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北海道立文書館(ほっかいどうりつもんじょかん)です。 文書館では、「開拓使文書」が国指定重要文化財になったことを記念して、10月を記念行事月間と位置づけ、各種行事を開催しますのでご紹介します。1.講演会「近代北海道の記憶―開拓使文書を知る―」 日時 10月25日(土) 13:00~16:20 申込締切 10月9日(木)(消印有効) ※往復はがきでお申し込みください。 講師は鈴江英一氏と塚田敏信氏のお二人。 鈴江氏は道立文書館(前身も含む)の職員であったときに、開拓使文書(他の資料に対してもそうですが)の保存と、多くの人に利用してもらえるような整理・紹介に情熱を傾けた方で、いわば開拓使文書の第一人者です。開拓使文書の概要、その伝来、保存、整理、etc.についてお話しいただく予定です。 塚田氏は、独自の視点で「まち」の魅力を発信しつづけている方です。「研究者」から少しはなれた視点で、開拓使文書のおもしろさをお話しいただける予定です。 「明治時代の北海道の歴史」という限定的な話ではなく、さまざまな分野や時代にまたがりそうな予感がします。 場所は道庁赤れんが庁舎2階2号会議室(札幌市中央区北3条西6丁目)、受講料は無料!です。 また、道民カレッジ連携講座です。 申込方法など、詳しくは 当館ホームページをご覧ください。2.開拓使文書解読講座 日時 10月26日(日) 11:00~16:00 申込締切 10月9日(木)(消印有効) ※往復はがきでお申し込みください。 例年は「古文書解読講座」という名前で開催していますが、今回はテキストのほとんどを開拓使文書で構成する特別バージョンです。 講師は当館職員。 初級と中級の2コースを開催しますが、同日・同時間なので、両方同時に受講することはできません。 申込方法など、詳しくは 当館ホームページをご覧ください。3.開拓使文書利用講座日時 10月16日(木) 13:30~16:30定員10名(電話申し込みによる先着順) 開拓使文書の概要やいろいろなさがし方などを、当館職員が御説明します。 申込方法など、詳しくは 当館ホームページをご覧ください。◇ 以上の他、赤れんが庁舎1階の文書館展示室では、10月30日までの期間限定で、特別展「開拓使文書に拾う北海道史の位置場面」を開催中です。 これについては以前投稿したのでそちらの記事をご覧ください。 赤れんが庁舎で特別展! みなさまのお申し込みと、おいでをお待ちしています。 関連記事 開拓使文書が国の重要文化財に指定されました。 お問い合わせ 総務部人事局法制文書課文書館グループ 山田 011-204-5200
2014.10.06
北海道立文書館です。特別展「開拓使文書に拾う北海道史の一場面」会期:2014年10月1日~10月30日(開催中)会場:北海道立文書館展示室(赤れんが庁舎1階) 札幌市中央区北3条西6丁目入場無料 北海道立文書館が所蔵する開拓使文書7,832点が国の重要文化財に指定されたことを記念して開催する、1か月限定の特別展です。 入場無料ですので、お気軽にお立ち寄りください。 なお、この間、常設展はお休みしますのでご了承ください。近代「北海道」のはじまり 箱館戦争終結後の1869(明治2)年7月、明治政府は箱館府に替えて開拓使を設置しましたが、財政事情から政府のみでの蝦夷地経営は難しく、諸藩等へ分領して支配させました。その翌月、蝦夷地は「北海道」と改称され、本州以南と同様に国・郡が設定されました。本府・札幌の街づくり 開拓使は道央に本府を建設することとし、その場所を札幌に定めました。原野を開き土地の区割りを行い、広い火除地(現大通)の北に役所と官舎を、南に町屋を配しました。 北海道の行政と開拓施策を担う本庁舎は1873(明治6)年に完成しました。黒田清隆とケプロン 開拓政策を巡っては、樺太の取り扱いをどうするか議論が分かれていましたが、1870(明治3)年に黒田清隆が開拓次官となると、樺太放棄を決断し、また、北海道開拓の方針を定めました。 黒田は開拓のモデルをアメリカに求め、開拓使顧問にアメリカ人・ケプロンを招聘しました。豊富な食材を産業に 開拓使は鮭・鱒や鹿などの豊富な天然資源に注目、保存・移送に耐えるよう加工して付加価値をつけ、国内外へ移輸出しようと考えました。 鹿は最近、農作物等への食害が問題視され、食材としての利用が注目されていますが、開拓使でもすでに缶詰、燻製などの製造を試みていました。サッポロといえば サッポロと書くとビールとつなげたくなりますが、現在のサッポロビールのルーツは、開拓使が設立した札幌麦酒醸造所です。1876(明治9)年に開業しましたが、醸造が軌道にのるまでには、それに携わる人たちの苦労がありました。官営富岡製糸場の技術を札幌へ 国の殖産興業施策のひとつとして、1872(明治5)年に富岡製糸場が設立されました。翌年、開拓使は製糸技術を習得させるため、伝習工女を富岡へ派遣することにしました。1876年に開拓使が札幌製糸場を開業する際には、この工女たちが呼び戻され、富岡製糸場の技術を伝えました。鰊漁業の近代化 開拓使は、目下の急務は土地開墾であると考えていましたが、実際には漁業が主力産業であり、その中心は鰊(にしん)と鮭・鱒(ます)でした。 開拓使では、漁業の対象となる魚種や漁法を増やそうと試みる一方、主力である鰊の加工方法の改良をはかりました。初期移住の人びと 開拓使は1870(明治3)年、官員を直接派遣し、手厚い扶助条件を示して移民を募集しました。しかし、経費に見合った実績があがらず、官員派遣による直接募集は2ヶ年で終わりました。 一方、移住においてまず実績をあげたのは、禄を離れた士族たちでした。西洋の農器具 開拓使では、北海道の開拓には西洋式の農業が有効であると考え、農機具を始めとする農業技術や、新しい作物を導入しました。 「北海道的」と感じられる農村景観のルーツがここにあります。都市の商い、新時代の味貿易港を抱える函館や、首府となった札幌には、さまざまな職業を営む人々があらわれました。 新時代の味、文明開化の象徴ともいえる牛肉店も、函館に数軒開店しました。そのひとり小沼庄助は、牛肉や牛乳の販売を手がけ、さらに牛スープの無料提供も始めます。缶詰で西洋料理 道産缶詰の質の高さをアピールしようと、開拓使は缶詰を使った西洋料理の試食会を開くことにしました。 鹿や牛、海産品缶詰を使った料理は、その半年以上前から周到に研究されたもので、試食会には政財界の著名人が招待されました。Boys,be Ambitious だけじゃない 文書に残るクラークの言葉 札幌農学校の初代教頭としてあまりにも有名なクラーク博士。札幌に滞在したのは8ヶ月という短い期間でしたが、学生たちに大きな影響を与えました。 開拓使文書の中に、クラークの残した言葉や再来日への思いを見てみましょう。小学校の進級試験 明治になると学制が制定され、身分にかかわらず誰もが学校に通える時代になりました。 それでも、当時の小学校はとても厳しく、半年に一度の進級試験に通らなければ落第、反対に成績がよければご褒美がもらえ、飛び級も可能という能力主義でした。通信革命~電信線、津軽海峡を越える 文字を信号に変換して送受信する電信は、画期的な通信手段として、北海道にも導入が図られました。 1874(明治7年)10月には、津軽海峡の海底線の敷設工事が完了し、函館~青森間の通信が実現しました。SL北の大地を走る 当初石炭輸送を目的として建設が計画された幌内鉄道は、1880(明治13)年1月に工事が始まり、10月には手宮~札幌間で蒸気機関車の試運転が行われました。 鉄道は旅客や荷物輸送にも使用されるなどフル稼働し、開拓の基盤づくりに貢献しました。鮭漁禁止とアイヌの人びとへの波紋 1869(明治2)年に開拓使が設置され開拓が進むとアイヌの人びとの生活は大きく変わりました。近代的な土地制度により生活圏が狭められ、毒矢と仕掛け弓による狩猟や川上での鮭漁も禁止されるなど、民族固有の文化を失いかねない状況でした。世界に売り込めラッコの毛皮 ラッコは択捉島など南千島周辺に生息し、欧米ではその毛皮が高級品として珍重されたため、外国船による密猟が絶えませんでした。 開拓使では取締りを行うとともに、毛皮を北海道有数の産物とすべく自ら狩猟に乗り出し、イギリスでの販売を実施しました。今も残る赤い ★ この赤い五光星は「北辰」(北極星)をかたどって作られた開拓使のシンボルマークです。当時「開拓使印」「開拓使章号」などと呼ばれ、札幌本庁舎のドーム上に白地に赤の星を描いた旗が掲げられたほか、開拓使の建物や製品のラベルなどに用いられました。 また、ここ北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)は開拓使時代の建物ではありませんが、この赤い星を見ることができます。外に出たら探してみてください。西南戦争に散った屯田兵たち 維新後最大の士族反乱、西南戦争。対ロシア防衛を主眼に創設された屯田兵ですが、最初に出征を命ぜられたのは、この国内戦でした。 戦死、戦病死、また身体に深手を負って帰還した兵士もいて、入植したばかりの屯田兵とその家族に大きな痛手となりました。屯田兵の帰還とコレラ流行 1877(明治10)年、西南戦争中の長崎にコレラが侵入し、九州各地へ、さらに従軍兵士の帰還によって全国各地へと広がりました。 屯田兵の帰還後、はじめてコレラの流行をみた北海道では、この年127人が罹患し、そのうち死者は93人に達しました。ジオラマ製作の舞台裏 展示室中央に鎮座する「草創期の札幌」のジオラマ。これは決していいかげんに作られたものではなく、きちんとした検証によって再現されたものです。 ここでは、その一端をご紹介します。文書を守るI 開拓使がつくった贅沢な書庫 開拓使文書は、どのように保存されて今日まで残ったのでしょうか。 開拓使は、多額の費用をかけて軟石を切り出し、最初の本格的な石造書庫を完成させます。書庫の建設と保守管理に、文書を長く保存していこうとする強い意思をみることができます。文書を守るII 「第一文庫」の文書管理 開拓使の廃止からおよそ20年後、北海道庁は本庁構内に石蔵「第一文庫」を新築し、各地で引き継がれてきた幕末以来の文書を収蔵します。 「第一文庫」への集約と目録による管理が、開拓使文書をはじめとする大量の文書群を今に残す契機となりました。道庁ウェブサイトの道立文書館にある特別展紹介ページはこちらです。このページ(行事)についてのお問い合わせ先:北海道立文書館 電話011-204-5200(文書専門員)
2014.10.03
こんにちは文化財・博物館課のアヤコです秋晴れの季節となり、公園を散歩するのが気持ちよく楽しく感じる日が続いていますね。そんな日は、札幌駅より少し脚をのばして、中島公園を散歩してみてはいかがでしょうか?そして、中島公園にあります道立文学館に注目してください。道立文学館では、愛されキャラの ムーミンに出会える「ムーミンの世界展」を開催しています。 ©Moomin CharactersTMムーミン全9作のうち、8作品の世界を、貴重な初版本(一部、ヤンソンの自筆サインやイラストあり)やジオラマ、パネル展示などにより、分かりやすく体験的に紹介しています。 ムーミンやスナフキンと撮影できるコーナーもあり、小さなお子さまもふくめ、家族連れで楽しめる展示になっていますよ。70年近くにわたって世界中を魅了してきたムーミン達、皆さんもキャラクター達のほのぼのさに癒やされきたのではないでしょうか?秋晴れの中島公園を散策しつつ、ぜひご家族で ムーミンの世界をのぞいてみてくださいね トーベ・ヤンソン生誕100周年記念「ムーミンの世界展」 ~ヤンソンさんからの贈り物~会 期 2014年9月6日(土)~2014年11月9日(日)観覧料 一般700円・高大生450円・小中生300円お問い合わせ北海道立文学館 011-511-7655http://www.h-bungaku.or.jp/
2014.09.09
北海道立文書館(ほっかいどうりつもんじょかん)です。少し前に、当館所蔵の「開拓使文書」が国指定重要文化財になったという記事(http://plaza.rakuten.co.jp/machi01hokkaido/diary/201408260001/)を投稿しましたので、連投になりますがお許しください。「赤れんがテラス」が8月28日(木)にオープンする予定だそうです。今夏より装いを新たにオープンした「北3条広場」を挟み、「noasis 3.4」と「赤れんがテラス」の両方が揃い、道庁前庭のエリアも賑わうことでしょう。個人的に大変楽しみです。ところで、「北3条広場」、元の北3条通は、札幌で最初の舗装道路だったことをご存知でしょうか。大正13年(1924年)に、防腐処理を施した木材のブロックを敷き詰め、道路を舗装したそうです。両側のイチョウ並木も、この時に植えられたものだそうです。この舗装に使われた「木塊」の実物を、赤れんが庁舎1階にある当館の展示室でご覧いただくことができます。展示のメンテナンスのためにケースを開けると、ぷ~んと防腐剤の「香り」が…。ただし、残念ながらこれは体感していただくことはできません。このエリアにお出かけの際は、ぜひ当館にもお立ち寄りください。 ウェブサイトもご覧ください。文書館トップ http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/mnj/index.htm国指定重要文化財・開拓使文書の紹介ページ http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/mnj/ju_bun/kaitakushi.htm お問い合わせ 総務部人事局法制文書課文書館グループ 山田 011-204-5200
2014.08.26
北海道立文書館(ほっかいどうりつもんじょかん)です。文書館が所蔵する「開拓使文書」が国の重要文化財に指定され、8月21日付けの官報で告示されました。 官報 平成26年8月21日 号外第187号 https://kanpou.npb.go.jp/20140821/20140821g00187/20140821g001870029f.html開拓使というのは、今からおよそ145年前の1869(明治2) 年から82(明治15)年までの間置かれた組織で、北海道・千島・樺太(樺太は1875年まで)の開拓・行政を主たる任務としていました。江戸時代までは、北海道は「蝦夷地(えぞち)」と呼ばれていて、「和人(わじん。本州以南から来た人)」は道南の「松前地」(渡島・檜山地方)には町や村を作って定住していましたが、それ以外では、主に沿岸部の漁業拠点に、多くの場合は季節的に(場所により通年)住むだけでした。明治維新後は、「北海道」と呼び名をつけ、開拓使を置いて、人々が来住・定着できるよう社会基盤整備を進めると同時に、農林水産業・鉱工業を開発・発展により富源を引き出すための諸施策を展開しました。例えば農業では、西洋の農具や作物、酪農・畜産の導入を行っており、多くの人が抱く北海道の景観イメージの土台を作ったともいえます。また、さまざまな官営事業を行いましたが、有名なところではビールの醸造などを行っており、サッポロビールの「星」のマークは開拓使に由来しています。それらの施策の立案・実施に当たっては、開拓顧問のホーレス・ケプロン、Boys, be ambitiousで有名なクラーク(札幌農学校教頭)などの外国人を雇い、その能力を活用しました。こうしたさまざまな歴史を今に伝える開拓使文書は、北海道立文書館で閲覧することができます。また、開拓使文書を紹介するさまざまな行事を10月に集中的に開催する予定です。お楽しみに。 ウェブサイトもご覧ください。文書館トップ:http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/mnj/index.htm重要文化財指定について:http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/mnj/ju_bun/kaitakushi.htm利用案内:http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/mnj/d/riyoannai.htm行事案内:http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/mnj/gyouji/gyoujiinfo.htm お問い合わせ 総務部人事局法制文書課文書館グループ 山田 011-204-5200
2014.08.26
皆さん、こんにちは、文化財・博物館課のあやこです博物館初心者の私、今回は20世紀のサハリン先住民について学んじゃいました! 実は今、北海道大学構内にあります「エンレイソウギャラリー!」にて北方民族博物館の移動展「忘れられた歴史のページ 20世紀サハリン先住民の暮らし」が開催されているんです。何だか難しそう・・・・と思いますが写真なので大丈夫!サハリン島先住民の当時の方々の暮らしが写真から見えてきます。1 2 3 1.1937(昭和12)年、樺太オタス/北海道立北方民族博物館蔵(服部健旧蔵資料)2.敷香教育所、全景1937(昭和12)年、樺太オタス/北海道立北方民族博物館蔵(服部健旧蔵資料)3.敷香教育所で教鞭をとった川村秀弥(ひでや)さんと先住民の子どもたち。 1937(昭和12)年、樺太オタス/北海道立北方民族博物館蔵 4 54.ニブフの中村チヨさん(左)と、アメリカの言語学者ロバート・アウステルリッツさん(右)1954(昭和29)年、網走/北海道立北方民族博物館蔵(服部健旧蔵資料)5.1998(平成10)年、網走/北海道立北方民族博物館蔵伝統儀式の継続や、「ウイルタの刺繍」サークル活動など、移住されてからもサハリン先住民のくらしを伝えようとした方々の思いが感じられるます※ 「ウイルタ刺繍」は以前にこちらで紹介しました http://plaza.rakuten.co.jp/machi01hokkaido/diary/201306050001/ 会場の北海道大学ファカルティハウス「エンレイソウ」は、クラーク像、北海道大学総合博物館、大野池、ポプラ並木など、北大の有名な観光スポットに囲まれた場所にあります。夏の緑の美しい北大キャンパスのお散歩の際にでも、ぜひ「エンレイソウ」ギャラリーにお立ち寄りください。嬉しい入場無料です。 移動写真展 「忘れられた歴史のページ 20世紀サハリン先住民のくらし」主催:北海道大学大学院文学研究科 北方研究教育センター・北海道立北方民族博物館・サハリン州郷土博物館後援:北海道大学総合博物館場所:北海道大学ファカルティハウス「エンレイソウ」ギャラリーhttp://www.hokudai.ac.jp/introduction/campus/enreiso/ 会期:2014年7月1日(火)〜7月25日(金)開館時間:10:00 〜 20:00 (平日のみ ) *最終日は15:00まで休館日:土日祝日
2014.07.15
教育庁文化財・博物館課のアヤコです。6月23日~25日の3日間、北海道庁1階の特設展示場B において、道立の美術館・博物館の所蔵品を紹介する「お宝発見!ミュージアム」展を開催しました。 皆さん、ご覧いただけたでしょうか この展示会では、各館の個性的な作品の写真をはじめ、作品をもっと楽しんでもらうため、作品の解説を書いたチラシ等も用意しましたまた、釧路芸術館のキャラクター、かわいい「かもめのももちゃん」も登場しましたよこの展示で作品を楽しまれた方、そして今回の展示を見逃しちゃった方も、各館において次の期間に展示を行いますので、ぜひ、本物の「お宝」を見に美術館・博物館へいらしてくださいね「かもめのももちゃん」は釧路芸術館で待っています ○ 近代美術館 「夏季名品選」 平成26年7月19日~9月28日 ○ 三岸好太郎美術館 「チャレンジの人・三岸好太郎ー31年の生涯」 平成26年6月27日~8月31日 ○ 旭川美術館 「木をつかうくらし-織田コレクションを中心に」 平成26年7月1日~8月20日 ○ 函館美術館 「前衛の息吹展」 平成26年11月15日~平 成27年2月1日 ○ 帯広美術館 「麗しき女性像」 平成26年10月3日~12月3日 ○ 釧路芸術館 「ももちゃん芸術祭2014」 平成26年7月4日~8月27日 ○ 北方民族博物館・文学館・埋蔵文化財センターは 常設展示室にて展示しております ※「」は展示名です。 各館のHPはこちらからアクセス出来ますので、所在地・観覧料等ご確認ください。 http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/bnh/shisetuitiran.htm
2014.06.30
北海道庁縄文世界遺産推進室です。 北海道では、「北の縄文道民会議」のみなさんと連携し、明日、6月25日(水)から27日(金)までの3日間、「 北の縄文 × 片桐仁 縄文4部作 コラボ展 」を札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)で開催します。 今年度は、北の縄文文化を知るパネル展、連日開催の北の縄文セミナーと、さまざまに活躍を続ける片桐仁氏の「縄文4部作」を展示する初めてのコラボレーション企画展です。日時:平成26年6月25日(水)~27日(金)11:00~19:00会場:札幌駅前通地下歩行空間(チカホ) 北4条イベントスペース(地下鉄さっぽろ駅側入口横)展示:1 パネル展示 世界遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」 2013年度おしま&いぶり「北の縄文」魅力発信コンクール受賞作品巡回展2 出土品展示(出土文化財(複製)5点) × 片桐仁造形作品展示(縄文4部作)国宝・重要文化財 土偶 × 片桐仁 縄文4部作1 国宝 「中空土偶」 × 「超カニ喰う土偶」2 国宝 「合掌土偶」 × 「合掌土偶2」3 重要文化財 「遮光器土偶」 × 「ペットボ土偶」4 重要文化財 「大型板状土偶」× 「便十土偶」※札幌市の琴似で出土した札幌市指定有形文化財 札幌市N30遺跡土偶も展示します。 セミナー:「北の縄文セミナー」(道民カレッジ連携講座) 1 日 時 平成26年6月25日(水)18:00~19:00 テーマ 「土偶が語る縄文文化」 講 師 北海道教育庁生涯学習推進局文化財・博物館課長 長沼 孝 氏 2 日 時 平成26年6月26日(木)12:00~12:50 テーマ 「札幌市の縄文遺跡」 講 師 札幌市観光文化局文化部文化財課係長 藤井 誠二 氏 3 日 時 平成26年6月27日(金)12:00~12:50 テーマ 「クイズ 縄文ゼミナール」 講 師 北海道教育庁生涯学習推進局文化財・博物館課主査 藤原 秀樹 氏 縄文人が表現した国宝・重要文化財の土偶の美しさに魅せられるのか? それとも、片桐仁渾身の粘土作品 縄文4部作の魅力に心を揺さぶられるのか? ぜひ、ご自身の目で、確認してください。 今日から3日間です。 会場でお待ちしております!!! チラシは、こちらをご覧ください。
2014.06.24
主に渡島地方の皆様へ北海道立文書館です。ちょっとタイトルを盛りすぎましたか?みなさまニュースなどでよくご存知かと思いますが、「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界文化遺産登録される見込みとなりました。一方、北海道立文書館が所蔵する開拓使文書が、国の重要文化財に指定されます。両者の間にどんな関係が?実は、明治前期に北海道から富岡製糸場に、修業のため派遣された女子がいたのです。その関係の文書資料が、開拓使文書の中に残されています。北海道立文書館では、七飯町歴史館との共催で、今週末の21日(土)に古文書教室を開催します。今回は、養蚕にスポットを当てたテキストとなっています。参加を希望される方は、七飯町歴史館まで電話でお申し込みください。まだ間に合いますよ~。日時:平成26年6月21日(土) 10時~15時 (12~13時は昼休み)場所:七飯町文化センター 201会議室 北海道亀田郡七飯町本町6丁目1番2号内容: (午前) はじめての古文書 (北海道立文書館・戸津川 温子) (午後) ななえの養蚕 (七飯町歴史館・山田 央 氏)受講料:(もちろん)無料!申込先:七飯町歴史館 0138-66-2181【参考】七飯町歴史館のウェブサイト北海道立文書館のページ
2014.06.19
ゴールデンウィークに北海道の博物館・美術館めぐりを計画している教育庁文化財・博物館課のアヤコです。候補のひとつが網走の天都山にある北海道立北方民族博物館。この博物館ではただいま春のロビー展「カザフの刺しゅう壁かけ トゥス・キーズ」が開催されています。 カザフというのは、中央アジアのカザフ高原で遊牧を暮らしてきた民族の名前です。現在は、モンゴル、カザフスタン、ロシア、中国に暮らす人びとです。そして本ロビー展では、モンゴル西部のバヤンウルギー県に住むカザフに伝わる布製の大きな刺しゅう壁かけ(カザフ語でトゥス・キーズ)を中心に、カザフの伝統的な暮らしや文化が紹介されています さてこちらが、刺しゅう壁かけ(トゥス・キーズ)です。モンゴルのバヤンウルギー県で牧畜を営むカザフの人びとは、テントに似たフェルト製の移動式住居で生活してきました。 刺しゅう壁かけは、住居のなかのベッド脇の壁にかけられ、防寒や砂よけの役割を果たします。ベッドの大きさに合わせ、平均して縦140cm、横220cmくらいに仕立てられています。 移動式住居での生活に必要な道具で、彼らの意識では「家具」という位置づけだそうです。結婚などのお祝いのときに作られ贈られることも多いそうですよ。 さて、刺しゅうのやり方ですが大きな木枠に布を張り、かぎ針を使うのが特徴です。(撮影・提供:廣田千恵子氏 結婚されたお子さんに贈るための壁かけに刺しゅうをしています) こちらが、刺しゅうにつかうかぎ針(全長約10cm)です。かぎ針自体も手づくりで、材料はスプーンなどの手頃な鉄。やすりでけずって作られています。このかぎ針を布に刺し、裏から糸をひいて鎖目をつくってゆきます。慣れるととても早く刺しゅうができるので、一枚のトゥス・キーズを、1ヶ月程度でしあげてしまう人もいるそうです。 それでは、刺しゅうのなかの特徴ある文様をご紹介しましょう。 花のような形の中央にある青い渦巻きは、ヒツジの角を象徴した文様です。 ハートに似た形は、ヒツジの頭を象徴しています。伝統的なカザフ文様のほとんどは、ヒツジの角や頭を象徴しているといわれています。 三角形は「腎臓文様」と呼ばれる文様。この壁かけでは四つが組み合わされたものが、たくさん刺しゅうされています。ヒツジなどの家畜の腎臓に似ています。 カザフが飼育する動物のなかでも、ヒツジは特に大切な家畜です。肉は食料に、毛(羊毛)は衣服や住居の材料になり、人びとの生活を支えます。ヒツジが象徴された刺しゅう文様は、こうしたカザフの生活とむすびつき、今日まで受け継がれているんですね。 ところでよくみると壁かけの下端には刺しゅうが施されていません。こうすることで、この部分に、「世界が永遠に続くことの願い」がこめられているそうです。 1960年代~1990年代に製作された刺しゅう壁かけ(トゥス・キーズ)のほか、羊毛やラクダ毛が材料になっている手織り紐やフェルト製じゅうたん、現地写真や民族衣装なども展示しています。 北海道立北方民族博物館ロビー展「カザフの刺しゅう壁かけ トゥス・キーズ」会期:平成26年4月19日(火)~5月11日(日) ※休館日5月7日(水) 観覧無料主催:北海道立北方民族博物館・NPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁ問合先 北海道立北方民族博物館〒093-0084 網走市字潮見309-1 0152-45-3888公式サイト http://hoppohm.org/ツイッター https://twitter.com/HoppohmMuseumフェイスブック https://www.facebook.com/HoppohmMuseum
2014.05.02
北海道立文書館(ほっかいどうりつもんじょかん)です。文書館では、「文書館利用講座 第3回 国有未開地処分法完結文書のさがし方」を開催します。ただいま参加者募集中です。 日時:平成26年3月20日(木) 13:30~15:30 人数:10名(先着) 場所:北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)文書館閲覧室 札幌市中央区北3条西6丁目 地下鉄南北線さっぽろ駅から徒歩5分 地下鉄東西線・南北線大通駅、JR札幌駅から徒歩10分北海道は明治以降、ほとんどの土地が一旦国有地にされた後、「土地処分」により権利が設定されていきました。土地処分は概ね「出願→(成功)→処分確定」という段階を踏んで行われましたが、その手続きにかかる公文書が文書館に引き継がれ、保存されています。つまり、北海道ならではの資料群と言えます。この資料群からは、ある地域の土地がどういう面積・形状の単位で誰に対しがどのように処分されていったのか、処分前はどういう状態の土地だったのか、などがわかります。各地域の成り立ちや土地の変遷を調べるのに役立つでしょう。また、自分の先祖の出願書類があれば家族構成などがわかるので、ルーツを探る手がかりにもなります。ただし、この資料群を利用するには、どのような文書が作られたのか、それらがどのように当時整理されていたのか、といったことを理解する必要があります。本講座は、その理解の手助けになることでしょう。 ★ 本講座は「さがし方」の説明をするものです。お申し込みは当館に電話でお願いします。 電話 011-204-5200(月~金) 011-204-5077(土) ※ 日曜日はお休みです。◇申込期間 ~平成26年3月19日 ウェブサイトもご覧ください。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/mnj/gyouji/gyoujiinfo.htm#riyo お問い合わせ 総務部人事局法制文書課文書館グループ 山田 011-204-5200
2014.03.11
縄文世界遺産推進室です。 2月9日に室蘭で開催のフォーラムでは、四十数年ぶりの関東甲信地方での降雪・積雪により飛行機が欠航となったため、基調講演をお願いしていた岡村先生が来道できず、ご講演をいただくことができませんでした。岡村先生のご講演を楽しみにご来場された方々に伏してお詫び申し上げます。 さて、当室では、先週7日~9日の室蘭でのパネル展及びフォーラムに続き、15日(土)に札幌で「北の縄文フォーラム2014」を開催します。多くの方々にご参加いただけましたら幸いです。 ◆日時 平成26年2月15日(土) 13:30 ~ 16:00(開場13:00)◆場所 京王プラザホテル札幌 2階 エミネンスホールA◆基調講演 「世界における縄文の力」 講師 小林 達雄 氏(國學院大学名誉教授) 世界の文化と比較した縄文文化の特質、その世界的な価値、 そして北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産としての価値等 についてご講演をいただきます。 ◆パネルディスカッション「世界遺産登録を目指す北海道・北東北の縄文の価値」 なぜ北海道・北東北の縄文遺跡で世界遺産登録を目指すのか等について、北海道開拓記念館の石森秀三館長のコーディネートで、議論をリードする有識者の方々によるパネルディスカッションを開催します。 コーディネーター 石森 秀三 氏(北海道開拓記念館館長) パネリスト 小林 達雄 氏(國學院大学名誉教授) 阿部 千春 氏(函館市縄文文化交流センター館長) 高橋 理 氏(千歳市埋蔵文化財センター長) 石森 秀三 氏 高橋 理 氏 阿部 千春 氏 事前登録等は不要、入場料無料です。皆様奮ってご参加ください。(詳しくはこちらのホームページをご覧ください)http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/bns/jomon/northjomonforum2014.htm 本フォーラムのチラシです。
2014.02.12
北海道立図書館北方資料室から講演会のお知らせです!講演会のテーマは、「北海道の開拓を輝らした光~明治の北海道の灯台と灯台巡廻船明治丸~」 明治の灯台の話です。開拓のなかで、鉄道や道路整備の話は、色々なところで語られています。しかし、海の話、海運や漁業などの船舶の安全な航海を守った灯台についてはほとんど語られていません。幕末の函館開港から、北海道の灯台がどのように建ったのでしょうか。北海道の灯台を研究されている山本雅晴氏(元釧路海上保安部次長)にお話をお聞きします。 北海道で最初の灯台は、明治8年の木造の納沙布岬灯台です。現在の納沙布岬灯台明治期の納沙布岬灯台(木造)海の記念日のもととなった灯台建設の資材を運搬した明治丸と北海道の深い関わりとは?明治9年 明治丸函館港停泊図 北海道の灯台の話を聞いてみませんか。日時 2月22日(土)13時30分~15時30分開場 北海道立図書館 受講料 無料申込期限 2月21日(金)までです。【詳しくはこちらです】
2014.02.09
環境生活部 縄文世界遺産推進室です。 道では、2月に室蘭と札幌において、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録推進についてより多くの方々に知っていただくため、フォーラム等を連続開催します。奮ってご参加ください。 【室蘭会場】◆北の縄文パネル展「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録の取組や各構成資産をパネルで解説しますとともに、芸術的な縄文時代の出土品を撮り続ける写真家の小川忠博さんの作品も展示します。また、縄文の人々が着ていたであろう衣服も展示しますので、ぜひご覧ください。 ◆日時 平成26年2月7日(金)~8日(土) 各日10:00~20:00 ◆会場 室蘭 モルエ中島 イベントスペース(室蘭市中島本町1丁目) ◆北の縄文セミナー(パネル展と同時開催) 「室蘭市と胆振の縄文遺跡」(2月8日(土) 13:00~14:00) 講師 室蘭市教育委員会 松田宏介 氏◆「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界文化遺産登録推進フォーラム2014 「世界遺産をめざす北海道の縄文遺跡群」 ◆日時 平成26年2月9日(日) 13:15~16:45 ◆会場 蓬崍殿(室蘭市宮の森町1丁目) ◆内容 ◆世界遺産登録を目指す道内6遺跡の紹介 遺跡のある各市や町の学芸員の方々に遺跡のご紹介をいただきます。 ◆講演 「北海道・北東北の縄文はここがスゴイ!」 講師 岡村道雄 氏(元文化庁主任文化財調査官)★講師紹介 岡村道雄(おかむらみちお)氏文化庁文化財部記念物課主任文化財調査官、独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所企画調整部長等を経て、現在は奈良文化財研究所名誉研究員、宮城県東松島市奥松島縄文村歴史資料館名誉館長。縄文遺跡群世界遺産登録専門家委員会委員も努める。(左は岡村先生の似顔絵です)(フォーラムのチラシです)詳しくはこちらをご覧くださいhttp://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/bns/jomon/25forum.htm【札幌会場】◆北の縄文フォーラム2014世界の文化と比較した縄文文化の特質、その世界的な価値、そして北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産としての価値等について、縄文研究の第一人者である國學院大学の小林達雄(こばやしたつお)名誉教授から基調講演をいただくとともに、なぜ北海道・北東北の縄文遺跡で世界遺産登録を目指すのか等について、北海道開拓記念館の石森秀三(いしもりしゅうぞう)館長のコーディネートで、議論をリードする有識者の方々によるパネルディスカッションを開催します。 ◆日時 平成26年2月15日(土) 13:30 ~ 16:00(開場13:00) ◆会場 京王プラザホテル札幌 2階 エミネンスホールA (札幌市中央区北5条西7丁目)詳しくはこちらをご覧くださいhttp://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/bns/jomon/northjomonforum2014.htm
2014.02.05
北海道環境生活部アイヌ政策推進室です。北海道も積極的に展開している「イランカラプテ」キャンペーン関連の取組のご紹介です。 JR札幌駅構内にアイヌアートモニュメントの設置が予定されていることをご存知でしたか? このモニュメントは一般社団法人札幌大学ウレシパクラブが寄付を募って設置するものですが、去る1月12日、イオン札幌元町店において、札幌大学のウレシパクラブの学生も参加し、支援募金活動が実施されました。(午前の様子) (午後の様子)1月19日(日)にもイオン札幌桑園店において、次のとおり実施される予定です。日 時:平成26年1月19日(日) 10:00~12:00、13:00~17:00 なお、支援募金自体は、イオン北海道、マックスバリュ北海道、コープさっぽろが1月末まで実施していますので、お近くの店舗で探してみてください。〇ニュースリリース(イオン北海道) http://www.aeon-hokkaido.jp/news/news_pdf/news_413.pdf〇札幌大学最新情報 http://www.sapporo-u.ac.jp/news/contribution/2013/1108191937.html
2014.01.17
今年も北海道の文化情報を華麗にお届けするのは、北海道教育庁文化財・博物館課のアヤコです。 みなさんはお正月の遊びとして何を思い浮かべるでしょうたこ揚げ、福笑い、コマ回し。そして、忘れてはならない日本の伝統的な遊びに、 「けん玉」があります。この日本のけん玉がいま、外国でブームになっているそうです。もっとも、日本のけん玉が流行っている外国には外国で、独自に生み出されたけん玉があるのです。このような世界各地にあるけん玉と、日本の珍しいけん玉の数々を、網走にある北海道立北方民族博物館で見ることができます。世界と日本の けん玉80点 を展示し、玩具の視点から世界の遊び文化について紹介しています。体験コーナーでは、実際に世界のけん玉で遊ぶこともできますよ。さて、日本のけん玉がいつ頃誕生したかご存知でしょうか1800年代はじめの文献に「匕玉拳(すくいたまけん)」というものが掲載されています。けれども、私たちがけん玉といって思い浮かべるけん玉とは、形がずいぶん違っていました。木製の軸にお皿が左右ついて、糸の先に玉がついて・・・というけん玉は、大正時代に出願された、実用新案「日月ボール」が原型になっています。これが広く普及し、今の私たちになじみ深いけん玉となりました。 「日月ボール」のほか、明治・大正・昭和時代に考案された けん玉の復元品も紹介しています。ヨーヨーや輪投げ、羽子板を組み合わせたものなどがあります。この他、日本各地の こけしなどを模した民芸品のけん玉、キャラクターをあしらったけん玉など楽しい作品もご覧ください。(日本各地のけん玉。壁の写真が「日月ボール」 丸石照機氏蔵) ヨーロッパと中南米のけん玉には形に特色があります。例えば、フランスの「ビル・ボケ」やメキシコの「バレロ」というけん玉は、玉と棒状のけんからなるシンプルな形をしています。イタリアには、カップで玉を受ける「カップ&ボール」というけん玉もあります。所変われば品変わるといいますが、世界のけん玉の多様さが実感できます。(世界各地のけん玉 丸石照機氏蔵) また、北方地域のけん玉も忘れてはいけません。アイヌ、イヌイト、コリヤーク、アサバスカインディアンのけん玉は、木のつるや動物の革・骨・角等が素材になっており、世界のなかでも独特の存在感があります。イヌイトのけん玉はトナカイの角で作られた筒状の玉をひもで結んだ棒で振り上げて突き通すものです。 (左二点がイヌイトの、右一点はコリヤークのけん玉 北方民族博物館蔵) 会期中、日本けん玉協会会長で、けん玉10段の丸石照機さんによる けん玉の技の実演を含む検定講習会、そして世界のけん玉とその歴史を扱った講座も開催します。ぜひこの機会にけん玉に親しんでください。 北海道立北方民族博物館ロビー展「世界と日本の楽しいけん玉展」 【観覧無料】会期:平成26年1月7日(火)~1月26日(日) ※1月14日(火)、20日(月)、27日(月)休館関連事業: 講習会 「けん玉検定にチャレンジ」 平成26年1月18日(土)10:00~12:00 日本けん玉協会会長丸石照機さんがけん玉の技を紹介。 指導を受けて、その場で級位も取れます。 検定料 100円。 講 座 「世界と日本の楽しいけん玉」 平成26年1月18日(土)13:30~15:00 丸石さんと当館学芸員によるけん玉の歴史と楽しい遊び方のおはなし。 参加無料。 道民カレッジ連携事業 お問い合わせ先 北海道立北方民族博物館〒093-0084 網走市字潮見309-1 電話0152-45-3888公式サイト http://hoppohm.org/ツイッター https://twitter.com/HoppohmMuseumフェイスブック https://www.facebook.com/HoppohmMuseum
2014.01.10
北海道環境生活部アイヌ政策推進室です。胆振総合振興局主催のイベントのお知らせです。次のとおり体験学習イベントが開催されます。と き:平成25年11月23日(土・祝) 10:00~15:00ところ:室蘭栄高等学校 体育館(室蘭市東町3丁目29-5)対 象:小学校4年生以上※うわぐつをお持ちください。アイヌ古式舞踊・ムックリ演奏のステージやアイヌ文様ししゅう・ムックリ演奏教室なども行われます。参加費も無料ですので、みなさん是非ご参加ください。〇お問い合わせ 胆振総合振興局地域政策部地域政策課 0143-24-9568
2013.11.20
北海道 縄文世界遺産推進室です。 道では、「北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録を目指す道民会議(略称:北の縄文道民会議)」※と連携し、集中してイベントを開催していますが、北の縄文道民会議の主催により、「縄文の心」をお届けするイベント「北の新しい縄文美を求めて」が開催されますので、奮ってご参加ください。日 時 平成25年11月2日(土) 14:00 ~ 16:00(開場13:30)場 所 札幌プリンスホテル 国際館パミール 6階「美瑛」 事前申込不要、入場無料です。概 要 「縄文の心」を縄文詩の朗唱や語り、歌、縄文太鼓・縄文琴の演奏で お届けします。出演者(縄文詩の朗読、語り、進行)原子 修(はらこ おさむ)氏 (詩人、劇作家、札幌大学名誉教授、 縄文芸術家集団JAM代表)(縄文太鼓演奏) (歌唱) 茂呂 剛伸(もろ ごうしん)氏 マレウレウ(縄文琴演奏) (縄文琴演奏) 曽山 良一(そやま りょういち)氏 向江 きえ(むかえ きえ)氏 なお、縄文太鼓とは、北海道江別市で採取した粘土で作成した土器にエゾシカの皮を張ったジャンベ太鼓、縄文琴とは、小樽市忍路土場遺跡から出土した、弦楽器と考えられる木製品をもとに、縄文の楽器を現代に蘇らせたものです。 さらに、マレウレウの方々が、アイヌの伝統歌「ウポポ」により、縄文の精神を受け継いだアイヌの心を歌い上げます。 ぜひ「縄文の心」に触れ、縄文の魅力を感じてみてください。多数の方々のご来場をお待ちしております。※ 北の縄文道民会議は、縄文遺跡群が世界遺産に登録されるよう、道民をはじめ、国内外の方々にこの遺跡群の価値や意義への理解を深めていただくため、経済界、学識経験者や関係団体など幅広い民間の方々により設立された組織です。
2013.10.30
北海道 縄文世界遺産推進室です。 北海道では、「北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録をめざす道民会議(略称:北の縄文道民会議)」のイベント開催と連携し、「北の縄文パネル展2013」を開催します。今回は北海道と北東北が、津軽海峡を挟んで活発に交流していたことを示す遺物を中心に展示します。ぜひ足をお運びください。 <日 時> 平成25年10月21日(月) 12時 平成25年10月25日(金) 13時 (22日~24日は各開庁時間) <会 場> 道庁本庁舎1階道政広報コーナー特設展示場B <入場料> 無料です <展示概要> 背の高さを比べるとこんな感じでしょうか…。会場でお確かめください。 国宝「土偶」(複製) 重要文化財「土偶」(複製) 函館市 著保内野遺跡 つがる市 亀ヶ岡石器時代遺跡 高さ 41.5cm 高さ 34.2cm 縄文後期(約3,500年前) 縄文晩期(約2,500年前) ヒスイ大珠(4点) 青森市 三内丸山遺跡 縄文中期(約4,500年前) このほか、本州産アスファルトが付着した北海道出土の石鏃や土器、青森県で出土した北海道産黒曜石製石器など交流を示す出土品、写真や解説パネルの展示などを行います。 ◆北の縄文ランチタイムセミナーの同時開催◆ また、上記展示の開催に合わせ、展示場に隣接するホールにて、ランチタイムセミナーを2回シリーズで開催します。縄文から現在まで続く北海道と北東北の深いつながりについて分かりやすく解説いただくとともに、北海道・北東北の縄文遺跡群の魅力や価値について大いに語っていただきます。こちらにも奮ってご参加ください。第1回 10月22日(火) 12:10~ 12:50 「現在も続く北海道・北東北のつながり ~東日本大震災の復興事業に伴う埋蔵文化財調査の支援~」 講師 北海道教育庁文化財・博物館課 藤原 秀樹(ふじわら ひでき) 第2回 10月24日(木) 12:10~ 12:50 「津軽海峡圏の縄文文化 ~ その実例と価値 ~」 講師 函館市縄文文化交流センター館長 阿部 千春(あべ ちはる) さん 藤原 秀樹 阿部 千春 館長◆会 場◆ 道庁1階道民ホール交流広場(札幌市中央区北3条西6丁目) 当日、直接会場にお越しください。開場は11:30です。◆参加費◆ 無料です。◆ご連絡先◆ 北海道 環境生活部 文化・スポーツ課 縄文世界遺産推進室 (TEL 011-204-5168(ダイヤルイン))縄文世界遺産のホームページもご覧くださいhttp://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/bns/jomon/index.htm なお、北の縄文道民会議は、縄文遺跡群が世界遺産に登録されるよう、道民をはじめ、国内外の方々にこの遺跡群の価値や意義への理解を深めていただくため、経済界、学識経験者や関係団体など幅広い民間の方々により設立された組織です。 この会議では、今月8日(火)から10日(木)まで、札幌駅前通地下歩行空間にて展示を行ったほか、11月2日(土)にもイベントを予定しています。 → 北の縄文道民会議ホームページ http://www.jomon-do.org/
2013.10.18
イランカラプテ!北海道環境生活部アイヌ政策推進室です。 平成25年10月14日の体育の日に、道民の皆様にアイヌの人々の文化や歴史に関する理解を深めていただくため、「アイヌフォーラム北海道2013秋」を開催しました。 古くから伝えられるアイヌのものがたりを題材とした人形劇や、アイヌの伝統舞踊・音楽などをご紹介させていただきました。 フォーラムの開催状況は、北海道庁のホームページで紹介しておりますので、ぜひご覧ください。 ご来場いただいたお客様へのアンケートでは、ご満足いただいたというありがたい評価を多くいただきました。 どうもありがとうございました。 また、このブログを読んで「自分も行けばよかった・・・」と思われた方、アイヌの人々のことをもっと知りたいと思われた方は、ぜひ次のサイト「北海道庁インターネット放送局 Hokkai・Do.画」にもアクセスしてみてください。 このサイトでは、アイヌの人々の歴史や文化を御紹介する動画を視聴いただけます。 「アイヌフォーラム北海道2013秋」でも上映した「イランカラプテキャンペーン」のPRムービーや、"アイヌのお話アニメ"も新たにアップし、充実したコンテンツとなっておりますので、ぜひご覧になってください。
2013.10.18
北海道立文書館です。めっきり秋らしくなってまいりました。秋と言えば「○○の秋」…そう「古文書解読の秋」です。最近では古文書解読がちょっとしたブームになっています。文書館では、平成25年10月19日(土)に豊頃町教育委員会様と共催で「古文書教室」を開催します。時間は10時~15時。場所は「豊頃町える夢館」です。内容は午前:はじめての古文書(北海道立文書館・戸津川温子) 午後:資料から見た豊頃(明治期)の歴史(豊頃町郷土資料調査研究員・佐藤信勝氏)となっております。前半は、くずし字や異体字・変体がな、返し読みする文字など“候文(そうろうぶん)”基礎を読むための知識を教えます。それをもとに、文書館所蔵資料から選び出した、十勝地方に関係のある古い文書を材料に、古い文書を読んでみる練習をします。後半は、地元講師の方に、地元の歴史について、実際の資料をもとにお話しいただく予定です。また、本講座は“道民カレッジ連携講座”にもなっています。今のところ定員までにはまだ余裕があるそうです。興味をお持ちの方はぜひお申し込みください。★お申し込みは豊頃町教育委員会に電話でお願いします。 電話番号:015-579-5801豊頃町のホームページ http://www.toyokoro.jp/docs/2013101000013/道立文書館行事案内のページ http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/mnj/gyouji/gyoujiinfo.htmお問い合わせ 総務部人事局法制文書課文書館グループ 山田・戸津川 011-204-5200
2013.10.10
北海道 縄文世界遺産推進室です。 北海道では、「北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録を目指す道民会議(略称:北の縄文道民会議)」※と連携し、集中してイベントを開催します。多くの方々のご参加、ご来場をお待ちしております。【北の縄文道民会議主催イベント】◆縄文世界遺産展&写真展「北の縄文と美の世界」◆ と き 10月8日(火) ~ 10日(木) 各日11:00 ~ 19:00 ところ 札幌駅前通地下歩行空間 北4条イベントスペース(札幌駅側入口横) 入場無料です。 展示内容 北海道・北東北の芸術的な土偶(複製) → 国宝土偶3点(下の写真)、重要文化財土偶1点(遮光器土偶) 写真家 小川 忠博 氏 撮影の土器や土偶の写真 講 演 写真家 小川 忠博 氏 「映し出される縄文の美 ~ 伝わる心」 と き 平成25年10月9日(水) 12:00 ~ 12:50 ところ 展示会場内<展示土偶> 国宝土偶3体(下の写真のカラーパネルも展示されています) 国宝 中空土偶 国宝 合掌土偶 国宝 縄文の女神 Photo T.Ogawa 【北海道 縄文世界遺産推進室主催イベント】◆北の縄文パネル展2013◆ と き 10月21日(月) 12:00 ~ 10月25日(金) 13:00 (22日~24日は各開庁時間) ところ 道庁1階道政広報コーナー特設展示場B 入場無料です。 展示内容 縄文から現在まで続く北海道と北東北の交流を中心に、出土品 や写真・解説パネル等を展示します。 22日(火)と24日(木)には、展示に併せてランチタイムセミナーも開催します。(詳細はこちらをご覧ください)http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/bns/jomon/pex.htm【北の縄文道民会議主催イベント】◆北の縄文道民会議シンポジウム◆ と き 11月2日(土) 14:00 ~ 16:00 ところ 札幌プリンスホテル 国際館パミール(200人程度の会場です) 事前申込不要、入場無料です。 概 要 「縄文の心」を縄文詩や音楽でご紹介します。 札幌大学名誉教授 原子 修 先生による「縄文詩」の朗読 マレウレウの歌唱と茂呂 剛伸 氏による縄文太鼓の演奏 また、北の縄文道民会議では、縄文遺跡群ツアーを実施してきましたが、ご好評のうちに、とうとう10月5日及び6日の函館のコース(日本遺跡学会見学ツアー)と10月20日のコース(石狩と江別の遺跡を巡る旅 毎回美味しい昼食も楽しみの一つです)を残すのみとなりました。こちらにも奮ってご参加ください。 <ツアーお申込先> 株式会社シィービーツアーズ 予約センター TEL 011-221-0912 FAX 011-221-0117※ 北の縄文道民会議は、縄文遺跡群が世界遺産に登録されるよう、道民をはじめ、国内外の方々にこの遺跡群の価値や意義への理解を深めていただくため、経済界、学識経験者や関係団体など幅広い民間の方々により設立された組織です。
2013.10.02
イランカラプテ! 北海道アイヌ政策推進室です。 10月14日(月)の体育の日、京王プラザホテル札幌において「アイヌフォーラム北海道2013秋」を開催します!!! 入場は無料です 今回は、○札幌市こどもの劇場やまびこ座・こぐま座のプロデュースによるアイヌ人形劇 「ふんだり けったり クマ神さま」○専攻の傍らアイヌ文化に関わる学習を積極的に行い、その成果を社会に発信している、札幌大学ウレシパスチューデントのみなさんによる“アイヌ舞踊ステージ”○アイヌの伝統歌「ウポポ」の再生と伝承をテーマに、国内のみならず海外でも活躍する女性ヴォーカルグループMAREWREWによる“アイヌ音楽ステージ”など、多彩なプログラムでお待ちしておりますので、ぜひお越しください! フォーラムの詳細は次のページからどうぞ。http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/ass/indextop.htm#forum
2013.09.30
北海道開拓記念館サービス広報課です。今週の日曜日(9/29),サンピアザ光の広場(札幌市厚別区厚別中央2条5丁目)にて「かるちゃるnet(文化施設連絡協議会)」による広報イベント「発見・体験 文化の秋 - 遊ぼう!学ぼう!あつべつ・えべつ-」を実施します。ステキな記念品がもらえる「クイズラリー」や「宇宙シアター」など楽しいイベントが盛りだくさんです。お近くにお出かけの際はぜひ会場までお運び下さい。
2013.09.26
みなさん、こんにちは。文化財・博物館課のアヤコです またまた 北海道立文学館 で、興味ひかれる展示を行っていますのでご紹介します 「ジブリ」って聞いたら、年齢を問わず心躍る方がたくさんいらっしゃるかと思います。なんと、今回は東京にあります”三鷹の森ジブリ美術館企画”による展覧会『挿絵が僕らにくれたもの ―ジブリが読み解く“通俗文化”の源流』が 札幌市の中島公園内にあります文学館で開催しているんです 先日、周りから惜しまれつつも引退を発表した“宮崎駿監督自らが企画”したもので、監督がジブリ作品を含む現代アニメの原点と語る、19世紀イギリスの童話集に収録された見事な挿絵を紹介するものです 妖精や怪物、ドラゴンなど想像力あふれるイメージによる挿絵を拡大複製して展示しています。19世紀の図書室を再現した重厚な空間に展示された作品は、すべて宮崎監督のコメント付き。現在、映画館で公開中の「風立ちぬ」を紹介するコーナーもあります。宮崎監督の最後の作品と その原点をたどるこの展覧会、ジブリ・ファンはもとより、広く多くの皆様に見ていただきたい展覧会です。この機会を見逃さないでください 会 期 2013年9月7日(土)~10月20日(日) 休 館 日 毎週月曜日・月曜日が祝日の場合は翌日火曜日 開館時間 9:30~17:00(入場は16:30まで) 観覧料 一般600円・高大生350円・小中生250円 お問い合わせ北海道立文学館 札幌市中央区中島公園1-4TEL.(011)511-7655 FAX(011)511-3266公式サイトhttp://www.h-bungaku.or.jp/
2013.09.17
白老町へ派遣の廣畑です。 11日アイヌ民族博物館内のポロチセにおいて、菅義偉内閣官房長官出席のもとに「車座ふるさとトーク」が開催されました。「車座ふるさとトーク」とは、大臣クラスが地域に赴き、テーマを決めて現地の人たちと対話を行うというもので、今回のテーマは「アイヌ文化の伝承と振興について」でした。 道内各地で文化伝承に取り組むアイヌの方々7人(うち白老町からは4人)と、菅官房長官、木村総理大臣補佐官が炉を囲み、和やかな雰囲気の中、意見が交わされました。 今回、伝承者の育成などのアイヌ文化の直面する課題を長官に直接伝えることができ、貴重な機会となりました。 人材育成・教育文化・交流などの課題が話し合われたふるさとトーク。そして終了後の記念撮影 また、「車座ふるさとトーク」の前段で、昼食にアイヌ伝統料理「オハウ」を召上ったり、アイヌ古式舞踊を鑑賞されるなど、2020年度までに「民族共生の象徴となる空間」が整備されることが決定された白老町ポロト湖畔において、存分にアイヌ文化に触れていただけたと思います。シマチェプ(サケの串焼き)の付いたオハウセット
2013.09.13
イランカラプテ!北海道環境生活部アイヌ政策推進室です。 平成25年9月11日(水)、政府の「第5回アイヌ政策推進会議」が道庁赤れんが庁舎で開催されました。会議の席上、座長の菅義偉内閣官房長官からは、北海道白老町に整備することが予定されている「民族共生の象徴となる空間」について、2020年の東京オリンピックの開催までに完成させたいとのお話がありました。また、会議に先立ち、菅官房長官は赤れんが北方領土館を視察されました。その模様は、北海道総務部北方領土対策本部のホームページで御覧いただけます。http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/hrt/cherry_archive.htm#250911_1
2013.09.12
北海道開拓記念館サービス広報課です。札幌市厚別区の「北海道開拓の村」に移築・復元された「旧開拓使工業局庁舎」が8月7日(官報告示)付で国指定の重要文化財に登録されました。開拓使工業局庁舎はその名の通り、道路や橋などの建設、農機具や工作機械の製造など、開拓政策の中で土木・建築・工業分野を担当した役所の庁舎です。この庁舎は政府の洋風建築導入政策のもと、アメリカの技術を積極的に導入して明治10年6月に建設されました。 なんと,この瀟洒(しょうしゃ)な建物は旧札幌農学校演武場(札幌市時計台)より古い歴史を持っているのですが,まだ知名度に関してはそれほど高くないようです。敷地の売却にともなう解体・消失の危機を乗り越え,多くの関係者の熱意と努力によって奇跡的に保存・復元された,「明治からの贈り物」とも言えるこの歴史的遺構を皆さんも是非,間近で御覧になってください!開拓使工業局庁舎(創建時)の姿建物の詳しい歴史については室内にある説明でどうぞ!!
2013.08.20
みなさん、こんにちは。 文化財・博物館課のアヤコです 今回は、札幌市の中島公園内にあります北海道立文学館での展示、 「絵本・カムイの物語」展をご紹介します カムイとはアイヌ語で神様のことです。アイヌ民族が語り伝えてきた文学には、神々が主人公となって語る「カムイユカラ」や「オイナ」と呼ばれる物語があります。神々の戦いや由来を伝える話があり、ときにはいたずらを働いて罰せられた神の話などもあります。 本展覧会では、昭和時代のアイヌ文化伝承者、四宅ヤエの語ったオイナ(神謡)をもとにした絵本「カムイ・ユーカラの世界」(手島圭三郎 絵 藤村久和 文)や絵本「かわうそものがたり」(鈴木隆一 絵 したくともこ 文)、知里幸恵の『アイヌ神謡集』を絵にした「知里幸恵のユカラ 絵本」(横山孝雄 絵)など、カムイの物語を題材に制作された絵画やアニメーション作品を紹介しています 横山孝雄『銀のしずく ランラン』(知里幸恵原著「梟の神の自ら歌った謡」1923年)原画2003年 小さなお子様も楽しめる内容で、観覧料も無料です!この機会に夏休みの思い出作りなど楽しんでくださいね また、この展覧会で紹介している絵本の読み聞かせを、朗読者に札幌静修高等学校放送部メンバーをお迎えして開催しますので、ぜひご参加ください。 読み聞かせ「カムイの物語」8月17日(土)、18日(日)11時~11時30分、14時~14時30分朗読:札幌静修高等学校放送部会場:当館特別展示室会期:2013年7月20日(土)~8月25日(日)[休館日]毎週月曜日開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)観覧料:無料お問い合わせ北海道立文学館 札幌市中央区中島公園1-4TEL.(011)511-7655 FAX(011)511-3266公式サイトhttp://www.h-bungaku.or.jp/
2013.08.13
みなさん、こんにちは。文化財・博物館課のアヤコです。暑い日が続きますね~。こんな時は、氷の風景を思い浮かべ、涼しさを感じたいものです。そう、氷の風景といえば、みなさまもご存じのグリーンランド。(撮影:Edvard Frederiksen, Visit Greenland提供)ダイナミックな氷河が有名です。でも、ホワイトランドではなくグリーンランドって・・・ 網走市にある北方民族博物館ではただいま「極北の島グリーンランド 氷海のハンター、エスキモー」という特別展を開催しています。グリーンランドは世界で一番大きな島として知られています。たしかに土地の80%以上が一年中氷(専門用語では氷床といって3000mもの厚さがあります)に覆われているのですが、島南部の沿岸には緑があふれ、牧畜もおこなわれているそうです。「グリーンランド」と呼ぶにふさわしい風景も広がっているのです。 さてここで問題です。グリーンランドはどこの国でしょう 答えは北欧の国デンマーク。グリーンランドはデンマークの自治領です。ですから、グリーンランドの首都ヌークには北欧調のカラフルな住居が建ち並んでいます。( 撮影:Camilla Hylleberg, Visit Greenland提供)デンマークの人口は約551万人と、北海道と同じくらいの人口で、そのうちの5万人が、グリーンランドに居住しています。そしてこの地に古くから住んできたのがエスキモーの人たちです。グリーンランドのエスキモー文化には、アラスカやカナダに比べると、ヨーロッパの影響が強く現れています。例えば、衣服。こちらがグリーンランドの民族衣装です。靴はヨーロッパの影響を受けた、お花の刺繍やレースが素敵ですが、矢印の部分にぐぐっと近づくと、刺繍だと思っていた部分は、2mmくらいに切ったアザラシの皮を染めて縫い付けたもの。なんとも手の込んだことがされています。グリーンランドの海域は海産物資源が豊富です。わたしたちがお寿司屋さんで食べる甘エビも多くがグリーンランド産だそうです。エスキモーの人たちは、この海の資源を有効に利用してきました。なかで、特筆すべき動物が「イッカク」です。簡単に説明すると長い角の生えたクジラなのですが、角とみえるのは、実は 牙 で、口の中から伸びているのです。北方民族博物館所蔵のイッカクの牙は2m近くもあるんですよ。 ←イッカクの牙です!長い ↑ イッカクの彫刻作品(鯨骨製) 冒険家の植村直己さんが使ったソリやテント(植村さんが北極点到達をはじめとする冒険に使用したソリはグリーンランドタイプでした)、エスキモーの保存食であるキビアク(ヒメウミスズメをアザラシの生皮のなかに詰めて発酵させたもの。漫画「もやしもん」にも登場しています)をはじめとする写真パネルに映像など、展示はグリーンランドの資料であふれています。北方民族博物館は9月いっぱいは無休で開館していますので、ぜひお立ち寄りください。北海道立北方民族博物館第28回特別展極北の島グリーンランド 氷海のハンター、エスキモー会期 平成25年7月13日(土)~平成25年10月14日(月)会場 北海道立北方民族博物館特別展示室観覧料 小中学生無料 高大生150円 一般450円 65歳以上300円お問い合わせ先 北海道立北方民族博物館 電話0152-45-3888公式サイト http://hoppohm.org/ツイッター https://twitter.com/HoppohmMuseumフェイスブック https://www.facebook.com/HoppohmMuseum
2013.08.13
北海道環境生活部アイヌ政策推進室です。去る7月27(土)に、二風谷(にぶたに)生活館において、「二風谷イタ・二風谷アットゥシ伝統的工芸品指定祝賀会」が開催されました。本祝賀会は、「二風谷イタ」、「二風谷アットゥシ」が北海道で初めての伝統的工芸品に指定されたことを祝し開かれたものですが、すばらしい記念品がありましたのでご紹介させていただきます。缶バッジ、マグネット、うちわ、アットゥシのしおり、そしてウロコ彫りまで細かく再現されたイタチョコ!!!(二風谷イタと板チョコをかけた?!) 今後の更なる取組に注目です!
2013.08.08
みなさん、こんにちは教育庁文化財・博物館課のアヤコです 皆さん、お待ちかねの、記念事業第2弾のお知らせです 今回は、これくしょん・ぎゃらりぃ(常設展)が無料に~ 期間中に展示されているのは 『パスキンの生きた時代-エコール・ド・パリ、都市のまなざし』 ・『ふれるかたち』・『現代ガラスの半世紀』 の盛りだくさんの展示です。 ジュ-ル・パスキン について調べてみましたが、世界を旅したコスモポリタンである彼の人生を知ってから作品を見ると、ますます興味深く楽しめそうな気がしました。 『ふれるかたち』 は、彫刻や立体作品を手で触れ、かたちや質感を感じることができます。普段は、作品に触れる機会ってないですよね。どんな感じでしょう興味がわきます無料期間は 7月30日(火)から8月4日(日) までです。2日(金)は19時30分まで開館しています! ぜひ、この機会をお得に楽しんじゃいましょう【お問い合わせ】北海道立近代美術館 札幌市中央区北1条西17丁目電話 011-644-6882公式サイトhttp://www.aurora-net.or.jp/art/dokinbi/index.html また、記念事業の第一弾 『道民参加てんらんかい』も、まだまだ作品募集中です。ステキな作品をお待ちしております! ○ 道民参加てんらんかい ○ 近美観覧者1,000万人達成記念事業のお知らせ
2013.08.01
北海道環境生活部アイヌ政策推進室です。毎週金曜日に発行される、北海道のメールマガジン 「Do・Ryoku(動・力)」では、4週間に1度「アイヌ文化発信!コラム」を連載しています。北海道立アイヌ民族文化研究センターに勤務する研究者が、アイヌ文化をわかりやすく解説しています。最新号(7月26日発行)の内容は、「アイヌ語で『今日は暑いなあ』」です。ぜひ、ご購読ください! 配信の申込、バックナンバーの閲覧は次のページからどうぞ。http://www1.hokkaido-jin.jp/mail/magazine/
2013.07.29
環境生活部 縄文世界遺産推進室です。 現在、北の縄文道民会議では、より多くの方々に縄文文化について知っていただくべく、縄文遺跡や出土品を展示している博物館等を巡り、縄文文化の素晴らしさや謎に迫るツアーを企画・実施しています。奮ってご参加ください。<ツアー概要>・学芸員の方がナビゲーターとして同行、分かりやすく、詳しく解説してくれます。・コースは充実の10コース。北海道各地・北東北の遺跡・博物館を巡ります。 すでに、6月30日に芦別方面の遺跡・博物館、7月13日~15日には、北東北の遺跡・博物館をめぐるツアーが催行されましたので、あと8コースとなっています。 今度の日曜日、28日のツアーには、まだ若干の空きがございます。 ぜひ奮ってご参加ください。 (詳しくはこちらをご覧ください) http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/bns/jomon/jomontuar.htm<ツアーレポート> すでに催行された2コースは、いずれも満員となり、「移動中も含めて、学芸員の解説を聞きながら見ることができたので、分かりやすく、面白かった」など好評でした。 今回は、7月13日(土)~15日(月)に催行されました、北東北の遺跡・博物館のツアーの模様を少しご紹介します。 13日は、就航したばかりのHAC三沢線で、丘珠から三沢空港へ、そして三沢から八戸に入りました。このツアーの同行ナビゲーターは長沼 孝 北海道教育庁 文化財・博物館課長です。 小牧野遺跡では、普段は足を踏み入れることのできない場所に、特別に入場を許可していただき、遺跡を間近に見ることができました。 また、三内丸山遺跡でも、普段は見ることのできない収蔵庫を特別に見せていただき、土器を通して縄文文化に、まさに「触れる」ことができました。 また、マスに鎮座した国宝 合掌土偶(レプリカ)とともに美味しいご当地の食をいただき、さらに、三内丸山遺跡では、この遺跡における代表的な食糧である栗味のソフトクリームをいただくなど、食も堪能することができました。 このように、縄文文化だけではなく、ご当地の食も堪能できるツアーですので、ぜひ奮ってご参加ください。
2013.07.25
北海道開拓記念館サービス広報課です。札幌市厚別区の「北海道開拓の村」には明治から昭和初期にかけて建てられた貴重な歴史的建造物が数多く移築復元されています。このたび6月30日づけで村内の「北海道開拓記念館・旧山本理髪店」が全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連)より「理容遺産」に認定されました!建物内に一歩踏み入れると,そこにはレトロな大正後期の世界が広がっています。おじいちゃんおばあちゃんには懐かしく,小さなお子さまにとっては昔の暮らしとの新鮮な出会いの場となること請け合いです!この夏は「かってそこにあった風景」を探しに,ご家族そろって開拓の村へおこし下さい!内装や道具・備品にもこだわり一品が揃えられています。この椅子の解説はご来場してからのお楽しみ!撮影にご協力していただきましたお客様と村内のガイドさんです。青く晴れ渡った空のもと,笑顔がこぼれるひとときを過ごされていました。
2013.07.25
北海道立文書館(ほっかいどうりつもんじょかん)です。暑くなってきましたね。本州の小中学校は既に夏休みに入っているところもあるようですが、北海道の小中学校もいよいよ夏休みですね。文書館では、夏休みに合わせて「文書(もんじょ)にふれよう 夏休み子ども歴史教室」を開催します。ただいま参加者募集中です。 日時:平成25年7月30日(火) 13時~16時 対象:小学校5年生から中学校3年生 人数:20名(先着) 場所:北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)2階2号会議室 札幌市中央区北3条西6丁目 地下鉄南北線さっぽろ駅から徒歩5分 地下鉄東西線・南北線大通駅、JR札幌駅から徒歩10分内容は次のとおり。まずは、古文書解読のための基礎知識をサラっと学びます。つづいて、テーマ別にグループに分かれて、昔のことを学びます。テーマは次の5つです。・130年前の小学生 どんな勉強していたの?・新しい食べ物・北海道鉄道はじめて物語・屯田兵のくらし・演武場の卒業式学校の勉強と違うのは、学校では教科書や副読本、資料集に書かれていることを学びますが、この教室では、教科書などを書くための材料となった「証拠」(資料、史料といいます)を直接読んでみよう、という点です。選んだテーマは、いずれも「開拓使」の時代のものです。開拓使とは、明治時代前期、今から130年ほど前に北海道にあった役所のことです。このころは、北海道に本州からの人々がたくさん移住し、開拓使は西洋(アメリカやヨーロッパ)の知識や技術を取り入れて、農業や工業などの産業を発展させようとしていました。そんな昔の書類を手にとって見られるチャンスはめったにないですよ~。さらにっ!バックヤードもお見せします。夏休みの自由研究に、他人(ひと)とちょっと違うことをやってみようかなと思っているあなた。ぜひ参加してみませんか?なお、保護者の方も同席可能です。★お申し込みは当館に電話でお願いします。 電話 011-204-5200(月~金) 011-204-5077(土) ※ 日曜日はお休みです。 ウェブサイトもご覧ください。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/mnj/gyouji/gyouji_kodomo.htm お問い合わせ 総務部人事局法制文書課文書館グループ 山田 011-204-5200
2013.07.23
みなさん、こんにちは教育庁文化財・博物館課のアヤコです なんと、7月17日(火)にめでたく、道立近代美術館が観覧者1,000万人を達成しました!!パチパチパチパチ祝近代美術館観覧者1,000万人達成です。記念すべき1,000万人目の観覧者には記念品の贈呈もありましたよ。そこで、達成記念事業として色々な催しを近代美術館では考えています。第一弾は 『道民参加てんらんかい』 です。近代美術館をとりいれた絵や写真を応募すれば、自分の作品が美術館のホールやロビーに展示されるという、すっごーい企画ですよたくさんの有名な作品が展示されている美術館に、自分の作品が展示されるなんてすてきですよね。私も応募してみようかな~。みなさんも、ぜひ、この機会を見逃さずに、一流画家や写真家になる気持ちで、素敵な作品どんどん応募してくださいね。応募〆切は9月14日(土) までです!今後も、近代美術館にチューモーク! してくださいね【お問い合わせ】北海道立近代美術館 札幌市中央区北1条西17丁目電話 011-644-6882公式サイトhttp://www.aurora-net.or.jp/art/dokinbi/index.html『道民参加てんらんかい』はこちらをクリック!!
2013.07.19
北海道環境生活部アイヌ政策推進室です。 8月1日(木)に東京都目黒区の中目黒GTプラザホールで開催される「北海道の文化 彩&奏」において、○アイヌ文化の体験イベント○アイヌ音楽(トンコリ・ムックリ)、古式舞踊の上演が行われます。 御出演者の小部綾子さんは、「芸術文化のジャンルを越えて、北海道の文化や歴史に目を向け、アイヌ文化に触れる機会のない方々にも体験していただき、関心を持つ方々の裾野をほんの少しでも広げることができたら」とおっしゃっています。 お近くにお住まいの方、ぜひ、ご覧になってください!
2013.07.10
北海道環境生活部アイヌ政策推進室です。(公財)アイヌ文化振興・研究推進機構ではアイヌの伝統等を題材とした幼児向け絵本の原作(絵と文)を募集しています。最優秀作品は、「幼児向け絵本」として制作され、道内幼稚園・保育所等に無償配布されます。平成25年9月30日応募締切となっていますので、詳しくは(公財)アイヌ文化振興・研究推進機構までお問い合わせください。(平成24年度最優秀作品)過去の作品はこちらからご覧ください(応募詳細)○公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構ホームページへ
2013.07.05
北海道環境生活部アイヌ政策推進室です。「アイヌ語地名を歩く~山田秀三の地名研究から~」が根室市で開催中です。 北海道の地名の多くは、アイヌ語に由来しています。 アイヌ語の地名は、その地形の特徴や土地の産物、そこでよく行われることなどを語源としており、昔のアイヌの人たちの考え方や生活などを知る手がかりともなります。 アイヌ民族文化研究センターが所蔵する「山田秀三文庫」は、アイヌ語地名研究の第一人者である山田秀三氏(1899~1992年)が遺した、アイヌ語地名に関する非常に貴重な資料であり、各地域に関する記録が豊富に含まれています。 今回の企画展では、開催地である根室市を中心に、根室管内の各地域について、関連する「山田秀三文庫」の地名調査資料、山田氏の研究成果をわかりやすく解説したパネル等が展示されています。 また、「根室市歴史と自然の資料館」が所蔵する、郷土史家・伊藤初太郎(1883~1976)の研究資料など、根室地方のアイヌ文化に関する貴重な資料も展示されています。開催期間 8月4日(日)まで時間 10:00~18:00(日曜日は17:00まで)※休館日 7月1日(月)、2日(火)、8日(月)、15日(月)、 16日(火)、22日(月)、29日(月)、31日(水) 休館日は、念のため根室市図書館のホームページでご確認ください。 【講演会のお知らせ】 7月6日(土)に、企画展会場の根室市図書館で、講演会「千島アイヌの歴史と文化 ~研究の最前線から~」が開催されます。 講師:佐々木 利和 氏(北海道大学教授) 「地図に描かれた19 世紀初めの根室と千島―今井八九郎の測量図を読む―」 川上 淳 氏(札幌大学教授) 「近世千島とアイヌ民族」 大矢 京右 氏(市立函館博物館学芸員) 「千島アイヌの歴史と文化 - 千島アイヌと函館人の意外な関係-」 また、7月27日(土)には、別海町で講演会「加賀家文書のアイヌ語を読む」が開催される予定です。講師:佐藤 知己 氏(北海道大学教授) お近くにお越しの際にはぜひお立ち寄りください。 詳細は、「北海道立アイヌ民族文化研究センター」のホームページを御覧ください。
2013.07.02
北海道 環境生活部 縄文世界遺産推進室です。今回は、北の縄文道民会議で6月30日(日)に催行されました縄文遺跡群ツアー「北の縄文の周提墓をめぐる」に参加してきましたので、その模様を簡単にご報告します。 朝8:30にこのバスで出発しました(後ろには中空土偶が描かれています)。 このツアーには、考古学が好きな方から、たまたまパンフレットを見て参加された方まで、30名の方々が参加されていました。 最初の訪問施設は北海道開拓記念館です。ここから、同館学芸員の鈴木琢也さんがナビゲーターとしてツアーに同行され、縄文遺跡や出土品展示をわかりやすく、かつ詳細に解説していただきました。 解説をいただきながら展示を見ると、また違った風景が見えてくるので不思議です。 まずは、開拓記念館の考古学関連資料を解説 そしてバスの中でも、クイズも交えて、縄文文化や訪問先の遺跡について、そして世界遺産などについてわかりやすく解説いただきました。 次の訪問施設は芦別の「星の降る里 百年記念館」です。ここで、館の方のご案内で、滝里遺跡(現在は滝里ダムにより水没しています)で発掘された出土品などを見学しました。 その後、隣接する道の駅・スタープラザ芦別にて昼食。 芦別の特産品である山菜やガタタンスープなどの、ツアー特性の和食膳を美味しくいただきました。写真にはお膳しか写っていませんが、ご飯と、ガタタンスープ、そしてデザートもつきました。とても美味しく、食べることに夢中になり、スープ等の写真を撮り忘れてしまいました・・・。 午後からは、野花南周提墓群の1号周提墓を見学しました。 周提墓とは、大きな竪穴を掘り、その掘った土を周囲にドーナツ状に盛り上げ、竪穴の中にお墓を作ったものです。ここにもお墓があったと考えられるとのことでした(現在、北海道埋蔵文化財センターで調査中とのこと)。 参加された方々は、ナビゲーターの解説に耳を傾けつつ、遺跡に見入っていました。 やはり、ただ自分で見るだけより、ご専門の方の解説を聞くと、今まで見えなかったものが見えてきます。 この後、滝里遺跡発掘跡地ということで、滝里ダムを訪れました。遺跡はすでに水没していますが、当時の発掘調査の様子などをナビゲーターに解説していただき、調査当時の様子が目に浮かぶようでした。 当日は、よい天気にも恵まれ、先人たちの暮らしや心に思いを巡らせることのできるツアーとなりました。縄文遺跡群ツアーは、今後も、北東北の世界遺産登録候補の遺跡のツアーなど、全部で9コース催行されます。ぜひご参加ください。(詳しくはこちらをご覧ください)http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/bns/jomon/jomontuar.htm
2013.07.01
イランカラプテ(こんにちは)。白老町でアイヌ施策を担当している派遣職員の廣畑です。ブログ発信第3弾の今回は、アイヌ民族博物館の入場者数が通算1800万人を達成した(6月19日(水)11時3分)、おめでたいお話をご紹介します。アイヌ民族博物館は、今から29年前の昭和51(1976)年にオープンしました。入場者数は平成3(1991)年度の87万人がピークで、近年は20万人前後で推移しています。記念すべき1800万人目の来場者は、福島県棚倉町からいらっしゃった2組の仲良しご夫婦。さっそく、山丸誘客戦略室長らから記念品が手渡されました。 1 藤田・青柳両ご夫妻に記念品としてチタラペ(花ゴザ)とサッチェプ(鮭の燻製)が贈られた2 束の間の北海道旅行の最終日、ふと訪れたポロトコタンで笑顔が弾けました野本館長は「開館29年目での達成に感無量。先人たちの努力に改めて首を垂れたい。これを機に初心に帰り、新たな気持ちで運営に取組んでいきたい」と話していました。アイヌ民族博物館には、社会教育施設として、また観光施設として、なお一層期待するとともに、国が白老に整備するとした「民族共生の象徴となる空間」へ繋がるように応援していきます。
2013.06.24
イランカラプテ(こんにちは)。白老町でアイヌ施策を担当している派遣職員の廣畑です。ブログ発信第2弾として、今回は6月12日アイヌ民族博物館に暁星高校(東京)170余名が来場された際、特別バージョンとして開催された「ポロトコタンの夜2013」から、その一部をご紹介します。 「ポロトコタンの夜」とは、白老のアイヌに伝わる伝統的な「祈り」「歌」「踊り」「食文化」を幻想的な雰囲気の中で紹介し体験していただくため、コンパクトなパフォーマンスと組合せた、アイヌ民族博物館の特別プログラムです。 ポロトコタンを幻想的にライトアップし、皆様を会場となるチセ(アイヌの伝統的家屋)にかがり火や松明でお迎えします。 「ポロトコタンの夜2013」の開催を告げるポスター1 カムイノミ<神への祈り>長老が古式に則った作法で皆様をチセにご招待2 ムックリ演奏民族楽器ムックリ(口琴)でアイヌの世界へ誘う3 トンコリヘチリ<トンコリ伴奏の歌と踊り>民族楽器トンコリ(五弦琴)を伴奏に歌と踊り4 サロルンチカプリムセ<鶴の舞>親子の鶴が飛び立つ姿を表現した美しい踊り5 エムシリムセ<剣の舞>二人の男性が刀を振りかざし悪神を追払う6 イヨマンテリムセ<熊の霊送りの踊り>アイヌの最も重要な儀礼イヨマンテの際の輪踊り7 サッチェプ<鮭の燻製>伝統的なアイヌの食文化のお話は興味津々 8 イナウ納め<火の神へのカムイノミ>御幣イナウを火の神に捧げ、全プログラム終了 私は初めて参加しましたが、火を使った神への祈りは、身体が浄化されるような落着いた気持ちになりました。本日の高校生はノリが良く、とことん楽しんでいましたよ。 世の中の喧騒から離れた独特の静寂感と、森と湖に囲まれたポロトコタンは、現代人が求めている"癒し"をもたらす、まさに異次元空間です。 なお、本番は8月3日(土)・4日(日)・9日(金)・10日(土)、11日(日)、17日(日)の全6日間、19時開演で終演は19時45分です。皆さんもぜひ体感しませんか。詳しくは、一般財団法人アイヌ民族博物館ホームページへ。それでは、また・・・。
2013.06.17
北海道立文書館です。文書館では、平成25年6月22日(土)に函館市中央図書館様と共催で「古文書教室」を開催します。時間は10時~15時。場所は「函館市中央図書館」です。内容は午前:箱館奉行所文書について-解読のための基礎知識(北海道立文書館・山田正) 午後:はじめての古文書(熊谷與志子氏)となっております。今のところ定員までにはまだ余裕があるそうです。興味をお持ちの方はぜひお申し込みください。★お申し込みは函館市中央図書館に電話でお願いします。函館市中央図書館のページ http://www.lib-hkd.jp/道立文書館行事案内のページ http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/mnj/gyouji/gyoujiinfo.htm お問い合わせ 総務部人事局法制文書課文書館グループ 山田 011-204-5200
2013.06.14
イランカラプテ(こんにちは)。4月から派遣職員として胆振管内白老町でアイヌ施策を担当している廣畑です。これから定期的に白老町やアイヌ民族博物館等で行われている様々なアイヌ文化振興事業等について、情報発信していきます。お楽しみに。第一弾は、アイヌ民族博物館で開催している週末イベント「ポロトの週末」です。アイヌの伝統文化を体験するプログラムをご用意。1 「湖畔のキッチン」は、ポロト湖畔に設置されたキッチンでアイヌ伝統料理を調理し、ランチとして楽しむ趣向。自然の恵みである食材を、体に優しく巧みに調理。子どもから大人まで楽しめます。ギョウジャニンニクのソースづくり 本日のメニューは、キナオハウ(山菜汁)ペネコショイモサヨ(凍れイモの粥)カンポチャラタシケプ(カボチャの料理)ほか7品2 「ポロト湖の響き」は、湖畔でアイヌの伝統楽器「トンコリ」を使って演奏を楽しむもの。同じ伝統楽器でもムックリ(口琴)は多少難しいけれど、これなら私もプロ奏者。北海道北部やカラフト地方に伝わるアイヌの五弦楽器トンコリの演奏体験3 「エカシとの語らい」は、ポロチセで「エカシ」と呼ばれる長老(山丸郁夫さん:下写真)が、アイヌがこの世で一番大切にする「火の神」に祈りながら、アイヌの信仰や習俗、文化等について、一つ一つ、とつとつと語るレアもの企画。私たちの知らないアイヌの世界観を身近に聞くことができ、感動もの。囲炉裏脇ではトノト(酒)を火の神に捧げます以上すべてを楽しめるお得なコースや年間パスポートとの組合せによるセット料金などもあり。詳しくは上記チラシ、一般財団法人アイヌ民族博物館ホームページへそれでは、また・・・。
2013.06.07
環境生活部 縄文世界遺産推進室です。 北の縄文道民会議では、より多くの方々に縄文文化について知っていただくべく、縄文遺跡や出土品を展示している博物館等を巡り、縄文文化の素晴らしさや謎に迫るツアーを企画・実施しますので、お知らせします。奮ってご参加ください。◆ツアーの概略◆ ・コースは充実の10コース。北海道各地・北東北の遺跡・博物館を巡ります。 ・ツアーには学芸員の方が同行し、分かりやすく、詳しく解説してくれます。 ・縄文関係だけではなく、北海道の魅力を物語る他の訪問先もあります。 (パンフレットには載っていないお楽しみもあります。) (コース等の詳細は、こちらのページをご覧ください)http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/bns/jomon/jomontuar.htm(北の縄文道民会議のホームページはこちら)http://www.jomon-do.org/なお、「サライ」6月号でも、桑原真人 札幌大学学長が、巻頭言で縄文、そして北海道独自の歴史についてご紹介されています。こちらもぜひご覧ください!!(サライについては、こちらのページもご覧ください)http://www.fujisan.co.jp/product/1003/?gclid=CNfjxoXBzLcCFYcdpQod8F4AVA
2013.06.05
みなさん、こんにちは教育庁文化財・博物館課のアヤコです。今日は北方民族博物館のロビー展についてお知らせします。さてみなさんが、このあいだ写真館に行かれたのはいつだったでしょう(中川写真館(湧別町)営業は終了しています。)百日、七五三、入学式、成人式、結婚式。人生の節目に写真館は欠かせませんでした。最近はもっと気軽に写真館を楽しむ方もいるそうで、ロケーションとよばれる屋外撮影の分野もポピュラーになってきました。カメラが普及し、携帯電話やスマートフォンで撮影されるようになっても、写真館で撮影した写真には格別のものがあります。ところでこちらは北方民族博物館所蔵のアルバムの中の一枚です。 写っているのは、言語学者の服部健氏とアザラシ猟のため樺太から網走に来ていたニブフ(当時はギリヤークとよばれていました)の青年たちです。昭和16年に網走の木村写真館で撮影されました。この写真館は現在も網走で営業しています。この一枚の写真をきっかけに、オホーツク地方の写真館事情を追ってみたのが今回のロビー展です。実はオホーツク地方の写真館は、古い歴史をもち、またその技術の高さを全国的に知られ、写真館のコンクールでは上位入賞館が続出しています。20年ほど前までは、写真館結婚式も行われていたそうです。それだけ地域に密着していたのですね。写真館に神殿があり、ここに神主さんがいらしていたそうです。この写真館結婚式は、この地方独特のものだったようですが、もし別の地域で行われている例をご存じでしたら、ぜひ北方民族博物館にお知らせください。(秋山スタジオ (留辺蘂))6月8日(土)午後1時30分からは、北海道の写真館にお詳しい、写真家の露口啓二さんとライターの谷口雅春さんによる、座談会「北海道の写真館」も開催されますので、ご参加ください ロビー展 オホーツクシリーズ2 北海道写真館紀行1 オホーツク編~写真館が残した、数知れぬ北海道を求めて~ 会期 平成25年6月8日(土)~6月23日(日) 月曜休館 会場 北海道立北方民族博物館ロビー 観覧無料 関連事業 座談会 北海道の写真館 日時 平成25年6月8日(土) 13:30-15:00 会場 北海道立北方民族博物館講堂 講師 露口啓二氏(写真家)、谷口雅春氏(ライター) 聴講無料 ※道民カレッジ連携講座 事前にお申し込みください。【お問い合わせ】北海道立北方民族博物館 網走市字潮見309番地1 電 話 0152-45-3888公式サイト http://hoppohm.org
2013.06.05
みなさん、こんにちは。教育庁文化財・博物館課のアヤコです。さて、実はわたくし、趣味は手芸だったりするのです。編み物もパッチワークもこなします。中でも一番好きなのが刺繍。そんななか、耳に入ってきたのがウイルタ刺繍という言葉。ウイルタ刺繍って、何おなじみの北方民族博物館で開催されるウイルタ刺繍フレップ会作品展でその謎が解き明かされます。ウイルタはサハリン島の少数民族の名称です。渦巻きや曲線を主体にした文様は、もともとは、衣服の裾や靴の縁、バッグなどを飾っていました。日露戦争後、北緯50度以南が日本領になったことから、ここを訪れる日本人観光客が増え、ウイルタ刺繍は土産品の財布や皿敷とよばれるテーブルセンターにも施されるようになりました。トナカイ皮製皿敷 昭和13年樺太オタス収集 北方民族博物館所蔵)戦後、網走に移住したウイルタの人びとがいました。この方たちが網走にウイルタ刺繍の技術を伝えたのです。網走ではウイルタの女性を講師にした公民館講座がひらかれ、そこからウイルタ刺繍サークルフレップ会が生まれました。活動歴は30年にもなります。(フレップはベリー類をさします)ただし、樺太ではトナカイの革を材料にしていましたが、これは手に入りませんので別珍やフェルトが、絹糸も高価ですので、刺繍糸が使われるというように若干のアレンジもくわえられています。現在ウイルタの人口は約300名。日本国内でウイルタを名乗る人はいません。サハリン島でもできる人が少なくなったウイルタ刺繍の技術は網走のフレップ会に引き継がれています。(フレップ会から北方民族博物館に寄贈)今回の作品展では、会員の作品80点と講師(故人)の作品10点を展示します。映像ではウイルタ刺繍の型紙を切るところから完成までを上映します。会期中にはウイルタ刺繍講習会も開催されますので、ぜひご参加ください。タイトル ロビー展オホーツクシリーズ3 ウイルタ刺繍「フレップ会」作品展会期 平成25年6月8日(土)~6月23日(日)※月曜日休館会場 北方民族博物館ロビー観覧無料講習会 ウイルタ刺繍講習会日時 平成25年6月9日(日)13:00-16:00会場 北方民族博物館講堂定員 一般24名材料費 300円【お問い合わせ】 北海道立北方民族博物館 網走市字潮見309番地1 電話0152-45-3888 公式サイト http://hoppohm.org
2013.06.05
北海道環境生活部アイヌ政策推進室です。本作品はアイヌ文化振興事業のひとつである「口承文芸視聴覚教材作成事業」によるものです。ユカラをはじめとした口承文芸について、語り及び字幕を付けたアニメーション映像を作成し、アイヌ語や口承文芸を学ぶ初心者をはじめアイヌ文化に関心を持つ多くの方たちに、アイヌの無形文化の紹介資料及びアイヌ語やアイヌ文化の入門教材として活用されることを目的としております。っと、硬いお話はさておき、まずはご覧ください。ポイヤウンペとルロアイカムイの戦い(アイヌ語音声日本語字幕)興味が湧きましたら、次のリンクから他のバージョンや他のお話もご覧いただければ幸いです。○公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構ホームページ
2013.05.31
北海道環境生活部アイヌ政策推進室です。道内のみなさん!アイヌ語ラジオ講座をご存知ですか?何と、テキストは無料!Podcastも配信中!今年の講師は、アイヌ語のみならず、アイヌの着物の制作も学び、祖母、母などファミリー三代にわたる展覧会の開催など多岐にわたって活動中の木村多栄子さん。アイヌ語の浦河方言について、優しく教えてくださいます。みなさんも早起きして、朝活のメニューの一つに取り入れてはいかがでしょうか。詳しくは、こちらへ○公益財団法人アイヌ文化振興研究推進機構ホームページ
2013.05.30
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