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2006/09/18

カクレカラクリ－その１－（09/13）

テーマ：どんなテレビを見ました？(79838)

カテゴリ： TV・映画・コミックスなど

予想通り字数オーバーしたので，２つに分けます。

また，「TV」の範疇と思っていますので，この記事からのトラバは基本的には「空トラバ」です。
つまり，「トラバ返し」をしてもらわない限り，この日記から「トラバ先」にいく手段はありません。
トラバ返しを強要しているわけでも，お願いしているわけでもありません（笑）

最初は学芸会を見ているような気分だったが，だんだんなじんできて，最後はけっこう「ほぉ」と思わせてくれるドラマではあった。
というか，謎が解けるあたりから後だけがおもしろかったといえるかもしれない（笑）
お子様５人だけの場面はけっこうかったるい。TVドラマとしてはあまり評価されないかも……

とはいえ，太一役の落合扶樹と栗本洋輔役の平岡祐太はなかなかよかった。特に落合は「優柔不断」という性格を出すためもあったろうが，おそらくは大学１年コンビと同身長であることを隠すため，ずっとひざと腰を折りつづけていた！　ごくろうさん（笑）
お人形さんみたいだった栗山千明が，啖呵切ったり，空手の達人だったり，「許されない」ケータイ買ったりとのもよかったけどね（笑）

「原作　森博嗣」となると，森ファンからの悪評が立つような気もするが，「カクレカラクリ」が最初からコカ・コーラによる映像化を前提としていたことは，この日記後半の森HPからの引用を読んでいただければわかると思う。
ということで，原作を読んでドラマを見ていない人のためにやや詳しく書くことにした。自分自身，原作を読むのはかなり先になりそうなので，そのための覚えでもある。

ただし，ドラマの世界は「森ワールド」ではない。あくまでも，脚本家（宗村章太，二階健）と演出家（二階健）の世界である。

粉をかけていた陽子（英玲奈，登場終了）の夏休みのスケジュールがいっぱいということで，栗本洋輔（平岡祐太）は風花温泉の旅館でのバイトに阿部朋成（加藤成亮，NEWS）を誘う。

天文オタクの阿部は星がきれいなことで有名な村であるのに釣られて天体望遠鏡持参でついていくのだが，この大学１年生コンビを待っていたのは，列車内での美女花山果梨（大学１年，栗山千明）と，意外なバイト内容。

依頼主は旅館風車荘の跡取り息子風見太一（高２，落合扶樹）。
古風で大きそうな旅館の割には仲居さん（くわばたりえ）１人と彼女の顔見知りらしい客吉村（モロ師岡）しか登場しないが，まあほかは「画面外」にいるということで……

依頼内容は，太一が果梨の妹花山玲奈（高２，３代目なっちゃん，星井七瀬）とやっていた「花山家と風見家の不和」の原因調べを手伝ってほしいということだった。

120年前，それまで仲がよかった両家に同時に跡取り生まれ，からくり人形「弓引き童子」を奉納することになった。
製作を依頼された名人磯貝機九郎（SUGIZO）が作った人形は失敗作で，順に放つどの矢も的に当たらないのだが，そのまま奉納してしまう。

それ以来，両家の不仲は続くのだが，同時に機九郎が作った両家のお堂の石碑の記号の謎ともからみ，「両家の財産を金塊にかえ，秘密の場所に埋めたうえで，同時に生まれたどちらか最初に見つけたほうがすべてを手にすることができる」といった噂を生む。

金塊は現在に至るまで見つかっていず，町はふもとの温泉町の中心である風見家と樹齢200年の１本松（下に烏天狗の洞）や４本松（下に烏天狗の洞）の上にある山持ちの花山家両派に分かれた対立が続いている。

そこでまあ，太一と玲奈は「お子様版ロメオとジュリエット」なわけだ，って元祖ロメオとジュリエットより年上だけど（笑）

大学１年コンビ，高２コンビに果梨も加わった５人の「探偵」が始まるのだが，両家の事情を知っている磯貝機九郎の子孫，民間伝承の研究家で，高２コンビの部活の顧問でもある磯貝春雄（杉本哲太）の口は重い。

お堂に閉じ込められたり，スターウォーズを気取って「フォースがともにあらんことを」などといって抜け駆けした栗本が捕まって袋叩きにあったりするが，怪しげな雰囲気で登場した花山家の使用人松川（デビット伊東）は「忠義なパチンコ野郎（腰には梅干しの種がいっぱい）」であり（笑）「閉じ込め」の犯人ではないことがわかる。

祖母風見千都（太一の祖母で玲奈によると「風見のサビ歯車」，鰐淵晴子）の圧力もあって，謎解きに「これ以上は危険」と弱気になっていく太一がお堂の鍵を狙われて襲われ，相手の右手にかみつくという事件や，玲奈が右手に包帯をした怪しい男に襲われて足に怪我するという事件，さらに大学生コンビの部屋が荒らされカメラが盗まれるという事件（デジカメで，データは無事）が起こり，太一と花山姉妹は謎解きを止めようといい出すのだが，阿部はそれに怒り出してしまう。

この阿部朋成，頭がよさそうなのではあるが，人の名前を覚えることができないという「特技」をもち，それを「深い関係を築くのを内心怖れている」と太一に指摘されたりするのだが，両親の離婚のせいで妹と会えない事情を栗本に打ち明けるなど，だんだん心を開いていく。

そしてまあ，彼が風車荘の庭にある風車が止まるのと，栗本が倒れて屏風に挟み込まれるのを見て「解けた！」と謎を解き始めるわけだ。

阿部は右手を怪我している磯貝先生に会って石碑の記号がわかったことを伝えるが，「知らないほうがいいこともある」と冷たい返事｡

ヒントは蕎麦屋「べんばぁとん」にかかっていた磯貝機九郎による「風静蝶止」という扁額で，そこから，石碑の謎を解いてそれが示す場所に，さらにからくり人形の謎を解いて，最後には「不和の真相」にたどりつく。

その２に続きます。

　テレビ番組　（ドラマ）からごらんください。

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