森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.05.30
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カテゴリ: 行動のポイント
高良武久先生のお話です。

昔、僕が若いころ、森田先生が1週間ぐらい温泉に行かれた。
で、帰られたときに、僕が「1週間も温泉に行っていたら退屈するでしょうね」と言ったら、「僕は退屈するなんてことは全然ない」と言われるんだね。
何かやるんだな、やっぱり。
そのへんを歩きまわったり、いろいろなものを観察したり、書きものをしたり、活動的な人っていうのは、何か外界のものごとに関心を持つことが多いから、退屈する暇がないというんだね。
自分の状態ばっかり観察している人間は、非常に空虚になりますよ。
外界のものごとに触れて、そして、それに手をかけていくという生活態度になれば、非常にはつらつとしてくるんだね。
私たちの精神というものは、ものごとに接触して、はじめてはつらつとしてくるんだから、一人じっとして、ただ自分の反省ばかりしていると空虚になりますね。

いつも外界のものに心を向けて、そしてそれに関心をもって働きかけていくというような生活態度になれば、内向的な神経質的なとらわれから、自然に解放されていくんだね。
(生活の発見誌 2023年4月号 7ページ)

外界のものに心を向けるために、 規則正しい生活習慣を作り上げる ことが大切だと思います。
毎日のルーティンを確立することです。
同じ時間に同じことをするという習慣をつくる。
気が向いたときに気が向いたことをするというのは、あまりお勧めできません。

私は30分おきに次々と取り組むことを変えていくのがよいと聞きました。
これは「休息は仕事の中止ではなく、仕事の転換にある」の応用です。
まず朝起きる時間を同じにする。そして就寝の時間も一定にする。
これは休みの日も一緒にすることです。

それから毎日の生活の軸になるものを作る。
多くの人は仕事になるでしょう。
あるいは家事の人もいるでしょう。子育ての人もいるでしょう。
またボランティア、趣味の活動という人もいるかもしれません。
毎日のコアになる活動が決まらないと、精神的には不安定になります。

その間にもやるべきルーティンワークは様々あります。
それを同じ時間に組み込んで自分の生活スタイルを作るのです。
そういう習慣が出来上がると、自然に体が動いていくようになります。
これはリズム運動と同じということになります。
前頭前野を休ませて、手足を動かすことが多くなれば、心身とも健康体になれます。
これをせわしないとみるのか、心を外向きにするコツの一つと思うのかは大きな違いです。

山口県岩国市吉香公園





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Last updated  2023.05.30 09:10:49
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