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「ホテル・ルワンダ」を見たのは先月末のことですが、こんな本もあるよ、と友人から教えてもらったのが、イマキュレー・イリバギザさんの「生かされて」です。
図書館てありがたいですね。インターネットで蔵書検索し、在庫されていることが分かれば予約しておけば、ちゃんと届くのですから。(いえ、本は自分で近くの分館まで取りに行かなければならないんですが)
図書館のおかげで、最近結構本を予約して読むことができるのです。ありがたいです。
Left to tell " Immaclee Ilibagiza
ツチ族だというだけで恐ろしい皆殺しの対象となっていた時に、危険を冒してかくまってくれたフツ族の牧師さんの家のわずかなスペースのトイレで3か月間隠れていたのです。しかも8人で。
それまで隣人として仲良く暮らしてきた人々がどんなふうに変貌を遂げて殺人者になっていくか、狂気の渦巻く中でどんなふうに耐えて生き延びることができたか、本当に恐怖の物語です。でもそれは本当に起こった事実の物語。
映画もそうであったようにルワンダの虐殺は地獄絵図そのものです。虐殺された多くのツチ族の人はもちろんですが、国がめちゃめちゃに破壊され、人間であることを忘れ獣同然の殺戮しか考えられなくなったフツ族の人々にとっても、悲惨な地獄であることに違いありません。
でもこの本で語られているのは、悲惨ではあるけれど、憎しみではなく、希望です。許しであり、愛なのです。
どんなふうに困難な状況から生還できたのか、イマキューレの敬虔な祈りと神への信仰の深さが叡智を生み、守られていくのです。
いろんなスピリチュアル書や、ビジネス書に書いてあることが本当なんだと知らしめるような物語です。
フツ族の人が悪いのではなく、悪魔に入りこまれただけなのだと、家族を殺した相手を許し、前を見て歩き始めていくイマキューレさんの姿に崇高さを感じました。
昨日の「Into the Wild」に見た青年との人生の違いに、どう生きていけばいいかを感じさせられました。
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