森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.03.06
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集談会に参加されている人で、マンネリを感じている方はいないでしょうか。
私も経験があります。
集談会に参加する意味が見出せない。つまらない。できれば止めてしまいたい。
その時は参加者が常時3名ぐらいでした。多くても4名か5名でした。
世話活動をしていたため仕方なく参加していました。
本来の集談会よりも、その後の飲み会が楽しみという有様でした。
結局その集談会は、私が大阪に転勤するときに、大きな集談会と合併しました。

つまらないと感じた原因を考えてみました。
人数が少ないので自己紹介で話すことがない。
学習内容が「森田理論学習の要点」の読みっぱなしでマンネリ化している。
体験交流で話すことがない。話題を用意していない。
以上通りいっぺんのプログラムをこなしているだけでした。
あまりにも面白くないので1時に初めて3時には終わるということもありました。
こんな勉強会では時間と交通費の無駄だなと思っていました。

習慣化していることで、飽きてやる気が起こらない。
やることの意味が感じられない。
マンネリ化して物足りなさを感じている。
このような悪循環に陥ることは誰でもあると思います。
どのように打破していけばよいのでしょうか。

森田では「休息は仕事の中止ではなく、仕事の転換にある」と言います。
飽きてきた時は、その仕事は中止して、他の仕事をするというものです。
頭を使った仕事から、身体を使った仕事に転換するということです。
そうすれば、気分転換になり、再び意欲が出てくるというものです。

集談会で言えば、それまでのやり方をいったん中止して、新しいやり方に変えてみるということではないでしょうか。自己紹介、理論学習、体験交流はメインの活動ですから、それはそれとして残す。
ただしその内容は新しいものに変えていく。時間短縮も視野に入れて、取り組んでみる。

例えば自己紹介は、初めての参加者がいる時は、自分が苦しんでいた時の原稿を作っておく。
とくに初めての参加者のために、手渡すチラシなどはきちんと用意しておく。
いつものメンバーの時は症状については省く。
そのかわりにこの1か月の生活内容について話す。
他の参加者にもそういう提案をする。
日記を見るといろんなことを経験しているので、それを家で整理してきて発表する。
それを心がけていると、興味のある話が出てくると、思わず身を乗り出します。

理論学習は「森田理論学習の要点」の読みまわしだけというのは中止する。
これは要点だけを書いてありますから、これを膨らませていかないと飽きてくると思います。
活用の仕方を工夫する必要があります。そうしないと参加者が減少してくるでしょう。

1年間の学習予定表を作り、みんなで意見を出し合ってやってみたいことを書いていく。
派遣講師の講話、発見誌の体験談の読み合わせ、様々な視聴覚教材の導入、要点の深耕、単行本、冊子、森田全集第5巻、体験発表などいろいろと思い浮かぶと思います。
これらに取り組むと、行き当たりばったりではない、1年間の学習計画が完成します。
この活動だけでもなんだかやる気がみなぎるような気がします。

体験交流は、事前に話す内容を家で十分に練ってから参加することです。
今現在生活で困っていること、この1か月でうれしかったこと、つらかったこと、症状について、森田理論の実践で気づいたこと、森田理論で疑問に思っていること、挑戦してみたいこと、人間関係、今月号の発見誌で興味があったこと、夢や目標などです。
体験交流が面白くないという人は、家でなにも準備をしていないからです。
特に話したい話題がない人が一人でもいると、体験交流が盛り上がりません。
これでは体験交流という言葉が泣きます。
みんなで体験交流で話す内容は、家で1つは用意してきましょうと共通認識にすることが大切です。
体験交流の時間が一番面白いという集談会は、間違いなく人が集まってきます。
それは得るところが多いからです。

この他、レクレーションを取り入れたり、生活森田・応用森田のコーナーを設けたり、コーヒータイム、居酒屋での飲み会を企画したりといろいろとアイデアは出てくると思います。
これらをアクセントとして取り入れることで、さらに集談会は楽しくなります。
そして人間同士のつながりも深まってきます。

集談会がマンネリに陥ることは極めて危険な兆候です。
黄色信号、赤信号が点滅している状態です。
警告してくれているのに、それを無視し続けていると、どんどん参加者が減少してくるでしょう。
参加者を一人でも増やすということはとても時間と労力がかかります。
反対に参加者の減少はあっという間に進行してくるのです。
気がついてからでは、もう遅いのです。
仮に可能であっても、長い時間がかかります。

そういうときは、一つでも新しい活動内容を導入することが大事です。
実際に変化を起こすが大事だということです。
また、1年間の活動計画を立てて、先を見すえた活動を継続することも大事になってきます。





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Last updated  2020.03.06 18:09:24
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