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2005/08/19
テーマ： ミステリはお好き？(1498)
カテゴリ： 森博嗣
猫舌である萠絵だが，「ホットとアイスがあるのにミディアムがない」ことを平気で口にする舌は，やはりお嬢様猫舌である。
ふつうはさめるまで待つものを「なまぬるい」という最良の状態で供してほしいわけか。う～ん，よいねえ。
で，お前もお前だ。へり飛ばしてくるなよ！ 諏訪野！！！
お嬢様に拒否されてすごすごと帰ってしまうのだが，萠絵と犀川が現場から帰ることについて，独断で警察に話を通せるあたりはすごい。
シリーズ３話目。今回はクリスマスイブに天才数学者の屋敷に招待された萠絵と犀川が，またまた密室殺人あるいは反密室殺人に立ち会うことになる。
かつて（1996年）読んだことがあり，そのときの印象が強かったせいか，残念ながらトリックの骨格を覚えていた。要するに， 天動説と地動説の逆転 つまり， コペルニクス的転回 というやつだ。
で，トリックとか犯人とかを別として，読みながらもっとも気になったのが，動機（殺害の動機ではなく，殺す対象を限定した理由）と， 地下室にいたのはいったい誰だったのか？ ということだった。
動機については，犀川自身「わからない」といい，刑事の推測も，博士からの説明も完全に納得できるものではない。
地下室にいたのはいったい誰だったのか？ について，犀川は 天王寺翔蔵であると定義することで自分を納得させるのだが，最初に会ったとき「僕は失望したよ」といい切っている。 要するに，結局わからないのだ。
以上のことから，なぜか今回は英語のタイトル（特に後半）が理解できてしまったのである。
Mathematical Goodbye
「数学的には不定もりっぱな解だよ！！」
最後に博士が 死んで 0×博士＝0 → 博士＝翔蔵，博士＝宗太郎，博士＝基生 のどれでも成り立つ。
「博士が誰でもいいんだ！」
動機だって同じだよ。
それでおしまい（Goodbye）と，そんな意味のタイトルなのだと理解したつもりになったわけ。
その２（ →日記はこちら ）に続きます。
その２では，「ビリヤードの問題」を扱うつもりなので，この日記の最後に，問題を載せておきます （今回は，コメントがなくてもその２を書きます） 。
S&Mシリーズ前作の 「冷たい密室と博士たち」 の日記は →こちら からどうぞ。
次の日記も読ませていただきました。
背表紙ふぇちの独白（ayafkさん） ミステリの部屋（samiadoさん）
インサイコロピーディア（ニツキさん） cascadeのたわごと（cascadeさん）
IN MY BOOK by ゆうきさん カラスの我楽多（瀧飛 烏さん）
りぶらりだいあり（りぶらりさん） 自分の自己満…（HDK_さん）
xjzt3（xjz3さん）
「あまれっとの部屋（ａｍａｒｅｔｔｏさん）」と「TVで見た（tvwatcherさん）」の日記も読ませていただいたのですが，内容の都合上「その２」からリンクさせていただきます。
時代･場所，登場人物をフリーページの 森博嗣メモ（笑わない数学者） に簡単にまとめてあります。
森博嗣の他作品についての日記は，フリーページ 読了本（日本） （森博嗣）からごらんください。
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天王寺博士からの問題 （14番めのコメント以降に問題のヒントがあるのでご注意ください）
「五つのビリヤードの玉を、真珠のネックレスのように、リングにつなげてみるとしよう。玉には、それぞれナンバが書かれている。さて、この五つの玉のうち、幾つ取っても良いが、隣どうしの連続したものしか取れないとしよう。一つでも、二つでも、五つ全部でも良い。しかし、離れているものは取れない。この条件で取った玉のナンバを足し合わせて、１から21までのすべての数ができるようにしたい。さあ、どのナンバの玉をどのように並べて、ネックレスを作れば良いかな？」
ふつうはさめるまで待つものを「なまぬるい」という最良の状態で供してほしいわけか。う～ん，よいねえ。
で，お前もお前だ。へり飛ばしてくるなよ！ 諏訪野！！！
お嬢様に拒否されてすごすごと帰ってしまうのだが，萠絵と犀川が現場から帰ることについて，独断で警察に話を通せるあたりはすごい。
森博嗣の「笑わない数学者」
での話である。シリーズ３話目。今回はクリスマスイブに天才数学者の屋敷に招待された萠絵と犀川が，またまた密室殺人あるいは反密室殺人に立ち会うことになる。
かつて（1996年）読んだことがあり，そのときの印象が強かったせいか，残念ながらトリックの骨格を覚えていた。要するに， 天動説と地動説の逆転 つまり， コペルニクス的転回 というやつだ。
で，トリックとか犯人とかを別として，読みながらもっとも気になったのが，動機（殺害の動機ではなく，殺す対象を限定した理由）と， 地下室にいたのはいったい誰だったのか？ ということだった。
動機については，犀川自身「わからない」といい，刑事の推測も，博士からの説明も完全に納得できるものではない。
地下室にいたのはいったい誰だったのか？ について，犀川は 天王寺翔蔵であると定義することで自分を納得させるのだが，最初に会ったとき「僕は失望したよ」といい切っている。 要するに，結局わからないのだ。
以上のことから，なぜか今回は英語のタイトル（特に後半）が理解できてしまったのである。
Mathematical Goodbye
「数学的には不定もりっぱな解だよ！！」
最後に博士が 死んで 0×博士＝0 → 博士＝翔蔵，博士＝宗太郎，博士＝基生 のどれでも成り立つ。
「博士が誰でもいいんだ！」
動機だって同じだよ。
それでおしまい（Goodbye）と，そんな意味のタイトルなのだと理解したつもりになったわけ。
その２（ →日記はこちら ）に続きます。
その２では，「ビリヤードの問題」を扱うつもりなので，この日記の最後に，問題を載せておきます （今回は，コメントがなくてもその２を書きます） 。
S&Mシリーズ前作の 「冷たい密室と博士たち」 の日記は →こちら からどうぞ。
次の日記も読ませていただきました。
背表紙ふぇちの独白（ayafkさん） ミステリの部屋（samiadoさん）
インサイコロピーディア（ニツキさん） cascadeのたわごと（cascadeさん）
IN MY BOOK by ゆうきさん カラスの我楽多（瀧飛 烏さん）
りぶらりだいあり（りぶらりさん） 自分の自己満…（HDK_さん）
xjzt3（xjz3さん）
「あまれっとの部屋（ａｍａｒｅｔｔｏさん）」と「TVで見た（tvwatcherさん）」の日記も読ませていただいたのですが，内容の都合上「その２」からリンクさせていただきます。
時代･場所，登場人物をフリーページの 森博嗣メモ（笑わない数学者） に簡単にまとめてあります。
森博嗣の他作品についての日記は，フリーページ 読了本（日本） （森博嗣）からごらんください。
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天王寺博士からの問題 （14番めのコメント以降に問題のヒントがあるのでご注意ください）
「五つのビリヤードの玉を、真珠のネックレスのように、リングにつなげてみるとしよう。玉には、それぞれナンバが書かれている。さて、この五つの玉のうち、幾つ取っても良いが、隣どうしの連続したものしか取れないとしよう。一つでも、二つでも、五つ全部でも良い。しかし、離れているものは取れない。この条件で取った玉のナンバを足し合わせて、１から21までのすべての数ができるようにしたい。さあ、どのナンバの玉をどのように並べて、ネックレスを作れば良いかな？」
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Last updated
2007/01/18 08:52:17 PM
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