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何の脈絡もなく、2冊の本の題名を続けて書きました。この2冊が、今日の記事のタイトルです。実はこの2冊、最近偶然続けて読もうとして、どちらも挫折してしまった本です。本好きさんの中には、手に取った以上はどんなにつまらなくても最後まで必ず読むという人もいらっしゃるようですが、私は違います。つまらないと思ったら、我慢して読むのは時間の無駄のような気がするので、さっさとやめてしまいます。この「図書館戦争」はシリーズ化されているし、「高校入試」は人気作家湊かなえさんの小説です。どちらもドラマ化されているので、さぞかしおもしろいんだろうなと期待して手に取ったのですが、私の好みではありませんでした。まず、「図書館戦争」について私は本好きですから、もちろん図書館も書店もブックオフも大好きです。何時間でも本の間をさまよっていることができます。私の方から本を探すこともあれば、本が私を見つけて呼んでくれることもあります。本好きさんなら、この感覚わかりますよね。その大好きな図書館と戦争というものが、私にはどうしても結びつきません。本の冒頭に、「図書館の自由に関する宣言」というのが掲げられています。そして、「図書館の自由が侵されるとき、我々は団結して、あくまで自由を守る」とありますから、図書館の自由を守るための戦争をするのでしょう。しかし、戦争の必然性がはっきりしません。いったい誰と誰が戦争するのかもわかりません。図書館の自由を守ることは大切でしょうが、そのためになぜ軍隊を作って軍事訓練するのかもわかりません。しかも、軍事訓練を受ける人々は、中高生の部活よりもっと真剣みがなく、普通の学校の授業よりもっとくだけた雰囲気に思えます。最後まで読んだらすべて解決するのかもしれませんが、これ以上読む気になれなくて、リタイアしました。有川浩さんといえば、「三匹のおっさん」や「県庁おもてなし課」など、大好きな作品もあるんですが、この本にはなじめませんでした。次に「高校入試」です。これもドラマ化されているんですね。短い章ごとに語り手が目まぐるしく変わるので、読みづらい感はありますが、湊かなえさんの本にはよくある手法ですし、これはこれでいいんです。ただ、一人一人のキャラクターが弱すぎて、誰が話しているのか、すぐわからなくなります。一応相関図はありますが、名前と担当教科しかなくて不親切です。私は、登場人物がつかみにくいとき、自分でメモを取りながら読むんですが、この本はメモをとってもわかりにくかった。つまり、性格や人物の背景が何も書いていないんです。それじゃ、メモの取りようがありません。読み進むうちに訳が分からなくなったので、これもリタイアしてしまいました。湊かなえさんの小説は、「告白」のときが最高で(それも私はさほどにも思わなかったけど…)だんだんつまらなくなってきたような気がします。残念ながらリタイアが2冊も続くという、珍しいことになってしまいました。しょうがありませんね。次はおもしろい本に巡り合えますように。
2014.09.03
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