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古賀史健さんの『さみしい夜にはぺんを持て』を、手に取りました。絵は、イラストレーターのならのさん。まず本の構成が、とってもユニークでした。単色ではなく、カラフルです。かわいいイラストが、ふんだんに使われています。ページの中の世界観に、魅力が溢れています。さて、物語の主人公は、海の中に住むタコジロー君です。中学生のタコジロー君。ただ彼は、その中学校に馴染めていません。ある日、学校を休んでしまいます。そんな時、ヤドカリのおじさんと出会います。そこから、タコジロー君は、変わっていきます。人生の教訓を、やんわりとそしてしっかりと、説いてくれます。悩んでいる人、疲れている人、自分について迷いのある人が手に取ってくれたらと、願う内容でした。それは、つまりすべての人とも言えますね。考えること、書くことの重要性を、改めて教えていただきました。さみしい夜にはペンを持て (一般書 431) [ 古賀 史健 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.10.02
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算数や数学が、好きか嫌いか。結構大きく分かれる境目です。得意かは、甚だ疑問です。ただ、好きなのは、間違いありません。そうなったきっかけは、いくつかあります。大きな理由の一つは、いわゆる塾での算数・数学教師たちとの出会いでした。算数や数学を、実に面白く教えてくれる二人の教師。彼らが、その後の算数・数学に対する勉学への姿勢を、変えてくれましたね。山本俊朗さんが書いた『高校生が感動した数学の物語』を、読みました。山本さんは、代々木ゼミナールの人気講師です。数学の歴史や面白さを、完結にまとめてくれています。改めて、数学の奥深さや豆知識に、頷くのでした。そして、誰かに、この感動を伝えたいという衝動に駆られのでした。山本さんも、数学が好きになった理由の一つが、教えてくれた先生たちだったと書かれていました。自分たちが好きだったものを、後世に繋げていく。好きな人たちだからできる行為かもしれませんね。とっても大事なことかもしれません。大人になってからも、算数・数学の楽しさを伝える本を、時折読みます。小さな時に出会った好きという感情を、薄れさせたくない。心のどこかで、そんなふうに思っているのかもしれません。高校生が感動した数学の話 (PHP新書) [ 山本 俊郎 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.10.01
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永井紗耶子(さやこ)さんの『木挽町(こびきちょう)のあだ討ち』。第169回直木三十五賞と第36回山本周五郎賞を受賞した作品ですね。小説の舞台は、江戸の木挽町。現在の銀座、歌舞伎座があるあたりの旧地名とか。いわゆる時代劇ですね。時代劇とか時代小説と聞いて、全く身構えないかというと嘘になります。言い回しや、古い地名や名称、時代背景、古い習慣に、戸惑いが生じるは、当然です。ただ、そのような危惧を、あまり感じさせませんでした。語りに大変テンポがあるんですね。リズムに身を任せ、どんどん活字を追うスピードが、増していきました。その語り口から描き出される人物たちが、説明豊かに立体的に見えてきました。木挽町のあだ討ち [ 永井 紗耶子 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.09.30
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実は、少し調子が悪く、ベッドにいる時間が多い1日でした。そんな中救いだったのが、素敵な雑誌が、横にあったことです。『& PREMIUM(アンド プレミアム)11月号』大人のための上質な生活を提案する雑誌。どのページも、記事も、写真もとっても凝られているんですよね。今月号の表紙は、モネの睡蓮の写真が、使用されていますね。写真部分は、艶あり。他は、マット。同系色で、上質にまとめていますね。当然、中を見たくさせるわけですね。見たい、買いたい、欲しい、食べたい、と思わされてばかりでした。雑誌の妙に、完全にノックアウトされました。あれ、どこへ行ったのか。調子の悪さ。上質な生活か、、、、、。まずは、今の自分を、省みることから始めるべきかなーなどとも、思いました。&Premium(アンド プレミアム) 2023年 11月号 [雑誌]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.09.26
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今シーズン、いや今年最大の話題作となったドラマは、TBS系列(名古屋ではCBC)が放送した『VIVANT』ですね。そん中でキーワードとなったのが、「別班」という組織でした。初めて知る、響きでした。自衛隊の別組織だとか。首相や国会議員、国民も知らない秘密の組織だと言います。主人公が、そこに属しているという設定でした。では、その別班とは、なんぞや。大いなる疑問が湧きました。その別班について書かれた本を、手に取りました。石井暁さんの著書、『自衛隊の闇組織〜秘密情報部隊「別班」の正体』を、手に取りました。ジャーナリストとして、その別班と対峙した記録が綴られています。その取材の難易度の高さが、伝わってきました。一般社会人では、知る由もない秘密の世界が、あるのでしょうか。興味深さと同時に怖さも、感じました。自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体 (講談社現代新書) [ 石井 暁 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.09.21
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人生は、いつでもいろんなブームで出来上がっています。大きなもの、小さなもと。個人的なもの、社会的なもの。ChatGPTについて、少し興味が湧いています。ということで、最近は、それについて本を読んだりしています。山本康正さんの『アフターChatGPT 生成AIが変えた世界の生き残り方』を、読みました。Chat GPTがもたらすだろう世界の変化は、確実にあるに違いありません。ビジネスや生活は、どう変わるのでしょうか。そして、それらとどう付き合っていくのか。これは、社会の課題ですね。大変わかりやすい、入門書でした。アフターChatGPT 生成AIが変えた世界の生き残り方 (PHPビジネス新書) [ 山本 康正 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.09.14
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毎日のようにどこかで話題になっている、キーワード。その一つは、「ChatGPT」という言葉ではないでしょうか。人間が考えたような自然な文章を作り出したり、イラストや絵画を描いたり、、、。今後の世界を変えるだろうと言われる、新しい技術ですね。これは、面白い。そして不安や怖さも同居する。そんな印象をまず受けました。少しまとめて、基礎を学ぼうかなと思い立ち、数冊本を購入してみました。というか、そんな大袈裟な考えはなく、最低限の触りだけでも知りたいなと。未来への可能性があること。なんだか面白ろそうな技術であること。そして問題点や懸念点も抱えていること。簡単な操作方法などを、学べました。きっと、今後避けては通れない技術だということは、十二分に理解できたかな。そして、勉強や触れ合いは続けていきたいな。当然ですが、自在に操るには、ほど遠いです。ChatGPT&生成AI 最強の仕事術 -すぐに役立つ「AIツール100選」- (日経BPムック) [ 日経クロストレンド ]ChatGPTエフェクト 破壊と創造のすべて [ 日経ビジネス、日経クロステック、日経クロストレンド ]ChatGPT 120%活用術 [ ChatGPTビジネス研究会 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.09.13
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コロナやインフルエンザが、やや流行気味だと言います。それでも、数年前からのコロナ禍は、落ち着いてきています。日本へのインバウンドも、戻ってきているとのことです。同時に、日本から海外へ行く人たちも増加していると言います。周りでも、休みを海外で過ごす人たちが、増えてきました。元々旅行好きです。そろそろパスポートを持った旅に出たいなー。そんな気持ちが湧き上がってきています。まだ何も決まっていませんが、数冊ガイドブックを購入してみました。⚫︎『地球の歩き方 ブルガリア ルーマニア』⚫︎『地球の歩き方 イスタンブールとトルコの大地』⚫︎『エキゾチックが素敵 トルコ・イスタンブールへ』クラリチェ洋子さん著さて旅は、本当にできるのか。まずは、アナログでバーチャルトリップです。実は、この空想時間も心地よかったりして。【楽天ブックス限定特典】A28 地球の歩き方 ブルガリア ルーマニア 2019~2020(「地球の歩き方」 未公開イラストスマホ壁紙「ROME」) (地球の歩き方A ヨーロッパ) [ 地球の歩き方編集室 ]【楽天ブックス限定特典】E03 地球の歩き方 イスタンブールとトルコの大地 2019~2020(「地球の歩き方」 未公開イラストスマホ壁紙「ROME」) (地球の歩き方E アフリカ・中近東) [ 地球の歩き方編集室 ]エキゾチックが素敵 トルコ・イスタンブールへ 最新版 (旅のヒントBOOK) [ クラリチェ洋子 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.09.11
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愛知県岡崎市と言えば、徳川家康の生誕の地として知られていますね。その岡崎にあるというスーパーが、舞台の物語を読みました。大山皓生(おおやま・こうき)さんが綴る、『与える人になりなさい じいちゃんと僕たちの、フルーツサンド行進曲』です。実は、そのスーパーは、実存しています。ダイワスーパーさんだそうです。大山さんは、そちらの若き社長さんです。創業52年のスーパーを、おじいさんから引き継ぐところから、始まります。ただ、3000万円の負債付きからのスタートでした。そこから、彼が、奮闘する訳です。このスーパー、ダイワスーパーさんは、昨今とても人気です。フルーツサンドが、大ブレイクしています。もちろん、ヒットは、そう簡単に生まれるわけがありません。その裏側が、語られます。辛さや苦しさも吹き飛ばしてくれる、前向きな感動がそこにありました。爽快感と共に一気読みできました。実は、まだそのフルーツサンドを、食べたことがありありません。早く食したい。その願望が増しています。与える人になりなさい じいちゃんと僕たちの、フルーツサンド行進曲 [ 大山皓生 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.09.10
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潮谷験さんの『スイッチ 悪意の実験』を、手に取りました。その名の通り、スイッチを押すこという行為から始まるミステリーです。表紙にも、さまざまなスイッチやボタンが、描かれています。なぜか、不気味な空気が流れてますね。スイッチを押すという単純な動作。しかしその奥に、心理的な奥深さがあります。さて、そのスイッチ。押すとある一家が破滅する。なんとも恐ろしい。ボタンを押す、押さない。そこから、物語は、どう進むのか。スイッチ 悪意の実験 (講談社文庫) [ 潮谷 験 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.09.09
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紙の知識に長けたプロフェッショナル、紙鑑定士。彼が、事件に巻き込まれていく。歌田年さんが綴る、『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』という物語です。その発想に、驚きました。そのシリーズの3作目が、発売されました。歌田年著 『紙鑑定士の事件ファイル 紙とクイズと密室と』。読みました。一つのことに、誰よりも精通している。その時点で、人としての深さを感ます。さまざまなジャンルにおける、共通点です。主人公の渡部。彼は紙の種類や質に、とことん詳しい訳です。その性質と事件が結びつく点が、とても個性的です。3つの事件から構成されていました。今回も、感心しながら、一気にページを捲るのでした。紙鑑定士の事件ファイル 紙とクイズと密室と [ 歌田 年 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.09.08
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雨穴さんの『変な家』という本が、とっても話題になりました。家の間取りを中心に展開する、ミステリーでした。その雨穴さんの次作、『変な絵』を、読みました。前作同様、勢い良く、ページが捲られます。どんどん気持ちが乗っていくのが、わかります。今度は、「間取り」ではなく、「絵」が中心になります。宣伝文には、「戦慄の国民的スケッチ・ミステリー!」とあります。素晴らしい、キャッチコピーです。しっかりと練り込まれたひねりがあり、読者を楽しませてくれますね。怖くて面白い。ミステリーの醍醐味ですね。物語が繋がる様が、爽快です。絵やグラフが多く掲載されています。それらをヒントに読み解こうとするのですが、、、、、楽しい読書タイムを、いただきました。変な絵 [ 雨穴 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.09.07
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デザイン思考という言葉が巷でも使われ始めて、久しいです。それでも、日本に於いては、まだまだ浸透しているとは言えません。非常に残念です。さて、そんなデザイン思考について書かれた一冊を、手に取りました。松本勝さんの『デザイン思考2.0〜人生と仕事を変える「発想術」です。もう一度、デザイン思考について、再定義しておきます。本書31頁によると、「デザイナーの問題解決のアプローチをビジネスに転用した思考法」とあります。デザイン思考に大変興味があります。ですから、今まで多くの本を読みました。その中でも、特にわかりやすい内容の本でした。身近な例を具体的にあげ、説明してくれます。丁寧に書かれた、教科書の様です。誰でも取り入れることができるのではと、自信を貰えました。デザイン思考2.0 人生と仕事を変える「発想術」 (小学館新書) [ 松本 勝 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.09.05
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銀座は、いつ訪れても人で溢れています。コロナが落ち着き、外国人観光客も戻ってきましたね。ここは、本当に日本?と思える瞬間もあるほどです。銀座は、最先端の建物やお店が揃います。一方、昔ながらのお店や建物が残るのも、面白いところです。さて、そんな銀座を舞台にした小説を、手に取りました。上田健次さんの『銀座「四宝堂」文房具店』です。天保五年創業だという文房具店。主人公は、そこに勤める宝田硯(けん)。彼とお店を訪れたお客さんたちの触れ合いが、優しく綴られます。人の間を繋ぐ媒介は、文房具です。このような人や店、場所、ものが、きっと誰かの周りにもあるはず。そんなことを想いながら、ページを捲りました。銀座「四宝堂」文房具店 [ 上田 健次 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.09.03
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先月発表された第169回芥川賞。受賞作は、市川沙央さんの『ハンチバック』でした。読みました。読書の目的の一つは、知らないを知ることです。『ハンチバック』を読み、それを改めて実感しました。重度の障がいを抱え、グループホームに住む主人公。同じ障がいがあるという市川さん。彼女だから書ける文章がそこにありました。今までほぼ知らない世界でした。フィクションでありがなら、ノンフィクション的な、著者の率直な想いが込められていると感じます。理不尽な社会への怒りと訴えが、行間に散りばめられています。ただし、それは真面目一辺倒という意味ではありません。皮肉やユーモアを忘れていないところは、流石の妙です。文章が力を持ち得ている証拠ですね。そして、内容は書けないませんが、最後に現れる疑問符は、読者を迷宮に誘ってくれます。この心地よさは、読書の醍醐味ですね。ハンチバック [ 市川 沙央 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.09.02
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今の大学生は、大変だと思います。就職活動は、事実上3年生から始まります。勉学との両立に頭が下がります。さて、そんな就職活動ですが、実に奥深いのも事実です。就職活動における、6人の大学生が主役の本を読みました。浅倉秋成さんの『六人の嘘つきな大学生』です。就職試験では、誰だって、多かれ少なかれ自分の良さを誇張気味にアピールするわけです。最終面接に臨む6人。彼女、彼らにも隠された何かが、、、、、、。ストーリーの展開と構成が、ドラマ的でした。光景が目に浮かび上がります。とても面白く、かつ怖さも感じました。誰でも持ち得ているだろう人間の本質みたいなものを、改めて垣間見た気がしました。六人の嘘つきな大学生 (角川文庫) [ 浅倉 秋成 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.08.27
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映画館で、映画を鑑賞する。テレビで、ドラマを観る。当然、その完成版の2時間なり1時間のものとして、楽しみます。ただその製作過程には、それよりも遥に多い時間が費やされているわけです。その裏側を知ることができれば、作品への理解が更に深まります。そう意味でも、メイキングが、とても大好きです。『Spider-Man: Across the Spider-Verse: The Art of the Movie』Ramin Zahed著というアートブックを購入しました。映画『スパイダーマン・アクロス・ザ・スパイダーバース』の製作裏側を垣間見ることができる一冊です。映画は、内容的にも、アート・デザイン的にも満足度の高い作品でした。圧倒的な密度の濃さにも、目を惹くものがありました。本の中には、デザイン画やスケッチ、設定画などが、どのページからも溢れるぐらい織り込まれていました。これらを知った上で、もう一度映画を鑑賞したくなりました。美しい一冊でした。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.08.25
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社会であらゆることに関わる中、この数年特に多く聞くのが、エビデンスという言葉です。証拠や根拠を、数学的、科学的、統計学的などによって表せというわけです。つまり何かを語るには、客観性が必要ということになります。その「客観性」に対し、著者の考察が述べられた一冊を、手にしました。大阪大学大学院教授の村上靖彦さんが書いた、『客観性の落とし穴』です。客観性の全てを否定しているわけではありません。客観性だけに偏る社会の成り立ちに、危惧を抱いていると語ります。客観とは異なる視点を持つことも大切だと、推奨しています。一人ひとりの個人的な経験も、尊重されて良いのではないかと。今回の場合、ビジネスなどにおける客観性でありません。もっと広い社会的な意味合いで、客観性の是非が問われています。どうしても、物事を、01で考えてしまう昨今です。もう少し人間的な余裕というのか隙間というのか、おおらかさというのか、曖昧なものが存在しても良いのではと、考えさせられました。客観性の落とし穴 (ちくまプリマー新書 427) [ 村上 靖彦 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.08.24
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デザインや美術が、好きです。ですから、それ関係の書籍も、多く読んでいると思います。今回手に取ったのが、カイシトモヤさんの『すべての仕事はデザインから始まる。』です。着眼点が、ちょっと変わっていました。発注主側からの目線を、意識されていました。多分、このご時世、デザインという行為や言葉は、ごく一部の人達の専売特許ではないはずです。誰もが、デザインと関わっていると言えます。帯には、「成功するデザイン」を生むために必要な、コミュニケーション術とセンスの磨きかた。とあります。本を読んでいて、デザインを頼む、頼まれるという行為は、コミュニケーションそのものだなと、感じました。つまり、デザインという世界についての本ですが、実は他のあらゆる社会シーンにも役立つなと、頷くのでした。すべての仕事はデザインから始まる。 [ カイシ トモヤ ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.08.21
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ベストセラーになる本は、やはり気になります。そこには、多くの人が共感できる箇所が多々書かれてあるはずです。当然、自分が日々悩んだり、求めているものも、その中にあるはずです。さて、最近ベストセラーだと賑わす一冊、安達浩志さんの書いた『頭のいい人が話す前に考えていること』。読みました。話すことは、社会生活を営む上で、最も重要なコミュニケーションツールの一つです。だからこそ、誰もが、悩みますね。普通に言葉を発するだけでは済まないところが、問題です。どのように話すべきか。もっというと、話す前に何をすべきかが、丁寧に書かれています。著者が、それは推奨しないと、書かれていることがいくつも出てきます。それらに心当たりがあるなーと、自省しながら、ページを捲るのでした。頭のいい人が話す前に考えていること [ 安達 裕哉 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.08.20
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たぶん本好きな人は、一緒かもしれないと、前置きをします。書名に、本とか、図書館とかの文字があると、やっぱり惹かれてしまいます。今回、読んだのは、原田ひ香さんの『図書館のお夜食』です。『三千円の使いかた』の原田ひ香さん。図書館という響き。デザイン的に魅力を感じた表紙。東北地方の書店に勤めるも、しっくり行かない主人公の樋口乙葉。そんな時、SNSに一通のダイレクトメールが、届きます。そこから、物語が動き始めます。彼女は、ちょっと変わった図書館で働くことになります。夜の7時から、夜中の12時までがオープン時間の、「夜の図書館」。さあ、一体どんな図書館なのでしょうか。これ以上の内容は書けません。ただ一つ言えること。やはり本を扱った、書籍は、おもしろい。そう感じるのでした。図書館のお夜食 (一般書 428) [ 原田 ひ香 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.08.15
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普通友人と言えば、人です。もちろん、ペットの場合もあるでしょう。ただ、旅行というイベント時になると、そこにガイドブックという、大切な親友が加わります。そんなガイドブックの代表格と言えば、『地球の歩き方』です。世界各地の有名観光地や、地元の情報、地図、グルメ、お土産などで構成されます。これほど頼り甲斐のあるフェローは、いません。今までどれだけお世話になったか、計り知れません。さて、ようやくその『愛知版』が、登場しました。8月10日に発売。売れ行きは、なかなか好調のようです。早速ページを捲っています。この情報の充実ぶり。ガイドブックに対するコメントとして正しいかはわかりませんが、とにかく読み応えがあります。さまざまなデータは、改めて、地元民としても勉強になります。というか、知らないことも多々あるのでした。とっても残念ですが、愛知って、あまり魅力がないと揶揄されます。でもこのガイドブックを読む限り、なかなかイケテルではないか!?と思ってしまうのでした。実にチャーミングです。さあ、どこに出かけましょうか。【楽天ブックス限定特典】J10 地球の歩き方 愛知 2024~2025(「地球の歩き方」 未公開イラストスマホ壁紙「HAWAII」) (地球の歩き方J) [ 地球の歩き方編集室 ]楽天で購入BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.08.14
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観たい映画が、沢山あります。やや忙しく、なかなか劇場に足を運べません。7月14日、あまり宣伝の無い中、公開されたのが、映画『君たちはどう生きるのか』です。スタジオジブリの宮﨑駿さんが手掛ける最新作です。大ヒット上映中だと伺いました。さて、このタイトルを聞けば、吉野源三郎さんの著書『君たちはどう生きるのか』が、想像されます。幼少期、この本を読み感動したという宮﨑駿さん。その体験から生まれた映画だそうです。鑑賞する前に、久々に読み直しました。もう年を重ねました。若い頃から、何度か読み返してきた本です。さあ、どんな映画でしょうか。共通点はあるのでしょうか。無いのでしょうか。どのように解釈されているのでしょうか。非常に楽しみです。気持ちが高まります。君たちはどう生きるか (岩波文庫 青158-1) [ 吉野 源三郎 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.08.02
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疲れているのに、逆に、目が、活字を求める時があります。今は、そんな時期かもしれません。さて、今日の一冊は、小西マサテルさんの『名探偵のままでいて』です。2023年・第21回『このミステリーがすごい!』大賞における、大賞受賞作です。本を手に持つ女性のイラスト、流れるフォントの書名、美しい表紙の本です。主人公の楓とレビー小体型認知症を患う祖父。二人を中心に、問題が解決されていきます。短編6話で、構成されています。大変読み易すく、感じました。そして、文章がとても美しいです。この文字の組み合わせ方が、すーと体に染み込んでいきます。名探偵のままでいて [ 小西 マサテル ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.07.09
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この所、よく目にし、耳にするのが、レモンです。ジュースにお酒、お菓子にケーキ、レモン味のものが、急増しています。今一番の人気果物が、レモンです。さて、そんなレモンが、書名に含まれている小説を、読みました。くわがき あゆさんの『レモンと殺人鬼』です。第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを、この物語で受賞されています。主人公の美桜。彼女の妹の死。普通の死ではありません。そこから、物語が始まります。ミステリーの醍醐味である、どんでん返しを堪能できる作品でした。一気に、ページを捲りました。レモンと殺人鬼 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) [ くわがき あゆ ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.07.07
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山口真由さんが、ご出産のため、テレビのお仕事などをお休みしていらっしゃいましたね。テレビ朝日の『モーニングショー』や、CBCテレビの『ゴゴスマ』などで、歯に衣着せぬコメントや、その個性際立つ雰囲気で、特別な存在感を放つ方です。少しの間のお休みでしたが、山口節が聞けない期間は、とっても寂しく感じました。彼女の最新刊である、『挫折からのキャリア論』を、読みました。山口さん曰く、「弱い山口さん」が、描かれています。ただ、知っています。自分の弱さを隠すことなく開示できる人こそ、強い人なんですよね。強さも弱さも曝け出すことができる。そのバランス感覚が、より人の深みを演出してくれますね。今は、就職採用試験などでも、成功例だけでなく、失敗談や苦労話も重要視すると聞きます。山口さんの輝かしいキャリアと、その裏側を改めて知ることができました。そして、山口さんって、やっぱり面白い人だなーと、さらにファンの階段を駆け上がるのでした。挫折からのキャリア論 [ 山口 真由 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.07.06
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デザイナーの考え方やアイデアの出し方が、世間で注目を浴びています。書店に行けば、それらに関する本がずらりと並びます。従来の考え方で成長してきた社会。それを続ければ、同じように進化すると思われていました。ただ、社会の変化のスピードは、想像以上に早かったですね。同じことをしていては、埋まってしまいます。そんな折、デザイナーの思考が目に留まったわけですね。青木亮作さんの『アイデアとかデザインとか』という本を、手に取りました。2011年に生まれたTENTというクリエイティブユニットです。この本の作者、青木亮作さんと治田将之さんが、結成しました。デザインや物作りに付いて、とても丁寧にかつわかりやすく書かれています。写真も多く、具体性の高い本でした。なんか、ある行動を起こすきっかけになりそう。そう感じました。アイデアとかデザインとか [ 青木 亮作(TENT) ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.07.03
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一冊の黄色い書籍が、あります。黄色一色に見えます。ただ触ると、そこに凸凹を感じます。回路を模したデザインが、エンボス加工されています。中川涼さんの『発想の回路』という本です。先のエンボス加工は、この書名の回路につながります。アイデアとか企画という言葉が、あります。一見、混同しがちな概念です。それらの違いから、説明してくれます。その答えは、書籍の中に。実にわかりやすく、企画作成のプロセスが、書かれていました。ものごとを体系的に表すのは、難しいものです。アイデアや企画のプロセスという「発想の回路」において、それを目指したのがこの本です。勉強になりました。発想の回路 人を動かすアイデアがラクに生まれる仕組み [ 中川 諒 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.06.23
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青山美智子さんの『木曜日にはココアを』を、読みました。その後、ココアを欲しました。その続編である、『月曜日の抹茶カフェ』のページを捲りました。前回の舞台であった、マーブルカフェ。そちらの定休日は、月曜日だとか。その日に時折行われているというイベント。「抹茶カフェ」が開かれているところから、物語が始まりました。全部で、12篇。前回同様、それぞれの物語は完全なる独立個体ではありません。前へ後へ、左右にと、結びついています。ですので、短編小説と思いながら読み始めても、一気に全体像を把握したくなってしまうのでした。またまたほっこりするのでした。そして抹茶が飲みたくなるのでした。月曜日の抹茶カフェ (宝島社文庫) [ 青山 美智子 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.06.17
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とても暑い日です。それでも、温かいホットココアが、無性に飲みたい気分です。青山美智子さんの『木曜日にはココアを』を、読みました。12篇の短編が、収められいます。それぞれは、巧みに結びついています。最初の一話から、最後までが、繋がっていきます。登場人物が穏やかに連なっていく様に、柔らかい驚きと嬉しさを感じます。世の中のあらゆる人々は、このように絆で結ばれているのでしょうね。読後、心地良さの余韻に浸りました。そして、ココアが飲みたくなったというわけです。書名にあるココアです。できれば、物語に登場する「マーブル・カフェ」のそれを。木曜日にはココアを (宝島社文庫) [ 青山美智子 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.06.16
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本を選ぶ上で、やはり参考になるのが、ランキングや新聞や雑誌、テレビでの紹介、〇〇賞の受賞作などになりますね。ランキングに入れば、注目されますし、こちらも気になります。いくつか有名なランキングが、存在します。「このミステリーがすごい!」は、その代表格の一つですね。2023年版の1位は、呉勝浩(ご かつひろ)さんの『爆弾』です。優秀ならミステリーは、共通項があります。表紙を捲れば、後はもう活字を追うのが自動化されてしまうものです。文学の中では、エンターテイメント性が高いわけです。驚きと発見、ドキドキ感があります。ページを捲る度に、それらが襲いかかるわけです。この『爆弾』も、ご多分に漏れない傑作でした。作品自体が、爆弾的でした。一気読みさせていただきました。爆弾 [ 呉 勝浩 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.06.11
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建築が好きです。ですから、建築図面を眺めるのが、趣味というくらい好物です。そして、ミステリー好き(ホラーも含む)です。この二つを満たす本が、人気だと言います。雨穴(うけつ)さんの『変な家』という物語です。写真の帯には、40万部突破とありますが、現在は60万部を超えているそうです。来年には、映画化も決まったと言います。中古の家の図面が、まず提示されます。そこから、話が始まります。間取りというのは、面白いものです。その人や家族にしかわからないことも、多いです。なぜなら、価値観や生活リズムは、人、皆違いますからね。住居に求めるものも、千差万別です。第三者がそれを理解しようとすると、ユニークな憶測が飛び出す訳です。とにかく、文体が軽やかで、没入感を誘発します。内容は、怖いのに。ページを捲るスピードが加速します。一緒に、色々と自論を挟みこもうとするのですが、その斜め上をいく解釈を放つ登場人物たち。面白いですね。変な家 [ 雨穴 ]楽天で購入BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.06.09
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埼玉に住んでいた関係もあり、プロ野球では、埼玉西武ライオンズが好きです。さて、ある一冊の本の表紙に、引き寄せられました。宮島末奈さんの小説、『成瀬は天下を取りに行く』です。この本の表紙には、女の子が、描かれています。主人公の成瀬です。その子が、ラインズのユニフォームを着ているのです。なぜ?当然そうなるのです。そして、彼女の背景には、百貨店の絵が配置されています。西武大津店です。これは、滋賀県を舞台にする話です。ただ、ライオンズ、そして西武百貨店が登場することで、ものすごく親近感が湧きました。どうして、それらが登場するかは、すぐにわかります。実に印象的な一行目から、始まります。もうそこから、成瀬の言動に釘付けになるのでした。成瀬は天下を取りにいく [ 宮島 未奈 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.06.06
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「歩荷」と書いて、ぼっかと読むとか。食料や荷物などを、背負って、山小屋などに運ぶ仕事のことだそうです。小野寺史宣さんの『まち』を読みました。そこに登場する主人公、江藤瞬一。彼のじいちゃんが、その歩荷として描かれています。瞬一は、小さい時に、両親を失っています。彼らに代わり、親代わりになったのが、じいちゃん。彼が、ある提案をします。物語には、実に、暖かい世界が存在します。ある意味普通の青年が、やんわりと成長していきます。ダイナミックな展開、アクロバティックではありません。それが、実によいのです。まち (祥伝社文庫) [ 小野寺史宜 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.05.21
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2020年に発表された、東野圭吾さんの小説『クスノキの番人』。その文庫本が、実業之日本社から、先月発売されました。不思議なお話しでありながら、そんなことが起きて欲しいと願う、あたたかい展開でした。クスノキに宿る力。樹木には、何かしらの目に見えぬ力が存在する。そういう思想は、日本だけでなく、世界中にありますね。樹木崇拝というのでしょうか。その樹木と対峙し、祈ることで、願いが叶う。物語の展開に、期待値を膨らませながら、読ませていただきました。奇跡ってあると、信じたくなります。クスノキの番人 (実業之日本社文庫) [ 東野 圭吾 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.05.19
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母が亡くなった時です。最期は、本人の希望もありホスピスでという話になりました。ただ、病気の進行はあまりにも早く、審査?の時には、時遅しでした。もうホスピス病棟に入れる状態では、なかったのです。あの時の複雑な心境を、忘れることができません。2016年、大阪にできた、日本初の民間小児ホスピス。「TSURUMIこどもホスピス」です。石井光太さんの書籍『こどもホスピスの奇跡』を、読みました。そのホスピスを丁寧に取材され、まとめられています。病気に苦しむ患者さんたち(今回の場合若年層)。そして彼女彼らの家族。ホスピス設立に奮闘、かつ運営する医療関係者。一ページ、一ページに、深い真実が描かれます。多くの気づきを、与えてくれました。「仲間たちが最期まで抱いていた願いは、、 ごく普通の子供としての時間を生きたいということだ。」(5頁より抜粋)プロローグに、こうありました。この普通の重さを改めて感じます。そしてホスピスの意義を、再認識しました。こどもホスピスの奇跡 (新潮文庫) [ 石井 光太 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.05.13
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西村宏堂さん。この所、西村さんのお顔を、あちこちでよく見かけます。先日も、ある番組で、特集されていました。LGBTQで、お坊さんで、メイクアップアーティスト。世界中が注目する、お一人です。西村さんの自己啓発エッセイ(自伝)を、読みました。『正々堂々 私が好きな私で生きていいんだ』読了後、晴れ晴れとした気持ちを、いただきました。人間、誰でも、何かしらの悩みや問題点、葛藤などを抱えているわけです。でもその苦しみから解放されたとき、人は、こんなにまで、美しく羽ばたけるのだ。西村さんという好例が、それを示してくれます。本を読み、改めて西村さんを深く知ることができました。そして、思うのです。西村さんの存在に、感動していると。生き方も容姿も、雰囲気も、お話の仕方、文章、生き方、いずれにも、美を感じます。もうちょっと、自由に生きてみたい。そう思わせてくれる文字の集まりでした。正々堂々 私が好きな私で生きていいんだ [ 西村宏堂 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.05.10
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シリアルキラーという言葉は、今では一般的に使われています。異常な心理的欲求から殺人を繰り返す、連続殺人犯とでも訳すのでしょうか。その響きから、不気味さを感じざるを得ません。そのシリアルキラーが書籍名に含まれる本を、読みました。中山七里さんの『隣は、シリアルキラー』です。その文庫本になります。さあ、一ページ目、一行目から、気味悪い擬音で始まります。先を急ぎたくなる衝動に、駆られます。恐怖心を伴う想像を繰り返しながら、それでも、一気にページを捲るのでした。隣はシリアルキラー (集英社文庫(日本)) [ 中山 七里 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.05.09
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『感動なきところに人生はなし』そうは分かっているのですが、、、、、。ギスギスした社会の中で、疲弊感が勝ってしまう毎日です。これではいけないのに、、、、、。さて、永松茂久さんの『感動だけが人を動かす』を、読みました。本当は、人生を歩く上で大切なものがあるのに、それを忘れていたのかもしれません。そんな原点を再認識させてくれました。全くその通り。異論を挟む余地など、ないのです。とても、全部を実行するのは無理です。それでも、一つで良いから、実行してみたい。そしたら、きっと何かが変わるはず。そう思わせてくれました。感動だけが人を動かす [ 永松 茂久 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.05.05
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2023年本屋大賞受賞作、凪良さんの『汝、星のごとく』の、ページを捲りました。凪良さんの綴る物語が、好き。そう語る人たちがまわりにいます。2020年の本屋大賞は、同じく凪良さんの『流浪の月』でした。多くの人に愛されいる証ですね。そして、今回も、その期待に応えてくれています。詳しく書くと、ネタバレです。恋愛小説がベースのお話です。その上で、人とは、人生とは、幸不幸とはを、考えさせらました。さて、余談ですが、物語の設定は、愛媛県です。数ヶ月前に訪れたばかり。時折、その記憶と結びつけたりしました。汝、星のごとく [ 凪良 ゆう ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.05.03
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夕木春央(ゆうきはるお)さんの『方舟』を、読破しました。ミステリー作品です。小説というのは、一気に加速度的に読むもの。じっくり味わうもの。に大別されることがあります。『方舟』は、前者ですね。文字を追う目、ページを捲る指を止めることができませんでした。方舟と言えば、ノアの方舟のことですね。旧約聖書の創世記に登場する物語です。念頭に、この方舟を浮かべながら、読み進めていきました。そして、最後に訪れる、どんでん返し。これだから、ミステリーはやめられませんね。方舟 [ 夕木 春央 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.04.25
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高見澤俊彦さん。そう、THE ALFEEの高見沢さんです。彼がギターのピックをペンに替え、綴った物語。『特撮家族』を、手に入れました。主人公は、戦国武将を愛する長女。その兄は、特撮オタク。3歳年下で美容師の妹は、変身ヒーローに傾倒。ウルトラマン系が、お気に入り。神道学者である父は、昭和怪獣のフィギュアコレクター。この設定段階で、相当そそられました。高見沢さん曰く、自分が好きなものを詰め込んだとのこと。うん、うん、かなり、シンパシーを感じますね。さて、父が、突然亡くなってしまうのです。遺された怪獣フィギュア。そこから始まるホームコメディーです。満足度高得点のエンターテイメントでした。文字を追うスピードが増していくのが、わかりました。特撮家族 [ 高見澤 俊彦 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.04.18
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村上春樹さんの新作が、書店に並びました。前作の『騎士団長殺し』から、6年の月日が流れました。長篇新作のタイトルは、『街とその不確かな壁』。表紙は、黒ベースです。そこに金色の小さなイラストが描かれています。白い文字で、村上さんのお名前と書籍名が、レイアウトされています。とてもシンプルで、潔いです。でも、重みを感じます。最初のページを開くまで、1行目、一文字目を読むまでに、それなりの時間がかかりました。まずは、そのありがたき存在と、手に入れた喜びに浸り立ったのです。さあてと、読み始めると、案の定止まらないのでした。街とその不確かな壁 [ 村上 春樹 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.04.17
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小笠原諸島にあるという設定の東硫黄島。固有種の楽園だと言います。越尾圭さんの『楽園の殺人』という作品に登場する、架空の島を指します。まるでルソーが描く夢の世界のような絵が、表紙に描かれています。その島の調査が、15年振りに行われるという設定です。東京科学博物館の研究員が中心となり、9人が島に上陸するところから、物語が始まります。そして、そんな孤島で発生する殺人事件。当然、犯人は、メンバーの中に。さあ、誰を疑い、誰を信じるのか、、、、、、。楽園の殺人 [ 越尾 圭 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.04.15
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本屋大賞発表が、あと2日後の4月12日に迫りました。今年のノミネート、10作品です。その一つである、安壇美緒さん作の『ラブカは静かに弓を持つ』を、手に取りました。書名にあるラブカとは、ちょっとグロテスクな、深海に棲むサメの一種です。一方、この弓とは、チェロを演奏するのに使う弓を指しています。弓を持って、チェロを弾く橘という青年。それらが、紺色の深海の中に描かれています。装画・装丁の美しいに惚れ惚れする表紙です。そしてそれに負けない美しいチェロの音が、物語全般にわたって流れているように感じました。さて、選ばれるのは、どの一冊でしょうか。ラブカは静かに弓を持つ [ 安壇 美緒 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.04.10
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「このミステリーがすごい!大賞」で紹介される物語は、いずれも求心力があります。第20回の最終選考に残った作品、『ぬるま湯にラジオ』。改題されたのが、烏森尚奇(からすまなおき)さんの『呪いと殺しは、 飯のタネ 伝記作家・烏森尚奇の調査録』です。いわゆる一発屋の作家。オリジナリティに限界を感じ、伝記小説を綴る作家が、主人公です。この小説を執筆した作家と同じ名前ですね。その伝記作家が、ある企業に伝記執筆を依頼されます。そこから、物語は展開していきます。探偵は登場しませんが、その作家がその役割を担います。彼の性格、登場人物それぞれの個性が、ユニークです。読む手、文字を追う目が、止まりませんでした。呪いと殺しは飯のタネ 伝記作家・烏丸尚奇の調査録 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) [ 烏丸 尚奇 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.04.09
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先日、マンガ大賞2023が、発表されましたね。大賞は、とよ田みのるさんの『これ描いて死ね』でしたね。主人公たちの漫画愛が、とっても可愛らしいですね。喜怒哀楽が、ストレートでわかりやすいです。そのタッチにもほのぼのしたものが、あるんですね。よって、親やすさも抜群です。でも、題名は、『これ描いて死ね』。おお、過激ですね。さて、その意味は?あたたかい気持ちが溢れました。これ描いて死ね(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス) [ とよ田 みのる ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2023.04.02
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1月中旬に発表された、第168回芥川賞。受賞作は、井戸川射子さんの『この世の喜びよ』でした。表題作『この世の喜びよ』をはじめ、3話が収められています。優しい黄色い表紙の本を、手に取りました。ショッピングセンターの喪服売り場で働く女性が、主人公です。彼女が、「あなた」で語られる二人称小説です。詩人である井戸川さんです。その描写力が、圧巻です。ものごとの表現が、丁寧でとても説明的です。一般的に、小説やドラマなどで説明が過ぎると、やや過食気味になる場合もあります。ただ、そうならず、詩的な空気を感じることができました。この世の喜びよ [ 井戸川 射子 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.02.13
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なかなか興味深い本を、読みました。森功さんの『国商〜最後のフィクサー葛西敬之』です。ベストセラーだと言います。書名にある、葛西敬之さんと言えば、JR東海の元社長・会長です。JR東海は、トヨタ、中部電力などと並び、東海地方の最有力企業となります。ですから、東海地方に住むものにとっては、大変馴染みあるお名前となります。昨年お亡くなりになりました。本書はじめにの13頁に、「最後のフィクサーと呼ばれる。 葛西敬之の知られざる素顔に迫る。」とあります。知られた政治家たちや歴史的事象が、葛西さんとの関わりの中で、登場します。まるで、映画やドラマを見ているかのような、緊張感がありました。ノンフィクションには、時に作られた物語を越える奥行きと多面性がありますね。国商 最後のフィクサー葛西敬之 [ 森 功 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.02.03
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実に、面白い。一気に読破しました。小川哲さんの『君のクイズ』です。本屋大賞ノミネート作の一冊です。テレビのクイズ番組が、題材です。冒頭もクイズ番組から入るのですが、息を飲む展開が待っています。まるで、実際テレビの画面を観ているかのように、文字を追いかけました。本に書かれているウンチクを、誰かに話したい衝動に、物凄く駆られています。君のクイズ [ 小川哲 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.01.31
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