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2005/09/27
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カテゴリ: 読んだ本(時代)
落語がらみの小説(現代ミステリ)については何冊か書いてきたが,

松井今朝子の「非道,行ずべからず」

は,江戸時代の歌舞伎の世界を扱った小説である。

海からの贈り物(fukusukeloverさん)の日記 を見て,読んでみようと思ったのだが,歌舞伎の世界を堪能できるという意味で,おもしろかった。

文化6年(1809)元旦の夜の火事から話が始まる。
ということは,文化の中心が上方から江戸(将軍は家斎)に移る頃か? 座頭(立役の筆頭)に上方の人気役者3代目中村歌右衛門を招いているところに,そんな事情が垣間見られる。

この火事の焼け跡から,身元不明の首をしめられた老人の死体が見つかる。裏に出入りしていた小間物屋であることが,売れない女形の口から判明するが,奉行所の同心が調べを進めてもその正体はわからない。

小間物屋はなぜ,そこで殺されていたのか?

また,還暦をすぎても立女形を続け「亀の太夫」と陰口をきかれていた3代目荻野沢之丞が,座の改築を機にその名跡を譲るといい出す。

長男,次男のどちらに譲るのか?

これらを中心に話が進んでいくのだが,座の太夫元と役者のあるいは役者と役者の間に立つ狂言作者の苦労,初日が始まる前の稽古の様子,無理な仕掛けを文句をいいながらも何とかこなしていく大道具の意気込みなどを楽しく読むことができた。

表の芝居者(呼び込みや桟敷番など)の飲む店,役者の世話をする人たちが飲む店,女形たちの飲む店(芳町の陰間茶屋),旦那方の行く店(楽屋新道の料理茶屋)がそれぞれ厳然と区別されているらしい点も興味深かった。

ただ,ミステリ仕立てにはなっているのだが,ミステリ好きにお勧めかというと,ちょっと苦しい。

ミステリを途中で中断する,あるいは次作からは読まないようになってしまう自分なりの判断基準として,「この人物が犯人ならやめる」というのがある(これは,「途中で犯人がわかる」などとはまったく別)のだが,今回の作品がそれにあたった。

ただ,「四君子」とは誰か? という謎解きがあり,若い同心が「下手人をあらかじめ思い定めた上で,解かれたに相違ありますまい」と先輩にいうように,謎解きから下手人にいたるようにはなっていないにせよ,なかなかおもしろかった。

 読了本(日本)  (松井今朝子)からごらんください。







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Last updated  2007/01/13 11:13:18 PM
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