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2006/06/15
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《あかずの扉》研究会シリーズ外伝の第2弾である

霧舎巧の「名探偵はどこにいる」(2006)

を読んだ。

ミステリを読むときに,わからなかった謎が最後に解き明かされるたり,さらには「だまされたぁぁぁ!!!」と叫ぶ喜びは大きいのだが,読んでいる途中で「わかった」とにたにたするのもけっこう楽しい。

今回は,ほとんどの謎が「途中でわかった!」という感じだったのだが,振り返ってみると,「材料」が出そろった時点でわかったわけではない。
作中の人物による「解き明かし」より前にわかって,「やはりそうだった」と,ちょっとだけ優越感。

でも,これって結局作者の手の内にあってしっかり読まされたってことじゃないか!(笑)
でもまあ,おもしろく読めました。

後動有三(ごどうゆうぞう)警部補による20年前の推理を,個人的な事情も絡めながら,今寺敬二刑事が改めてたどるという構成。

前作にあたる「名探偵はもういない」は2002年に読んでいるのだが,どんな内容だったかさっぱり忘れてしまった(笑)
→今寺が後動に初めて会った,栃木県のペンションでの事件のようだ(今回は当時のオーナーの娘,現オーナーが登場)。

父親がリチャードという名の外国人探偵「エル」が登場するなど,《あかずの扉》研究会シリーズ(未読)を読んでからのほうが楽しめる要素が多いような気はするが,単独でもミステリとしての読み応えはあった。

 読了本(日本)  (霧舎巧)からごらんください。


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Last updated  2007/01/19 07:09:34 PM
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