himekyonの部屋

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2006/09/02
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カテゴリ: 北アルプス


すでにこの日の宿泊予定者は全員到着していて、himekyonがラストでした。






朝日小屋からの白馬岳~雪倉岳遠望


予約の電話を入れたとき、24日の泊り客は少ないですよと言っていましたが、
夏の終わりの平日とはいえ、11名+テント泊2名。こじんまりした小屋でしたが、少ないほうかもしれません。
白馬山荘は、人気のある白馬岳の山頂直下にある、日本一大きな山小屋で、かなりの宿泊者がいましたが、
雪倉岳~朝日岳まで足を延ばす人は少ないようです。
それでも25日、26日は50人の予約が入っているとのことでした。











左側が白馬岳、右が旭岳


早く着いた人たちは、小屋前のベンチでのんびりと、山談義に花を咲かせていたり、部屋でくつろいでいたり、
それぞれの時間を過ごしていました。











雪倉岳


朝日小屋のご主人は名物女主人です。たしかテレビにもでたことがあるのでは??

himekyonのブログにおいでいただいている NOBO18さんからも
小屋のご主人のことをコメントいただいておりました。
気さくで明るくて元気がもらえるご主人です。


himekyon「こんにちは、予約してる○○○です。よろしくお願いします。」

ご主人「凄い荷物ね、遠いところをよくがんばって」

himekyon「10時間かかっちゃいました。なんとか3時に着けてよかったです」

ご主人「その荷物で写真も撮ってたらね」

himekyon「昨日はバテて、白馬山荘着6時になってしまいました。」

ご主人「怒られたでしょう」

himekyon「いえ、明日はもっと大変だから4時半には出発しなさいって言われちゃいました」

ご主人「私だったら、怒るわよ、そんな時間じゃ心配だからね」


と言いながらも事務的ではなく、ニコニコと応対してくれて、がんばって来た甲斐があったと・・・










白馬岳の右・旭岳に入道雲


受付を済ませてから、ベンチにいた人たちと話をしながら、
雪倉岳でほんの少ししか手をつけていなかったお弁当を食べたあと部屋へ。
部屋には、雪倉岳の手前でhimekyonを追い越していった、単独の女性と、
蓮華温泉から登ってきて明日白馬岳へ行くという、名古屋から来た3人組が。












ちょっと変わった入道雲・赤く染まるのを期待しましたが・・・


山とは不思議なもので、街の中では、見ず知らずの人と会話することはないのに、
歩いていてすれ違えば、お互いに「こんにちは」途中で休んでいれば、「今日はどちらまで」
山頂に着けば、「すばらしいですね」などと自然に声をかけあい、
小屋にいたっては、食事の時や、終わってからなど、情報交換や山談義に古くからの友達感覚で会話が弾みます。
次の日になれば、「お世話になりました」「またどこかの山でお会いできるといいですね。」「気をつけて」と
別れて行くのです。


朝日小屋は朝日岳山頂(標高2418m)から1時間ほど下った、朝日平(2150m)に建っています。
晴れていれば眼下に富山湾が見渡せるところです。












朝日岳、山頂はもっと奥にあります



例にもれず、himekyonたちも情報交換などをしながらくつろぎ、
「ごはんができましたよ」の声に食堂へ降りていきました。












真ん中が昆布〆のお刺身、
左のコップは、ワイン、焼酎、日本酒から食前酒をチョイス・・himekyonはワインを



標高2000mの山小屋の食事がこれ・・・
席につくなり、皆なが口々に「えー、湯豆腐?、えー、お刺身?」
ちょっとした旅館の食事と変わらない?驚きの食卓でした。














ご主人「お刺身は富山湾のとれたての魚を昆布〆にしてます。いつもは肉じゃがですが、
きょうは湯豆腐にしてみたの、お豆腐はお替り自由ですからね。どうぞ好きなだけ食べてください」

ところが、せっかくおいしそうなご飯がでたのに、himekyonは3時過ぎにお弁当を食べてしまって、
おなかがいっぱい、あの時、やめておけばよかったかななんて思ってはみたもののあとのまつり、
お弁当を食べなければ、下山するまで腐ったままザックの中に入れて持ち歩かなければならないし・・・
全部食べ切れなくてとても残念でした。













チングルマの咲く湿原にもそろそろ夕焼けが・・


食事が終わり、カメラを持って外へ。昨日は夕日が撮れなかったので、今日はなんとか撮れますように
小屋に着いた時には、ガスの中に隠れていた白馬岳方面のガスが取れて、すっきりと見えていました。













雲海の下には富山市街が広がるという



1日かかって歩いてきた稜線を目で追い、よくもあんな遠くから歩いてきたものだと、
himekyonの気力に自分で褒めてあげたいと。
しかし、西の空には、雲がかかり、太陽がいまいちすっきりしません。
未練がましく、最後まで粘ってみましたが時間切れ・・・












期待した夕焼けも雲にさえぎられて・・・



部屋に入るともう寝る準備です。
9時消灯といいながらも、明日の下山も時間がかかるため、そうそうに布団にもぐりこみました。
翌朝4時、目覚ましで目が覚めると、夕べは雲海に隠れていた富山市街の灯りがきれいにみえ、
日本海が近いことがよくわかりました。


夕べご主人が言っていたこと、今日は雲海で見えないけど、富山湾が近いのよ。
晴れていれば能登半島までみえるのよ。でも、こんなに近くみえてもね、これが遠くて、登りがきついのよ。


今年、84歳の女性から予約の電話が入ってね、憧れの朝日岳に登りたいけどどうでしょう、
連れは60歳の娘だという、おいでいただけるのはうれしいけど、
とにかくきついですよ。それを覚悟してくださいねと会話しているうちに、
わたしには無理だって言いたいんですかと、怒って電話を切ってしまったという、
来てくれるのはうれしいけど、ロープウェー、ケーブルカー感覚で来てもらっては、
お互いに困るという話をしただけなのに、怒られてこちらも切ないですよ。


それともうひとつ、ゴミのこと
ある日、トイレ掃除をしていたら、白馬山荘のお弁当のカラがトイレ内のゴミ入れに、
あるときは、洗面台の下のすみっこにお弁当のカラが押し込んであったと・・
山では、自分のゴミは下山まで自分で持ち帰るのが基本です。
この小屋は、富山市街が眼下にみえ、近いように見えるけど、とにかく遠いのよ。
ゴミを下におろすのにヘリが来るのは週1回、
お化粧道具や、着替えは最後まで持ち歩くのに、なぜ自分が食べたあとのゴミを持ち帰れないのか、
そんな人が一晩、この小屋に泊まったのかと思うと悲しい・・・と













ガスがかかる朝の白馬岳



5時に、あいさつをして外へでると、外まで出てきてくれて「気をつけて、また来てくださいね」と
見送ってくれました。
とても気持ちのよい一夜を過ごせ、最終日をスタートすることができました。
遠いけど、また泊ってみたいと思う山小屋でした。














すがすがしい白馬側の朝雲











日本海側の朝雲






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Last updated  2016/02/07 05:07:12 PM
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