の3時まで アガサ・クリスティー『春にして君を離れ』
一気読みしてしまった。
実は再読4度目。
読むたびにざわざわするロマンティックミステリー。
今回は、自分が正しいと思うことを、良かれと思って家族に尽くすヒロインジョーン・スカダモアが何ともおめでたい人物に思え、家族円満「幸せの星のもとに生れて」と思っているのは、大いなる勘違いなのに、可哀想に~と。
旅行中の砂漠での無聊から、自己を見つめるも結局は現実逃避。しかし、夫(家族)のほうもずるい、変えようとしなかったから。見て見ぬふりを決め込んでいるのだから。
私はこの年齢までに、いろいろな人間とかかわりあい、さまざまな現実逃避や様々な怯懦や怠惰や卑怯、ずる賢さや浅ましさや自己憐憫を見てきた。だが、ただひとつ最終的に私が学んだのは、「それは最終的にはその当人の責任でしかない」ということであった。そしてまた「その前に、だが、それについて思ったことをきちんと伝えない周囲の人間には責任があり、そしてその先にゆけばその人がどう生きるかは当人の問題である」ということ
よみがえり 2023年12月21日
こういうエンタメが好き 2023年12月19日
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