Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

プロじゃないから恥ずかしくないもん @ 正統派美少女 正統派美少女正統派美少女正統派美少女正…
連絡お願いします@ 連絡お願いします 連絡お願いします連絡お願いします連絡お…
神待ち掲示板@ 神待ち掲示板 神待ち掲示板神待ち掲示板神待ち掲示板神…
ヒクヒクしちゃう@ ヒクヒクしちゃう ヒクヒクしちゃうヒクヒクしちゃうヒクヒ…
疼いちゃう@ 疼いちゃう 疼いちゃう疼いちゃう疼いちゃう疼いちゃ…
いいでしょ?@ いいでしょ? いいでしょ?いいでしょ?いいでしょ?い…
予定は決まりましたか?@ 予定は決まりましたか? 予定は決まりましたか?予定は決まりまし…
できれば年上が@ できれば年上が できれば年上ができれば年上ができれば年…
集結だよ@ 集結だよ 集結だよ集結だよ集結だよ集結だよ htt…
おさわりの導入@ おさわりの導入 おさわりの導入おさわりの導入おさわりの…
2005/07/22
XML
テーマ: お勧めの本(7415)
「ゲルマン神話」, オーディン ,それに加えて エルフ というキーワードを見たら,読まざるをえないではないか。
Daily Life with my son(maru012さん) の記事で見つけた「エルフギフト」(スーザン・プライス)のことである。

しかも,舞台設定がブリテン島でサクソン,ウェールズ,デーン人。
これって,今,何回かに分けて日記に掲載中の「ブラザーカドフェルシリーズ」の約200年ほど前の話でもある。

ということで,読んでみた。 で,おもしろかった。
しかも,おもしろかった以上に, すごかった!!

これ,図書館の児童書コーナーから借り,ポプラ社自体も「中学生以上」としているが, ファンタジーではあっても児童書ではない と思う。

次弟に異母弟(王の死の直前に次王と指名された王とエルフの子)を殺しに行かせ,もしその次弟が死んだとしても「ライバルが減る」としか考えない王の長男。

奴隷や通りすがりの旅人を殺すことをなんとも思わない次男(その描写があっさりしているわりに生々しい)。

主人公との結婚を夢見,何度か寝ているのに,農夫頭にも,命のためなら見知らぬ兵士にもからだを与える奴隷の娘(この愛情の変遷と結末だけでも1つのドラマ)。

死んだ王妃を,腐臭を漂わせたままそばに置き,正装させて王家の集まりに出席させるキリスト教の神父。

そこに,ワルキューレ(エルフの一種とされている)やオーディンの 人知を超えた介入 があり,背景にはイングランドの主導権を巡る民族と宗教の争いもある。

それでいて決して, 荒唐無稽ではない。

王位を巡る争い,身内を殺されたことの復讐,返り討ちにあった兄弟の復讐,国を追われた(というか逃げた)ことへの復讐(というか奪還作戦),キリスト教国ウェールズと武力はあるが弱小の侵入者デーン人の思惑。

以上が大きな流れの中に自然に織り込まれていく。

しかも,最後に勝利した者は歴史的にも勝者であったが,最後に勝利した神は歴史的には敗者であるというアイロニー。

う~ん,何ともいえませんでした。

語りたいことはまだまだあるのですが,けっこうネタバレになってしまうので,ここで終わりにしますが,

巻頭の登場人物中のフレイヤは豊穣の神ではあるがオーディンの妻でない(13章の詩にあるように妻はフリッガ)ことと,

下巻あとがきで訳者(金原瑞人)が

「ハリー・ポッター」をはじめとする子ども向けの明るいファンタジーの対極……現代の神話に近いところまで迫っているのではないか

と書いていることを加えておく。後半はともかく,前半の「対極」に関しては全く異議なしである。

次の日記も読ませていただきました。
日々のあぶく(kiyu25さん) 読書とジャンプ(むらきかずはさん)


スーザン・プライスの他作品についての日記は,フリーページ  読了本(海外)  (スーザン・プライス)からごらんください。

Your Click Cheers Me Lot
にほんブログ村 本ブログへ 人気ブログランキング
このブログのRSSのURL →   RSS 
━━━━━━━━━━━━━━━━

著者ホームページ Susan Price

楽天ブックス





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007/01/20 12:29:49 AM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: