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人が何かを始めるには、必ずきっかけあるいは元となる出来事がある。
それは小さな出来事であったり、その後の人の人生を大きく変えて
しまうような大変な出来事であったりする。
またそれは直接的な場合もあるし、間接的にそれに続く出来事に作用する場合もある。
しかし、このきっかけが無ければ物事は始まらないのである。
英語でこのきっかけに続く事象の連続を「Butterfly effect」という。
その時の蝶の羽ばたき一つで後に連続する出来事が少しずつ違ってきて、
最後には一人の人間がまったく違う人生を歩むようになるというような考え方である。
これからしばらくの間、なぜ私が南太平洋に浮かぶ小さな島国New Zealandで
暮らすようになったのかを書いてみようと思う。
最初にNZの土を踏んでから20年近くが経った今、一部記憶が薄れている部分も
あるが書いていくうちに段々と思い出されてくるであろう。
そして、此処ではButterfly effectの"もし"の部分は語らない。
でもその羽ばたきから何が起こったかをじっくりと書いてみたいと思う。
以前から自分の生き様を文章で残してみたいという思いはあった。
しかし心の中で、今はその時期ではないという思いと、早く書き始めてみたい
という気持ちの両方が存在した。
それを思い切らせたのが今回のブログの立ち上げである。
自分ではこれに「半生記」というタイトルをつけている。
半生というと一寸おこがましいが、海外移住というのは人生において
大きな出来事であり、その後の人生が一転するエポックメイキング的な事でもある。
本当は自分の人生そのものを書いてみたいと思っていたのだが、
それはまた別の機会に譲るとしよう。
人前で言うのも何だが、これで結構波乱万丈の人生を送って来ているのである。