森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.11.07
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カテゴリ: 感情の法則
森田理論の感情の法則は、理解するだけではなく、実際に自分の生活の中で活用することが大事です。

私の活用例をご紹介します。

1、感情は自然現象であり人間の意志の自由はない。
一方行動は意志の自由がある。
どんな不快な感情が湧き起こっても手出し無用ということです。
どんなに理不尽なことが起きても、基本的には受け入れるしかありません。
感情は自然現象にまかせて、ただ感じるままにして、時間の経過を待つ。
時間の経過が高まった感情を静めてくれます。

普通はマイナス感情のままに、行動することが多いです。
これをすると人間関係はすぐに壊れてしまいます。
交通事故と一緒です。大破した車は廃棄せざるを得なくなります。
大きなけがをすると、後遺症が残ることがあります。
私は感情と行動は分離することを心がけて実行しています。
マイナス感情に振り回されている自分を客観的に眺めて「間」を作るようにしています。あとで、「シマッタ」と後悔することが激減しました。
人生というひのき舞台で、演技をしている役者というイメージを持っています。

2、感情の法則2では、感情は本能的な欲望を満たすと、その感情は急速に消滅してなくなるとあります。
この法則は、この言葉の裏を読むことが大切になります。
喉が渇いたときに水を飲む、腹が減った時に食事をとる。
飲みたい、食べたいという渇望は、目的を果たすとすぐに消えてなくなります。

腹が立ったときはどうでしょうか。
怒りの感情を売り言葉に買い言葉で、吐き出してしまうと、一瞬すっきりします。イヤな感情をダムの放流のように流してしまうと、イライラから解放されます。
しかし、しばらくすると、反省や後悔の念で一杯になります。
しかし、吐き出した後では、後悔あとを絶たずということになります。

それから気が向かないことから、安易に逃げてしまうことがあります。
気分本位の態度のことですが、これも気が休まるのはほんの一瞬だけということになります。
その後で暇を持て余し、「シマッタ」と思っても後の祭りです。

このような経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
本能的な欲望や怒りのなどの感情は、ストレートに言動として吐き出してはいけないということだと思います。自制心や抑制力が必要になります。
しかし現実問題、自分で感情や本能の誘惑を断ち切るというのはむずかしい。
神経症の人の場合は、単独行動はリスクが高まります。

自制心や抑制力が育っていない人はどうすればよいのでしょうか。
抑制力を持った人と一緒に行動すると効果があります。
理性ある配偶者と一緒に行動する。営業の場合は同行営業に切り替えてもらう。
集談会の仲間に抑制力の役割を果してもらう。
その他心の安全基地と思っている人に抑制力を担ってもらう。
そのときは、その人たちのアドバイスに素直に従うという態度が必要になります。





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Last updated  2022.11.07 06:47:03
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stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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