京極夏彦メモ4

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百物語シリーズ



年代は推定です。
文政06年    寝肥<前>(秋)
文政07年    周防大蟆<前>(年明け) 二口女<前> かみなり<前>(梅雨時)
文政08年    山地乳<前>(春先) 旧鼠<前>(霜月)
天保06年    小豆洗い 野鉄砲(8月半ば)<続> 白蔵主 狐者異(11月半ば~正月開け)<続>
天保07年    舞首 飛縁魔(5月半ば)<続> 芝右衛門狸 船幽霊(10月~12月)<続>
天保08年    塩の長司 死神(6月~12月)<続>
天保09年    柳女 赤えいの魚(秋)<後>
天保10年    帷子辻 天火(秋)<後> 山男<後>
天保11年    手負蛇<後>
天保12年    五位の光<後>
天保14年    老人火<続>

明治09年    赤えいの魚 天火 手負蛇 山男
明治10年    五位の光 風の神

共通
場所
麹町(四谷門外念仏長屋,治平の家),京橋(蝋燭問屋生駒屋の離れ)
登場人物
考物の百介(ももすけ)  姓は山岡。若い男。京橋の駆け出しの黄表紙書き。
小股潜りの又市  御行。純白の装束,胸に偈箱(げばこ)。
  坊主頭を白木綿で行者包み。決め言葉は「御行奉為(したてまつる)」
山猫廻しのおぎん  切れ長の目,垢抜けた,色の白い細面の女。
  江戸紫の着物に草色の半纏。
事触れの治平  小柄で初老の男。


巷説百物語   ⇒ 05/04/16の日記 (その1), 05/04/18の日記 (その2)

小豆洗い
場所
越後の国,枝折峠

登場あやかし・人物
小豆洗い  谷川や橋の下などで穀物を磨ぐ音をさせる。小豆磨ぎ婆ァ,茶柱虫。
山猫  花嫁を化かす。作り話。
円海  僧。もと,辰五郎という破落戸。
伍兵ヱ  おりく,弥助の父。辰五郎を仇とねらう。


白蔵主 (はくぞうす)
場所
甲斐の国,夢山

登場あやかし・人物
白蔵主  狐が法師に化けたもの。
弥作  狐釣りの名人。盗賊の手先として多くの人を殺す。
普賢和尚  宝塔寺の住職,白玄。
伊蔵  盗賊の頭。普賢和尚になりすます。
登和  弥作の許婚で,伊蔵の女となる。弥作に殺される。


舞首
場所
伊豆の国,巴が淵

登場あやかし・人物
舞首  口から火焔を拭き,永遠に争いつづける三つ巴の首。
鬼虎の悪五郎  弓矢の腕は天下無双,人並み外れた大力。
黒達磨の小三太  守銭奴の田舎侠客。
首切りの又重  石川又重郎,諸国を流れる人斬り。
田所十内  徒目付,忍び目付として韮山の代官所を監査。


芝右衛門狸
場所
淡路の国(四国阿波の国に属する)

登場あやかし・人物
芝右衛門狸  堂ノ裏に住む古狸。人間に化ける。
長二郎  尾張の狸。阿波の古狸,六右衛門を裏切る。
芝右衛門  金壺眼の好好爺。孫娘を殺される。
市村松之輔  人形浄瑠璃の座長。
稲田九郎兵衛  洲本城城代(蜂須賀家家老)。
藤左右衛門  初老の武士。若侍の供侍。
足立勘兵衛  村役人。


塩の長司
場所
加賀の国,小塩ヶ浦

登場あやかし・人物
提馬(だいば)  飃(つむじかぜ)。馬がこの風にあたると3度回って死ぬ。
長次郎  加賀の馬飼長者。馬喰時代の名前は乙松または弥蔵。
四玉(算盤)の徳次郎  放下師の座長。塩屋長司を名のって呑馬術を披露。
お蝶  徳次郎に拾われた娘。
夜行丸・百鬼丸  盗賊の首領兄弟。
平助  番頭。盗賊に襲われた一家のうち,ただ1人助かった。


柳女
場所
北品川宿

登場あやかし・人物
吉兵衛  旅籠柳屋の十代目。
お徳,お喜美,おもん,お澄  吉兵衛の女房。
八重  吉兵衛の五番目の嫁。おぎんの幼馴染み。
三五郎  柳谷の向かい三次屋の若旦那。


帷子辻
場所
京洛の西,帷子辻

登場あやかし・人物
無動寺の玉泉坊  大津を根城にした無頼漢。
靄船の林蔵  表向きは帳屋(文具店)を生業とする小悪党。
横川のお竜  林蔵の身内。
御燈の小右衛門  林蔵に又市の大名仕掛け(芝右衛門狸)の話をする。
         名前のみ登場。
笹山玄番  京都町奉行所与力。
さと,志づ,とく,お絹  帷子辻に現れた死骸。
一文字屋仁蔵  大坂の版元。上方の小悪党の元締め,一文字狸。



続巷説百物語   ⇒ 05/05/07の日記

野鉄砲
場所
武蔵国多摩郡八王子千人町

登場あやかし・人物
野鉄砲  猯(まみ)。野襖(蝙蝠のようなもの)を吹き出して,人の目,口をふさぐ。
山岡軍八郎  百介の兄。八王子千人同心。
浜田毅十郎  軍八郎の同役。
田上兵部  軍八郎の上役。
治平(前身)  鹿島の出。の引き込み。島蔵の娘の亭主。
野鉄砲の島蔵  元瀬戸内海の海賊。盗賊蝙蝠一味の頭領。


狐者異
場所
小塚原縄手(仕置場),根津(六道稲荷)

登場あやかし・人物
狐者異  この世に未練たっぷりの死人。
稲荷坂の祇右衛門  香具師の元締め。死んでも生き返る稀代の悪党。
          弾左衛門配下,公事宿の世話役。
笹森欣蔵  北町奉行所吟味方与力。元赦帳方撰要方同心。
田所真兵衛  北町奉行所同心。山岡軍八の同門(熊沢道場)の友人。
おぎん(前身)  柳橋の料亭の娘と祇右衛門の間の娘。
御燈の小右衛門  裏の渡世の大立者。おぎんを引き取る。
         人形師で,元武士,元木地師,元花火師といわれる。


飛縁魔
場所
神田鍛冶町(貸本屋平八),谷中(遊女屋),名古屋(金城屋),北林(御燈の小右衛門在)
登場あやかし・人物
飛縁魔  飛んでくる魔縁。人を惑わして障りをなす悪女。
誉転ばしの平八  貸本屋。人探しの依頼の仲介を百介に頼む。
金城屋亨右衛門。  廻船問屋の主。
栄吉  金城屋の跡取。
白菊  丙午生まれの京女。公家の出で,大阪,名古屋,江戸と流れる。
龍田  材木問屋白木屋の娘。白菊とともに稽古事をする。
橡屋清八  大阪の材木問屋の三代目。祝言の日に火事で死。
白虎のおきょう  稀代の悪女。人様の血を見るのが無常の愉しみ。
朱雀のおきく  おきょうの相棒。火を見ると恍惚とし,焔が大きいほど愉悦を覚える。


船幽霊
場所
讃岐国,阿波国(霊場23箇所),土佐国(室戸岬,物部川,桂浜)
登場あやかし・人物
船幽霊  溺死者が集団で船を転覆させようとするもの。
首切れ馬  鈴を鳴らして,7人童子を連れ,7つの天神と地蔵を巡回る。
東雲右近  浪人。北林藩城代家老の密命で前藩主正室の弟志郎丸を探す。
楓姫  北林藩前藩主正室。旧小松代藩主の娘。
太郎丸  川久保党の頭目である老人。
久保源兵衛  天明の飢饉の際秘密を小松代藩に売ろうとして失敗。
お千代  太郎丸の娘で小右衛門の許婚。楓姫の母。
関山将監  小松代藩山奉行から次席家老になる。
関山兵五  高知藩御船手奉行。関山将監の息子。
窪田恒三  関山兵五の部下。元川久保党。楓姫のお守り役。
祭文語りの文作  堂守り。又市の昔の仲間。


死神
場所
江戸,若狭の外れ(北林藩),武州(百姓をしていた治平が又市と出会った)
登場あやかし・人物
死神  人を悪所に引き入れる悪念。
七人みさき  七人の成仏できない霊。行き遭うと死ぬ。
三谷弾正景幸  かつて乱心した最後の三谷藩主。
北林義政  前藩主。
北林弾正景亘  北林藩主。虎之進。
楠伝蔵  近習。景亘が部屋住み時代の取り巻き。四神党の玄武。
鏑木十内  徒士組頭,番頭。景亘が部屋住み時代の取り巻き。四神党の青龍。
桔梗・白菊  お小姓代わりの側女。四神党の白虎と朱雀。
かな  右近のとなりの娘。殺された姉が連れ去られるのを目撃。
樫村兵衛  城代家老。元妻で虎之進の母を斬る。
小松代志郎丸  前藩主正室楓姫の弟。
無動寺の玉泉坊  又市の助っ人。


老人火
場所
江戸,北林藩
登場あやかし・人物
老人火  老人が水では消えない火を灯す像の怪異。
近藤玄蕃  北林藩からの使い。
木島善次郎  樫村の監視役。



後巷説百物語 (百介の語りの部分)  ⇒ 05/05/16の日記

赤えいの魚
場所
出羽国(男鹿の戎島)

登場あやかし・人物
戎島  恵比寿の面が赤くなると島が滅びる。
百介・又市・徳次郎
荼枳尼組の残党
戎甲兵衛,亥兵衛  戎島の島親(当主)親子。
奉公衆,工匠衆,黒鍬衆,福揚衆,お世話衆,夜伽衆  戎島の構成者たち。
吟蔵  お世話衆の頭。


天火
場所
摂津国

登場あやかし・人物
ニ恨火  小右衛門火。蛇のように空中を動き回る火。
百介・又市・小右衛門
鴻巣玄馬・雪乃  土井藩摂州陣屋代官夫妻。
大塩平八郎  大坂町奉行所より着。
茂助  村の総代。
権左衛門  庄屋。

手負蛇
場所
池袋村(蛇塚)

登場人物
百介・又市
伊三郎  先々代。蛇塚で死。
伊佐治・お里  伊三郎の子と妻。沼のほとりで死。
粂七  伊佐治の異父(善吉)弟。
野鎚の伊平治  くちなわ党の頭目。伊三郎の父。
縞蛇の矢太・蝮の大吉  くちなわ党。伊平治を裏切る。
地潜の加助  くちなわ党の残党。虚無僧。

山男
場所
遠州

登場あやかし・人物
木客  山男。村人と親交を結び,酒を好む。文盲,野卑。
百介・又市・小右衛門
檜屋和三郎  大旦那。隠居。
お千代  和三郎の娘。婿とともに行方不明に。
義助  和三郎の弟。
俣蔵  白藏村から医者を呼びにきて怪我。山男に出会う。
伍作  俣蔵の従兄弟。道案内をして千代を目撃。

五位の光
場所
信濃国(蓼科山山中)

登場あやかし・人物
五位鷺  夜に光る。
百介・又市・おぎん・徳次郎
由良胤房  公家。
公房  胤房と南方衆の間者との子供。


後巷説百物語 (明治時代)  ⇒ 05/05/16の日記

共通
場所
薬研堀界隈(九十九庵),猿楽町→神楽坂(惣兵衛の道場)

登場人物
矢作剣之進  元同心見習。東京警視庁(→東京警視局)1等巡査。不思議巡査。
笹村与次郎  元北林藩士。貿易会社(加納商事)勤務。
渋谷惣兵衛  町道場主。警察の剣術指南。北林出身。山岡鉄舟の弟子。
倉田正馬  旗本(幕府重鎮)の子息。洋行帰りの無職の遊民。
一白翁  九十九庵に住む薬研堀の隠居。実は山岡百介。
小夜  翁の遠縁の娘。実はおぎんの孫。

赤えいの魚
登場あやかし
赤えいの島  海底の巨大えいが砂を落とすために浮上。近寄ると沈んでしまう。


天火
事件
両国火球騒動(雷球事件,両国油商前妻殺し)

登場人物
根本屋考三郎  油商。根本屋の婿養子。
美代 根本屋の内儀。
絹  考三郎の前妻。


手負蛇
事件
池袋蛇塚騒動

登場人物
塚森伊之助  伊佐治の遺児。蛇塚で死。
塚森粂七  伊佐治の弟。
塚森正五郎  粂七の息子。


山男
事件
野方村山男騒動(武蔵野),与次郎が小右衛門について教えられる。

登場人物
蒲生茂助  農業のほか製粉業でも財を成した大百姓。
蒲生いね  失踪した茂助の娘。
山野金六  村の総代の息子。
平佐  茂助に解雇された世間師。


五位の光
登場人物
由良公房  政界を引退した華族。
公篤  公房の息子。若くて公明な儒学者。孝悌塾塾長。
山形  孝悌塾の高弟。士族。
公胤  公房の弟。商事会社を起こす。


風の神
事件
秘密の怪談会にて稀代の殺人狂お縄になる

登場人物
和田智弁  鎌倉の臨済宗の禅氏。瀕死の小夜とその母の死骸を見つける。
出淵治郎吉  三遊亭圓朝。
国枝慧嶽  千住の真言系寺院の住職。元薩摩の密偵国枝喜左衛門。
由良公房・公篤,孝悌塾塾生
鬼原俣吾・印南市郎兵衛  仮名讀新聞・東京絵入新聞記者。


前巷説百物語   ⇒ 07/06/24の日記 その2

登場人物
又市周辺
又市  小股潜り。双六屋。
武州の水呑のせがれ。
おちか
麹町辺りで小料理屋を手伝う女。元巾着切り。
川越の大百姓の娘。
林蔵(削掛の)  縁起物売り。上方では靄船の林蔵。
又市とともに江戸に来た上方の男。
一文字屋仁蔵(一文字狸)  上方の悪党の束ね役。
文作(祭文語り)  一文字屋仁蔵の配下。四国生まれ。
玉泉(無動坂の)一文字屋仁蔵の配下。荒事専門。
御燈の小右衛門  人形師。火薬技を使う裏の世界の大物。

損料屋「ゑんま屋」周辺  根岸
お甲  ゑんま屋の屋主。
角助  ゑんま屋の手代。
巳之八  角助の弟分で,ゑんま屋の手伝い。
仲蔵(長耳の)  手遊屋(玩具売り)。浅草の外れに住む。
大層な役者の落とし胤との噂がある。そう見えないが,40前。
久瀬棠庵  下谷に住む,儒者崩れの本草学者。
山崎寅之助  元公儀鳥見役。相手の武器を奪う殺しの達人。
養家で妻と実の弟を斬り,本所の外れ非人頭や長吏頭も目の届かない溜まり場に住む。
鳶の辰五郎,お喜多,おしま

南町奉行所周辺
志方兵吾  定町廻り同心。
万三(愛宕の)  岡っ引き。
亀吉,千太  万三の下っ引き。
田代  「周防大蟆」の仇討ちに立ち会った本所方同心。
多門英之進  取り物好きの志方の同僚の同心。
木村  立木藩出入りの志方の同僚の同心。

その他
車善七  非人頭。
浅草弾左衛門  非人の長吏頭。
稲荷坂祇右衛門  元浅草新町公事宿世話掛。
5年前,柳橋料亭に立て篭って人質の娘を殺して捕らえられ,打ち首に。

寝肥
場所
お葉  陸奥出身の四度身請けされた女。
ねぶた参りの音吉  睦美屋(神田)の婿養子。 依頼人
睦美屋は小間物屋の看板をかけ,女衒もする。
おもと  音吉の女房。
お勝  元鳥越厳正寺のご開帳に出ていた天草出身の巨女。
源右衛門  ご開帳を仕切った香具師。
与助  睦美屋の大番頭。

周防大蟆
場所
岩見平七  防州川津藩士。 依頼主
兄左門の仇討ちを許されていが,兄が殺された真実を知っている。疋田の想い人。
疋田伊織  本所方に捕らえられた兵七の仇討ちの相手。
川津盛行  仇討ちの見届け役。藩主盛正の世継。
疋田伊織に横恋慕し,相手が岩見左門だろうと思って殺して,その罪を疋田伊織にかぶせる。

二口女
場所
西川俊政  菊坂町の旗本。
清  俊政の母。
縫  俊政の後妻。 依頼主
静  俊政の前妻。
正太郎  静の子供。
正次郎  縫の子供。
西田尾扇  西川家出入りの深川万年橋脇町の町医者。
宗八  尾扇の助手。
十助  尾扇の下男。

かみなり
場所
土田左門  立木藩江戸留守居役

山地乳
場所
蝋燭問屋の若旦那  まかしょうの札を追う若造,実は 山岡百介 。 鬼蜘蛛

旧鼠
場所
三佐  山崎が住む本所外れの「吹きだまり」の古株。
美鈴  三佐の孫娘。
宋右衛門  祇右衛門の双子の兄。
尾張にいるのを一文字屋仁蔵が見つけた。
寺男として長くを過ごし,住職の死後御行となる。



その他の「又市」シリーズ


嗤う伊右衛門   ⇒ 07/06/03の日記 その2(「四谷雑談集」) その3(「東海道四谷怪談」)

時代
銘記されていないが「覘き小平次」の事件の少し前。

場所
江戸,四谷左門町など。

登場人物
境野伊右衛門  摂州浪人。民谷家の婿。

民谷又左衛門  三十俵三人扶持の御鉄砲組の老同心。
岩の婚礼の二日後に死亡。
岩(22)  又左衛門の娘。
伊右衛門を婿養子に迎える。
内助の功で民谷家を再興した4代前の伊織・於岩夫婦から名をとる。
梅  薬種問屋利倉屋茂介の娘。
民谷又左衛門の養女となり,後に伊右衛門と婚姻。
染  伊右衛門と梅の娘。

伊東喜兵衛  御先手御鉄砲組与力。
蔵前の札差与兵衛の惣領だが三宅彌次兵衛の腹違いの弟。
三宅彌次兵衛  御先手御鉄砲組組頭。
秋山長右衛門  御鉄砲組同心。伊東の腰巾着。
小平を殺し,民谷又左衛門の鉄砲の暴発を仕掛ける。
つね  秋山長右衛門の娘。
堰口官蔵  御鉄砲組同心。伊東の腰巾着。

直助  西田尾扇の下働き。
袖(17,8)  直助の妹。仕立て屋彦兵衛の縫い子。
宅悦  雑司が谷地獄長屋に住む足力按摩。
全盲ではないが,夕刻から世間がよく見えなくなる。
又市  弁舌で金を稼ぐ小股潜りの又市。
一昨年の正月,行き倒れた御行から道具一切を頂戴し,御行となる。
武州三多摩の水飲みの子。2つのときに母親が男と逃げる。
槇  首吊りをした針売りの老婆。
又市の母。

西田尾扇  深川万年橋の町医者。
利倉屋茂介  両国の薬種問屋。
小平  民谷家出入りの担ぎ薬売り。
孫平  浅草辺りに住む小平の父。
(事件の終わりの)3年前に躰を壊し,小平が跡を継ぐ。利倉屋から毒薬を盗む。
徳兵衛  四谷塩町の紙売り。お岩の請人。

佐藤余茂七  民谷家の遠縁の御書物同心。
今井伊兵衛  御先手組同心。
余茂七に民谷家の近況を語る。



覘き小平次   ⇒ 07/05/27の日記

時代
銘記されていない(他作品との関連でわかり次第書きます)。

場所
江戸。青森狭布の里。安積郡。

登場人物
小平次  幽霊役者。7年前,音羽屋を破門された。
山城国小幡出身。嫂登和の讒言で父の後妻と子とともに家を出る。
お塚  小平次の妻。5年前から。
大和の長者穂積丹下正辰の娘宝児。錦絵の美少年の虜になり大金をもらって家を出る。
志津  死んだ小平次の女房。
小太郎  小平次の息子。
孫平の養子となり小平を名乗る(6年前)。昨年死亡(行方不明の骸が見つかる)。
孫平  薬売り。小太郎の養子先。
きね  下駄商の女房。近所の長屋の鼻抓み。お塚とは話が合う。

安達多九郎  旅芝居の囃方の鼓打ち。荒神棚の多九郎。
元丁字楼の下男。石動左九郎。
玉川歌仙(31,2)  玉川座の立女形。安西喜次郎
18年前運平によって男娼に売られ,父喜内を殺され家宝交鋼大功鉾を奪われる。
玉川仙之丞  玉川座の座本。
多聞庄三郎  安積沼に同行した立役。
花井惣糸  安積沼に同行した三味線弾き。
欽次(道化),仙太郎(口上),源六(床山)  お塚に小平次の死を知らせる。

動木運平(44,5)  人斬り。辻上の運平。
14のとき両親を殺す。石動右軍多。父親は元北町の同心。
鰊八,うとうじ  運平にまとわりつく悪党。
元西国の海賊蝙蝠組の一味。
藤六  極道。小湊の大百姓の六男。
現西  外道の坊主。
菊右衛門  禰宜町の男娼家丁字楼の主人。

須賀屋善七  青森の廻船商。
お秋・お春  須賀屋の娘。

徳次郎  四球の徳次郎。辻放下。
3年程前に男鹿から流れてきた幻戯の術をする乞胸。
又市  玉川座の奥州興行の仕掛け人。
上方から流れてきた破落戸。
治平  九化の治平から事触れ治平に。
元盗賊(蝙蝠組)の引き込み。5年隠棲し去年の秋又市が訪れる。6年前に妻子を失う。





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