投資逍遥

投資逍遥

2005/07/10
XML
カテゴリ: 読書
この本は平成16年10月に発行されました。
著者の原氏は1962年生まれ、保阪氏は1939年生まれです。

私的な昭和天皇に関する思い出としては、大相撲をご覧になる姿、時代は遡るがマッカーサーと並んだ写真、生物学者として顕微鏡をのぞかれる姿、玉音放送で語られる肉声など。
すべてテレビや写真を通してのことで、残念ながら実際にお目にかかったことはありませんでした。

この本を読み最も興味をひかれたのは、「三種の神器」に関して書かれた部分です。
どなたが考えたのか知りませんが、昭和30年代の三種の神器は、電気冷蔵庫・電気洗濯機・白黒テレビ。
ある個人サイトによると、少し前の女子高生の三種の神器が、名詞・ルーズソックス・PHSだったとか。
ただ、このような使われ方は、あまりにも「三種の神器」を軽く見ています。
と言うのは、昭和天皇にとっては、「三種の神器」を守ることと国民の命は、同等の価値か、もしくはそれ以上と見られていたようであるからです。

ここで、 本来の「三種の神器」 を簡単に言うと、皇位継承の徴として天皇に受け継がれる三種の宝物(八咫鏡・天叢雲剣・八尺瓊勾玉)です。
つまり、1000年以上にわたり受け継がれている宝物で、これがあるために天皇であるという価値あるものです。

話を戻して、昭和天皇の「三種の神器」に関する思いは、1945年9月9日に当時の皇太子(現在の今上天皇)へのお手紙に書かれています。
それは、「戦争をつづければ 三種神器を守ることも出来ず 国民をも殺さなければならなくなったので 涙をのんで 国民の種をのこすべくつとめたのである」という部分です。

【征野の感想】
伝統の重みを感じますね。
これは天皇にしかわからないことなのでしょう。

自分が、受け継いだもの、今後残していくもの、それを思うと、そこまで大切なものはないです。
いや、残すほどの人物ではないというほうが、正確かも。

しかし、残すことにあまり執着する、と言っても残せないのが本当かもしれませんが。
これもどうかと思います。(大汗)

最後に安岡正篤先生は次のように言われています。
「すべてのものは何もかも消えていくのだ。それでよいではないか。自分は何一つ残すつもりはない。残そうと思うのは未練である」と。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005/07/10 09:25:27 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Profile

征野三朗

征野三朗

Favorite Blog

☆本日、TBS『金スマ… New! ruzeru125さん

構力入門 力の3要素… New! ミカオ建築館さん

昨日は臼井不動産の… New! コウちゃん9825さん

dow 39134.76 +299.9… New! どらりん0206さん

日本漢方の力 New! karagura56さん

マウントを取りたが… New! walkman2007さん

2024 株主総会 コー… New! mkd5569さん

メモ New! 4畳半2間さん

マギアレコード 八… New! yokohamatarou2001さん

2024~25主力株概況3… New! みきまるファンドさん

Comments

征野三朗 @ Re[1]:MXS全世界株式(2559)を新規買付(06/08) mkd5569さんへ おはようございます。 オ…
mkd5569 @ Re:MXS全世界株式(2559)を新規買付(06/08) こんばんは なにかと話題のオルカンですね…
征野三朗 @ Re[1]:アクセス数830万、御来訪御礼申し上げます。(05/29) mkd5569さんへ おはようございます。 今…
mkd5569 @ Re:アクセス数830万、御来訪御礼申し上げます。(05/29) こんばんは いつもありがとうございます。…

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: