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少し疲れている時や、調子が乗らない時、活字の海に漂いたくなります。本日はそんな一日でした。あまり難解な本は、ご遠慮します。痛快なミステリーが良いですね。知念実希人さんの『神話の密室 天久鷹央の事件カルテ』を、お供に選びました。人気作家とキックボクサーがそれぞれテーマの事件を、凸凹コンビが解き明かしていきます。天久鷹央先生の自己中心的なキャラは、裏切ることなく、魅力てきです。一気に読めるエンターテイメント性が、いつも通り楽しいです。神話の密室 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex(ネックス)) [ 知念 実希人 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2021.01.05
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コロナ禍で、何を考えるべきなのか。今までの日常に戻るべきなのか。いや、これを機会に何か新しい世界、社会を目指すべきなのか。通常新年は、誰もが豊富を抱くわけです。が、今年は、その質が、今までとは違うのかもしれません。山口周さんの新刊を、年初めの読書に選びました。『ビジネスの未来~エコノミーにヒューマニティを取り戻す』です。自分も含めて、どうも昨今の日本では、経済やビジネスに於いて、「嘆き」が多かった気がしています。その感覚自体が、次時代を考慮する上で、改めるべきだと、読後感じました。『21世紀を生きる私たちに課せられた仕事は、 過去のノスタルジーに引きずられて終了しつつある「経済成長」というゲームに不毛な延命・蘇生措置を施すことではなく、 私たちが到達したこの「高原」をお互いに祝祭しつつ、「新しい活動」を通じて、 この世界を「安全で便利で快適な(だけの)世界」から「真んに豊かで生きるに値する社会」へと変成させていくことにあります。』 (13頁より抜粋)ここで登場した『高原』について、その前の段落で説明されています。経済やテクノロジーによって、物質的な貧困を、社会からなくすこと。これが、人類が追い求めてきミッションです。それらの多くは、このすでに達成しています。ただし、それらを、「低成長」「停滞」「衰退」といったマイナス的言葉で、表現しがちです。実際には、喜ばしきことであり、「祝祭の高原」と表現しても良いと書かれています。ただし、今までの思考の習慣やしがらみが邪魔をします。様々な角度からのエビデンスによって、目の前の霞を振り払ってくれます。さてそこからが、大問題です。今後私たちは、どんな世界を構築すべきなのか。新しい価値観、新しい社会ビジョンとは、何なのか。それを、一緒に考察しようと鼓舞してくれる、一冊でした。ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す [ 山口周 ] BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2021.01.02
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本屋さんに行くと、自分の目を信じ、まずは、あちこち本を探します。その次に、そのお店が推薦しているものや、ランキング的なものも、チェックさせてもらいます。やっぱり自分のアンテナだけでは、限界がありますからね。さて、昨日訪れた本屋さんのビジネスコーナー。そこで紹介されて一冊が、三浦 崇宏さんの『超クリエイティブ 「発想」×「実装」で現実を動かす』でした。その本を手に取り、なんの躊躇もなく、そのままレジに行きました。クリエイティブを考慮する時、実に参考になる一冊だと実感しました。「クリエイティブとは、 ちょっとやそっとの努力では変えられない凝り固まった社会の現実に、 新しい意味を与えることで、未来を切り拓く力です。」 (2頁より抜粋)この閉塞感ある、日々や社会に何か一石を投じることができるとしたら、クリエイティブを信じない手はありません。実見前向きな気持ちにさせられました。多いに触発されたのでした。超クリエイティブ 「発想」×「実装」で現実を動かす [ 三浦 崇宏 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2020.12.21
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突然ですが、非常に基準が曖昧なことって、沢山あります。例えば、美的なものに対する思いれや感覚の違いは、人によって違います。そんな中、それをセンスという言葉を使い、表現しようと試みます。「あの人は、センスが良いから」。「僕には、センスがないから無理」「あれは、センスある商品だよね」とか。崇高かつ特別で、生まれ持った才能みたいなものと結び付けがちです。でもよく考えると、そのセンスって実に曖昧な基準だと気づくはずです。そんなセンスとは何かにメスをいれた本を、読みました。水野学さんの『センスは知識からはじまる』です。6年前の本ですから、少し前の出版となります。「センスのよさとは、ミステリアスなものでもないし、 特別な人だけに備わった才能でもありません。 ~略~」(7頁より抜粋)水野さんのこの定義を基に、読み進めていきます。見えないものが、見えていくような錯覚を頂けます。どんな分野の世界でもそうですが、センスと言われると、半ば諦めがちになることもあります。そんな中、勇気に似た気持ちが、体内に駆け巡る感じがしました。クリエイトすることや作る人の原点に、知っておいたら良いかもしれないというアドヴァイスが、詰まっていました。センスは知識からはじまる [ 水野学 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2020.12.20
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人間の手仕事には、不思議な力が漲っています。今やデジタルでほとんどのことが、出来る時代です。そんな中でも、やはり、人間が直接生み出す魅力がまだ存在しているのも、事実です。イラストレーターの窪之内英策さんの新しい作品集が、届きました。彼は、一貫して、手作業で、制作活動をされています。その過程や裏話なども掲載されている、かなりお得感溢れる作品集でした。鉛筆一本有れば、世界を動かせる。人間って、やはり凄いかもと改めて、思いました。 エイサクノート 窪之内英策の絵の仕事 (イラストノート BOOK) [ 窪之内 英策 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2020.12.19
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ちょうど一カ月前のことです。一つの吉報が、日本に届きました。アメリカで権威ある文学賞の一つが、全米図書賞です。柳美里さんの、『JR上野駅公園口』が、その賞を受賞したというものでした。なんと喜ばしいことか。手にし、ページを捲りました。作家によって、文字の扱いは、千差万別です。改めて言うまでもなく、そこに個性が表れるわけです。そのセンスを受け入れられるかが、読者にとっての分かれ目となります。柳さんの文字を読んでいて、それらが、カラフルかつ立体的に迫ってくる感覚を、覚えました。とても鮮明な世界が、想像できました。上野駅の公園口で、ホームレストして時を過ごした、福島出身の男性の物語です。日本という国が背景に見えます。その中で、これも確実に日本の一断面という世界観を、再確認させられました。JR上野駅公園口 [ 柳美里 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2020.12.18
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何回か目の前で、マジックを見たことがあります。何か仕掛けがあるのは分かっていながらも、やっぱりいつも騙されてしまいます。その見事な手捌きや心理作戦には、ただ感心させられてばかりです。元マジシャンが、活躍するミステリーを読みました。東野圭吾さんの『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』です。先日発売された、新刊となります。コロナ禍の中、更に苦境に立たされた寂れた温泉街。ここで、殺人が起きます。殺されたのは、町でも有名な、元中学の国語教師です。被害者の娘と、被害者の弟が、真犯人に迫ります。その弟が、元マジシャンという設定です。彼が放つマジックや様々なテクニックの見事なこと。流石は、東野さん。エンターテイメント性に長けています。実に楽しい読書時間を持たせてもらいました。ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 [ 東野圭吾 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2020.12.12
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始まりがれば、終わりがある。自然の摂理です。生があれば、必ず死が伴います。だからこそ、意味があり、価値があるのかもしれません。およそ半年前に予約していた、『鬼滅の刃』の最終巻(23巻)/吾峠呼世晴 著が、届きました。現在最も注目される作品です。ネタばれは、絶対あってはいけません。内容は、割愛しましょう(笑)。表紙に対し、厚さがあるのは、フィギュア付き同梱版のためです。主要な4人のミニフィギュアが、付属されています。竃門炭治郎(かまどたんじろう)竃門禰津子(かまどねづこ)嘴平伊之助(はしびらいのすけ)猪の覆面をとった素顔の伊之助我妻善逸(あがつまぜんいつ)フィギュアを横目にページを捲りました。更に情景が立体的に再構築され、感情移入ができました。一年間、たっぷと楽しませていただきました。終わってしまうのは、寂しいことでありますが、それこそが、この漫画の主題です。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.12.09
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冬の陽は、駆け足で、隠れていきます。2時過ぎには、西陽の色に変化します。そんな昼下がり、ミステリー作品のページを捲りました。ジェフリー・アーチャー著『レンブラントをとり返せ 〜ロンドン警視庁美術骨董捜査班〜』です。オランダ絵画を愛する者として、レンブラントの名は、磁石となります。主人公のパーソナリティに、あっという間に引き込まれました。ウィリアム・ウォーウィックは、探偵ではなく、ロンドン警視庁巡査です。弁護士の父の跡を継がないと、父と対立する所から、物語りが始まります。大学では、美術史を学びます。卒業後は、警官に。彼が、美術界の大物窃盗犯と、対峙します。大学で美術を学んだことが、彼にとっての武器となって行きます。途中別のエピソードも挿入されます。物語が立体的に膨らみ、ドキドキ感が増しました。レンブラントをとり返せ ロンドン警視庁美術骨董捜査班 (新潮文庫) [ ジェフリー・アーチャー ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.12.06
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東野圭吾さんの作品に、『11文字の殺人』があります。1987年に発表された作品です。その作品の新装版が、夏に光文社文庫より発売されました。東野圭吾さんの作家デビューは、1985年頃。ということは、初期の作品群に属しますね。女流推理作家の「あたし」が、主人公です。彼女が付き合い始めた男性が、事件に巻き込まれます。有体に言えば、殺されます。出会ってからった2か月後の死でした。その真相を追求する物語となります。その過程で、多くの事件が起き、絡みあっていきます。「無人島より殺意をこめて」という11文字に秘められたものとは。簡単そうで、そう甘くはない展開が、待っています。一気に読みました。11文字の殺人 新装版 (光文社文庫) [ 東野圭吾 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.12.04
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最近のプラモデルの進化は、想像を超えています。組み立てやすさと精巧さが、両立しています。彩色をしないでも、十分リアルな仕上がりが期待できるものも、取っつきやすさを助長しています。そんなプラモデル界の雄と言えば、バンダイさんですね。BANDAI SPIRITSから発売されているプラモデルシリーズの一つに、『スター・ウォーズ』を扱ったものがあります。プラモデルのレベルは、間違いなくトップレベルです。ただ、ここでもう一つ注視したのが、パッケージに描かれたイラストなんです。通称、「箱絵」です。『スター・ウォーズ』シリーズの箱絵を描いているのは、天神英貴さんです。彼のそんなイラストを集めた画集を、手に入れました。『スター・ウォーズ 天神英貴 ボックスアート・コレクション』天神英貴著当然まずは、その中身を、忠実に紹介する必要が、これらの絵には求められます。ただ、そんなカタログ的な表現に終わっていないのが、天神さんの描く絵です。どの絵も、迫力や臨場感に溢れています。リアルなんだけど、人間味にも溢れている。絶妙なバランスを保っています。単なるパッケージを超えています。アートですね。イラストはもちろんですが、制作秘話やインタビューも収められていて、ページを捲る度にわくわく感を貰えました。スター・ウォーズ 天神英貴 ボックスアート・コレクション STAR WARS:The Box Artistry of HIDETAKA TENJIN [ 天神英貴 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.11.28
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二日後の11月26日は、デザイナー、ポール・ランドの命日です。ちょっと早いのですが、彼のことが書かれた本が復刻されたというので、購入しました。『新版 ポール・ランド、デザインの授業』マイケル・クローガー編です。和田美樹訳。ポール・ランドと言われても、ご存知ない方もいるかもしれません。それでも、IBMのロゴを手掛けたデザイナーと聞けば、ああとなるかもしれませんね。今では、コーポレートアイデンティティと言えば、ごく当たり前の概念かもしれません。そのデザイン的アプローチを確立した、歴史に残る一人者と言っても過言ではないかもしれませんね。彼が、同僚や学生たちに語った、デザインについての名言が、散りばめられています。正論を語りながらも、ウィットに富み、皮肉やジョークを込める語り口。まさにそれこそが、彼なのでしょう。彼の講義を受けている気分にさせられました。[新版]ポール・ランド、デザインの授業 [ マイケル・クローガー ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.11.24
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未来を想像する時、明るく、利便性も高く、快適でキラキラしたものとして描くのが、ユートピアですね。理想郷。一方、その反対的な意味としての未来像を描くのが、ディストピアです。そんなディストピアSF小説の傑作と知られる一冊を、読みました。オルダス・ハクスリーの『すばらしい世界』です。大森望さんによる新訳版です。1932年に書に記された一冊です。およそ90年前に想像された未来像が、収められています。現代社会では、差別的な表現も随所にみられます。時代背景があります。それらの問題は、また別の話と捉えます。その上で、現代でも次の未来として想像しうるだろう、一つの世界観が描写されていました。たいへん興味深いところです。すばらしい世界と言いつつ、その裏側に潜む恐怖を、読者は感じるのかもしれません。理想の探求の末に訪れるものが、こんな社会だったら、、、、、、。いったい何が正しい価値観なのか。大変、考えさせられる話でした。すばらしい新世界〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫) [ オルダス・ハクスリー ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.11.22
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大人気映画『ファンタスティック・ビースト』。そこで悪の魔法使いグリンデルバルド役を、好演していたジョニー・デップ。なんとも不気味な笑みは、彼ならではのふてぶてしさを醸し出していました。そんなジョニー・デップ。シリーズ次回作では、出演を降板させられたとのニュースが、世界を駆け回りました。非常に寂しい幕切れとなってしまいました。家族揃って、彼のファンです。特に娘たちは、フェイバリットな俳優の一人です。相当落胆していました。さて、ジョニーが、富豪を演じ、あっと言う間に殺されてしまった映画と言えば、『オリエント急行殺人事件』ですね。今更言うまでもなく、アガサ・クリスティーの原作です。45年前にも映画化されているし、ドラマとしても何度かリバイバルされ、本も数社から長年に渡って出版されています。まさにベストセラー中のベストセラーですね。娘の本棚から借りて、久しぶりに迷宮列車の中に。知った内容でも、何回も新鮮さを運んでくれるのが、不朽の名作です。オリエント急行殺人事件 [ アガサ・クリスティー ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.11.13
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大学の一般教養で人気があったのが、心理学の授業でした。どこまで理解したかは別として、毎回大変興味深い話を聞けた印象があります。心理学で必ず登場するのが、ユング。彼の有名な概念の一つに、ペルソナがありますね。人間の外的側面を表した言葉ですね。そんな概念を名にした書籍を読みました。中野信子さんの『ペルソナ 脳に潜む闇』です。全体を通し、明を起点とするのでなく、暗からの発想となります。よってその表現の切り口が、かなり独創的で、興味深いですね。そこに惹かれます。「私たちは、 生まれてからずっと、透明な存在だった。 失われるどころか、 そもそも誰に求められてもいなかった。(5頁・6頁より抜粋)」彼女が、現在から過去に遡る形で書かれた、自伝的な書籍となります。その時々でのトピックや状態に対し、彼女なりの思いが綴られています。本を読み、なんとなく、中野信子さんのことを分かったような気になりました。と書くと、きっと彼女は、そのイメージ作りが嫌だと、反論するに違いありません。自分が彼女にとって、良い読者か悪い読者なのかは、わかりません。それでも、ページを捲る指は、小気味よく軽やかだったのは、事実です。ペルソナ 脳に潜む闇 (講談社現代新書) [ 中野 信子 ] BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.11.09
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幼児期に贈られた本というのは、大変印象深いものです。今でも我が家の本棚に大事に眠っているものも、存在します。そんな中の一つが、『マザー・グースのうた』です。谷川俊太郎さんの訳で、堀内誠一さんがイラストレーションを担当しました。とっても大好きな本でした。空で唄える詩が、いくつもありました。そんなこともあり、谷川俊太郎さんとう名前は、その後、彼の詩などを本格的に読むずっと前から、知っていたのでした。先日、訪れた池袋の梟書茶房さん。表紙が隠されたシークレットブックが、人気です。購入してカバーを外すまで、それがどんな本なのか分からないという仕組みです。そこで選んだ一冊が、『二十億光年の孤独』でした。谷川さんのデビュー詩集ですね。若き青年だった谷川さんの初々しい感性が、輝きを放っています。今読んでも、まったく色褪せていませんね。どんよりとした土用の昼下がりでした。谷川さんの詩を構成する一文字一文字に、どっぷりと浸るのでした。二十億光年の孤独 (集英社文庫) [ 谷川俊太郎 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.11.07
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元来、旅好きです。旅に行く際、今ならiPhoneやiPadが、必需携帯品ですね。ただ、やはり、それだけではなく、ガイドブック(地図も含め)も持ち合わせたい。そんな時、大事な相棒となって、旅を豊かにしてくれるのが、『地球の歩き方』です。今回初めて、国内版の『東京2021〜22』が、発売されました。驚きと嬉しさが、こみあげました。大変売れていると言うから、皆同じ気持ちかも知れませんね。早速手に入れました。かなり分厚く、重いです。流石東京。抑えたいポイントが数多ありますね。小説に例えると、決して起伏に富むものでは、ないかもしれません。ただそこに実直さを、感じました。元々関東出身ですが、知らないことばかりでした。改めて東京のへ懐の深さを感じています。行きたいところ、食べたいもの、見たいもの、体験したいことだらけです。J01 地球の歩き方 東京 2021〜2022 [ 地球の歩き方編集室 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.10.30
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ミナ ペルホネンという名を聞いた時、不思議な響きに何故か惹かれたのを覚えています。皆川明さんのブランド名ですね。フィンランド語で「minä」は、「私」を意味しているそうです。そして、皆川さんのミナですよね。更には「perhonen」は、「ちょうちょ」を表しているそうです。ミナ ペルホネン♪何度つぶやいても、おもしろい呪文のようです。皆川明さんが、川島蓉子さんと対話した、『Hello!! Work~僕らの仕事のつくりかた、つづきかた。』という書籍を手に取りました。皆川さんが仕事について、実に冷静に語っています。とってもまじめでストイック、かつ優しい目線が、この上なく心地良いです。行間もゆったりしています。まるで本当にそこに皆川さんがいて、語ってくれているような錯覚がありました。明確なビジョンが、どの問い掛けにも、しっかりありました。ブレない価値観に、感服するばかりです。Hello!! Work 僕らの仕事のつくりかた、つづきかた。 [ 川島 蓉子 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.10.29
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『妻のトリセツ』という本が大ヒットした、黒川伊保子さん。そのシリーズ第三弾である、『娘のトリセツ』を読みました。娘に嫌われる父親。一般的には、その構図が正しいと思える社会があります。現代だけでなく、昔から変わらぬ普遍的な真理かもしれませんね。そうならないための指南書的な本です。まず、思ったのが、黒川さんのお父様が、相当な人格者だったということです。高校で社会を教えていた先生だったようです。彼の奥様やお子さん(著者)への言動が、思い出として最初に語られます。それらが基となったような、お手本が記されていきます。第一として、5W1H的な質問が、最も嫌われる要因だと注意されます。これは、まったくもって正しいと思って、あらゆる場面で繰り返していましたね。あらら、注意が必要です。父親だけに留まらず、親として良かれと思っていた価値観も、立場変われば捉え方も違ってくるのでしょうね。とっても参考になったと同時に、楽しく読ませていただきました。娘のトリセツ (小学館新書) [ 黒川 伊保子 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.10.27
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日本でよく囁かれるのが、お金について語るのは、タブーだということです。確かにあまり表立って、それを語り合うことは、少ないかもしれません。アートの世界でも、それは同じことですね。そんなお金とアートの関係を紐解く、面白い本に出合いました。東京画廊代表の山本豊津さんと、公認会計士の田中靖浩さんが、それらについて対談するという形式の本です。『教養としてのお金とアート』と題がついています。どうしても今の日本のアート界は、数人のスーパースターの存在を認めながらも、世界のそれでは、出遅れていると言われています。その理由を端的に要約した一文を、見つけました。「わが国の美術教育は、制作することに重心が置かれ、 観ることの大切さを疎かにしています。 観る教育を大切にしなければ一流のアーティストは育ちません。 (23頁より抜粋)」そんな問題定義から始まり、歴史やお金、会計、経済の話までが結びついていきます。今、アート、最高(再考)!という思いですね。教養としてのお金とアート 誰でもわかる「新たな価値のつくり方」 [ 田中 靖浩 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.10.26
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アートの話、芸術の話で、必ず盛り上がる先輩がいます。2人の間では、それらに関係する本を紹介し合うのが常です。先日も、最近読んだ本の情報を、交換しました。その内の一冊を、読みました。山中俊治さんの『デザインの小骨話』です。彼に対して、東大出身の工業デザイナーという印象が、まず思い浮かびます。彼のものやデザインに対する思いを、綴ったエッセイです。そこに、美しいスケッチが添えられています。東大生時代には、漫画家になることも夢みたとか。どうりで、スケッチの線が、素人のそれではありません。短い文で、びしっと決める端的な文章です。綴られた空気感と、スケッチの相性が良いですね。心地よい本でした。デザインの小骨話 [ 山中 俊治 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.10.20
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本を読み終わると、やっぱり内容に引きずらてしまいます。今、とっても、とっても、和菓子が食べたいです。子供の本棚から借りた、本の影響が、如実に表れています。坂木司さんの、『和菓子のアン』及びその続編の『アンと青春です』主人公は、18歳の少しぽっちゃりの女の子。舞台は、東京百貨店地下にある、和菓子店『和菓子舗・みつ屋』です。食べることが好きだけど、まだ新人の和菓子販売員。彼女と一緒に、和菓子の面白さや奥深さを、探求していきます。和菓子の魅力が、溢れています。優しく、憎めない文体ですね。読めば読むほど、和菓子を欲してきます。和菓子のアン (光文社文庫) [ 坂木司 ]アンと青春 (光文社文庫) [ 坂木司 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.10.16
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高校生の娘と、ふと、BLOCK CHAIN(ブロックチェーン)の話になりました。彼女の友人中でも、時折話題になるとか。漠然と知ったつもりで、BLOCK CHAINと言う言葉を、使っていました。ただ、その本質を掴んでいるかと言えば、?がいくつも並びます。ということで、基礎を学ぶために一冊の本を、手に乗りました。『WHY BLOCKCHAIN』坪井大輔著です。「結論を申し上げます。 ブロックチェーンは人類に、 管理者のいない社会をもたらします。 それは、私たちがまだ見たことのない世界です。 ~以下略 (10頁より抜粋)」この冒頭部を読んで、更に興味が湧いたのでした。大変分かりやすく、説明されていました。新しい世界やまったく新しい価値観か~。憧れますね。WHY BLOCKCHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか? [ 坪井 大輔 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.10.14
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社会人になると誰でもが、嫌でも理解するのが、インプットとアウトプットのバランス重要性です。ただ、これを保つのが難しい。どちらかに偏りがち、もしくは、どちらも上手く行かないということだらけです。毎日のようにテレビでお顔を拝見するコメンテーターの一人、山口真由さん。彼女は、その頭脳明晰さが売りなわけですが、アウトプットに対しては、苦手意識を持っていたと言います。そんな彼女が、実体験を基に、アウトプットについて書いた本を、読みました。『思い通りに伝わるアウトプット術』山口真由著です。誰もが心配するインプットとアウトプットの関係を、山口さん口調で、分かりやすく説いてくれています。人が経験から学んだアドヴァイスやテクニックを、お裾分けしてもらえるのは、ありがたいことです。説得力が増します。思い通りに伝わるアウトプット術 [ 山口 真由 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.10.13
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『アーモンド』という書籍名が、とても気になっていました。今年の本屋大賞で、翻訳小説部門において、1位を獲得した作品です。韓国の作家、ソン・ウォンピョンさんのペンによるものです。矢島暁子さんの日本語訳です。脳内、側頭葉の奥に、神経細胞が集まる扁桃体(へんとうたい)と言われる、箇所があるそうです。その扁桃体の形から、アーモンドと呼ばれるそうです。そのアーモンドがキーとなる、お話でした。大きさの違いが、人の感情の度合に影響すると言うのです。主人公は、それが一般的より小さいと言います。主人公目線で、物語が進みます。たんたんと語られる中に、深い感動が湧いてきます。アーモンド [ ソン・ウォンピョン ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.10.11
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ある物事が好きなのに、勉強とかテストと聞くと、急に苦手意識が浮上します。歴史にたいしてそんな風に思う人も、多いのでは。個人個人の武将や大河ドラマや漫画は大好きだけど、学校のテストはちょっと遠慮がち。古市憲寿さんの『絶対に挫折しない日本史』という新書を読みました。まえがきに「何が言いたいかというと、『面白い日本史が読みたい!』という一言に尽きる。」」(11ページより抜粋)著書がその命題に則り、日本史全般を、実に分かりやすくまとめてくれています。細かさに主眼を置くのではなく、俯瞰的に大きくざっくり捉えることで、そこに面白みが見えてきますね。やっぱり日本史が好きかもと、改めて思えました。絶対に挫折しない日本史 (新潮新書) [ 古市 憲寿 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.10.08
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コロナ禍において、春頃は、各地区の代表者の記者会見が、毎日のように行われていました。北海道の鈴木知事も連日、テレビの画面に映し出されていました。その際、背景の市松模様パネルに、「ウポポイ」と書かれていたのを、記憶している方も多いのでは。恥ずかしながら、その画面を見るまで、不勉強でした。ウポポイとは、北海道白老郡白老町にある「民族共生象徴空間」の愛称とのことです。この場合の民族とは、アイヌを差します。彼らの文化における復興・創造・発展のための拠点、という意味づけです。アイヌがテーマの小説を、読みました。162回の直木賞を受賞した、川越宗一さんの『熱源』です。題名ではないですが、熱い、熱すぎます。極寒の北の地を舞台に、人々が、その「熱」を中心に壮大に描かれます。暑さと強さに心打たれます。知らぬことが、多すぎます。史実の一端を知る上で、ウポポイに行ってみたくなりました。熱源 [ 川越 宗一 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.10.06
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図鑑の持つ求心力って、とてつもなく大きいと思います。「なんで?」という疑問は、子供でも大人でも、だれでも抱く感情です。そして、その答えを知った時の気持ちの高ぶりは、何物にも代えがたいものです。今、とっても人気だという、図鑑を手に入れました。『めくって学べる きかいのしくみ図鑑』です。ものの仕組み、機械の裏側を知ることができます。各ページに用意された、小窓を広げると、解説が現れる仕掛が施されています。この辺りは、子供受けすること間違いありません。それを大人が捲って、喜んでいるという訳です。いやー、今更ですが、知らないことだらけです。勉強になっています。きかいのしくみ図鑑 (めくって学べる) [ 小峯龍男 ]楽天で購入BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.10.02
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第17回の『このミステリーがすごい!』大賞の一次選考を通過した作品の一つを、手に取りました。猫森夏希さんの『勘違い』という作品です。もともとの題名は、『思い出質量パーセント濃度』だったそうです。改題、加筆されたものです。お通夜のため、戻ってきた田舎の実家から、物語が始まります。3人の若き探偵さん?達が、謎を解いていきます。内1人は、江戸時代から続く探偵事務所の子孫という設定です(笑)。青春探偵ものです。と言いながら、それだけでは、完結しません。もちろん、最後に種明かしがあります。ここでは書けませんが、、、、。勘違い 渡良瀬探偵事務所・十五代目の活躍 (宝島社文庫 このミス大賞) [ 猫森夏希 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.09.27
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娘が読書好きなことは、大いに歓迎すべきことです。ただ、ある問題が、ちょくちょく勃発します。それは、共通のお気に入りの作家の新刊が出た時に、起きます。流石に、同じ本をそれぞれで買うことはなく、我が家で一冊を手に入れ、皆で読むことになります。(時々、間違って、被ることもしばしばですが)東川篤哉さんも、そんなフェイバリットな作家さんの一人です。彼の新刊である、『君に読ませたいミステリがあるんだ』が、届きました。御多分に漏れず、どちらが先に読むかを、揉めました。高校が舞台の物語です。1年生の男子君が、第二文芸部に足を踏み入れます。そして、、、、、、女部長さんと男子君のやり取りが、繰り広げられます。それが、秀逸なんですね。愉快です。面白い読書って、素敵です。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.09.26
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先日新刊が発売された、『ブルーピリオド』。第8巻です。心待ちにしていました。到着しました。大学受験を控えた受験生と、合格してしまった後の学生では、その生活では、差があるのは当たり前です。ブルーピリオドシリーズの前半では、藝大を目指す、悩める生徒の葛藤や苦しみが描かれました。その最高峰の大学に受かった後の主人公は、どう変わったでしょうか。この高低差に、リアル感を感じますね。これから、新しいステージに向かっていくと、想像されます。読破後、早くも次が気になるのでした。ブルーピリオド(8) (アフタヌーンKC) [ 山口 つばさ ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.09.25
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『桐島、部活やめるってよ』という小説がありました。大ヒットし、映画にもなりましたね。2010年の作品というから、もう10年前なんですね。その作者である、朝井リョウさん。彼の新しい本を読みました。『発注いただきました!』朝井リョウ著です。なかなか、面白い形式でした。いわゆるオムニバス形式です。いろんなスタイルの文章が読めます。デビューから、10年で、多くの有名企業や団体から、原稿依頼があったそうです。資生堂、集英社、早稲田大学、朝日新聞、森永製菓、サッポロビール、アサヒビール、、、、、、などなど。実に幅広い企業や団体名です。そして、それらに適した、小説やエッセイ、コラムが、収められていあす。これが、どれもとっても秀逸なんですね。物事を捉える五感が、流石の冴え具合です。物を書くプロに失礼ですね。読後のスッキリ感が、心地よいです。発注いただきました! [ 朝井 リョウ ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.09.24
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大河ドラマ『麒麟がくる』が放送再開されたのは、明智光秀ファンとしては、嬉しいニュースです。今後どのように彼が描かれていくのか、大変興味があります。どのように描くか、それは局やプロデューサー、演出家によっても、違うものです。そこが面白いわけです。戦国の武将達の多くは、謎多き人達です。ですから、解釈もいろいろです。中でも、明智光秀のそれは、人々の関心を集めます。やはり本能寺の変で、当時の天下人を討ったということが、起因しているのでしょう。それも、一般的には、部下の裏切りとされれば、現代社会と照らし合わせやすい側面もありますね。そんな彼の謎を紐解く本を、読みました。本郷和人さんと細川珠生さんの共著、『明智光秀10の謎』です。細川さんは、その名前からも推察されますが、細川ガラシャの子孫にあたる方だそうです。ガラシャは、明智光秀の娘です。本郷さんと細川さんの会話形式のものと、それぞれが語る部分という3つの構成から成り立っています。会話式というのは、謎や疑問を解く時には、分かりやすい形ですね。やはり、この人物、面白いです。明智光秀。明智光秀10の謎 (宝島社新書) [ 本郷 和人 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.09.23
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今更言うまでもなく、ゲームの世界は、あらゆる面において、相当進歩しています。例えばその画面を見れば、映画や番組と見間違うほどのレベルの高いものも、星の数ほどありますね。スター・ウォーズと言えば、映画な訳ですが、それをテーマにしたゲームソフトもあります。『STAR WARS JEDI FALLEN ORDER』と言うソフトが、昨年冬、発売されました。人気だと言います。個人的には、あまりゲームに詳しくないのですが、その存在は、もちろん知っていました。そして、その完成度の高さが気になっていました。今回、そのゲームソフトの背景を知ることができる、画集『THE ART OF STAR WARS JEDI FALLEN ORDER』を、購入しました。キャラクターや乗り物などのコンセプトワークや、環境設定のイメージ画などが、収められています。はっきり言って、もうこれは映画とまったく一緒です。物凄く細部まで作りこまれています。ゲームには疎いのですが、これは、チャレンジしてみたいと思わせてくれます。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.09.20
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人気のシリーズとなると、時系列が前後することやスピンオフが登場することも、しばしば起きる現象です。スター・ウォーズやガンダムしかりです。池井戸潤さんの『半沢直樹』シリーズの最新刊が、発売されました。『半沢直樹 アルルカンと道化師』です。現在TBS(名古屋ではCBC)で放送されているドラマでは、帝国航空の再建がテーマとなっています。それを核に政治と銀行が複雑に絡みあっています。ただ、今回の新刊では、その続きを垣間見るものではありません。過去に遡る物語でした。現ドラマより若い半沢直樹が活躍します。ただ、彼の性分は、まったく変わっていません。正義を貫き、情に厚い銀行員です。舞台は、大阪です。美出系出版社を中心に、物語が進みます。一気読みしない理由が見つからぬほどの、面白さがありました。揺らぎない安定感に読者として、作家に感謝しかありません。半沢直樹 アルルカンと道化師 [ 池井戸 潤 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.09.19
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現代美術家として一線で活躍する、会田誠さん。今回は、彼の美術的な才能ではなく、文才に酔いしれました。彼の『げいさい』という小説を読みました。げいさいとは、今更言うまでもなく、藝大や美大の学園祭のことを差します。会田さん自身は、東京藝大のご出身です。小説の設定では、藝大ではなく、多摩美術大学が舞台となります。物語内では、彼は、二郎という名を借りています。そして、まだ予備校生という設定です。予備校時代に訪れた、多摩美術大学のげいさい。その一晩だけに絞った、学園物語です。ただし、その数時間の中に、物凄い密度を見つけることになります。美大、藝大という特殊な世界における、青春の一ページです。げいさい [ 会田 誠 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.09.18
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情報番組のコメンテーターさん達の切り口って、かなり個性が出ます。独特の考えやおもしろい発言ができる人達は、やはり人気です。系列局や地方を超え、引っ張りだこです。朝東京の番組に出ていたかと思えば、昼や夕方には、名古屋などから別の放送電波に乗る人もいます。本日で言えば、山口真由さん。朝は東京、昼夕方は、名古屋のテレビ局の番組に出演していましたね。彼女のことは、ずっと前からとっても気になっていました。そのバックグラウンドや言動、容姿や振舞いなどのバランスが、とっても個性的に感じます。東大を首席で卒業したエリート。もうそれだけで、尊敬に値します。が、それだけではおさまらない魅力に溢れています。先日発売された彼女の新刊『高学歴エリート女はだめですか』山口真由著を、一気に読破しました。世の中のスキャンダルなどに、独特の視点で語りまくります。ある特定の人物を攻撃しながらも、実は、根底で憎んでいないというところが、面白いですね。更にはその矛先がご自身に向けられる場面も、多々登場します。自虐的な側面も忘れないところに、ますますチャーミングさを感じるのでした。不思議な魅力に溢れた人です。山口真由さん。高学歴エリート女はダメですか [ 山口 真由 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.09.17
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数十年生きてくると、尊敬する経営者や成功者、憧れる先輩や友人、同期がいるものです。その人達は、実に個性豊かで、誰一人として同じような人なんていません。とってもカラフルです。様々な色をお持ちです。ただ、共通項が一つあります。それは、皆さん読書好きということです。読書を外にだすと、カッコ内に皆さん収まります(笑)。読んでいるジャンルや読み方は違えども、とにかく、読書を通じて、情報を仕入れたり、他人の声を聞く人が多いですね。鴨頭嘉人さんの書かれた『究極の読書法』という本を読みました。本を読むべき理由が、物凄く、明快に記されています。ビジネス書を読む基本に立ち返ることができる、本ですね。究極の読書法 〜 購入法・読書法・保存法の完成版 [ 鴨頭 嘉人 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.09.12
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映画やドラマ、小説などのプロローグにおいて、物語の結末を語る手法がありますね。なぜそうなっていくかを、遡るわけです。伊藤潤さんの『茶聖(ちゃせい)』という小説を、読みました。「-何もかも空しきことでございましたな。」 (7頁より抜粋)プロローグの一行目です。茶人千利休が、心中で豊臣秀吉に語っている言葉です。そう、秀吉に切腹を命じられた利休。死を目前にした、最後の手前中のつぶやきです。主人公の利休は、たったの5頁目で、逝くわけです。なんとも引き付けられるはじまりです。およそ500頁の本ですが、一気に読み進めたくなる、歴史ロマンがありました。そして、ますます、千利休に興味が湧くのでした。茶聖 [ 伊東潤 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.09.09
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一般的に言うと、「努力」という言葉や行為には、プラス的な要素があります。人間行為の全てにおいて、最も高貴で普遍的なイメージを持ち得ていると、思われています。その「努力」を、真向から批判する書籍名を持つ本を読みました。脳科学者の中野信子さんが綴る、『努力不要論』という本です。2014年発刊ですから、少し前のものになりますね。前述のとおり、「努力」という言葉は、プラスのベクトルを持っているとします。当然不要は、マイナスのそれです。このベクトル幅の大きさは、相当ですね。もうそれだけで、そそられました。さて、いきなりですが、エピローグに●真の努力とは、「努力をしない努力」のことだと思っています。(213頁より抜粋)●それは、人の能力を見抜くという才能です。(214頁より抜粋)とあります。物凄く頷けますね。本書には、おもしろいエピソードが多々登場します。が、上の二つに要約されると、個人的には感じられました。と同時に、改めて「努力」の奥深さを感じ、「努力」について考えるのでした。努力不要論 脳科学が解く!「がんばってるのに報われない」と思っ [ 中野信子 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.09.08
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コロナ禍の影響で、個展や展覧会は、軒並み中止や延期となりました。少しづつ、再開するところも出てきました。が、まだまだ完全とは行きません。美術好きとしては、そろそろ限界です。さて、そんな中急増しているのが、活字を追うことです。古賀太さんの『美術展の不都合な真実』という本を、読みました。いわゆる日本で行われる美術展の成り立ちや、裏側に迫る内容です。古賀さんは、ご自身も美術展を企画してきたと言います。だからこそ知りうることもあるのでしょうね。その道のプロでない一般人からすると、知らない世界を垣間見ることに、興味がそそられるわけです。何事にも、意味があるわけです。ましてや、それが好きな世界の話なら、尚更です。コロナ禍がひと段落すれば、以前のような鑑賞ができる展覧会が、戻ってくるのか。それとも、まったく違うスタイルで芸術を愛でることになるのか。いずれにしても、ますます、美術展・展覧会に興味が湧きました。きっと、それぞれについて、いろいろなことを想像すのだろうと、想像するのでした。美術展の不都合な真実 (新潮新書) [ 古賀 太 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.09.07
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この数年、注目している二人の女性がいます。ニューヨーク州弁護士の山口真由さんと、脳科学者の中野信子さんです。2人の共通項は、共に東大卒ということです。その二人の共著を、読みました。『「超」勉強力』です。共著なのだから、書名にもある勉強についての、一つの解答が示されるかと思いきや、そうではない。そこが面白いですね。勉強の仕方が、まるで正反対の二人のようです。「わたし(中野さん)は面白いから勉強をするタイプ。 ~略~ 真由ちゃん(山口さん)は目標に向かって克己心を持って取り組み、、、、、 (194頁より抜粋)」とあります。本の構成としては、中野さんの勉強法、そして山口さんの勉強法についてが半々です。そして、最後に、対峙する二人が、仲良く語り合います。もともと仲が良いのだろうという様子が、伝わります。(2012年、テレビ番組で共演したとか)いろいろな面で、正反対の二人が、だからこそなのか、お互いを尊重しながら、会話していきます。そこにガールズトーク的な、愉快さがあります。ただ、そこは、東大卒の二人。時折、浮世離れしたエピソードが登場したり、頭の良さがにじみ出る切り口があります。ますます、2人に興味津々です。「超」勉強力 [ 中野信子 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.09.06
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次期総理候補を巡って、数日マスコミはヒートアップしていますね。またトランプ大統領のニュースも、多く目にします。世界が、日本が変わろうとしている今。改めて、自分は何を知っているのか、知らないのかを考える毎日です。谷本真由美さんの『世界のニュースを日本人は何も知らない』のページを捲りました。なかなかセンセーショナルは書名です。が、中身はまじめですね。世界のニュースを分かりやすく説いています。それらに伴う日本での捉え方の違いが、多々登場します。なぜ日本人は、知らないんだ、そうしないんだと書かれます。ただそこには、実は、日本を愛し、日本の未来に期待したいしていることが、込められている。と推察されるわけです。いろいろと考えながら、読みました。世界のニュースを日本人は何も知らない (ワニブックスPLUS新書) [ 谷本真由美 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.09.01
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いよいよ、休止していた大河ドラマ『麒麟がくる』が、明日より、放送再開だそうです。明智光秀を扱ったドラマです。大好きな武将で、彼については、それなりに調べたり、読んだりしています。彼は、謎が多いことでも知られています。所説、噂の一つとして、明智光秀=千利休だったというとんでも説まであります。史実の確証はありませんが、実に面白い仮説ですね。さて、突然ですが、前野ひろみちさんという作家がいます。発表されている作品は、ほとんどありません。商業ベースで発表されたものは、一篇だけとか。経歴もあっさりとしています。奈良県生まれで、大学卒業後、実家の畳店を継ぐとあります。その前野ひろみちさんの短篇4作品をまとめた文庫、『満月と近鉄』を読みました。奈良を舞台にした物語なのですが、これが良い。非常に引力がある文章なんです。癖があるというのか、独特の文体と世界観を持っています。突然現れた傑作を読み、当然、前野ひろみちとは誰なんだ?と世間はなるわけです。だけれど、公表されている経歴は、上記ぐらいに留まります。そこで、先の明智光秀ではないのですが、前野ひろみちとは、覆面作家かもしれないという、噂が広がります。そしてそれは、あの有名作家では?などと、盛り上がるわけです(笑)。いやー、謎は愉快です。満月と近鉄 (角川文庫) [ 前野 ひろみち ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2020.08.29
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知念実希人さんの『白銀の逃亡者』を読みました。あるウィルス感染が引き起こす、病気と世界を扱う物語です。ウィルスによって、特別な才能と一部の外観的特徴を得てしまった人たちを、ここでは、「ヴァリアント」と呼びます。その「ヴァリアント」達が、主人公です。一般人とは違うことが、遮断や葛藤を生みます。時にモンスターと蔑まれることも。背表紙に「手に汗握る怒涛の展開、一気読み間違いなし!」とあります。ちょっと大袈裟ですが、それくらい、楽しめる娯楽性がありました。そして、人の個性や差別といったテーマにも、振れることになりました。白銀の逃亡者 (幻冬舎文庫) [ 知念実希人 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2020.08.27
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不思議なもので、誰かに勧められると、無償にそれを拒否したくなる時があります。思春期などは、その典型ではないでしょうか。気になっているのに、意地で手が出せない。親子の共通項の一つが、読書です。ただ案の定、親が押し付けても、興味を示すかは、未知数です。さて、先日、大阪大学の松村真宏教授の「仕掛学」についての本を読んだと、書きました。その内容を、小学生を対象にした形で分かりやすく、再構成された本を見つけました。『しかけは世界を変える』松村真宏著です。漢字には、ルビが振られ、絵や写真がふんだんに掲載されています。「仕掛学」が、非常に分かりやすく、取っつきやすい形にまとめられています。何も言わずにさりげなく、机の上に置いておきました。具体的な推薦は、一切なしです。翌朝、階下のリビングに行くと、次女が熱心にそれを読んでいました。小さな仕掛が成功したのでした。あまりにも、陳腐すぎる作戦ですが、、、。中学生には、簡単に思える本かもしれません。それでも、親としては、この「仕掛学」という学問に触れてほしいと、考たわけです。しかけは世界を変える!! 毎日がたのしくなる!まほうのしかけ [ 松村真宏 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2020.08.24
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常識を疑うって、勇気が必要です。ただ、反面、面白さにも繋がります。さて、至って陳腐に響く問いに対し、学問のスペシャリスト達が、真剣に対峙する本を読みました。2014年に出版され、昨年文庫された、『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』大阪大学ショセキカプロジェクト編を、読みました。ずばり、書籍名が、問いです。ドーナツの穴?それを残す。無いと思われるものを残す?さあ、頭を柔らかくしないとこの難題には、立ち向かえないかもしれませんね。ストレートなお答え、いやそれはこじつけでは(笑)?、難解な解釈、、、、、、、などなどユニークな発想が、詰め込まれています。この自由な発想こそが、学問の原点ですね。あらゆることに対し、多角的にアプローチすると、面白い何かが見えてくるのかもしれません。ドーナツを穴だけ残して食べる方法 (日経ビジネス人文庫 B おー17-1) [ 大阪大学ショセキカプロジェクト ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2020.08.20
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人間を動かすということは、本当に難しいですね。これは、他人にも自分にも言えることです。数年前から、『仕掛学』という言葉が、話題です。「無意識のうちについしてみたくなってしまう」人の行動を変える仕組みを考察するのが、仕掛学です。大阪大学の松村真宏教授が著した『仕掛学~人を動かすアイデアのつくり方』を読みました。「便器に的がついていたら、 つい用を足す時、狙ってしまう」「バスケットゴールが付いているゴミ箱には、 ちゃんとゴミを捨てたくなる」「小さな鳥居を置いたら、ポイ捨てはなくなる」などなど、彼が集めたり、作ったりした仕掛が、まとめられています。実に面白いです。誰かが作った仕掛学に基づく罠。それにひっかかって、動かされたいですね。仕掛けたほうも、掛かったほうも、くすっとしてします。人間を豊にする学問だと思います。仕掛学。仕掛学 人を動かすアイデアのつくり方 [ 松村 真宏 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2020.08.19
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最近周りで、美大・藝大に行く人達が、結構います。ひと昔前とは、明らかに社会の受け入れ方や事情は、違っていると思われます。さて、そんな美術系の大学でも、やっぱり一線を画す存在と言えば、東京藝大となります。自身も、そこの卒業生だという一色さゆりさん。彼女の『ピカソになれない私たち』という本のページを捲りました。二冊連続、彼女の作品です。藝大に合格するには、非常に類まれな才能と努力が合わさる必要があります。入学できた時点で、選ばれし者です。ただ実際の彼らは、どうなんでしょうか。将来が約束され、キラキラと輝く毎日を送っているのでしょうか。藝大生のリアルを垣間見られる作品です。そこには、実に厳しい現実があるわけです。「才能とはなんなのか」「芸術とはなんなのか」改めて考えさせられました。ピカソになれない私たち [ 一色 さゆり ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2020.08.15
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アートセラピーと言う言葉が、一般的になったのは、いつ頃からでしょうか。絵を描いたり、模型を作ったり、ねんどをいじったりし、人の深層を探ったり、心を落ち着かせる心理療法と言えばよいのでしょうか。アートが、何かしら、人の役に立てるとすれば、アート好きとしては、嬉しい限りです。そんなアートセラピーを題材にした一冊、『絵に隠された記憶 ~熊沢アート診療所の謎解きカルテ』一色さゆり著を、読みました。一色さん自身、東京藝大をご卒業とか。アートに対する描写に説得力があります。診療所にやってきたインターンの女性、そしてそこの所長が主人公です。彼らが、心に悩みを抱えた人々の扉を開けて行きます。深い世界ですね。大変興味があります。最後にもう一つの展開が、、、、、。絵に隠された記憶 熊沢アート心療所の謎解きカルテ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) [ 一色さゆり ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。
2020.08.14
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