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F・コッポラが製作に絡んでいると来れば、いやでも期待してしまう。 まだ3話しか見ていないが、こりゃ楽しみな番組がひとつ増えた。 20世紀初頭から21世紀初頭に渡る、各世代の行方不明者たちが、彗星と思われた 宇宙船(?)に乗って、いきなり現代に帰還する。その数4400人! 映画「未知との遭遇」のラストシーンの後日談のような始まりのドラマだ。 (以下ネタバレあり) 「ウラシマ効果」を前面に出したSF的な導入部から、「死亡認定された人間が、いきなり 現れてしまうことにより、振り回される周囲の人々」という人間ドラマになったのかと 思いきや、何故か、「4400人はそれぞれ特殊能力を持って戻ってきている。」という ミステリアスな雰囲気にまたまた戻る。 1951年に行方不明になった兵士が、恋人の孫と出会ってしまうあたりは、陳腐ながら なんとも切ない話である。 何とも先が読めないドラマである。 これだけ広げてしまった風呂敷を、どう畳んでくれるのか?
2007/07/16
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70年代後半に放映された、近藤正臣主演のTVシリーズなのだが、全く記憶になかった。 よんどころない事情により、親友を斬ったもと藩士が、親友の女房(和泉雅子)とその 息子を連れて逃亡を続ける話なのだが、役者と、リアルな演出が凄い。 追っ手には、佐藤慶と岸田森!、主人公を助けるのは火野正平と、志垣太郎。 とくに、志垣太郎の乳首丸出しのファッションは、抱腹絶倒ものだが、2~3話でなれた。 全20話で、後半、配給会社の変更などで路線が変更され、愚作になるとのことだが、 前半は凄い。 何しろ、立ち回りの最中に刀が曲がってしまったり、切れ味が落ちて、相手の着物に 跳ね返されたりと、殺陣のリアルさは、「股旅」(萩原健一主演の映画)に負けないと思う。 カミングアウトしてしまうと、近藤正臣のコテコテの演技は、大好きだった。 「柔道一直線」はもとより「つくし誰の子」(?)などでの演技が印象深い。 秀逸は、「国盗り物語」での、明智光秀役だ。 おかげで、明智光秀=近藤正臣 というイメージは今も崩れなくなってしまっている(笑) 作り手の熱意溢れる秀作である。
2007/06/24
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岡本喜八監督作品は、「ぴあ展」が開催された印象とともに残っている。 ぴあ展で、氏の作品を見たかどうかは、記憶が定かではないが。 何しろ、眠たい盛りの高校1年生が、徹夜で映画や演劇を鑑賞するという 気合の入ったイベントだった故、明け方は、朦朧と鑑賞していたからだ。 私自身、中学~高校と自主製作の映画を撮っていたりした、背景もあって、 興行優先の大作ももちろん楽しんだが、やはり、”ATG”というキーワードには 格別の思いがある。 当時既に、岡本監督は「大御所」であった。 訃報は報道で知ってはいたが、晩年の姿をこの番組で知ることができ、 ある意味、「青春の尻尾」が、またひとつ取れたようである。 再現ドラマでは、私の大好きな本田博太郎が喜八を、妻・みねこ氏は、 「肉弾」で本当に清廉な演技を見せてくれた大谷直子が演じていた。 痴呆症になり、自分の奥さんに惚れてしまうあたりには、本当にホロリときた。 もちろん、実話である。 奥さんがプロデューサーとして資金繰りに奔走しながら、まるで自主制作 (事実その通りなのだが)のように、映画を撮り続けた岡本監督の人生の終焉と、 やるべき事をやり、いまは老後をのんびり過ごす奥さんの映像に、死とは厭うべき だけのものではないことを、改めて教えられた。 それにしても・・・制作費欲しさに、夫婦でCMに出演していたなんて、まったく 記憶になかった・・・というより、知らなかった!
2007/05/23
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結局ヒロイン路線に戻らざるを得なかった、NHKの朝の連ドラ。 帰宅すると、録画してあるものをつい観てしまう。習慣は恐ろしい。 末っ子は、毎日、幼稚園前に視聴しているらしく、主題歌をよく唄っている。 内容は、久々に血圧をバンバン上げてくれる無法なものである。 主人公なつみが、婚約者と実家に。実家は老舗の大旅館。適当な展開の下、 本来、旅館を継ぐ気のなかった婚約者が、いきなり旅館を継ぐ気になる。 なつみは、跡取りの婚約者という立場を利用し、いきなり旅館の女将になると 宣言し、なんと押しかけ女将修行を開始する。 旅館には、無責任な跡取りの代わりに旅館を継ぐつもりで頑張っている家族が 居るのだが、そんなことはお構いなし。 話しは、ドンドンなつみの独りよがりで進む。 自分は「善」だと思い込み、周りを振り回し、事件を起こし、一人で涙する。 まるでアメリカのようだ(笑) 今週、なつみのせいで解雇者まで出す事件となったが、そこでもひたすら、 「あたし・・・あたし」の連発で自己浄化の涙を流す。 何の罪もなく仲間を失い、職場が混乱している他の従業員になつみが責め立て られるシーンには、思わす「そうだそうだ!腹を切れっ!」と叫んでしまった。 もちろん、NHKらしくストーリーは優しく進んでしまうのだろうが、視聴者としては、 ここでなつみが自分の思い上がりに気付き、樹海に消えて行き、消えて欲しい と、切に願う!(笑) くっそ~、このイライラで、次回を見てしまう・・・巧妙な脚本だ(笑)
2007/05/19
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職場で、「ロッキーいくから半休だ!」と宣言し、ジムでたっぷりと身体を鍛え、 ガタガタの筋肉痛で鑑賞。 ロッキーが60歳でリングに上がるからには、このくらいのコンディションにしないと、 感情移入ができない(笑) 学校の都合で不参加の長女を除く家族4人で、気合満々でワーナーマイカルに 乗り込む。 売店でパンフを買うついでに、ミッキーがロッキーに送ったペンダントのレプリカを 購入。すでに天使が肩に舞い降りてきた気分で、アドレナリン全開だ(笑) 隣で末っ子は、軽いシャドーで気分を盛り上げている。バカな親子だ。 我々の気合とは裏腹に、劇場はまるで「貸しきりか?」と思うような空き具合だ。 てっきり、地域のリーマンが皆、休暇を使って馳せ参じると思っていたのだが(苦笑) オープニングから、それこそ瞬きもせず(もちろん実際はしているが)に、スクリーンに 見入る。 過去の5作品に比べ、非常に説得力のある作品だった。 相変わらず、スタローンは言語不明瞭だが、それがまた、老齢の元ボクサーらしく 妙に説得力がある。 ファイトシーンのリアルさは、秀逸だと思う。 結果も、過去のロッキー作品のなかで、一番、納得出来る者だった。 前半のしみじみとした、第1作からのファンへのサービス満点の「大人向き」シーン では爆睡してやがった末っ子も、終盤は立ち上がっていた(笑) 劇場足を運ばれる方は、エンドロールは最後までご覧になることをオススメする。 もちろん、懸念していた通り、私は最後は号泣寸前であった。 単純な自分が、久々に嬉しく思えた。
2007/04/20
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マイティジャックと並ぶ、円谷プロの異色作、怪奇大作戦のリメイク。 故・実相寺昭雄監督の悲願が成就したことになる。 前作は、レンタルビデオが流行り始めた80年代、比較的早期に、何話かが ビデオ化され、ファミリー劇場でも放映された。 人間を溶かしてしまう「殺人蛾」と、カマイタチの話が印象に残っているが、 さて、今回はどうだろう? コテコテの男達が、熱い科学的推理を組み立てていく前作に比べ、 やや抑えたトーンで展開するストーリーは、今日的なテーマを選びながら、 普遍的な、人間の心に潜む、寂しさや、影の部分が引き起こす事件を追って 展開される。 前作のテイストを残しながら、洗練してリメイクされた秀作だと思う。 それにしても、ウルトラシリーズ以来、円谷プロの一部の作品では、「西日」を 使った午後の寂しい雰囲気を使ったシーンが印象に残る。 今回も、第2話の「昭和幻燈小路」で使われていた。 GWに再放送+旧作のセレクションが放映されるとのこと。 さあ、こうなれば、次は、今観ても面白い、「大人の活劇」マイティジャックも 是非、リメイクして欲しいものだ。 実際は、視聴率はパッとせず、子供向け番組「戦え!マイティジャック」と なってしまいながら、涙の名作「それいけ逃げたぞ捕まえろ!」という作品を 意地で残してくれた円谷プロに期待したい。 円谷プロのロゴのみならず、他社の多くの作品にかなりの影響を及ぼした名作の リメイクを望むファンも多いと思う。
2007/04/17
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もうすぐ公開される「ロッキー・ファイナル」に向けて、先週末、我が家では ロッキー祭りと銘打ち、BOXで買っておいたDVDにて1~5を連続視聴した。 昔のナイトシアターみたいに、睡魔と闘いながらの視聴であったが、 一緒に映画に行く機会が多い(といっても家族内での相対的な話だが) 次女は、最後までしっかり観ていた。 見直してみると、1~5まででも、充分長いシリーズだったことを再認識 させられた。 この歳になってみると、1作目と5作目がしんみりしていて好みだが、 各作品、劇場に足を運んだ頃の出来事なども想起させられ、楽しいものだ。 5作目でロッキーが、息子に向かって「俺は人生のB面。お前の人生を通して 人生をやり直しているような気がする」と言う場面は、実際に息子を持った今、 非常に共感できるものがある。 最後のシーンは、あれはあれでシリーズ完結として素敵なものだったとも 思う。 次女に感想を聞くと、やはりイマイチのようだが、「各作品ごとに、次が観たく なる」という気持ちだったようだ。 ハリウッドのネタ切れとか、スタローンの断末魔などと揶揄されている 今回の「ファイナル」だが、とりあえず、製作してくれただけで嬉しいという ファンも多くいると思う。
2007/04/09
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柘植久慶氏原作の、「最後の遭遇」をNHKが日・豪共同制作でドラマ化 したもの。玉置浩二が主演。 95年の作品なので、再放送だと思う。見逃さなくて良かった! 部隊は太平洋戦争末期の南方で、攻め込む連合国側に対して、玉砕戦法で 迎え撃つ日本兵の孤独な闘いを描いている。 柘植氏の原作ということで、正直、あまり期待していなかったが、見終わって みると、なんとも素晴らしい人間ドラマではないか! また、M1のクリップのトリックなど、GUNマニアにはたまらないリアルな 描写は、海外ロケならではの迫力シーンの連続である。 全編、緊張感みなぎる作品だ。 終盤、故・室田日出男の名演技も光る、涙無しには観れないドラマだった。 ということで、ストーリーの詳細は書かない。
2007/04/01
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以下、ネタバレがあります。 山崎豊子の本を真面目に読んだのは、高校時代、骨折し、手術のため 入院していた病院で、「白い巨塔」を読んだのが最初だった。 整形外科で入院していても、病院で読むのは臨場感たっぷりで、強く 印象に残っている。 首題のドラマは、加山雄三がやっていたような気がするが、詳細はまったく 記憶に無く、新しいドラマとして観た。 キムタクの演技はさておき、北大路欣也には期待していた。 期待にたがわぬ、思い入れたっぷりの演技は楽しめたのだが、いかんせん シナリオがシンプル過ぎて、ドラマとしては大して楽しめなかった。 途中、予算が10億か20億ショートして、主人公が金策に奔走する場面など、 「おい、カツカツで予算組んでるのかよ?」と突っ込みたくなった。 (貨幣価値が違うとはいえ、資金調達リスクも考慮せず設備投資を考える専務 なんて居るとは思えない) さらには、最後の血液型判明によるオチなどは、「銀行や大手企業の経営者 なら、まず疑いを持って、血液型くらい、一応、調べるんじゃないの?」と、 思い込みで突っ走り、悩みつづける登場人物たちの平坦さが気になった。 社会派ドラマといいながら、所詮、日曜劇場らしい設定で、なんともがっかり。 やっぱ、北大路は「子連れ狼」だ。
2007/03/19
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「日立サウンドブレイク」という番組が、現在のテレ東て放映されていたのは、 もう30年近く前だ。 当時の、新旧取り混ぜた名曲に、何ともアンニュイな映像を加えて、1日2曲、 月~木に同様の内容を、10分間、放送していた。 金曜日は、リクエストデーだったと思うが、この番組に、本人出演したのは、 恐らく、葛城ユキと松原みきぐらいだったように記憶している。 数年して、スタイルを変えて放送は続いたが、初期の1~2年の勢いは なかった。 松原みき の 「真夜中のドア」という曲は、いまでもよく聴く。 不思議なもので、まったく飽きることはない。 昨年、松原みき さんが、病気で亡くなられたことを知った。 不謹慎にも、思い出したのは彼女がデビュー当時にライブに客を集めるために 行った、「金粉ショー」の話しと、関西出身の知人の兄が、彼女を良く知っているという 話しだった。 後年は、ウルトラマンシリーズの主題歌を手がけたり、太田裕美同様、一過性の アイドルではない「プロの執念」を見せてもらった。 「こういうことでもなしないと、新人は、お客さんに来てもらえませんからね!」と ラジオで明るく金粉ショーの宣伝をする松原みき氏のハスキーな声は、いまだに 記憶に残っている。 改めて、再販されたアルバム(LPレコードは傷むので通常はCD)を聴くと、 やはりいい。 これからも、聴き続けるのだろう。
2007/02/17
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10代の頃、ほとんど洋楽しか聴かなかった私だが、太田裕美のアルバムだけは 欠かさずに「予約購入」し、テープにダビングし、本当に、耳にこびりつくほど聴いていた。 太田裕美のことを書くと、1年ぐらい書けてしまいそうなので、詳細は省略しなければ ならないが、今回、22年ぶりのオリジナルアルバムが発売された。 NetWork WALKMANに入れ、出張中に聴きこんだが、やはりインプリンティングの 威力か、気に入ってしまった。 目を瞑って聴いていると、何とも言えずに癒されてしまう歌声なのだが、よく考えて みれば私より、6歳ほど年上の筈である(笑) いや~歳を取るのも、楽しいものだ。
2007/02/16
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前作の単純なリメイクだと思っていたので、劇場ではスルーしてしまっていた。 DVDでも、何度はじめの10分で眠ってしまったことか! キチンと座って、やっと最後まで鑑賞。 ネタバレになるといけないので、詳細は書けないが、終わり方は前作よりも 今回の作品の方が、遥かに良かったと思う。 終わってみれば、正直、ホロリと来てしまった。 この作品でこれじゃ、”ロッキー・ファイナル”は、号泣して、席を立てるかどうか(笑) ま、まわりも同じようなオッサンばかりだとは思うのだが・・・。 オープニングタイトルの、日本の名所の風景は素晴らしい。 劇中、石坂浩二演じる首相の 「”日本と運命を供にしたい”という意見が、私には 一番しっくり来るんだ」というセリフが妙に印象的だった。 前作の時は中学生で、「本当に日本列島が沈む危険性もなきにしもあらず」と 心配したものだが、いつの間にか、日常の積重ねに流され、危機意識がなくなって しまっていたのだが、今でも、都内の超高層ビルを見ると、心配にはなる。 が、考えてみれば最新設計のあのビルたちが倒れるほどの地震であれば、 倒れて文句をいう側も含め、首都壊滅に近い状態なっているとも思われ、 半ばヤケクソで建てられているような気がしないでもない。 例によって、劇中、いくつかの選択肢が示されるのだが、私はどうするだろう? 女房と子どもたちには、海外脱出を試みてもらうとして、変に苦しむのはイヤなので、 好きな酒でも一杯やってから、日時を決めて、自決するのが面倒くさくなくて良いような 気がする。 どうせ全ては海の底に沈むので、後始末も心配はない。 阿鼻叫喚の挙句、津波に呑まれて・・・なんてのはイヤだなあ。 理性では、国民と国土は独立して存在できると思っているのだが・・。
2007/02/11
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時代劇専門チャンネルで再放送。 10年ぐらい前にフジ系列で放映されたようだが、記憶になかった。不覚だった。 仁左衛門に山崎努、それを追う火盗改めに中村敦夫。石橋蓮司,西田健, 本田博太郎など渋い役者が揃い、巧妙・精緻なストーリーと相まって、 超一流のエンターテイメントに仕上がっていた。 本日、最終回を観終わったが、久しぶりの満足感だ。カミさんも同意見。 「俺たちには関わり合いのねえこった。」などと、中村敦夫に紋次郎の口調で セリフを言わせたり、遊び心もたっぷりだ。 往年の「スパイ大作戦」を思わせる、仕掛けと駆け引きの数々と、何より、 「お頭」としての仁左衛門の配下への心配りのきめ細かさに、関心だ。 「男が惚れる」典型的なリーダー像だろう。 池波作品らしく、庶民の食卓のシーンも多く、それぞれがまた趣のあるものだった。
2007/02/09
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アマゾンで何か注文する時には、ついでに昔レコードで持っていたり、 レンタルレコードからテープに録音し、聞いていたタイトルなどのCDを探し、 発売されていれば注文している。 現在も活動しているアーティストならば問題ないが、言うところの「一発屋」で 終わってしまった方のものなどは、まずCD化されていない。 レコードプレーヤーが手放せない理由のひとつである。 パット・ベネターが、いまどうしているかは知らない。 現在、車などで聞いている曲のほとんどが70~80年代のものである。 特に「懐メロ」に拘っている訳ではないが、好きな曲を集めるとこうなってしまう。
2007/02/09
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本当は、末っ子と劇場で鑑賞する予定だったのだが、伸び伸びになってしまい、 結局、DVDを購入することで許してもらった。が、約束を反故にしたことは事実だ。 私は、初代ウルトラマンに夢中になった世代であり、タロウあたりまでは結構 まともにシリーズをチェックしていた。 友人たちと話していても、「セブン」がやはり一番人気だが、私は「帰ってきた ウルトラマン」が一番好きだ。 地味ながら、しんみり来る話も多く、今、再放送を見ても面白いと思う。 で、首題の劇場版。 末っ子と真剣に見た挙句、次女も観たいというので、結局、2回連続で見て しまった。挙句の果て、実はホロリと来たりしてしまった(笑) 硬直してまっすぐしか飛べなかった(人形だからね)ウルトラ兄弟が、自在に 相手の攻撃を交わしながら、飛び回るCGも迫力があった。 一昨年に放映していた、マックスや現在放映中のメビウスは、間違いなく我々 の世代を狙い撃ちしている。 親子で楽しませようというものだろうが、子どもたちに過去シリーズを説明したり、 秘蔵のビデオを見せるのも楽しい。 一時、ディープなテーマに走ったが、最近のシリーズのテーマは「ウルトラマン は人間が好きだから地球を守っている」というものである。 裏を返せば、「守られる」にふさわしい人類かどうか?ということだろう。 重たい映画ではなく、こういう子供向け(?)番組で、さらりと子どもたちに 考える機会を与えてくれるのは、いいことだと思う。 気になるのは、既にウルトラマンであることが仲間にバレ、「行けッ!」と人間の 先輩に変身を指示されたりしちゃうメビウスの今後である(笑)
2007/01/29
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久しぶりに夜中に目がさめてしまい、たまたま観た。 J・ベルヌの「地底探検」と現代科学で解明されている地球内部構造を対比する 興味深い構成で、何より、「地底探検」の名シーンが綺麗な映像で再現されて いるのが面白かった。 ベルヌの「海底二万里」と「地底探検」、そしてH・G・ウェルズの「タイムマシン」は 9歳ぐらいのとき、まともに読書するようになった最初の頃に読んだ小説だと思う。 休日、父親と親戚の家から帰る途中に寄った本屋で、何気なく買ってもらったのを 覚えている。偶然とは思うが、いまでも感謝している。 「地底探検」は特に、少年の想像力を目一杯使い、自分も「A・サクヌセン」の目印 にしたがって、本当に地球の中心部に向かっていくような気分で何度も何度も 読んだと記憶している。 長じてから、J・メイスン主演のディズニー映画(もちろん実写)が、あまりにチャチ に感じたのを覚えている。 が、いまでは、その映画すら、よく出来ていると感じるようになった。 子どもの頃のより、随分想像力のしぼんだ大人になった証左か。 番組冒頭「ベルヌは多くの後進を、科学や工学の分野に向かわせ、潜水艦や 多くの技術が現実のものとなった」というコメントが入るが、全く同感である。 19世紀に、こういう科学のみならず、冒険への好奇心を駆り立てられる素晴ら しい小説が、世に出たことは、人類にとっては、ある意味、幸運だったと思う。 (もちろん、軍事利用・環境破壊などの弊害は残したが) やはり、少年期に持った強い憧れは、大人になっても忘れるものではない。 うちの子どもにも、押し付けにならいよう、小説や映画を紹介しているが、 なかなか「これだ!」というものにはめぐり合えないようである。 コンテンツが溢れすぎているのも一因かもしれないが、気長に、じっくりと 憧れの対象を見つけて欲しいものだ。 先日は「海底二万里」のDVDを買いなおしたし、「タイムマシン」は既にある。 四十路を越えてもなお、19世紀の作家たちに影響されつづけている。
2007/01/15
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毎年、つまらない年末年始ラインナップの中で、楽しみにしているテレ東の 時代劇。 12時間から10時間に短縮されてから、内容が良くなってきたと思う。 今回は、さすがに「また忠臣蔵かよ~」とスルーのつもりだったが、気がつけば リアルタイムで観てしまった(苦笑) NHKの大河のように女性に媚びることなく、淡々と忠臣蔵の「後日談」にも たっぷりと時間を割き、政治ドラマのような重さがあった。 ”情報戦略”で吉良を悪役に貶め、四十七氏を庶民の英雄として後世に残した 張本人が瑤泉院という設定だが、プロパガンダの怖さを想起させられた。 栗塚旭,北大路 欣也,高橋 英樹,高嶋 政伸,江守 徹,松坂 慶子,津川 雅彦, 梶 芽衣子,神山 繁,西田 健と、私の好きな役者さんが勢ぞろいで、変なジャリタレ をメインに持って来なかった点、安心して楽しめた。
2007/01/02
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作詞 高橋掬太郎・作曲 渡辺岳夫唄 春日八郎一番 花の吹雪か 血の雨か 今宵白刃に 散るは何 「誠」一字に 命をかけて 新撰組は 剣を執る 「誠」一字に 命をかけて 新撰組は 剣を執る 二番 三つ葉葵に 吹く嵐 うけてたつのも 武士の意地 加茂の千鳥よ 心があらば 新撰組の 意気に泣け 加茂の千鳥よ 心があらば 新撰組の 意気に泣け 三番 明日はこの身が 散らば散れ 燃える命に 悔いはない 月に雄叫び 血刀かざし 新撰組の 旗は行く 月に雄叫び 血刀かざし 新撰組の 旗は行く * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *「新撰組血風録」の主題歌である。なんだか気に入ってしまって、忘年会のカラオケで唄ってしまった(苦笑)歳とったのかな~。
2006/12/15
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時代劇専門チャンネルでの放送が先週終わった。 途中で予想したとおり、見事な作品であった。 左右田一平の斉藤一が、最終回までハマリ役すぎて、もう、ファンになってしまった! 子どもの頃から、CMなどで「愛想のいい叔父さん」というイメージで観ていたのだが、 「燃えよ剣」(TVドラマ)では「裏通りの先生」という狂言回し役で登場していたのを 先に観ていたので、血風録での斉藤役はかなり意外だった。 しかし、回を重ねるにつれ、「オダギリ・ジョーよりカッコいいじゃん!」と思うようにすら なってきてしまった。 男の含羞というか、色気のようなものを感じた。 この番組、司馬遼太郎の原作を忠実に映像化してくれたことも去ることながら、 例えば切腹のシーンなどを生々しく描くことはなく、まさに「武士の情け」を体現した ドラマだったと言う点で、後味が良い。 (1965年のテレビドラマという背景もあったかもしれないが)
2006/12/05
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”時代劇専門チャンネル”で放映中の1960年代のドラマだ。 土方歳三ファンの私が大学生の頃入手した本に、この番組の紹介があった。 名作「燃えよ剣」の前身ともいえる作品で、土方役の栗塚旭(最近はNHKの「新撰組!」 で土方の叔父役を好演)はじめ、沖田役の島田順司など、燃えよ剣でも引き続き、隊士を 演じる面々が、迫力あるモノクロームの世界で大暴れだ。 左右田一平の斉藤一なんて、一見ミスマッチだが、強烈な剣技と、時折見せる優しさが 今日のドラマにも決して劣らない「凄み」をかもし出している。 殺陣のリアルさも凄いが、平隊士にスポットを当てた、人間ドラマを司馬遼太郎の原作に 忠実に描いてくれている。 こういう番組を観ることが出来る点、ケーブルTVには感謝だ!
2006/11/17
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近年、お気に入りの番組となった松平健の「暴れん坊将軍」 「時代劇専門チャンネル」にて、待望のファーストシーズンの再放送開始だ! 待望の第1話・・・・おおっ!謎が解けていく・・・ 第1話では、吉宗はまだ将軍ではない。 将軍職を受けるかどうかというところから始まっている。 そして、辰五郎はまだ鳶の親方だ。大岡越前も南町奉行ではない。 そして吉宗が、なぜ「新さん」として江戸の街中を「徘徊」することになったかも、 キチンと(?)理由付けされている。 堀から船で出動するシーンは、まさにサンダーバードのようである。 城を抜け出すにも、工夫があり、また、町中で町人の喧嘩に巻き込まれて ブン殴られたりしながら、こまめに聞き込みなども行い、まさに将軍の鑑だ! 行き成り暴れて切りまくる(峰打ちだが)後半と違い、この時期は、扇子が 主武器である。 お庭番も、宮内洋(仮面ライダーV3)と夏樹陽子(二代目さそり)と豪華で、 実際の乱闘は、ほとんどがお庭番が引き受ける。 「成敗!」なんて無粋なことはせず、「自分で始末せい!」と短刀を悪党に 投げつけ、その場を去る吉宗。 悪党は、無念をさを漂わせながら、切腹する。 ちょっとハードボイルドな、暴れん坊将軍。 さすがに、放映当時は、放映時間に家にいることなどなかったが、この歳に なると、本当に面白い。 「24」と併行して楽しんでいる。
2006/11/01
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元大統領の未亡人(シャーリー・マクレーン)と、その護衛官(ニコラス・ケイジ)の 関係を描いた映画。 モティベーションの上がらない護衛官が、いくつかの事件を通じて、やがて、一見 わがままにも見える、未亡人をやがて「ママ」と呼ぶくらい、親近感を覚えていく 展開も、嫌味のないシャーリーマクレーンの演技と、温かみのあるN・ケイジの抑えた 演技に、違和感を感じず、微笑ましいものだった。 後半の急展開は、「暴れん坊将軍」のような爽快さすらあり、予想された悲劇的な 最後を回避したエンディングは、素晴らしい後味だった。 N・ケイジはハードなアクション映画から、パチンコ屋のCMまで、本当に幅広く こなす名優だと思うが、シャーリーマクレーンの”目線の演技”もさすがと思わせる ものがあった。 この映画、まったく知らなくて、最初は「この二人が共演するの?」という疑念を 良い意味で、見事に裏切られた。 秀作である。
2006/10/07
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先日、デジタル化したケーブルTV。 契約時にしつこいくらい、現状の機器構成を説明したのだが、「大丈夫です」の 返事はやはりいい加減なもので、結局、”1Copy”番組を、STB(HDR)に接続した 外部機器に録画するのに、かなり手間がかかってしまった。 STBの出力は2系統あり、1つはHDD+DVD-Rのレコーダーに。 他方は、”VHS+DVD-R”のレコーダーにつないだが、結局、DVD-Rに録画できた のは1年ほど前に購入した後者(SONY製スゴ録)だった。 しかも、メディアはDVD-RW(CPRM対応)しか録画できなかった。 業者のサポート窓口に電話したときは、「CPRM対応のDVD-Rならできる」と 言っていたので、そのDISKでやっても出来なかったので、再度、TELすると 「RWでないとできない」という回答。RとRWじゃ価格も結構差があるぞ! 保存版として、そうそう何度も上書きが必要ないからRにしてるのに・・・。 適当すぎる回答に、サポートを当てにすることをやめて、ネットで情報を探すと、 いや~あるわあるわ、先人の皆様の情報を参考にさせていただき、何とか アナログ時代から録りためていた番組を録画できた。 それにしても、”1COPY”の番組ばっかりなのには驚いた。 「やじうまワイド」までそうだ(笑)意味あるのか?単に設定しやすさでやっている ようにしか思えないのだが。 同時に導入したHDRは便利なものだが、結局、i-Link対応の外部HDDにMove しなければ、すぐに満杯になってしまう。HDで録画すると、20時間も出来ない。 (SDならば60時間ぐらい可能なのだが) 結局、HDRのコンセプトは「観たらすぐ消す」という流れ作業的な視聴方法を 前提としているような気がする。 ちょっと感覚的に合わない。 まあ、実際、過去に録画した番組を、どのくらい再生しているかと言われれば、 決まった番組や作品ばかりを再生しているような気がする。 BDなどの新規格もあり、機能が高度化してきている分、AV環境をまじめに検討 しようとすると、とんでもない手間がかかる。 それでも、今回のように、これだけ画質に差が出てしまうと、いまさらアナログには 戻れないから困ってしまう。
2006/09/14
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先週、J-COMをデジタルに変更した。 いや~、さすがに画質が良い。 ついでに、オプションのHDRも申し込んだのだが、事前にネットで評判を 調査したときは、「そこそこ」の機能だったが、予想以上に便利に使える。 まあ、もともとあったHDDレコーダが、かなり初期のものなので、4年後の 現在の新製品は便利に見えるのかもしれないが。 出力が2系統あり、いままでどおりのAV機器構成で使える上に、バックアップ が1台増え、さらに、2番組同時録画機能があるので、かなり便利だ。 スーパーチャンネル(現:ドラマTV)も画質が劇的に向上し、ディスカバリーHDも 自然ものは、より鮮明になった。 双方向の機能は、携帯でネットにアクセスしているような操作性の悪さがあるが、 TVでそれなりの結果が出たので、満足。 機能も、壬生義士伝(TV版)を再放送していたのを、追っかけ再生で効率よく 見れて、なんか嬉しかった。 老後や、失業したときには、いい暇つぶしになりそうだ(笑)
2006/09/09
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”つくわ村病”のエピソードが中心だった。 先週の鳥肌の立つような感動に、珍しく21時には酒を終えて、しっかり鑑賞。 山本学(我々の世代には、”白い巨塔”での里見助教授が印象的だ)が、主人公を 放逐する医学者役を好演。 原作との微妙な違いは、山本学に引きずられてしまったか! それでも、温かみのあるオチは、矢島節炸裂(小爆発?)といったところか。 細かいセリフが変わっているので、「あれ?」と思っていたら、やはりエンディングへの 複線だったようだ。 それ以外は、原作のイメージを壊さないように、丁寧に作られている点、本当に嬉しい。 先週に比べると、70点程度とせざるを得ないが、今後も不定期で(連続だとダレるので) 是非とも作り続けて欲しい。 来週の最終回は、オリジナルのようだが、さてどうなるか!?
2006/08/26
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名作・人間交差点を原作としたドラマ。脚本も矢島正雄氏と来れば、ひと月も前から カレンダーに書き込んで楽しみにしていた。 観始めて10分ほどは、暗澹とした気持ちになったが、15分を過ぎる頃に、 狂喜に変わった。 あの、名エピソードが劇中の回想という形でインサートされ、さらに狂言回し役の 仲代達也演じる元記者が、20年後の”その後”を訪ねるという構成になっている! 比較的”希望”を残しながら、含みを残して終わった20年前のエピソードの結果を 見せてくれるわけである。 原作者(矢島氏)自身が、ケリをつけてくれることが何よりも嬉しい。 もちろん、余韻を残したまま読者各自が心の中で膨らませてきた”その後”と異なる 結果となることもあるだろう。賛否両論があるだろう。 が、私は、昨夜の第一話は、本当に泣けた。 「やられた」ってカンジの20年後であった。
2006/08/19
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◆PS羅生門 矢島正雄原作・脚本とくれば観るしかない。 期待以上に、グッとくるドラマだが、舘ひろしはなあ・・・・。 名作「人間交差点」でも初期には、犯罪者の心の懊悩を描いた名作が多かったが、 この劇画は読んでいなかった。是非、読んでみたいものだ。◆下北サンデーズ 非常に楽しいドラマだが、40代の人間には、感慨深いものがある。 若い一時期、周りに演劇や映画などの芸術(?)に入れ込んでいた者、周りに そういう知人がいた者を含めると、かなり生々しい現実を知っている人間も多く、 過去、この手のドラマがあまり制作されなかったのは、記憶に残るドロドロした部分を ドラマなんかで気楽に表現できないという思いもあったのではないだろうか。 ドラマ制作の中核世代が交代し、こういうドラマが製作されるようになったのでは? うちの娘なんぞは、面白おかしく見ているが、私は複雑な気持ちで観ている。 「日和らずにあのまま突っ走っていたら・・・家族に囲まれて、こんな風に観ている ことはなかっただろうな~」などと思うと、何故か罪悪感を感じたりしながら。
2006/08/06
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「スローライフも楽じゃない」というサブタイトルに惹かれてDVDで鑑賞。 過疎化の進む小さな島が、雇用確保のための工場誘致を目論み、必要条件である医者を確保するために、あの手この手で休暇のために来た若い医者を”篭絡”するコメディだ。 スローライフは関係ないような内容だったのだが、ドラマとしては面白かった。 何より、出演者の大半が中高年で、なんともムサ苦しいところと、島と海の景色の美しさのコントラストが印象的だった。 「離島モノ」(勝手に命名)といえば、「瑠璃の海」というドラマがあったが設定が非常に似ている。偶然なのだろうか? 正直、劇場で観るほどの作品ではないと思ったが、このクラスの作品、昔なら下手すりゃ、TVでも放映されず、一生観ることがなかったかも知れない。 その意味では、レンタルビデオ~DVDや多チャンネル化で気軽に多くの作品を選択できるようになったのはありがたい。
2006/06/04
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ジョディ・フォスターは、昔から好きな役者だ。「タクシードライバー」や「TV版ペーパームーン」、「ダウンタウン物語」など、子役としては、当時、抜きん出ていたと思う。ロリータ路線のT・オニールにくらべ、大人びた感じが良かった。 大人になってからは、「羊たちの沈黙」など、ちょっと好みからは外れていたが、「コンタクト」(原作は、多くの天文ファンが敬愛するカール・セーガン!)では、久しぶりに良い演技を見せてくれた。 今回も、四面楚歌の中、子どもを必死で助ける強い母親と、航空機の構造に精通したエンジニアを見事にミックスさせていた。 身体ごと相手にぶつけるようなパンチにも、「痛そう~」と思わせる迫力があった。 コンタクトでもそうだったが、「周囲に理解されない」イライラ状態を演じさせたら世界一ではないだろうか(笑) 大半は、航空機内の”ボトルショー”だが、冬のベルリンなど、景色も見応えのあるシーンが多く、全般的に丁寧に撮られていて満足。 見終わってから、話に入れない末っ子が「面白かった人~?」と叫ぶと、末っ子以外は全員「は~い」と挙手。 こんな頼もしいお母さん、憧れちゃいますね。
2006/06/01
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久々に、ツボにはまった。家族で楽しんでいる。 昼の1時に放送しているので、当然、録画してのものであるが。 夫(ミッチー)の転職が原因で、苦労の続く主婦(斉藤由貴)に千円札の夏目漱石が憑依してしまうという、コミカルなタッチのミュージカル(?)仕立てのドラマであるが、出演者もなかなか豪華で、昼ドラを舐めてはいけないと、再認識させられた。 デビュー当時から斉藤由貴を知っているなんて書いていると歳を感じるが、当時からトーク番組などでは、ちょっと変わっていたことはハッキリ記憶しており、今回の、テンションの高い演技も、ある種の怖さすら感じる(笑)はまり役だ。 ミュージカル仕立てのドラマには、「踊る!大竜宮城」という佳作があったが、今回は、SF的な要素もあり、楽しみだ。 本日分を、早速観たが、憑依した漱石が現代の日本に呆れながらも、子どもなどに見せる、厳しいながらも温かい一面は、現代の家族になくなりつつあるものであり、最近、一部で見直されてきている明治の日本人の良さを、ドラマという形で表現してくれることを期待せずにはいられない。
2006/05/30
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TVで予告編を見ていたときには、「似たような話だな~」と思い、もしや、「ポセイドン・アドベンチャーのリメイクでは?」と気になり、調べて見ると、カート・ラッセルが出るではないか!ということで、昨日限りの先行ロードショーに、先週に続き、次女と足を運んだ。前日、おなじアーウィンアレンの「タワーリング・インフェルノ」のDVDを見て、パニック映画に身体を慣らした(笑)私が小学生~中学生の頃、パニック映画は本当に流行った。前作の人気・話題性のせいか、結構、年配の方が多かった。子どもはうちのを含め数人だ。冒頭のポセイドン号の空撮のロングショットが素晴らしい。よく観ないと気がつかないが、これ、どうやって撮影したんだろう。船の外周はともかく、デッキ上の人物の周りを回ったりするのは、仕掛けがわからない。「カート・ラッセルもいい歳になったな~。」「えっ、リチャード・ドレイファスもこんなじいさんに!」などと、しんみりするのもつかの間、まあ~、凄い迫力でポセイドン号は転覆。あとは、まさに修羅場の連続となった。前作のジーン・ハックマン=カート・ラッセルかと勝手に勘違いしていたが、ディティールはかなり変わっている。そして、いい映画に仕上がっている。パニック映画の場合、細かい筋よりも、どれだけドキドキハラハラさせてくれるかだ。上映終了時には、私も次女も、ドッと疲労感を覚えた。リメイクするだけのことはあって、映像の迫力は満点だ。「ポセイドンアド・ベンチャー」とは別の映画として、評価できる出来だったと思う。
2006/05/28
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次女(小4)があまりに食いつくので、本日、シネプレックスで鑑賞。原作本も読破してからの鑑賞だったが、予想以上に面白かった。トム・ハンクスもジャン・レノも好きな俳優なので、原作には関係なく楽しむつもりでいたのだが。キリスト教に”あまり”縁のない身としては、物議を醸すほどの作品ではないとも思うが、とにかく、ミステリーとして、充分楽しめる作品だった。ルーブル美術館の夜景は美しく、観光映画としても良い出来ではなかったかと思う。20億以上のキリスト教信者がこの作品をどう評価するかが、野次馬的に興味がある。原作はまだ途中で、筋が掴めるか心配していた次女も、しっかり内容が把握でき、かなり満足してくれたので、ホッとした。映画自体はともかく、娘に誘われる形での映画鑑賞、楽しいもんだ。帰りに、留守番のカミさんと長女・末っ子にたこ焼きを土産に買った。
2006/05/20
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いや~前作”ネメシス”の興行成績がパッとしなさそうだったので、継続されるか本当に心配していたのだが、良かった~。08年公開という事だ。それまでは生きていなければ!ストーリーは不明だが、「カークとスポックの出会いに関するシーンもある」という報道もあるので、「ジェネレーションズ」の時にお蔵入りになった「スターフリートアカデミー」のようなものになるのだろうか?「スタフリート~」は老いたカークとスポックが、若き日を回想するような話だったようだが、結局、”ジェネレーションズ”で、カークは死んでしまったため、ストーリー自体が成立しなくなっている。ということは、スタトレシリーズを俯瞰するような、スパンの長い話になるのか?マニアの間で恐れられている「オールスター」的な映画になってしまうのか?個人的には、せっかくシャトナー(カーク)もピカードも元気なのだから、旧作主体でもう1作はつくってもらいたいところだ。つじつまなんて、合わなくてもいいじゃん。パラレルワールドの話でもいいぜ。「ロッキー6」と、このスタトレの新作。追わねば!
2006/04/22
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■キャシャーン(WOW WOW) 昨年、エアチェックして、そのままだった。 実は、職場の後輩が、「つまんなかった~」と酷評していたので、後回しにしていた。 暗かったな~。想像してた「新造人間キャシャーン」とは全く異なる作品だった。 それでも、終盤まで結構真面目に見てしまったのは、故・三橋達也のせいだ。 昭和30~40年代のアクション映画で活躍。 映画界で、最も銃の扱いがリアルだったといわれた三橋達也。 今回は、創作中の大型リボルバーだったが、その構え方! 決して奇を衒った、最近の若手俳優には絶対出来ない、戦中派の凄みだ。■風のハルカ 予定調和的にハッピーエンドだったが、やはり半年も、毎日続く朝の連ドラで 1年のリズムを刻むようになって久しい。 めっきり、庶民の暮らしが身についてきたということだろう。 ドラマとしては、とにかく真矢みき演じる、自分勝手な母親に、Gメン75ばりの 因果応報を切望していたのだが、ハッピーエンドとなり・・・無念だっ!■新・風のロンド 小沢 真珠が今回は、苛められる役に徹するとの触れ込みで、とうとう最終回まで 観てしまった(録りためたビデオで) いや~、わからん世界だ!愛憎ドラマはどうも感情移入できないのは、人生経験が 足りないからだろうか(笑) 田中美奈子の熱演に加え、私の好きな西田健が、いい味をだしてくれていた。
2006/04/02
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ドイツ人監督といういことで、非常に気になっていた作品だったが、最後のインタビューは、やはり重かった。 日本もそうだったようでもあり、また、現在でも様々な状況で、実感することができる、大本営(中央)と現場のギャップを中心に描いてあるが、ナチス幹部が次々と自殺するシーンや、子供を道連れにするあたりは、観ているのが辛かった。 ”Uボート”などもそうだが、戦後のドイツ映画は非常にかっちりとした描写が印象的で、この映画もその例に漏れないが、エンディングはドキュメンタリーのようにも感じた。 ベルリン攻防戦の中、地下司令部で、ヤケ酒を飲み、ドンちゃん騒ぎをする軍幹部の姿は、負け戦の人間模様をよく描いていると思った。 転じて、企業などでも一度、坂道を転げ出したら、こんなもんだよな~。などと、現実と引き比べてしまった。 気になったのは、ソ連兵。あんなまともじゃなかったはずだぜ(笑) やりたい放題だったはずだが。。。。
2006/03/20
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昼休みのウォーキング、ジムのランニングマシーン、そして、PSをやるときに時間が勿体無い(このあたり、人生の午後に差し掛かった証拠か)ので、BGMを流すようにしている。お気に入りは、オスカーピーターソンやキース・ジャレットあたりなのだが、以前購入して、そのままになっていた、「80年代ベストヒット」などを聞いて見た。懐かしい~のはもちろんのこと、最近のCFで使われている曲が(焼き直しも含めて)あまりに多いのには、例えば、自動車の場合、主力購買層が我々の世代であることを認識させられる。まあ、流れている曲が懐かしいからと言って、イメージ戦略に付き合う同世代がどれだけ居るかは疑問だが。そして、黄金の80年代をひとしきり聞くと、その源流を求めて、70年代のアルバムに突っ込んで行く頃に酔いが回る。ちなみに、洋楽全盛の青春時代、イーグルスやドゥービーズと並んでこよなく愛したアーティストは、太田裕美だった。今日、家族で聞きながら、薀蓄をたれていて気がついた。太田裕美という歌い手よりも、松本隆という作詞家に惚れ込んでいたのかもしれない。ということを。
2006/02/21
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戦国自衛隊。映画のリメイクは、ちょっと悲しかったが、今回のTV版は私が勝手に持っている、イメージに非常に近く、面白い。思いっきり、戦国時代の庶民と交流しちゃう当たりと、自衛隊の拠点に洗濯物が干されているカットが印象的だった。まず、サバイバル優先のはずだから。寝返りで有名な「小早川秀秋」あたりにフォーカスを当てている点も、いい。小道具の銃器は電着ばかりで興ざめだが、ドラマとしては面白い。来週も楽しみだ。*********************************** 東京新聞で報道され、本日、朝の「やじうまワイド」でも放映されていた「アオイ君」早起きの次女と朝食をとりながら見ていたのだが、妙に盛り上がった。 「こりゃ、一種の進化だよ。」 「他のコアラも、絶対真似するぜ。」などなど。次のカットで、アオイ君がひたすらジャンプを繰り返しているのが映ると。 「このコアラ、体力の消耗を抑えたうえでひたすら鍛えて、脱走するつもりなんじゃ ないの?」ということで、話に蹴りがついた。 外敵がいないことを認識したのか、木の上は寒いからなのか、真相はわからないが、進化(変化)をしていることは間違いない。 昔、実家でリスを飼っていたのだが、うちで生まれた手乗りの連中、個体によって、隅っこに座り込んで、食ってばかりの奴もいれば、前向きに動きまわり、籠の側面から果ては天井まで、ぶら下がって歩くようになった奴もいた。 (この、懸命に身体を鍛えていた奴が一番長生きしたことも、現在、私が身体を鍛える遠因になっているようにも思う) 動物にも個性があるという、あたりまえのことを気づかされ、また、アオイ君の寝姿(うしろ姿)が何ともかわいい。
2006/02/01
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ゾロといえば、リアルタイムでは、「アランドロンのゾロ」である。筋なんか、まともに憶えていないが、とにかく「面白かった~」という記憶がある。今回、「レジェンド・オブ・ゾロ」を観たくなったので、前作のこちらを、”一応”観ていたのだが、本当に面白かった!私の記憶のゾロより、ハッキリ面白い。A・ホプキンス(良く出てるな~)の、中年~老年のゾロも楽しく、また、カッコいい。A・バンデラスも、旧き良き西部劇に出てくるようなタイプで、ギラギラしている。ドンパチの派手なアクション映画全盛の今、飛び道具はせいぜい元込め銃ぐらいで、後は”剣”を主武器に戦うヒーローは新鮮だ。
2006/01/28
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監督と、ヴァル・キルマー,A・ホプキンスが出演ということで、かなり興味は持っていたのだが、作品評で”ゲイ映画”と騒がれていて、ちょっと引いてしまっていた。 今朝、3時に目覚めてしまったこともあり、子どもの寝ている間にと、HDDに録画してあったこの作品を、ゆっくり鑑賞することができた。 個人的には、かなり見応えのあるいい作品だったと思う。 戦闘シーンは、とにかく大掛かりで、空撮も多く、迫力満点。 象と闘うあたりは、「三国無双」の南蛮戦を映像化したかのように楽しめた。 やっぱ、象って強いなぁ~ アレキサンダー大王って、もっとゴツイ奴を想像していたが、この作品のような優男だと、なんか、感情移入できる。 心配していた”ゲイ”的なシーンも、目を覆いたくなるような描写はなく、着眼点によっては、全く気にならないと思う。 アレキサンダーが理想と現実(配下の心情)の狭間で葛藤するあたり、世界史の登場人物から、もうひとつリアルな世界に近づいて来てくれたようにも思えた。 オリバー・ストーンらしく、現代の覇権国家に対するアンチテーゼのような台詞も多く、バランスの取れた作品だったと思う。 天文ファンとしては、日頃よく目にする、星座名や、月面クレーターの名前が、実体のある人間として動いている点、非常に興味深かった。
2006/01/23
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☆小早川伸木の恋 中年世代には、身につまされるような設定だが、どうせ、家に帰れば、山口智子が待って いる唐沢寿明には、申し訳ないが、感情移入できない。 どうせなら、もっと私生活もガタガタの役者でやって欲しかった。 それに比べて、古谷一行の、ハードな演技。久々にいいな~。 最近は、禿げちまった火野正平あたりと、温泉に浸かってばかりで、角も取れすぎたと 寂しい思いをしていたが、やってくれている。 かなり以前、AV女優と一夜を共にし、その女優にネタを売られた挙句、芸能レポーターの ゲスどもに囲まれ、「やった!その通り!」と一喝した古谷一行に、 「こんなオッサンになりて~」と思ったもんだ。 愛人役が市毛良枝なんてのも、嬉しい。ドロドロしてくれっ! それにしても、嫉妬深い奥さんに悩むとは、何ともゼイタクだ。 うちなんか、俺が死のうが生きようが、ほとんど気にならないだろう(笑) ましてや、引きこもるような部屋のある住宅事情でもない。 つまり、「怒って部屋に引きこもる」がそもそも成立しないのだ。 戦で言えば、寄るべき拠点がないのだ(笑)・・・愚痴になってしまった。☆出雲の阿国 どう考えても、「功名が辻」の、逆張りドラマだが、気負わずジックリ作られているようで、 ゆっくり観ていられるのが、いい。
2006/01/20
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尾美としのり&小林聡美の共演だ。それだけでも観たくなった。 最近流行のタイムリミットもの(残り時間は○○日)という流れになりそうだが、観ていて グイグイ引き込まれてしまった。 タイムスリップの期間が10年というのも、微妙な期間である。 視聴者側も、ちょっと懐かしい気分で10年前を思い出したりして。 ちなみに、402便が失踪した日は、うちの次女の生まれた日で、笑ってしまった。 それにしても、最近、変なお父さん役が多かった、尾美としのりの、迫真の演技! 原田知世主演の「時をかける少女」も、気がつけば、知世ちゃんより、尾美としのりを 観ていた様な気がする。 一時期、「ねるとん」で彼女を探していたが、結局、結婚したのだろうか? 株も暴落し、我が家の資産もかなり目減りしたというのに、なんで私は、尾美としのりの 結婚を心配しているのだろうか??? この作品、原作は読んでいないが、ドラマ自体は演劇を見ているような、きめ細かいセリフ が多く、出演者も良い。 破綻なく、最終回まで突っ走って欲しい。
2006/01/18
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☆功名が辻 いや~、期待通りの面白さだなぁ。とにかく、”馬場ちゃん”が、上手すぎる! 馬場ちゃん、老け顔なので、20歳ぐらいまでの”千代”を、そのまま演じて欲しかった! 気になるのは、何度も千代に「戦は嫌いです」と言わせる脚本である。 平和主義も結構だが、戦国時代を舞台にしている以上、どうかと思う。 何より、あの時代。戦うしかなかったからこそ、逸話に溢れた時代となったのだと思う。 平和ボケの現代の感覚で、切り口を入れるのは、いかがなものか。☆ファン教授 ES細胞研究成果捏造の韓国のファン教授。 こりゃ、罪深いぜ。彼の研究発表により、類似研究をあきらめた学者、また、彼の研究成果 をベースに研究を進めていた学者さんたちの浪費してしまった時間は、とんでもない損失だ。 で、TVで観ていると、「ファン教授に地獄の底までついてくぜ~」という、集会&コンサートが 報道されていた。ちょっと怖い。 ノーベル賞が欲しいという、韓国の気持ちもわかるが、やはり、「人為的にこうしよう」という 動きに問題があったのではないだろうか。 ”国柄”というものは、”家柄”と同じで、一朝一夕になる物ではない。
2006/01/15
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ざっくりと観た。例によって、ビデオに録り、まとめてみて、時間圧縮だ。☆白夜行 「セカ中」コンビの新作ということで、引いてしまって、今日まで観なかった。 たまたま観た再放送が、意外と面白かったので、ビデオで改めて観ると、面白い。 「女王の教室」でいい味を出していた小学生役の子が、今回もいい。武田鉄也を 向こうに回して、堂々としたもんだ。 子役は今回で終わりのようなので、2回以降は不安が残るが、最後まで観よう。☆氷壁 井上靖ラッシュですな。NHK.。来年の大河もだし。 登山は森村誠一の小説で、散々読んで、どうしても価値観が理解できず、感情移入は できないが、ドラマは中々面白い。注目は、石坂浩二だ。 「白い巨塔」以来、屈折した初老の役に開眼ってカンジだ。☆時効警察 「サトラレ」以来の、楽しいオダギリ・ジョーが見られて嬉しい。 家族で大笑いしながら、観てしまった。「誰にも言いませんカード」が最高だ。 この時間帯、本当に、大当たりがあるので、要チェックだ。☆アンフェア 篠原涼子も、市村正親の薫陶を受け、演技開眼なのか? と、期待してみたが、まあ、こんなもんか。それにしても、子供と安心して観れない ようなシーンが多すぎる。最近のドラマは。
2006/01/15
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・・・すいませ~ん・・・面白かったですぅ。そう、幼少期、鉄人28号(白黒アニメ)で育った世代には、「一応、観ておきたい」程度の位置づけだったのだが、いや~、鉄人の動きが、実に不器用でいい!(ちなみに、この原点回帰的素朴さは、70年代に「レッドバロン」という作品でも見られた)私が物心つく前に、やはり実写版の「鉄人28号」が公開されているが、「ミカドロイド」サイズの思いっきり小さな鉄人だったような。で、子どもの頃読んだ原作(漫画)でも、時には物陰に隠れてみたり、意外と鉄人は小さかったりするシーンもあって、そのサイズは、ハッキリしなかったが、今日、ハッキリした。また、多くの職人さんたちの心がこもった加工・組立が、鉄人の強さのヒミツである事が、わかって、長年のもやもやも晴れた!正太郎君も、極力原作のイメージに近づけようと、今日的には非常に突飛な格好をさせられ、警察関係者も「今どき、こんな奴はいね~ぞ」という、昭和テイストたっぷりの衣装だった。ラストは、「ジャイアント・ロボ」的に終わるのかと思っていたが、やや意外。でもいい。子どもの頃は、ブラックオックスとの戦いだったか、鉄人の腕がもげるシーンがあり、大泣きしたように憶えているが、今日は、鉄人がボコられても、結構冷静に観られた・・・と、気がつけば手に汗びっしょりだ。やっぱ、鉄人が出てくると、血が騒ぐぜ!昔のアニメでは、リモコンをガチャガチャやっているだけで、子供心にも「もっときめ細かく操縦しろよ!」と突っ込んでいた、正太郎君も、この作品では、かなり苦労して操縦してくれていた。ありがとう!
2006/01/13
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昨年、外回りの時の時間つぶしにと、八重洲の書店で何気なく購入した「新・歴史の真実」が非常に興味深かったので、近所の書店で取り寄せてもらった1冊。新書初版は2001年だが、加筆され、今日的な内容も盛り込まれている。戦後の歴史認識に対する、朝日系のメディア、教育者側が、真面目に取り組んでこなかった憲法制定、シベリア抑留、日米安保などについて、史実を網羅的に、かつ要点を効率よく、紹介・論じている。ちょうど、現在の内閣で主要な問題とされている、憲法改正議論なども、この本の流れで読むと、バックボーンがよく理解できる。まさに、日本が「亡国の危機」に瀕していることは、ビジネスなどの世界に居るものでも、ひしひしと感じているとは思うが、なぜそうなったのかを直近の経済の世界だけで理解しようとしても、出来ない話であり、自由主義経済の下でも、「国」という単位で駆け引きが行われているのが現実である。もちろん、この手の話は、今日では様々なメディアで紹介されているが、断片的ではなく、戦後を一連の「流れ」として把握する為の、入門書として適していると思う。
2006/01/12
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勝手に”憂国シリーズ”と呼んでいる氏の最新作。戦争論など、ゴーマニズム宣言の枠を超えて、スポットでの出版が増えているが、質は落ちていない点が、さすが、ジャンプの売れっ子漫画家である。内容は、今回やっと西郷隆盛が出てきてくれて嬉しい。私は、維新の立役者のひとりとしての、西郷隆盛より、桐野利秋(中村半次郎)らに、自らの命を預けて、城山に散る時期の西郷隆盛に感銘を受けた。司馬遼太郎も、「翔ぶが如く」の中で、西南戦争後半の西郷軍の目的が不明な点と、肝心の鹿児島を空っぽにして、政府軍に獲られてしまう点を「わからない」と書いているが薩摩の血を引く私には、よく分かる気がした。小林氏が「敬天愛人」という西郷隆盛の言葉を紹介しているが、実は、武道を嗜む者ならば何度も耳にした言葉である筈だ。昨今の若者向けに噛み砕いて紹介してくれたのだろうが、読み心地のよい、漫画ではなく、血を吐くような思いの修行の最中で、過去の偉人に学ばんとするシチュエーションがなければ果して、”心に染みる言葉”となって、若者の血肉となるか、おせっかいながら、心配になる。冷静に日本の将来を憂うためにも、先ず、極限まで自分を追い込み、自分自身と徹底的に向き合う環境に、ひとりでも多くの若者が身をおけることを願う。”憂国”は現代人の専売特許ではなく、”国”というものが意識されてから、おそらく何億という先人の心にあったものなのだろう。
2006/01/10
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昨年原作を読んで、本当に期待した一作だったが、やはり原作を読み込んだ先輩から「観ない方がいいよ(笑)」とアドバイスがあり、結局、やっとDVDで観た次第。 う~ん、こりゃ、原作読んでない人は、何がなんだかわからないぞ。主人公の千石曹長が、真田広之では格好良過ぎるのがまず、違和感。如月役の役者さんも、ただの子供にしか見えない。原作を思い出して、筋を理解するのが精一杯で、上滑りする映画だった。最大の見せ場、私は原作を読んでいて不覚にも涙腺が緩んでしまった、終盤の「手旗信号」のシーンは、なんだか滑稽で、真田広之ファンのカミさんすら、大笑いしている。こっちは、気を失いそうになっちまった(笑)自衛隊のPR作品の域は出ず、国威発揚映画にも届かない。中途半端な作品しか作れない日本。まさに”亡国”そのものだ。原田芳雄、鹿内孝、佐藤浩一など好きな役者がたくさん出ていたのに、本当に勿体無い。テレ東の正月10時間ドラマでやってくれればな~。ゼッタイムリだろうが。
2006/01/10
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☆功名が辻(NHK) 原作を読んだのが一昨年(数少ない未読の司馬遼太郎作品だった)なので、 かなり期待して一年、楽しむことにしよう。 主演の上川隆也は、安心して観ていられる。ただ、原作ではもう少し、コミカルな人物像 だったように思えるのだが。 仲間由紀恵が、松嶋菜々子の二の舞にならないことを願う。 前田吟、武田鉄也の側近も原作のイメージを裏切らない、いい配役である。 柄本 明の秀吉など、どうやって捻りを効かせてくれるか、期待できる。 オープニングでいきなり最近の戦争の映像を見せるなどは、NHKが何か勘違いしている 証左だが、国民にメッセージを発信するより、ドラマとして、真剣に作って欲しい。☆風林火山(テレビ朝日) この正月を締めくくる時代劇作品として、また、月曜7時の時代劇で、映像的にも素晴らしい 作品を作ってくれているテレ朝だけに、期待して観たのだが・・・ 主役の山本勘助よりも、かとうあいの為の作品になってしまい、2時間半のドラマなのに、 回想シーンが過剰に入るなど、まさに、北大路欣也は犬死だった・・・無念。 だが、2007年の大河ドラマが奇しくも「風林火山」になるということなので、そちらに 期待しよう。主演は、あの「宗方コーチ」だ。
2006/01/08
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☆えびボクサー(TV東京)B級作品とは思えない、壮大なオープニングは南極のシーンから始まった。そして、南極の氷棚が崩壊!すっげー!ここから、「えびボクサー」登場か!?・・・ん?・・・ちがう・・・同じテープに、「デイ・アフター・トゥモロー」が録画されていたのを、勘違いして「えびボクサー」だと思って、20分近く観てしまった(苦笑)さて、本当の「えびボクサー」は、期待通りのチープな作りだ。総制作費は、「デイ・アフター・トゥモロー」のワンカット分ぐらいだろう。落ちぶれた元ボクサーが、体長2mの巨大えび対ボクサー(人)の興行で一山当てようとするのだが・・・。期待していた巨大えびのつくりがチャチで、これがまた、可愛い。ラストは、ホロリとさせられた。B級映画好きにはたまらない作品だった。☆デイ・アフター・トゥモロー(wowwow)NYに大津波から、大寒波と、CGオンパレードの力作だ。京都議定書を遵守しないアメリカに、天罰が下るという教育的な映画だ。が、どのカット、どのシーンにも感情移入できない。ということで、映画は制作費ではないことを再確認させられた2本だった。
2006/01/08
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邦題をつけるのは、難しいと思う。興行成績を考え、インパクト重視にすると、内容のある映画でも、軽い映画に観られたり。この映画も、そんな1本だった。W・デフォーが観たくて、タイトルにやや引きながら観た。凝ったカメラアングルで、アメリカの貧困層の生活を描きながらの冒頭部分に、早くも引き込まれてしまった。男性モデルを起用した、話題先行の映画かと思いきや、「法」と「倫理」が絡み合う、なかなかの作品だった。全米の多くの州で上映禁止ということだったが、残酷なシーンではなく、この映画のテーマそのものが危険思想ということで、禁止されたような気がする。米国では、民間人でも銃を所持することが出来る。悪党も当然持っているわけだが、もし、犯罪被害者の側がその気になったら・・・・ということか。日本のガンコントロールに慣れた我々には、ちょっとピンとこない反面、アメリカ社会の現実を見せられた作品だった。終盤の意外な展開には満足。そして・・・W・デフォーの女装は、夢に出てきそうなくらい、怖かった(笑)
2006/01/07
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