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今月の初めのコンサートに行く途中と帰る途中で読み切った本松本清張の彩霧彩霧 松本清張プレミアム・ミステリー 長編推理小説 (光文社文庫) [ 松本清張 ]1964年の出版になってる。銀行員が銀行のお金、裏金をくすねるお話。公金横領というのかと思ったら、公金拐帯というのですね。拐帯という言葉も初めて知ったという私。 裏金だから、表沙汰にはならないだろうと、高をくくって、それどころか、それでゆすってもっと高い地位に登れると思ってた主人公。そして、その主人公と、手を組んでた友人二人が裏社会に、抹殺されていくという末路。1964年、前回の東京オリンピックが開催された年。当時の500万円って今のいくらぐらいになるのかしら?もう一冊はようやく読み終えた 東野圭吾の虚ろな十字架 光文社文庫 / 東野圭吾 ヒガシノケイゴ 【文庫】読み終えましたが、ずしーんと暗くて重かったー。ミステリーだからしかたないけど、暗かったー。でも、こういうのは、若い高校生徒とか読んでおくと、間違いを犯さないですむかも。 死刑制度についてや、若い性についての知識があまりないまま、望まない妊娠をしてしまい、その挙げ句に、その子を自ら殺害してしまって、ずっと罪の意識から逃れられない男女。とか。ちょうど、昨日のニュースで女子大生が、就職活動中に都内で、赤ちゃんを産んで、トイレで殺してしまった事件の判決が出たと聞いたばかり。どうして、そういう状況になるまで、何も手を打たなかったのか?とそういうニュースを聞くたびに思うのだが、そういう時の心理なども、小説にされるとなるほど、そうなのか?と少し理解できる。 なので、とても重い内容でした
2021年09月26日
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[書籍のゆうメール同梱は2冊まで]/クスノキの番人[本/雑誌] (単行本・ムック) / 東野圭吾/著先月、友達が貸してくれた 東野圭吾の「くすのきの番人」、ようやく、読み終えました。前知識なく、読んだので、え?これって、いつ殺人事件がおきるの?なんて、正直、中盤までは、なかなか読み進めなかったです。しかし、昨日、一気に後半小一時間で読み終えました。「手紙」もそうだったけれど、ミステリーでないこういう感じの東野作品も良いですね以下ちょっとネタバレ含みます読み始め、主人公、直井玲人の祖父母の設定が、私の両親の似ていて、驚きました玲人の祖父母、祖父が国語の教師で、祖母は、その元教え子、二人の年齢差が22才 と祖父は再婚という部分私の父、高校の国語教師で、母が、教え子年の差、20でしたので。え?これって、家のことじゃない?なんて思ってしまいましたよ。笑玲人が、不当解雇された工場に、高価なお金になりそうな機械を盗みに入りあっけなく逮捕されてしまったというところから、始まる。もう、起訴されて刑務所行きを覚悟していたところ、弁護士という人が急に現れて、「ある人から頼まれた。あることをやってくれたら、弁護士費用も示談金も持ってあげる」というのだ。だが、そのあることは何なのか?それは、その時には教えてもらえずに・・ そして、ある人に会ってみるとその人は、礼人の伯母というのだった。その伯母さんの存在すら、初めて知った礼人。そして、祖父母の結婚のいきさつ、伯母と祖父の事なども、初めて知ることになったのだ。伯母柳澤千舟に依頼されたある事とは、クスノキの番人だった。それが、どんなものなのか?がある意味ミステリーなんだけど・・・ クスノキに念じると思いが叶うというか、親だったり、兄弟だったりが、念じた思いがなくなった後、その後継者として指名された人がその念を受け継げるという以前、NHKスペシャルだったか?なんだったか?忘れてしまったが、人間の死後、魂は本当に肉体とともに滅びてしまうのか?みたいな番組で、魂の事を研究してる人は、魂は、人間がなくなった後、ボワっと肉体から離脱して、空中を漂って、そして、それが、他の人の脳?潜在意識に入る事もあるって言ってたのを思い出した。この前は、前世を記憶してる少年というドキュメントもあったな。 この本の念じた思いが伝わるというのは、自分が近しい人に伝えたい思いは、文言などにして残さなくても、そのままに、伝わって欲しいってことなのか? ちょっとやけっぱち気味に「どうせ俺なんて、望まれて生まれてきたんじゃなかったんだし」という思いで、生きてきたところもある玲人が思いがけずに、現れた伯母や、またクスノキの番人という仕事を通して出会った人達とのやり取りの中、だんだんと変わっていき、あたたかな交流が生まれて、成長していくというあたたかいストーリーでした。 最後のところで千舟が「私はこれからも生きていっても良いのかしらね?」と玲人に問うあたり、このところ、何度もとりあげられてる「ひきこもり」の人達が同じような言葉を残してるのと重なりました。 なかなか奥が深く、色々と考えさせられる物語。東野さん、こういう人の心の声っていうか、こういう物語も上手ですよね。【新品】手紙 文藝春秋 東野圭吾
2020年12月02日
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先月?BOOKOFFで100円で2冊の東野圭吾のを買っていた。が、1冊は、ちょろっと読んだら、「これは、読んだ覚えがある」って本でした[書籍のゆうメール同梱は2冊まで]/聖女の救済[本/雑誌] (文春文庫) (文庫) / 東野圭吾/著 久々、昨日電車に長く乗るので、お供に連れて行ったのは、こっちにしましたマスカレード・ホテル映画は見てないのですが、木村拓哉が主役を演じたのは知ってたので、読んでると、ついつい彼の顔が浮かんでしまいました。結構厚めの本だったけど、2時間ちょいで読み切りました。最初だけ、なかなか入り込めなかったのだけれど、読みだしたら、犯人が、全く思い当たらず、どんどんと、先を読みたくなりました。 ほとんどロマンスはなく。笑犯人は、全く想定外の人でした。旅行は、年に数回は行きますが、(ほとんど一、二泊だけど)こんな行き届いたサービスをしてくれるホテルには、全く縁のない私です。爆
2020年09月30日
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ラプラスの魔女 かなり前にブックオフで100円で買ってあったのだが、割合に厚めの本で、なかなか読みだせなかった。 ここのところ、出かける機会が多くて、電車の移動中に、読むのに、ちょうど、良くてようやく先週読み終えた。 東野圭吾の特徴が良く出てる作品だと思った。どんな特徴?って言われると、理系出身だからか?科学的なことが出てくるところとか。(すごくおおざっぱな言い方 笑) いくつかの事件といくつかの登場人物グループが別々に出てきて、何の繋がりもないようでいて、最後に、全てがつながるところとか。 そんなわけで最初は、登場人物と背景がなかなか覚えられず。 最近、映画でもドラマでも、単純な筋と、簡単な人間関係でないと、頭にすすっと入ってこない。年のせいなのか?根気もなかなか続かず。 それでも、最後まで読み切れてよかった。笑 これは映画版もあるのは知ってのだが、桜井君が出てたんだね。そういう前知識なく読んでたので、終わった後、桜井君が出たと知っても、どの人物?って思った。 最初から出てくる教授の役だと知って、全く、私が頭の中で描いた人物像とはかけ離れていて、違うな~と感じる。笑 それに、脳に損傷を受けて再生していったという甘粕 謙人も福士 蒼汰だったのか~。これまた、全く私の描いてた感じと違うな~。映画版を見ないまま読んでよかったよ。
2020年02月03日
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昨日、図書館から借りてきて、久々に珍しく一気読みした本が「すぐ死ぬんだから」内館牧子 著すぐ死ぬんだから【電子書籍】[ 内館牧子 ]大きな字で一度、本屋でパラパラとページをめくった時に、これは簡単に読めそうとは思った。実際に読んでみても面白いので、2時間弱で読み終えた。 簡単なあらすじと簡単な感想主人公忍ハナは、78歳、。 彼女が銀座で、シルバー向けの雑誌の編集スタッフたちに声をかけられる場面から始まった。 彼女はそこらにいる普通のナチュラルという言葉を売りにしているようなこ汚いじいさん、ばあさんたちとは一線を画していたいという気概を持っている。 その日のいでたちも3センチのヒールに、鮮やかなビリジャングリーンの薄手のセーターに大ぶりのネックレス。スカートも黒と白の大胆な幾何学模様の北欧のファブリック生地から自ら縫ったというものだった。 若い雑誌編集スタッフ達に「78歳なんて見えない」と言われ有頂天になりつつも、それをおくびにも出さず謙遜してみせる。 プロのメイクをしてもらいプロに何枚もの写真を撮ってもらい、それが、雑誌に載るとあって、とても良い気持ちになり、そして彼女は高校の同期会に向かった。 そこにいたのは、10年前の同期会で会ったとは全く変わり果てた爺さん婆さんの集団であった。 高校時代スターだった勉強もトップクラスでスタイルも抜群で、はっきりした顔立ちだったまさえは、すっかりおばあさんくさくなっていた。 肌の手入れもしてなくて口シワとシミが目立っていた。ハナを羨んでかあからさまに彼女を口汚く貶した。こんな風に、思ったとしても、こんなあからさまに、面と向かって、けなしたり、自分の悔しさを口にだすものだろうか?それは、やっぱり、高校時代に一緒に過ごして、当時、自分のほうが上だったという思いからなんだろうな~ ハナといえば高校生の頃は逆に全く目立たなかったのだ。 男も同様にみんなすっかり老け込んでいた。自分より二つ上の夫岩造の方が、ずっと垢抜けて若いと内心思いながら家に帰った。 年齢的には、彼女の娘世代に私はなるが、確かに10年前と、自分自身は、容姿や、体力知力が全く変わってしまったな~と思ってる。ちょうど、私も、昨年11月に10年ぶりの同期会があったので、その感覚わかる。でも、私の場合は、自分自身についてだ。同期会に集まった面々は、意外に10年前とは変わってなかった。彼女たちがすごく老けたな~と思ったのは、私の場合は、卒業後初めて43歳で行われた同期会の時だった。小中学校で目立ってた同級生が意外に、実年齢よりもむしろ老けてくすんだ感じになってたのに比べて、小学校中学校当時全く、目立たなかった人達のほうが実年齢よりも若返って、注目を浴びていたのだった。 ハナは、夫と二人暮らし。夫とは見合い結婚だったが、とても馬が合ってる。 夫以外他に友人もいなくてもいいぐらい、どこに行くのにも一緒。夫は、臆面もなく、「ハナと結婚してよかった」といつも口にするような人。そんな岩造は面白みには欠けていたが、結婚相手としては最高だと思っていたハナ。 それなのに、この後の展開。彼女には、とんでもないどんでん返しにあう。 夫の急死。そして、その夫には、彼の死後になって、初めて、彼女の知らなかったとんでもない一面を知ることになるのだ。まさに、小説だ~。昼メロ、いや、最近は、深夜ドラマの世界といったほうがいいか?笑 人生のこんな場面で、こんなどんでん返しが来るなんて。今まで、夫を信じ切っていて、彼の急死で、3日間もショックのあまりに、記憶さえ飛んでしまったようなハナだったが・・ あんなに、薄汚い年の取り方はしないといってたのに、その後、しばらくは、装うことすら面倒になり、死にたいと思ったりするのだ。 そして、同期会で彼女をあからさまにけなしたり、捨て台詞のような言葉さえ吐いた同期生のまさえと明美のその後。 しかし、ハナは、夫に裏切られて、茫然として、悔しさに、泣いたり怒ったりするんだけど、またまた、その後のハナの変化があり。彼女は見事に復活するんだよね。人の人生とは、なんと短く人の命とは何と先のわからないことか? というハナの心の声に共感 物語は、ハナの長男、長女、嫁、長男の子供たち、妾?とその息子のそれぞれの事もあって、人のねたみや、そねみ、そして、思いやりや、生きがい、人生観、老い、死、が書かれていて、おもしろかった どの家庭にもそれぞれの歴史があって、時に、他人には言えないような秘密があったり・・それぞれの物語があるから、このハナさんと全く同じでなくても似たような境遇の人もいるのかもしれないし。 母に、昨日会ったときに、この小説の話もしてみた。母のほうが断然、ハナさんに年が近いから。 母も昨年、3か月に及ぶ入院生活から、退院して、最近、かなり、気持ちも上向きになってきたようだ。まだやりたいことがあるらしく、この夏にずっと続けているデンマーク体操の数年に一度の遠征に、また、どうしても、行きたいらしい。一応それをめざしてがんばるらしい。笑終わった人◆◆終わった人 / 内館牧子/〔著〕 / 講談社同じく内館牧子の「終わった人」は映画化されたけど、これは映画化されないのかな?されるとしたら、配役はどうなるのかな~?ドラマ化かな?とか、勝手に、配役を考えるのも面白い。笑 あと、20年後、私はどんな老人になってるのだろう?考えたくはないが、時はあっという間に流れる。見すぼらしい装いのおばあさんにはならない!とどうにかハナさんのように、いつも思ってないと、気が付いたら、すっかり、よぼよぼの身なりもかまわないおばあさんに成り下がってしまうだろうな~
2020年01月12日
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女の不作法【電子書籍】[ 内館牧子 ]先日、図書館で借りてきた。 本当は、彼女の「すぐ死ぬんだから」を借りたいのだが、200人以上待ってるのだ。じゃ~買えばって思うところだけれど、買ってまでは読まなくてもいいかな?爆 だから本売れないよね。すみません。 大きな字で書かれてるし、エッセーなので、あっという間に読んでしまった。結構うなづけることも多かった。 最初のチャプターは、「他人の趣味をバカにする」。で、これは、同感でした。内館さんは、相撲好きで有名ですが、(相撲審議会とかにも入ってましたよね?)今でこそ、スー女なんて呼ばれて、若い女性のお相撲好きは、多くいて、奇異に思われないけど、昔はそれだけで変な風に言われたりすることが多くて不快だったそうだ。 私は、韓国ドラマが大好きだったころ、それをひとくくりに、「あなたもそうなのね」と、全くそうでない人から、ちょっと上から目線で言われたり、することは嫌だった。また妹は、とにかく私の事が気にくわないからなのか?私が、ピアニストや、スケーターを「〇〇さんって、素敵だよね」とか言うと、鼻で笑って、「私はああいう人大嫌いよ」と馬鹿にした口調で、言う。 趣味は人それぞれだから、私に同調することもないだろうけど、他人にもああいう態度で他人の趣味を鼻で笑って、バカにするのだろうか? 少なくても、私は、誰かが、〇〇さんって、素敵と言ってたとしたら、その人の前では、その〇〇さんけなしたりはしないし、バカにした態度はとらない。 私は、そうは思わないけどと心の中で思うだけである。とにかく他人の趣味をとやかく言うなということだ。 そして、自分の趣味をとやかく言われたら、「好きだからしょうがないのよねえ」と笑うこと、そういっとけばいいのだ と結ばれてて、 なるほどと思ったり。「自分をけなして自慢をする」という項があった。誰かに自慢してたまらないときにストレートに言わずに、自分をけなしたり、後悔してるように見せて自慢する人。ええ~?!これって、なんというか、ずる賢いというか?いけすかない。 私はそういう面倒臭い事は、できないたちだから、自分自身は、できない。でも、思い起こしてみると、そういう人、確かにいるわと思い当たる人がいた。特に仲良しでなく、知人の枠だが。そして、内館女史は、こう結ぶ「けなし自慢をされたら」ま~素敵と最大限の賛辞を送って、「言ってろ!今だけのあだ花だ」とせせら笑っているのが、正解だと。 いろんな小説、脚本を書くだけあって、意外に毒も持ち合わせてる人なのね~。こういうのを読むと、単細胞な私などは、ちょっと人付き合いが怖くなる。口で言ってることがすべてでなく、お腹の中、この人何考えてるんだろうと思ってしまうから。私以上に、単細胞なのは、夫や長男だ。二人は、本当に口先だけの事にだまされやすいし、おだてに乗りやすい。なので、お金にまつわることなどにも、慎重さにかけて、セールスマンの口に乗りやすく、何度か、不利な金融商品を買わされたりして、全く、困る。一人で金融機関には行かせられない人。長男も口先だけのおだてにのって、大変な仕事を一人で引き受けたりというのが、学校時代から今に続く。 そういう二人だから、私も、もっとおだてて育てておけば、私の思うように動いてくれただろうか?笑 失敗だ。苦笑
2019年09月07日
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【日時指定不可】【銀行振込不可】【2500円以上購入で送料無料】【新品】【本】まほろ駅前狂騒曲 三浦しをん/著先日、移動中に、ほとんど読み終えてしまいました。やっぱり、三浦しをんさんといったら、こういうのりの本がいいな~ でも、読んでるとついつい見たわけでもないのに、主人公の多田は、瑛太、行天は松田龍平の顔が浮かんでしまった。今回の話は、前作の続きと言う感じで始まるんだけど、今回は、行天の子供時代の悲しい親子関係の話や、行天の隠し子のはるちゃん、以前、便利やとして請け負った塾の送迎をしたユラコーの友達、裕弥の話、そして、多田の恋の行方、盛りだくさんの内容。みんな、ちょっとづつ繋がってる話。最後がほんわり・・こうじゃないとね。最後の方の多田の心の声、行天に向かう言葉。行天も自分も家族でない誰かと確かに繋がってる。生きてるかぎり、いや死んでからもみんなの心の中にその記憶は、うっすらと残るだろう。死でさえも、奪い去れない何かを抱えていて、そのために、一所懸命に生きようとして、そして、誰かと繋がりあおうとするというところは、この前の「舟を編む」の最後にも通じる。きっと、ここが、作者が一番言いたいことなんだろうね。三浦さんが、大事にしていたい事なんだろうね。 映画版も見たいな~龍平の行天、ぴったりなんだよね。そういえば、瑛太と龍平の新しい映画も面白そう。でも、きっと、見に行けないな
2016年05月15日
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先日のボチェッリのコンサートに行く日、家を出てすぐに近所の古本屋で購入して移動中とカフェで時間つぶしのときに、数ページを残してほぼ読み終えた。 光 集英社文庫 / 三浦しをん ミウラシヲン 【文庫】コンサートは、うっとり~だったけど、この本は、怖くて、薄気味悪かった。 東京都ではあるけど、島。というところから話が始まるのだが、最初から薄気味悪い。 主人公信之は、中学生。なのだけれど、島という他にあまり楽しみもない場所だからか、興味がSEXだけという感じなのだ。 ここから私などは、自分とは別世界の子と思った。 今は、確かに、早熟な子も多いし、いや、明治とか江戸時代などは、早婚だったから、こんな子もいたかな~?とも思うけど。 私の中学時代は、ブラスバンド部が頭の3分の1程度で、他の3分の1はアイドルの事とか、友達の事。だったかな~?この信之の通う学校はなんたって、彼のその恋愛の相手の美花と二人だけが同学年という普通でない状況だからなのかも。 そんな私からすると、考えもできない非日常的な環境に暮らしてる信之と美花。 そこに、親からの虐待を受けてる輔。 ある晩、美花に会おうとこっそり家を抜け出した信之は、輔につかまり、3人で神社にいるときに、津波が襲う。 あっという間に集落を飲み込んでしまった。が、難を逃れた3人。輔は、そんな状況にあるのにも関わらず、むしろ、嬉しそうにして、信之をいらだたせた。輔は、父親も全てなくなればいいと思ってたのだった。 そんなところから、始まるんだけど、この小説が、東日本大震災の前に書かれたとは思えない。 まるであの震災での津波に襲われた東北のよう。あの震災の時に多くのそういう津波の映像を見たためか、このあたりが、まるで見たかのように浮かぶ。 輔が望んだようには、事は運ばず、虐待する父親は、かろうじて難を逃れて生きてた。 このあたりが、またもや、人間の不条理。神様って本当にいるの?っていうような展開。 これは、小説だけど、こんな事もあるかもしれない。 そしてもうひとり、釣り人として美花の家に泊まりに着てた釣り客の山中も生きてた。そして、美花を襲ってると思った信之は、彼を殺してしまう。 そして、それが最後の方でまたもや、彼の生活を脅かす。 まるでサスペンスドラマのような物語。 怖いのは、殺人をおかしたのに、平然と、そのまま生きていく信之。感情がもう既に麻痺してるのか? そんな部分が怖い。こんな人がそばにいたら?怖い。 奥さんも怖い人。不倫しながら、普通に生活してる。こんな人もいるのかも。その不倫相手が、計画的に寄ってきた輔だったというところも怖い。 この美花、信之、輔、そして信之の妻の中では、輔が一番可哀想。 虐待を受けて育ったところがまず可哀想。最後に殺されるかもと思っていたのに、なんで、あんなふうに、信之についてたのか? 人間の残酷さを思いっきり書いてる。共感できる人物は一人もいないんだけど、サスペンスも好きなので、いっきに読んでしまった。 こんな人達が自分の周りにいないことを祈りたい
2016年05月02日
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先日、図書館で借りた三浦しをんさんの「木暮荘物語」をようやく読みました。 都心にあるものの、古ぼけた木暮荘の住人の一人ひとりの物語をオムニバス形式で書いてある。 彼がいる女の子のところに、元彼がやってきて、急にしばらく3人で同居する事になってしまった話や、アパートの大家さんの話や、住人の女の子が働く花屋兼喫茶店の夫婦の話、 などなんだけど、一番、良かったと思ったのは、一見性に奔放に見られてた女子大生の話。 彼女は、実は、子供を産めない体だと、もう子供の頃にわかってて、それから、母親がそういうからだなんだからと、勉強を強いたことから逆に反発した彼女は、いろいろな男性と付き合うようになっていってしまった。だけど、ある日、大学の友達が急に生まれて数日の赤ちゃんを彼女に押し付けて音信不通になってしまった。彼女は、その赤ちゃんを数日間預かってるうちに情が移ってしまって、すごく可愛くて、手放したくないと思い、自分で名前までつけて可愛がる。 そんな話。実は、彼女の生活を同じアパートの若い男が天井から毎日覗き見してた。彼女がどんな男とどんな事をしてるかまで見てたんだけど。彼女が赤ちゃんを一所懸命見てたのも彼は見てた。 人は、見た目や、うわべだけじゃ本心や、本音、本当の姿は、わからないもんだよね。 それは、わかってるけど、ついやっぱり、その人が見せてる姿で見てしまう。 いざという時の姿がその人がわかるものなんだけど、なかなか、そこまで見れない。私は、そんな深いところを見る目があるだろうか?木暮荘物語
2016年04月21日
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舟を編む/三浦しをん【後払いOK】【1000円以上送料無料】あまり小説を読まなくなって久しいのだが、その中でも、三浦しをんさんの本は、移動途中に読むのに、読みやすくて好きだ。 今回の舟を編むは、映画化された時にさかんに映画の宣伝を見た覚えはあるのだが、元々あまり邦画を見ないので、見ないまま、その後、録画したTV放送時のも、どこかDVDに落としたままになってる。 今回は、ちょっと長時間電車に乗る予定があったので、借りてみた。思ったとおり、あっというまに、読めた。 なんといっても、三浦さんの本は、描写が写実的というか、主人公の容姿や、その場面の情景が目に浮かぶところが良い。 この前も途中経過、前半半分までの感想を書いたのだが 主人公馬締が両思いになり、同じ部にいた西岡も長い間、なんとなく付き合い続けていた麗美にプロポーズしようかと思ったところで、前半は、終わったところの後半の感想。 なんと、もう既に10年以上の時が過ぎている。 なのに、馬締が関わってる辞書は、未だ完成していない。そこに、岸辺という今までは売れてるファッション誌の編集部にいた女性が異動したところから、ようやく辞書が完成し、完成祝賀パーティで終わる。 ようやく出版されるという頃になって、辞書の編纂監修にあたってくれてた先生がおなくなりになってしまう部分。泣けました。 その先生が、編集者宛に、残した手紙の内容が、彼らへの感謝の言葉とともに、辞書の道に邁進できて充実した生を送れたという言葉。 馬締が先生が亡くなってもこの世にいなくても、その魂が言葉があるからこそ、自分達の中に残り続けるという言葉。 言葉の大切さ。 私は、今でも毎日のように辞書を引く。この年になっても、知らない言葉は、沢山あるものだ。「え?その言葉ってどういう意味?」と思ったら、すぐに引く。国語辞典だったり、英和辞典だったり、フランス語辞典、韓国語辞典。電子辞書や、スマホでパパっと引く時もあるけれど、もっと、細かな用例を引きたいときには、やっぱり、紙の辞書がすきだ。今数えてみると、辞書というものだけで、11冊あった。ちょっと前までは、もっとあったのだが、父から譲り受けたような大辞典の古いものは捨ててしまったようだ。言葉は、移り変わっていくので、最新のものがいいと良く聞く。 が、持ってる国語辞典の一番古いものは、なんと昭和40年。多分、父が持ってたものだろう。他にも新しい国語辞典はあるのだが、これもたまに使ってる、最新の言葉はスマホで引けばいいし。 英和辞典は、息子が高校の頃のをずっと使ってたのだが、これも、数年前の誕生日プレゼントとして夫に図書カードをもらい新しい物を買いなおしたら、とても、使いやすい。頻繁に使用してる。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】【高額商品】【3倍】ルミナス英和辞典第2版 [ 竹林滋 ] そんな風に身近な存在な辞書。でも、どうやって作られてきてるのだろうとは、今まで思ってもいなかった。こんな風に地道な人達の苦労のすえに、世の中にでていくんだな。 なかなかスポットライトのあたらない編集者さん、そのような縁の下の力持ち的なお仕事って世の中には沢山あると思う。多分、ほとんどの人が、縁の下の力持ちであって、スポットライトを当たる人は一握り。だけど、そんな一人ひとりの仕事があってこそ、大きなプロジェクトなども成功するのだと思う。 日々、真面目に真摯に仕事に向き合ってる人達。 そんな人たちへの賞賛とエールのようにも感じられる本でした。
2016年03月17日
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舟を編む後れ馳せながら、これ読んでます。映画にもなってますよね。確かテレビで放送されたのを録画してあるのだけど、まだ見てない。 主人公の馬締(マジメ)が、長男に似てます。ぼくとつしていて、誠実で真面目なんだけど、空気読めず自分の世界を持ってる。 他のひとから、すぐ、浮いてしまう。が、好きなことに対する集中力と粘り強さを持ってるところ。 最初は、出版社の営業部で、パッとしないどころか、女の子には、キモいなんてもいわれてしまうか、移動した辞書編纂部では、こここそ、彼の居場所と周りの人に認められるような存在に。いくら、ずば抜けたある能力があっても、それが、生かせる場でなければ、全く意味がない。 やはり、適材適所なんですよね。 長男ピピも大好きな鉄道関連のお仕事についてますが、その中で、ちゃんと自分の持ち味を生かせる部署にいるのだろうか?そうだったらいいのだけれどね。 本を読むのは、移動中の電車の中、または、今日のように、くーにゃんを待ってたりの時間つぶしのときだけなので、今日で、3日目で本の半分ぐらい。 馬締が、下宿やの大家さんの孫に一目ぼれして、そして、一途に思って、なんとラブレターを出してようやく両思い。 長男ピピにもそんな女性が早く現れてほしいものだ。馬締の同じ部のチャラ男の西岡に言わせれば、「女は、どうしてこんな男を選ぶか?と思うような男を選ぶが、それは、その女性だけを思う誠実さを女が好むからだ」 というような台詞が出てくる。 まずは、ピピ自身がすっごく好きになる女性というのが現れない事には、話にならないのだが、未だに出会えない様子。 馬締の会社の方では、部署の人員削減が発表されたところ。 後半分、どんな風に話は進むのか? 三浦しをんさんの小説は、読んでるとその場面、人物が、自分の頭の中に浮かんでくるし、とても読みやすい。次は、木曜日に続きをまた、移動の電車で読む予定。
2016年03月06日
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昨日、いっきに読んだ本は、自伝。ちょうど、一年ぐらい前にお亡くなりになったチェスキーナ洋子さんの本。タイトルは、ヴェネツィア 私のシンデレラ物語。図書館で借りた。 「【中古】 ヴェネツィア 私のシンデレラ物語 /チェスキーナ洋子(著者) 【中古】afb」 昨年、お亡くなりになったころに、新聞で彼女の事を初めて知り、読んでみたいな~と思いつつも、そのままになっていた。 ご存知ない方の為にちょこっと、彼女について書く 昭和7年に熊本に生まれて、戦後初の公費留学生としてヴェネツィア音楽院に留学。留学中に、26歳も上の大富豪のご主人に見初められて、15年同棲の後、正式に結婚されて、その5年後にご主人が亡くなる。その莫大な遺産相続にあたり、親族から、裁判を起こされて10年間戦い、勝訴。 そんな経歴。 自伝なので、本人の都合の悪い事や、言いたくないことは、多分、入ってないのでは?とも思った。 彼女の生まれた家というのも複雑で、まず、母方の家からざっとかかれてた。母方の祖母は、古い家に見初められて嫁いだものの、夫はアルコール中毒になり、自宅に放火した挙句になくなり、苦労したらしい。そして母親も音楽を勉強したくて、「結婚したら音大に入れてやる」と甘い言葉を言ったバイチだった男と結婚した。これが、洋子の父。腹違いの兄は、12歳上。両親は、喧嘩が絶えず、母は洋子に父親の悪口ばかり言っていた。そして彼女が8歳の頃、母は、彼女を連れて東京に出て行く。 本は、そんな育った環境から始まったのだが、その後、父親も借金を残して死に、彼女は母親の実家の姓など3回も苗字を変えた。 正式に音楽を習ったわけでもなかったけど、あちこちでピアノを借りて、先生達にも恵まれて、自己流にはかなり弾けたらしい。ドビュッシーの月の光を弾いてたとあったので。この曲は途中、かなり難しいものね。 そして、高校を卒業したあと、代用教員をしながらお金をためて、芸大のハープ科を受験して、どうにか受かる。そして、その後、イタリア公費留学生募集の広告を新聞で見て、受験。そして留学してる最中にご主人と知り合う。 まさにシンデレラストーリーではある。 両親不仲、お母さんは、母親として生きるよりも女として生きるほうを選んで結局のところ、彼女を捨てたことになった。 彼女自身、努力もしたと思うけど、出会った人達が良い人が多かったんだな~ 運が良くて、そして、彼女はその運をつかみ取ったところが、普通の人生で終わってしまう人と違ったところなのだろうと思う。 特に、先生との出会いも良かったが、一番は、やっぱり、男運だろう。彼女のお母さんもおばあちゃんもは、出会った男が悪かったが、彼女は、良い人達にめぐりあったと言う事なのか? 最初の芸大当時に出会った男性達は優秀で彼女を助けてくれるような人ばかり。一度、このときに、あのトットちゃんが通ったトモエ学園創始者の息子さんと結婚離婚もしてるんだよね。 この当時に、芸大に行こうと思うこと自体が凄いと思う。全くハープをいじったことすらない人がハープ科で受験できるという時代でもあったのね。 今は、受験する音大の教授について、その楽器やら、声楽の勉強をまずしてる人以外は、なかなか合格もできないのでは?受験科目にフランス語が入ってるのを知って、きゅうきょアテネフランセに通うとか、なかなか大胆な人だと思う。この思い切りの良さも凄いと思う。 当時、イタリアに言葉もできないしお金もないのに行ってみようと思うことや、まだイタリア側の先生からのOKの返事もないというのに、とりあえず行って見るというところ、小心者の私には考えられない。 私の高校時代、20代の頃、もっともっとスケールが小さなことしか考えてなかったな~と自分を振り返る。今更だけど、自分の可能性をもっと信じて、もっと、何か大きなことに向かってやっていけたら、良かったのにな~とも思ったり。 出会った男性が、たまたま、大金持ちで、その後、夢のような留学生生活、結婚生活へと、繋がる。 この夢のような生活は、写真はほとんどついてないのに、私の頭の中ではカラー写真のようにそのまま浮かぶ。 ヴェネツィア自体が2年半前に行った時に、もう全てが絵葉書のような街だった。そこにこんな生活・・・本当に素敵。逆に留学したは良いけど、運悪く、酷い男に出会ってしまって、その後の人生が全く思いも寄らぬ悲劇的な結末というのもあるだろう。そのほうが多いかも。 彼女は音楽家としては大成しなかったけど、莫大な遺産で沢山の才能ある音楽家達のスポンサーとして名をはせた。 10年間も遺産相続闘争は、大変だったと思うけど、でも、きっと、満足な人生だったと思う。 読み物としては、もう少し、掘り下げた、書かれてない部分の方が知りたいな~と思ったりもした。 親や子供兄弟は選べないが、付き合う人達は、選んでいくべきだなんだな~とつくづく思う。
2016年02月11日
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夫が、無料リサイクル市で、もらってきて、読み終え、捨てようとしてたのを、捨てずに残していつか、読もうと、思ってた。 今日ようやく、電車移動で、読む機会ができ、約一時間で、あっという間に、読み終えた。 見ると、1989年の出版。子育て真っ只中で、およそ、文化的な生活とは、無縁の頃の物。 平成に入ったばかりの頃?金沢という土地が、舞台だからなのか?まだ、すごく、昭和的匂いを感じた。 なのに、ところどころ、今の話題に、通じるところがある。 原発をバックアップする機関から、協力を得てると市民団体から、誤解を受けて、シンポジウムが、おじゃんになる場面。 今だと、逆になるのかな? この時期にも、原発事故あったんだろうか? 今は北陸新幹線が出来たので、金沢もうんと近くなったが、私は、30年以上前に一度行ったきりだ。 金沢は、石川県なのに、何故か、私の中では、富山県とずっと思ってた。地理弱い。 20代のはじめに行った金沢行きは、友人の要望でわざわざ寝台列車で行った。 ちょっと奮発して入った料亭で当時で1万円ぐらい使った。そのお店がこの本を読んでいて、思い出された。 もう一度行ってみたいな~。新幹線であっという間に着くようになったら、金沢の趣もこの本よりも更にずっと、薄らいでるような気もする。
2015年11月08日
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昨日から急に寒くなった。慌てて、衣替え?いえ、ちょっと前にも、秋物をちょこっとは出していたのだが、もっと、暖かな服、そして、リビングの敷物も夏のイグサ調のものから、暖かなカーペットに変えた。 洋服は、ちょうど、今の時期に良い服というのが、あまりない。捨てちゃったのもあるのかな~? お店に洋服を見に行っても、ウィンドーは既に真冬モード。そこまで厚手じゃなくて、長袖でちょうど、良い服が欲しいんだよね~。でも売ってない。買いたい服ってなかなか見つからない。「あ~いいな~あの服。」着てみても、「軽くて、色も私好み」と思ったら、なんと、フェイクのスウェードっぽいジャケット、なんと2万円。高すぎて、手が出せない。何せ、歯のブリッジにお金掛かったからね~。少し節約。未だ気に入る秋物、今年は、新しく買えないままだ。 しかし、季節が急に変わったなと思ったら、気がつけば既に10月も半ば過ぎ。 今年もなんと2ヶ月ちょっとと言う事ではないか? 先日、年賀状の申し込みのDMも来てたな〜。一年が早すぎる。 今年は、何だか思うように様々な事が進まない。 後2ヶ月ちょっとでそういうもろもろが挽回できるのか?
2015年10月17日
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このところ、韓国熱は、かなり落ち着いていて、韓国ドラマも週に数時間というほどになった。 それに代わって、ラテン系のものにかなり惹かれてる。スペイン、イタリア。 ポップスもそうだし、旅行先としても、行ってみたくてたまらない。 イタリアには、昨年行ったには、行ったけど、たった1週間ばかりではね・・・まだまだたくさん、イタリア内でも行きたいところは多い。 スペインも、マドリッドのみ、35年も前に、たった2泊だけ、した事があるには、あるが・・こちらも、世界遺産、イタリアに負けないほど多いところだ。 TVなどに、影響され易い為か、昨年は、NHKのアーカイブで30年前のアンダルシア地方にある20代の女性が訪ねていくという番組を見て、アンダルシアに行きたかった。もちろん、今も行きたいが、先月見た、サンチャゴ巡礼路を行くドキュメントを見て、そこに行きたくなった。 数年前に、「星の旅人たち」という映画を見た。この映画がまさに、その巡礼路を行く途中になくなった息子の行きたかった巡礼路を父親がたどっていくという映画だった。ミニシアター系の映画で多くの映画館では上映しなかったが、とても良いものだった。しかし、その時は、見ていて、行きたいというよりかは、「私には、こういう旅は、向かない」と思ったのだった。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】星の旅人たち [ マーティン・シーン ]価格:3,554円(税込、送料込) なぜ今回は、こんなに心が惹かれたのだろうか? 図書館に行って、関連するような本があったらと探したら、何と映画と同じタイトルの本があった。原作?と思ったら、まるっきり映画とは関係ないものだった。それも、書かれたのは、既に15年も前のもので、作者も日本人、俳人の黛まどかさん。【中古】 星の旅人スペイン「奥の細道」 / 黛まどか なんと、彼女も映画のように800キロ以上も40日以上かけて踏破されたのだった。その道中の事を書かれているものだった。最近は、とんと読書離れの進んでる私だけど、いっきに2日ほどで読み終えた。大きな字だったのも幸い。 なぜ、彼女がクリスチャンでもないのに、その道を歩こうと思ったのか?また思ってから実行まで4年もの月日が掛かったのか? 巡礼路を実際に歩いてみての、道中の出来事は?など。 ただ、道中の出来事については、思ったほどには、詳しくはなかった。それは、毎日20キロから30キロを来る日も来る日も繰り返していって、歩くのだけでも、必死だったから、細かな記録をとる事が出来なかったのか?個人的な事(出会った人人のプライバシーに関わることでかけないのか? ちょっとそこが、残念だった。 旅行が好きとはいえ、旅行でなく、巡礼となると、やっぱり、私には、無理だろうか? 巡礼、初めて聞いたのは、そういえば、小学校の低学年の若草物語の中にあったな。彼女達が母親に言われて巡礼ごっこ?をする場面があったはず。 いつか、行きたい。体が元気なうちに・・そう思うと、ラジオ講座を聞くのにも少しは身が入ります。
2014年06月25日
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イタリア滞在も残す事、1日半。この日は、丸一日自由行動日。 起きると久々、7時過ぎ。前夜が遅かったからだ。出足は、ゆっくりにすることに ホテルの朝食。 ローマのホテルの朝食もまーまー。美味しかったわ。 前日は、今にも雨が降りそうな天気のローマだった。実際に、コロッセオに入場の頃には、霧雨が、一瞬だけ降った・が、この日は、ピーカン。日本の暑さとは違って、日なたは、とても暑く乾燥してて、すぐに喉が乾く。 午前中は、ホテルから5分程度の地下鉄に乗って、前日中に入れなかったフォロ・ロマーノを目指す事に。 幸いにも地下鉄のレパント駅には、すぐに迷わずに着けた。駅の自動販売機は、あまり信用が置けないそうで、駅の売店タバッキアで、チケットを4枚買った。(帰りの分も)。ローマの地下鉄は、たったの2本なので、割合に、簡単に乗り換えていかれた。コロッセオ駅で降りてから、フォロ・ロマーノまでが、入り口がわかりにくかったが、人の流れに付いて行ってどうにか入場。ガイドイヤホンを借りたかったが、日本語がないと思い込み、借りれず。 後で、他の人に聞いたら、日本語はあったそうだけど、パスポートの提示が必要だったようだ。持ってたのに。パスポート。日本語は、ジャポネーゼというのは、わかってたのだが、つづりが、Japonese でなくて giapponeseとgから始まるのをすっかり忘れてたのだ。 小学生の遠足らしき団体も。小学校の先生は、どこの国でも、大変そう。 それにしても、小学生の頃から、こんなすごい世界史に残る遺跡を見れるなんて、なんて、贅沢。と言っても、街のあちこちが遺跡だらけだから、贅沢とも思ってもないのだろうな。 フォロ・フォマーノの実際に入るとあまりに広大で半分もみれらず、暑さと疲れて、帰ることに。もう既に12時を過ぎてた。 地下鉄のコロッセオ駅にも迷わずに、戻れた。ここからテルミニ駅で一旦降りて、スーパーに寄ろうと思った。息子達へのお土産のTシャツも一応ブランドショップで買い。 スーパーにも、インフォメーションのおじさんに道を聞いてどうにか、割合とすんなり着けた。お昼は、面倒で、ここでパニーノを買って、ホテルで食べようと思ったのだが・・・これが、いけなかったようだ
2013年06月19日
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「韓国女性作家がえがく 家族の肖像」というタイトルがこの3ヶ月のラジオ、レベルアップハングル。韓流は、日本にすっかり根付いたとは言うものの、それは、ドラマや、音楽、映画などに限られてるようだ。まだまだ韓国の文学は根付いてないというのが、この講座の講師の翻訳家でもあるキム・フナさん談。 毎月、違った作品をもちろん、韓国語で読むのが、この講座。すごく難しい。フナさんは、さほど、難しくはないというのだが・・特に最初の作品「母をお願い」は、知らない単語も多かった。 ただ、ひと月に1作品なので、全てが中途半端に終わるため、続きが気になり、図書館で翻訳本を借りてみた。 「母をお願い」は、著者、シン・ギョンスクさんは、私と同世代といってもいいのだが、1960年代初頭の韓国の田舎は、日本とはあまりに違った環境だったようだ。彼女が生まれる直前にようやく電気がむらに通ったとか。 日本の戦前、戦後直後の感じなのかしら?作品は、もちろん、フィクションなのだが、そんな彼女の育った背景が作品にも反映されてるようだ この作品の母親は、字も読めない位の教育しか受けてなくて、子供達4人を育ててる。子供達は、みんなソウルに出て行ってしまう。一昔前の教養もなく、お金もない家庭の母親。子供のために全てをささげる母親像。そんな母親が長男の家を訪ねる途中、ソウル駅で行方しれずになってしまうという物語。 韓国でも、昔ながらの、年寄りや、自分の両親と同居というのは、少なくなってるのでしょうね。年寄りと若い人との価値観も変わってきてるのでしょう。小説内には、そんな言葉も出てきました。 はっきりいって、重くて、斜め読みで終えてしまった。結局、母親は、見つからずに終わってしまうの。家族と母をいつくしむすべての人に贈る物語(日本版)シン・キョンスク作家の「母をお願い」小説 韓国書籍 母をお願い 続いて、一昨日、くーにゃん連れて図書館がある建物内の障害者の働くカフェに行きがてら、次の作品も借りてみた。 「菜食主義者」 ハン・ガンさん作 韓国書籍 菜食主義者:ハン・ガン連作小説【送料無料】 菜食主義者 新しい韓国の文学 / 韓江 【単行本】こちらの方が字も大きくて読みやすかった。が、内容は、こちらも重かった。後味が良くない。 こちらは、ある日、急に肉を食べなくなってしまって、性格まで変わってしまヨンヘ。彼女のことを最初は、夫の目から。次は、姉の夫の目から。最後は、姉の目から書かれてる。 衝撃的なのは、姉の夫の話でした。最終的に義兄は、義妹と関係してしまうの。そして、二人とも姉によって精神病院に入れられてしまう って話。どちらもあちらでは、ベストセラーになったらしいですが。 う~ん、こういう重い話があちらでは好まれるのかな? 個人的には、好きじゃないな~
2013年03月19日
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1,500円以上お買上げで送料無料!!【書籍】インビジブルレイン [文庫版] 姫川玲子シリーズ / 漫画全巻ドットコム一昨日の晩、ようやく完全読破。大分、読むのに時間が掛かってしまいました。斜め読みは、買った日に一応してはいたんですけどね。 ここにも書いたように、これを原作にした映画「ストロベリーナイト」を見て、いまいち、主役の姫川玲子がなぜに、やくざの牧田に惚れたのか、が、すんなり入ってこなくて、思わずシネコンを出たところにある本屋で買ったのでした。 やっぱり、本の方が玲子の気持ち、牧田の気持ちがよく現れてました。他のこのシリーズでもそうだけど、ドラマや映画よりも、菊田は、影が薄いですね。 本の方の牧田のイメージと大沢たかおのイメージが私の中では、一致しなくて、俳優でいったら、村上弘明の方がぴったりくるな。(もうちょっと若い頃だけど) 姫川は、そのまま、竹内さんでぴんとくる。背が高くて、ドアをくぐる時に背をちょっとかがめる。程に大沢さんって背が高いの?と思ってググって見たら、一応、180センチはあるんですね。でも、村上さんは、185センチだし、目が大きくてという感じがやっぱり、村上さんのイメージだな しかし、寝しな(これって古い言い方?夫に、おばあさん臭いといわれた)読む本じゃなかった。 読み終えた後、この牧田がやけに哀れで、また、柳井もとても、哀れで・・・なかなか寝付けなくなりました。 それは、そう、韓国ドラマでたまにあるような救いようのない可哀想な人。「赤と黒」のシン・ゴヌのような。そこまで不幸じゃなくてもいいじゃないの。 って思うような人生。 姫川は、男性恐怖?から、ようやく男の人を好きになったというのに、それが、よりによって、やくざ。そして、最後は、目の前で刺されてしまって・・・亡くなってしまうという体験をして、まだ心の痛みがありつつもまだ、前を向いていこうというあたりだけが、まだ救いかな~。 ★決算セールストロベリーナイト DVD(DVD) ◆25%OFF!
2013年02月23日
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ここ数年、すっかり読書から遠のいてる私にしては、珍しく旅行前に、5冊もの本をいっきに図書館から借りてしまい、期限が切れてしまい、慌てて読みました。1冊ようやく完読「小出恵介/林遣都/風が強く吹いている(Blu-ray Disc)」・・私は、上の映画化されたのはスクリーン上で見てます。映画はとても、爽やかでした。原作は?と思いましたが、いつも貸し出し中でしたので、ようやく借りれました。著者の三浦さんは、人気ですが、個人的には、あまり文章が、読みにくい・・ こういうのも、好き好きですから仕方ないですものね。 簡単にあらすじ物語は、ある日の走(かける)とハイジの出会いから始まる。走はおんぼろアパートに暮らしてる。高校時代、有望なマラソンの選手だった走だったけど、監督に、暴力をふるって退学、大学への推薦入学も棒に振ってしまっていた。ハイジもまた高校時代にマラソンの選手として有望だったのだが、足の故障をしてしまい、大学は、マラソンでは無名のところに自ら入学したのだった。が、走と出会い、竹青荘の他の住民、(みんな同じ大学生)と箱根駅伝をめざすという夢をかなえる。 個性的な面々が力を合わせて、箱根駅伝にまずは、出場をめざし、そして、何と完走する感動のストーリー これは、映画版は見たことありました。だから、読んでるとついつい、作中の登場人物が、映画の中の演じた俳優さんの顔が浮かんでしまいました。とはいえ、登場人物の中の走、ハイジ、双子以外は、演じた俳優さんには、申し訳ないけど、すっかり顔忘れてました。 今時、こんなに純粋な大学生いるかな?と思うほど、登場人物たちが、みんな純粋。とてもキラキラと輝いてる。実際には、箱根駅伝、こんなにずぶの素人集団だったら、予選でも落ちるだろうとも思うけど、世知辛い世の中だから、小説だけでも、爽やかで、夢がるのはいいかも。 人と人との出会い。自分の気づかなかった力を引き出してくれる人と出会うことは、本当に奇跡に近いのかもしれないけど、お互いにとってのそういう人と出会えたら、人生が変わるだろう。 ハイジは、最後、完走して、燃え尽きて、選手人生を掛けて走ったから、その後、競技者としては、再び走れなくなっても本当に悔いは無いのだと思った。それに、きっと彼には、監督業の方があってるようにも思った。 学生時代に、こんな自分の人生を変えるような出来事、出会い、あったら、最高。だけど、なかったら、自分から是非求めて行って欲しい。そんな風に思える小説でした。後ひと月ちょっとで箱根駅伝。来年は、どんなドラマになるでしょうね。楽しみです。
2012年11月28日
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今日から、10月とは思えない暑さですね。今日は日中は、エアコン入れないといられなかったです。そうそう、先月の電気代、やはり値上がりをすごく実感しました。昨年の使用量が、同容量の月と金額を比べたら、なんと、4000円も違ってました。これって、大きいです。大きすぎです。でも、エアコン入れないと我が家は朝から30度なんですもの、仕方ありません。昨日は台風で、こちらも、ものすごい風雨でした。皆さんは大丈夫でしたか?夕べは中秋の名月だったそうですが、そんなこと、すっかり忘れるほどのお天気でした。残念 日中は、くーにゃんがショートステイに行ってたので、図書館に久々に行き、「ストロベリーナイト」を借りました。ドラマを見てたので、あっという間に読み終えてしまったわ。ドラマでは、菊田刑事がお気に入りでした。が、原作の菊田の雰囲気は西島さんのイメージとはかなり違うな~と思いました。【送料無料】ストロベリーナイト [ 誉田哲也 ]価格:700円(税込、送料別)【送料無料】ストロベリーナイト [ 竹内結子 ]価格:3,591円(税込、送料別) ところで、昨日の図書館、不満が1つ。ヴァンサンカンも、STORYもおいてあるのに、私世代アラフィーの雑誌が一つも置いてなかった。いつも迫害される私の世代。服も、どうも、アラフォー、アラカン世代のは結構見るのに、私が欲しいな~と思えるものってなかなかない。何故なんでしょうね いくら暑いとはいえ、かなり日は短くなりましたから、秋の夜長、また読書もたまにはしようっと。
2012年10月01日
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久々読書しました。最近、悲しいかなめっきり老眼が進み、めがねなしだと小さな字が読めなくなり、それもあって、読書減りました~ 先日モンガラさんから本をお借りした。「面白かったわ」との話しどおり、くーにゃんを迎えに行く電車で読み始め、その日中には読み終えてしまった。とても、読みやすかった。 「フリーター家を買う」。ドラマの原作だ。 【送料無料】 BD/国内TVドラマ/フリーター、家を買う。スペシャル(Blu-ray)/PCXC-50055フリーター、家を買う。/有川浩ドラマも見てなかったが、ドラマの番宣は見たことあるので、大体のストーリーは知ってた。 確かドラマではニーノが主役で母が浅野温子で父が小林薫だったはず。 皆さんご存知かもしれないけど、あらすじをかいつまむと入社したものの、たった3ヶ月で会社をやめてしまい、やる気のないままアルバイトをしてた誠二。ある日、母の様子が変になる。嫁にいったしっかりものの姉が駆けつけて病院に連れて行くと重度の鬱病にかかってることがわかる。 それがきっかけとなって、目が覚める誠二。母の鬱病の原因が近所からのいやがらせであることを知り、家を買いたいと思うようになる。そして、実入りの良い土方の仕事をしたことからその会社に正社員として入社もできるほどに変わる。 鬱病に関しての理解もなく、親子関係もあまりよくなかった父とも段々と理解しあえるようになっていって・・・ そんな最終的にはハッピーエンドの話。 この作者は、「阪急電車」も書いた人なのね。時々日本語があれ?こんな言い方する?と思うのがあったけど、それって方言なのかしら? 呼ぶ・・呼ばわる 誠二はピピと同世代で当然、両親は私達夫婦世代。 普通の子供を育てても、こんな風に欝病になってしまう母親もいるのよね。 確かに読む限り、近所の嫌がらせはすごい陰険きわまりない。 小説であっても、現実見のある部分も多かった。でも、もしも私なら、きっと、夫がどんな風にいっても、勝手に引越し決めちゃうだろうな~。 いじめにあって、鬱病になったり、自殺にまでなるのなら、絶対にそこから逃げるべきだわ。 誠二は最初こそ、いい加減な子だったけど、気配りのできる子。母親思いでいいな~とか 我が家の場合は、ピピはそんな気遣いはできない。でも、それは私がそんなの必要としてないと思われてるのかも。いいのか、悪いのか? 私は、くーにゃんの事では結構人並み以上に苦労してきてるけど、精神的にそこまで、追い詰められた事はなかった。私の場合は、ストレスが掛かると体の方に出て、病気になるタイプ。どっちにしても、ストレスは、ためないようにしないとね。
2012年08月16日
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