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★ 『 24 -TWENTY FOUR- シーズン 8 』 BS Japanhttp://video.foxjapan.com/24/正月の連続放送にて全話視聴。『 24 』 も、いい加減、長く続き過ぎて、シーズン7まで ちゃんと観たんだか、前回どんな内容だったか記憶が定かでないが、一時期、どこぞの共産国家に捕らえられたり、お尋ね者扱いされたりと、設定が複雑化していたジャック・バウアーも、すっかり現役を退き、悠々自適なおじいちゃん生活を送る中、期せずして新たなテロ事件に巻き込まれる体で始まる。比較的シンプルな進行なので、過去作を観てない人も、割と楽しめる内容かと思う。逆に言うと、過去作を全て観てる人間からすると、 「また、このパターンかよ」 というような、お約束展開の連続で、ある意味、純粋にドキドキするより、ひねた展開を 「予想」する位しか楽しみがない。物語を面白くする為とは言え、相変わらずのCTU (テロ対策ユニット) の人事管理の甘さ、人材レベルの低さには、「いくらなんでも」 の学習力の無さに、もう笑うしかねえわ。そもそもの人柄の問題に加えて、国家の一大事の真っ最中に、愛だの恋だのプライベートだの。そして、毎度、程度の低い家族や部下に脚を引っ張られる政府首脳陣。この国の身辺調査能力は、どーなってんだ…と、フィクションと承知の上でツッコミたくなる。テロ組織も、スパイだの、何重にも複雑なトラップだの、をかけるより、もっとシンプルに攻めた方が、あっさり成功するんじゃないかと思うが。おバカな家族や恋人に脚を引っ張られるのはジャックの専売特許だったはずだが、その辺、すっかり落ち着いて、単なる 「異常にタフで、何でも先をお見通しのオジサン」になっちゃって、逆に、影が薄くなったっつうか (終盤で無理やり本領発揮してはいるものの)、 「ジャック・バウアー時代の終焉」 みたいなものを身にしみて感じてしまった。しかし、ジャック・バウアー。正義 ( 「=脅しに屈しないこと」 、らしい) の為なら、全く罪のない一般人が巻き添えで死のうが、裁判抜きで下っ端を何人殺そうが、核爆弾が落とされようが構わない…というスタンスの割に、自分の身内は、職務を中断しても助けたり、私怨を晴らしたり…という、よく考えたら、よく考えなくても、ドイヒーなヤツだったなあ。DVDも大安売り。【送料無料】24-TWENTY FOUR- SEASON8 SEASONS コンパクト・ボックス [ キーファー・サザーラン...価格:4,490円(税込、送料込)
2014年01月17日
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★ 『 ブラザーズ&シスターズ 』 (Dlife 月~金 13:00~)http://www.dlife.jp/lineup/drama/brothersandsisters_s4/米国のホームドラマ。 全5シーズン (2006~2011年)。現在、Dlife (BS258) にて、第4シーズンを放送中。『アリー My ラブ』 のキャリスタ・フロックハートが出演しているということで観ているのだが、正直、 『新ビバリーヒルズ青春白書』 に勝るとも劣らないほど、イラつくドラマだ。見始めてしまうと、次々起こるトラブルの行方が気になって、バッサリ切るのも難しく、早送りで観ているが…。勿論、毎回、1度くらいはジンとさせられ涙してしまうシーンもなくはないが、深く心に残るという程でもなく、イライラを差し引くと、明らかにマイナス印象の方が強い。フルーツ卸売り会社を経営する社長が死んだ後の、妻と5人の子供たち (女2名、男3名) の交流と葛藤を中心に描いている。父親が急死した途端に、妻子らが知らなかった 「借金」 やら 「愛人」 やら 「隠し子」 やらの存在が浮上して大騒ぎ。長女と長男が父親の会社の経営を引き継いでいるとは言え、いいトシした 40 代、 30 代の姉弟たちが、何かと言うと実家に全員集合し、干渉しあい、相互に依存しあう。勿論、これはあくまでフィクションで、アメリカ人の標準だとは思わないが、欧米人の言う 「個人主義」 とは、「家族やパートナー至上主義」 ってだけで、精神的に自立している訳ではないのだろうな、と思う。以下、私の常識では考えられない、この一家の行状の例。〇 時と場合をわきまえず、 (他人の前でも) 激しい口喧嘩をする。 口汚い言い争いで場を台無しにしておいて、自分らは数時間後には簡単に仲直りする。〇 とにかく、黙ってることができない。「内緒」 と念を押して話したことは、半日後には、姉弟全員に知れ渡っている。〇 言えば家族のみならず、関係ない他人を傷つけたり人間関係を壊すと分かっていることでも、自分の気を済ます為に、簡単に暴露する。〇 姉弟間で、パートナーや浮気相手との性生活の話を平気でする。 「良かった」 とか 「最高だった」 とか、感想まで口走る。とにかく、この家族にとっては、 「どんなことも包み隠さず報告」し、 「家族全員で共有」 することが大義であり、その過程で、誰かの自尊心やプライバシーが傷つけられるのは、些細で許されるべきことらしい。まあ、家族内で勝手にやっている分にはいいけど、この中の誰かとパートナーや友達となった人は悲劇だ (純粋な 「友達」は存在しないのか、殆ど出て来ないが) 。少なくとも、私は、一切関わりたくない。過去の友人で、 「家族の話しかしない」 、友人としての付き合いに 「自分の家族を入れたがる」 人がいたが、正直、友としては非常に付き合い難かった。また、ちょっと人気が出て何シーズンも続くドラマにありがちだが、ストーリーが 「後付け」 の嵐で、前のシーズンで散々騒いだ問題が、実は 「嘘でした 」みたいな、安っぽいドンデン返しが多く、それもイライラに拍車をかける。こういう長寿作品の大半は、出演俳優の出演料の高騰や気まぐれ、衝突などで、重要キャストの途中降板も避けられないものらしく、 「不自然な喧嘩別れ」 とか、 「突然死」 とかが頻発、ストーリーに決定的なボロが生じて、結局は人気低迷の末路を辿る。まあ、この作品の場合、最初から大して思い入れが無いので、キャストが作中で失踪しようが死んでしまおうが、わりとどうでもいいが、大好きな作品でやられると、結構、ショックだったりする。しっかりした原作もないのに、長く続きすぎるドラマっていうのも厄介だ。<関連日記>2011.11.14. 史上最低の「愚か者たち」・・・『 新ビバリーヒルズ青春白書 』2012.5.14. 米国ドラマ&バラエティー中心の 新BS 無料放送局 ・・・ Dlife【送料無料】ブラザーズ&シスターズ シーズン1 コンパクトBOX [ キャリスタ・フロックハート ]価格:4,499円(税込、送料別)
2012年08月26日
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★ 『 クローザー 』 (D life 土曜22:00 吹替え版)http://www.dlife.jp/lineup/drama/thecloser_s2/米国の刑事ドラマ。 全7シーズン (2005年~)。現在、D life (BS258) にて、第2シーズンを放送中。ロス市警の特捜班 (重大犯罪課) での殺人事件捜査と容疑者の取り調べの様子を描いた、よくある一話完結型の刑事ドラマなのだが、ジェリー・ブラッカイマー製作の刑事ドラマ (『CSI』 シリーズ、 『コールドケース』 等)によく見られるようなチーム編成 (ナイスミドルな部長、才色兼備な30歳前後の女性部員…など) とは、一味違う人物設定なところが、ちょっと面白い。主人公は、部隊のチーフの女性刑事 (ブレンダ) なのだが、この人が、従来のテレビドラマ上の 「女刑事」 のイメージから、かなり逸脱しているのだ。従来のイメージといえば、 「顔よし、スタイルよし、パンツスーツが似合い、男顔負けの度胸とアクションをこなす、サバサバ、カッコいい系」 のお姉さん(…ですよね?) 。このブレンダは、まあ、 「金髪美人」 と言えなくもないが、年齢は40歳代、ファッションは、まるで 『デスパレートな妻たち』 にでも出てきそうな、明るい色のニットやピラピラしたスカートなんかを着ていることが多く、見かけからして、刑事と言うより、ちょっとハイソな「PTA向き」 な雰囲気。無駄に、大仰な愛想笑いをしたり、ヒステリックに部下を叱りつけたり、スイーツ依存症で、イラつくと安っぽい菓子を貪り食ったり…と、わざわざ 「中年女性」 のイヤな面を強調して体現しているような感じ。突然、南部から配属されて来た 「よそ者」 だったこともあり、一部の男性部下からは、当初は反抗的な態度で迎えられる。ところが、このオバサンが、場違いな 「オバサンパワー」でニコニコと容疑者を油断させていたかと思うと、底意地悪く容疑者の言葉尻を捉え、追い込み、難事件の真相を明らかにしてしまう (事件を終わらせる女、の意から 「クローザー」)。同僚や部下にも、取り立てて 「見映えの良い」 キャラクターはいない。だが、ブレンダのヒステリーに、毎回 「ドン引き」 しながら、次第に彼女を信頼し忠実に従う、無骨なオッサン刑事達が、何ともユーモラスで目が離せない。パターン化された 「美人刑事」 や、妙に有能で渋い 「男性ボス」 に飽きた人には、お薦めのドラマだ。<関連日記>2011.9.16. 『 CSIマイアミ 』 シリーズは 何故、眠くなるのか? 2011.11.4. お食事中はご注意を・・・ 『 CSI:ニューヨーク 』 2011.11.5. ちょいちょい泣ける刑事ドラマ・・・『 コールドケース 』 2012.5.4. 米国ドラマ&バラエティー中心の 新BS 無料放送局 ・・・ Dlife【送料無料】【2枚以上購入ポイント5倍】クローザー≪ファースト≫セット1[3枚組] [ キーラ・...価格:1,046円(税込、送料別)
2012年08月21日
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★ 『 Dr.HOUSE 』 (Dlife 木曜 21:00 吹き替え)http://www.dlife.jp/lineup/drama/house_s1/皮肉っぽいが頭の切れるオッサン医師の Dr.HOUSE が、若い同僚たちと共に、原因不明の症状に苦しむ患者と病気に対峙する医療ドラマ。医療ドラマとしては、『 ER 』 でも、病名を診断することの難しさについて散々描いていたし、有能だけどイヤミな医師というのも、もう珍しい人物像ではないが、毎回1人の患者にスポットを当てて、治療の試行錯誤とチーム内での侃々諤々の議論を経て、原因究明するまでの過程をじっくり見せる趣向だ。次々と運び込まれる救急患者達との一過性のやり取りを、息をつく暇もなく見せることに主眼を置いていた 『 ER 』に比べると、患者のプライバシーにも踏み込み、治療の結果までを全て見せることで、心理サスペンス的な要素も含んだ人間ドラマになっている。正直、『 ER 』 (全15シーズン) で、ありとあらゆる変人患者を見尽くしてしまったせいか、すごく斬新で面白いとは思わないが、全くつまらないという訳でもない…という程度かなあ。ところで、Dr.HOUSE のキャッチフレーズとして、「US 版ブラックジャック」 という言葉を遣っているけれども、ブラックジャックの場合は、どんなに 「嫌味で意地悪」 でも「天才的な外科医」 としての腕があったから許されたけど、内科医が無愛想なのは、いくら知識や診断力に優れていると言っても、患者や家族の信頼を得られないという点で弊害にしかならないと思うけどな。<関連日記>2012.5.4. 米国ドラマ&バラエティー中心の 新BS 無料放送局 ・・・ Dlife 【送料無料】【定番DVD&BD6倍】Dr.HOUSE/ドクター・ハウス シーズン1 DVD-SET価格:2,682円(税込、送料別)
2012年05月07日
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★『 陽だまりの樹 』 (全12回) NHK BSプレミアム (金曜20:00)http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/hidamari/第5回まで視聴 。手塚治虫が、幕末~明治期の蘭方医だった、自身の曾祖父(手塚良庵) をモデルに、フィクションを交えて描いた漫画作品のドラマ化。私、原作漫画は読んで持っているが、2000年のアニメ化作品は観ていない。原作自体は結構面白かったのだが、主人公2人の配役が、成宮寛貴 (良庵) 、市原隼人 (伊武谷万二郎・架空の人物)と聞いて、 「なんか、原作のイメージから程遠いじゃん」…ということで、イマイチ観る気にならず、録画を溜めてしまっていた。連休中、まとめて視聴してみたが、やはり、主演俳優たちの、江戸時代には有り得ないような 「優男」 な風貌と、「舌足らず」 な喋り方に、違和感は拭えないものの、まあ、慣れてしまえば許せるレベル。ストーリー的には、原作の流れを大きく損なわず、大きな歴史的事件や実在の人物を織り交ぜながらも、「蘭方医」 や 「架空の下級武士」 を主役に据えることで、ドラマでやり尽くされてきた幕末時代劇でありながら、新鮮味と、ある種のリアリティを感じさせる作品になっている。…今のところ。大河ドラマのように、実在の人物を主人公にしてしまうと、史実以外のフィクションの部分が、どうしても 「突拍子ない」ものに感じてしまうものだが、ほぼ無名の者や架空の人物が主人公ならば、そういう違和感や粗探しに気を取られずに済む。手塚治虫自身の曽祖父が主人公である上、ストーリー構成のうまさ、無理のなさもあって、「殆ど真実なのかな」 という錯覚すら抱かせられるのではないだろうか。ちなみに、「蘭方医」 が曽祖父で、手塚治虫自身も医師免許を持っていたということで、代々続く医者の家系なのかと思いきや、祖父は司法官、父親はサラリーマンだったそうだ。【送料無料】陽だまりの樹 全巻セット (小学館文庫)価格:4,880円(税込、送料別)
2012年05月05日
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★『 平清盛 』 NHK総合 (日曜20:00~)http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/どこぞの知事が、「画面が汚い、暗い」とクレームをつけたの、つけないので話題になっているが、私的にはど~でもいいかな。歴史ものとは言っても、どうせ99%以上フィクションなんだから、やたらと「埃っぽさ」だけ、リアリティ求めてもしょーがないような気もするし、それくらいしか、時代を古く見せる術がないのだろうか…という同情心も起こる。平清盛なんて、未来が無いと分かっているヤツなんかつまらない…という意見もあるだろうが、考えてみれば、日本人が大好きな信長や秀吉だって、実質、一代限りだ。古すぎて史料に乏しい分、ストーリーも捏造天国なんだから、いくらでも面白くしようと思えば出来るはずだ。ただ、これだけ、ネットや歴史オタクが発達・増殖してしまうと、「史実」から余りに外れると、黙っていない人も多い。特に、「大河ドラマ」の場合は。本当は、古代の歴史ドラマなら、天皇家の話を正面からやった方が、よっぽどドロドロと面白いものが出来るだろうが、未だ大河で実現しないのは、色々うるさい人が多いからだろうか?今回の清盛だって、劇中での「天皇の呼び方」ひとつで、ガミガミ批判する視聴者が出ているようだし。いっそ、『 日出処の天子 』(※)でもやったら、話題性には、事欠かないぞ~。(※)山岸涼子による漫画作品(1980~84年 連載)。厩戸王子(聖徳太子)と蘇我毛人(蘇我蝦夷)を中心に、主人公である厩戸王子が摂政になるまでを描いた。国内古代史上、最も有名と言っても過言ではない聖徳太子ですら今や「存在しなかった説」が出てくる位だ。「歴史」や「史実」というものが、如何に脆いものであることか。…と、一見、『平清盛』を庇っているように見えるかもしれないが、とりあえず、今のところは、家事でもしながら横目で観ているものの、大して面白そうではないし、清盛役の松山ケンイチにもあまり魅力を感じない。清盛の薄汚さを見ては身体が痒くなる気がするし、鳥羽上皇(三上博史)のなまっちろい顔を見ると背筋が凍る。よくよく考えたら、別に観なくてもいいかな…と思い始めているところだ。<関連日記>2011.9.4. 『へうげもの』に見る、歴史の真実【送料無料】日出処の天子 〈完全版〉(1)価格:1,575円(税込、送料別)【送料無料】NHK大河ドラマ「平清盛」完全読本価格:1,050円(税込、送料別)
2012年01月30日
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★『 プリズナー No.6 』 東京MX (水曜22:00~)http://prisonerno6.com/全6回 (第3回まで視聴)1967年制作の古い連続ドラマのリメイク作品らしいのだが、元の作品を全く知らない。英国のドラマは案外、お金かけてる感じのものが多いので結構好きなのだが、これは、かなり好き嫌いが分かれそうだ。場面が次々切り替わり、どこからどこまでが現実で、どこから回想なのか、はたまた妄想なのか、よく判らない。ちょっと、フェデリコ・フェリーニ監督の中期以降の作品(『 8 1/2 』や『 女の都 』など)を思い出した。前衛的な映画なら「ありがち」な作りなのだろうが、週1回の連続ドラマで観るのは、かなりの根気がいる。(前回までの内容をすぐに忘れてしまうもので…)映像表現は、ちょっと眠くなるが、内容的には、発想が面白く、続きは気になる。このリメイク版は全6回とのことだが、元の作品は全17回。しかも、熱狂的なファンが多いようだ。できれば、元の作品を一気に観てみたい気がするが、約17時間、眠気に耐える自信は、今の私には無い。***************************(ストーリー)その男は、砂漠で目覚めた。ニューヨークにいたはずの自分が、なぜここにいるのか、彼には記憶がない。起きあがると、近くの崖をひとりの老人が駆け降りてくる。何者かに追われているらしいその老人は、「No.554に会え」という謎のメッセージを残して死亡した……。 男は、やがて「村」と呼ばれる奇妙な町にたどり着く。そこでは、住民は全員、名前ではなく番号で呼ばれていた。彼らにとって「村」はすべてであり、「村」以外の世界は存在しないという。そして男は、「No.2」を名乗る「村」の仕切り役から、「No.6」の名を与えられる。 「番号なんかで呼ぶな! 俺は自由な人間だ……!」 男は “本当の世界”に戻るために、闘い続けるのだった。***************************【25%OFF】[DVD] プリズナーNo.6 コレクターズボックス価格:23,468円(税込、送料別)
2012年01月21日
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★『 ハングリー! 』 フジテレビ (火曜22:00~)http://www.ktv.jp/hungry/index.html最近よくあるが、ドラマの初回15分拡大とか、ホントやめて欲しい。どのみち最近、和製ドラマは、よっぽどのことが無いと観る気にならないが、15分拡大とか言われると、もう、ほぼ確実に「観ない」です。私には、連続ドラマってのは、CM除いて正味45分が我慢の限界。ただでさえ、新番組が多いこの時期に、拡大版ってだけで、「いいや、観なくても」と思ってしまう。一時期、母親に薦められて、韓流ドラマを何本か観たが、内容的にはそこそこ面白かったのものの、1回の放送が正味1時間というのが多いのが苦痛で、一切観るのをやめてしまった。最近、アニメをよく観ているが、日に複数本、観る気になるのは主題歌やCMを除くと1回20分程度だからだ。45分のドラマ観て「つまらない」と時間を損した気分になるが、アニメなら、2本観て1本がそこそこ面白ければ救われる。それに内容の如何に拘らず、私は(漫画・アニメから名画まで)人が描く絵を観るだけでも好きなので、「時間を損した」とまではいかない。(勿論、余りに意味が分からないのは途中で観るのを止めるが)…で、この『 ハングリー! 』。先日の日記で散々、向井理の顔つきについて書いたので、(初回15分拡大も我慢して)礼儀として一応観てみたのだが…。久しぶりに民放の和製 連ドラの初回を観たが、余りの「旧態依然」ぶりにビックリした。軽い「コメディタッチ」に、「感動」要素と「恋愛」要素を適度に織り交ぜたつもりらしいが、全てにおいて中途半端で、「笑える」ところも「ジーンとくる」ところも「ドキドキする」ところも一切なかった。俳優達の演技も、総じてわざとらしい。いい加減、大森美香とか岡田惠和とか、同じ脚本家ばかり重用するの自体、やめた方が良いのではないだろうか。ともかく、やっぱり、和製ドラマを軽々しい動機で観るのはやめよう、と改めて悟れただけでも、無駄な時間では無かったと思うことにしよう。<関連日記>2012.1.5. 評論家さんの胡散臭さが際立つ 『ホンマでっか!?TV』 2012.1.7. 「未来の日本人の顔」 進行中?
2012年01月17日
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★ 連続テレビ小説『 カーネーション 』 NHKhttp://www9.nhk.or.jp/carnation/開始から1か月半、何かの拍子にチラ見する程度だったのだが、ちょっと面白そうなので、先週あたりから、結構、まともに観ている。不自然に美人過ぎないヒロイン糸子(尾野真千子)も良い味出してるが、ここは、何といっても、父親役の小林薫が良い。小林薫は、「横暴だけど、憎めない頑固オヤジ」を演じさせたら日本一だと思っている。(『雲のじゅうたん』の中条静夫も良かったが)やっと、独立して自宅で洋裁店を始めた糸子は、今週、父親や周囲の計らいで、あれよあれよと結婚させられることになる。昭和初期という男社会で、女だてらに商売を始めるなんてどれだけ自立した女性の話かと思うと、独立も結婚も、人生の重大な局面では、結局は、父親に敷かれたレールを走らされている感じだ。だが、『おしん』みたいに波瀾万丈過ぎる話よりも、この方が、ずっと真実味はある。さて、このドラマの小林薫を観ていて思い出すのは、かつて、NHKで放送された連続ドラマ。★『イキのいい奴』(1987年、全10話)★『続・イキのいい奴』(1988年、全13話)和製ドラマとしては、私的にベスト1に入れてもいい位、好きだった。終戦後まもなくの東京下町を舞台に、寿司屋の親方(小林)と弟子(金山一彦)の師弟関係を中心に描いたもの。小林演ずる親方は、口より先に手が出る昔気質の寿司職人で、「民主主義かぶれ」の弟子・金山と衝突を繰り返す。単なる師弟物語なだけでなく、戦争で引き裂かれた家族、親子の情愛、下町の人情、大人同士の切ない恋…など、色んな切り口で描かれ、毎回、涙無しでは観られなかった。子役も芸達者だったが、近年のドラマのように、やたらと子供中心に大人を振り回すストーリーというわけでもなく、色んな意味でバランスの良いドラマだった。かつてVHSは発売されたようだが、残念ながら、DVD化はされていない。戦後間もない時代を懸命に生きる人々の姿を小林薫主演で描くNHK連続ドラマ!DVD未発売。【中古...価格:14,700円(税込、送料込)
2011年11月23日
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★『 新ビバリーヒルズ青春白書3 』 NHK Eテレ(土22:00)ジブリのアニメ映画『 耳をすませば 』を観た後で、軽い「鬱」に陥る大人がいると聞く。それも、「あの頃に戻りたい」という「青春への憧憬」というよりは、「自分はこんな素敵な青春を送れなかった」という「後悔」からのようだ。この気持ちは、私にもよく分かる。実際は、大多数の人間は、さほど「素敵な青春時代」なんか送っていないものだと思うが、あんまり美しい映画やドラマを観てしまうと、自分の経験がひどく色褪せて見えるものだ。そんな、「鬱」に陥った人にオススメしたいのが、この『 新ビバリーヒルズ青春白書 』だ。とにかく、出てくる人物が、子供(高校生)から大人(親や教師)まで、見事に「バカ」ばっか。ハッキリ言って良識のある人間が殆ど出てこない。登場人物の3割は「犯罪者すれすれのアブナイ奴」で、5割は「情緒不安定」で、7割は「ウソつき」で、10割が「愚か者」と思って頂いて良い。いや、『ウエストサイド物語』や『理由なき反抗』以来、アメリカ人が「愚かな若者の悲哀」を好むのは分かるけど、繰り返される過ちによって、次々引き起こされるトラブルに、シーズン3ともなると、もはや同情の余地は無い。しかも、散々、愚行を繰り返しておきながら、罪悪感からすぐに反省して、「謝って、ハグして許しあう」という、お定まりパターン健在。余りの一貫性の無さに、「愚か者に徹しろよ!」と説教したくなるほどだ。旧作の『ビバリーヒルズ高校白書(青春白書)』も、仲間内でくっついたり別れたりを際限なく繰り返し、嫌な人物も多かったが、その中に少しは、良識ある大人や若者も出ていて、「救い」はあった。しかし、この新作の登場人物たちは、本当に酷い。高校生がお金を湯水の如く使って恋愛とパーティー三昧。「付き合う」→「相手の過ちに呆れて別れる」→「元の恋人を口汚く罵る」→「お互い新しい恋人をつくって和解」→「元の恋人が新恋人とイチャつくのを見て嫉妬する」→「元の恋人にちょっかいをかける」…てなことを、同じ仲間内で延々繰り返す。『 耳をすませば 』を観て大人が「切なく」なるのは、平凡な中学生が、取り立ててドラマ性があるでもない恋愛をする姿に、「自分もうまくすれば、こんな体験ができたかも」と思える余地があるからだ。『 青春白書 』の場合、正直、こんな高校生活を送る位なら、「今のオバサンのままで結構」とすら思ってしまう。そういや、自分の周辺で、「若い頃、遊びまくって悔いが無い」などと吹聴する人間に限ってエゴイストが多いのは偶然か。観始めてしまった限り、結末が気になるので観ているが最近ますます、本当に不愉快にすらなるドラマだ。米国の青春ドラマとしては、『 アンジェラ15歳の日々 』とか、素敵なドラマもあったが、こういう良い作品に限って1シーズンで打ち切りになってしまっているのよね~。(しかも、DVD化もされていない…。グスン)***************************<公式サイト>http://www9.nhk.or.jp/kaigai/90210_3/index.html(第1回ストーリー)新学期が始まり、ナオミたちの高校生活最後の1年がスタート! ひき逃げ事件の罪を償ったアニーは心機一転、前向きな気分で劇場のインターンの面接に挑む。アイヴィーの家に家族の知人でイケメンのオスカーが一緒に住むことに。歌手デビューしたエイドリアナは学校を辞め、人気歌手ハビエルのツアーに参加していたが…。一方、ナオミは教師のキャノンに乱暴されたことを誰にも言えず、その恐怖をなんとか忘れようとしていた。***************************【送料無料】新ビバリーヒルズ青春白書 90210 シーズン1 DVD-BOX Part1価格:8,819円(税込、送料別)
2011年11月14日
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★『 コールドケース 3 』 TV東京 (土曜28:05~)http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase3/『 CSI 』シリーズや『 FBI失踪者を追え 』なども手掛けたジェリー・ブラッカイマー製作のTVドラマ。そう言われて観ると、キャスト構成やストーリー構成がどれも、ちょっと似ているかも。ただ、この『 コールドケース 』は、迷宮入りした過去の殺人事件を扱う話ということで、その時代の世相や雰囲気、過去のヒット曲などを織り交ぜて見せる手法が、なかなか面白い。過去のケースと言っても、10年も経過していない比較的新しい事件から、関係者が殆ど死んでしまったような戦前の事件まで、様々だ。多くの場合、若い頃(子供時代)の関係者と現在の彼らとは別の俳優がキャスティングされているので、その変化を見比べるのも楽しい。恐らく関係者にとっても「余り知りたくなかった」であろう、「切ない」真相が明かされることが多く、こういう刑事ものにしては、珍しく、泣ける話が多い。それに、『 CSI 』シリーズと比べると、捜査官の振る舞いも、少しは現実的。ヒロインのリリー刑事(キャスリン・モリス)は、刑事にしては余りに美人過ぎるが、『CSI』の女性刑事に比べると、服装も胸を露わにしない職務に相応しいスーツが多いし、性格も男勝りな感じで、好感が持てる。脇役の同僚捜査官も、頭髪が薄かったり太ってたりの「おっさん」が多く、部内で色恋沙汰が起きにくい雰囲気なのも私的には好き。唯一の若手男性、スコット(ダニー・ピノ)は、なかなかのイケメンだが。ただ、過去のヒット曲などのBGMが充実してるのが災いし、著作権上の問題で、DVD化が難しいらしいのが残念だ。ブロマイド写真★海外ドラマ『コールドケース』リリー、バレンズ、スティルマン、ヴェラ、ジェ...価格:950円(税込、送料別)
2011年11月05日
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★『 グッド・ワイフ 』 NHK BSプレミアム「シーズン1」 集中アンコール放送(10/30 深夜~)http://www3.nhk.or.jp/kaigai/goodwife/index.html「シーズン2」 放送中(金曜日22:00~)http://www3.nhk.or.jp/kaigai/goodwife2/index.html「州検事」の夫と2人の子供に囲まれ、幸せに暮らしていた主婦(アリシア)が、一転、夫のセックススキャンダルと収賄容疑での収監により、周囲からの好奇の目に晒され、さらに、金銭的必要から13年ぶりに弁護士として社会復帰。能力がありながら、様々な事情で主婦に甘んじている人は多いが、それにしても、復帰直後からの、いきなりの仕事勘の鋭さ、有能ぶりは、いささかご都合主義的だ。それを割り引いても、弁護士 対 検事、そして裁判長との「駆け引き」は、なかなか見応えがある。弁護士ドラマは過去にも『 アリー my ラブ 』初め、色々あったが、日本人から見ると、「陪審員制度」や「司法取引」の特徴、利点・欠点を知る上では勉強になる。(今更、勉強しても、弁護士になる予定もアメリカに住む予定も無いんだけど)単に「勝訴」や「無罪」を勝ち取るばかりが目的ではなく、分が悪ければ、証拠の瑕疵を見つけ出して、起訴そのものを取り下げさせることもあるし、罪を認める代わりに、殺人罪から過失致死罪へ罪状を変更させることもある。依頼者の利となる情報を得る為に、インド人美女の調査員による非合法すれすれのような水面下の暗躍もあったりする。ただ、こうした裁判制度や実態については、回を重ねるうちにおいおい理解は出来るが、米国の司法制度の「前提」がある程度分かっていないと、物語の導入部分で、難しく感じてしまう人が多いのではないだろうか(私もそうだったが)。例えば、米国では「州検事」(アリシアの夫)は選挙で選ばれ、政治家と同等レベルの知名度や人気や話題性があるという点は、日本人の常識的には、余りピンと来ない「大前提」なのではないかと思うのだが…。ところで、全く関係ないが、このドラマの制作者であるリドリー・スコット氏の自宅の家政婦をしていたという、高尾慶子さんのエッセイがなかなか面白かった。★『イギリス人はおかしい』 高尾慶子著(文春文庫)イギリス人がいかに怠惰で、イギリスのサービス業の質がいかに悪いか…ということを、日本人の視点で実体験から紹介している。まあ、それでもギリシャ人よりは多分マシなんだろうな~。【送料無料】グッド・ワイフ 彼女の評決 シーズン1 DVD-BOX part1価格:6,882円(税込、送料別)【送料無料】イギリス人はおかしい価格:570円(税込、送料別)
2011年10月25日
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★『 Lie to me 嘘の瞬間 』 TV東京(土曜27:15~)米国FOX制作のテレビドラマ(2009~2011、全48話)。人の一瞬の表情を読み取る天才である学者(ティム・ロス)が、犯罪捜査等の現場で、容疑者の表情を分析して事件を解決。これって、何の証拠も出て無いのに、関係者の「挙動」だけでいきなり、容疑者を絞り込んじゃう『 刑事コロンボ 』を、やたらと理屈っぽくしただけって感じも…。ニクソンやらクリントンやら、過去の有名人の実際の会見映像なども引き合いに出しつつ、口をひん曲げたらウソだの、この表情は「侮蔑」の現れだの、このジェスチャーはどうの、と、統計学的に分析するので、何となく納得させられる。最も納得しちゃった理論は、どんな精巧な「ウソ発見器」でも、質問者が、「魅力的な異性」だと、正確な結果が出ないって話。ただ、ジェスチャーや喋り方って言語の特性とか国民性が出るから、ここで紹介される理論がそのまま、日本人にも当てはまるとは思えないけど…。…大体、表情がどうとかより、やたら「返事のいい人」は私は信用しないけどね (結構、簡単に約束を破る)。そして、必ず、美人の同僚や、クセのある部下に囲まれて、チーム内での「掛け合い」やら「人間模様」やら、事件と直接関係のないシーンを「おしゃれ」に入れ込むのも、最近の米・推理ドラマの「お約束」。今のところ(第2回まで放送終了)、まあまあ、面白いが、これって、そんなにネタが続くかなあ…と余計な心配してたら、案の定、人気があったのは第1シーズンだけで、後は視聴率も伸び悩み、第3シーズンで打ち切られたらしい。***************************<公式サイトによる説明>http://www.tv-tokyo.co.jp/lietome/index.html(第1回ストーリー)人のわずかな表情を読み取り心理を分析する微表情学。主人公のカル・ライトマン博士はその第一人者だ。警察や省庁が事件の捜査の協力依頼をすることもしばしば。・・・(以下略)***************************【送料無料】ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間 DVDコレクターズBOX価格:8,736円(税込、送料別)
2011年10月12日
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霊感に乏しい私は、ホラーやミステリーと言うと、 「悪魔」とか「幽霊」ものより、現実的な「犯罪」ものの方が 圧倒的に好きだ。 だから、普通なら、『スーパーナチュラル』(BS11で放送中) のような、もろ「悪魔との闘い」的ドラマは、余り関心持てない のだが、何となく、見続けているのは、主人公の兄弟役の 2人の俳優(ジェンセン・アクレス、ジャレッド・パタラッキ)が 「イケメンだから」に過ぎない。 比較するのも何だが、『CSIマイアミ』(テレビ東京、MXテレビ) は、『CSI科学捜査班』から派生した、本来、私好みの「犯罪もの」 シリーズであり、一応、録画までして観ているのだが、どうにも、 眠くなっていけない。 原因の一つは、「科学捜査」ということで、実験風景や 検死解剖の様子を「セリフ無し」で見せる演出がやたら多く、 その間に眠くなるというのが大きいのだが、それより何より、 はっきり言って、魅力的なレギュラー俳優が一人も出ていない、 という致命的な欠点に、最近、気付いた。 このドラマの一番の主人公は、主任のホレイショ・ケイン (デヴィット・カルーソ)だが、現在55歳のおじさんだ。 別におじさんが嫌いなわけではない。 『名探偵モンク』や『FBI・失踪者を追え』などもおじさん が主人公だったが、かなり好きなドラマだった。 ホレイショの場合、おじさんのくせに、「セクシーぶってる」 ところが、私的にNGなのだ。 これなら、『CSI』のオリジナルシリーズ(ラスベガス)の グリッソム(ウィリアム・ピーターセン)のような、普通の 「おっさん上司」の方がずっと好感が持てる。 しかも、このホレイショを立てる為ってわけでもなかろうが、 若い捜査員も、男女共に、余り魅力のある俳優が出てない。 (単に、私の好みの問題かもしれないが) まあ、でも、考えてみれば、『ER』も最初の頃は、 あんまり魅力的な俳優陣とは思えなかったけど (ジョージ・クルーニーも当初は暑苦しいおっさんにしか 見えなかった)、結構、引き込まれたことを思えば、 やっぱり、眠くなるのはシナリオの問題なのかも…。 ★『CSIマイアミ』公式サイト http://axn.co.jp/program/csimiami/index.html ★『スーパーナチュラル』公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/supernatural/index.html
2011年09月16日
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和製ドラマが余りにつまらないので、各局の海外(欧米)ドラマを選んで 観ているのだが、無難に楽しめる刑事ドラマ以外では、最近、「これ」といった 作品になかなか出会えない。 『デスパレートな妻たち』は、相変わらずサスペンスなんだかコメディなんだか (それが持ち味と言えばそうなんだが)、いい加減、その立ち位置にも飽きが来たし、 『新ビバリーヒルズ青春白書』は、仲間同士でくっついたり離れたりという、 旧作から殆ど進歩の無い恋愛模様を、よくもまあ、飽きずに繰り返している。 そんな中、『glee』は、エンターテイメントとしては、今季最高。 高校教師が、顧問のglee(合唱とダンス)クラブをブレークさせることで、 果たせなかった自分の夢を叶えようとする・・・的な、ありふれたストーリーながら、 ほぼ、登場人物の掛け合いと、歌と踊りのパフォーマンスだけで、 最初から最後まで飽きずに見てしまう。 正直、最近の洋楽ポップスに疎い私には、パフォーマンス部分は退屈かも ・・・と最初は思っていたのだが、何のその。 いや~~~上手い。 まずは、第1回の「Don't Stop Believin' (1981) ジャーニー」で、 主役級の生徒2人(レイチェルとフィン)の歌声にすっかり魅せられてしまった。 この歌は、エンディングタイトルにも使われている。 ちなみにオープニングは「Jump (1983) ヴァン・ヘイレン」。 選曲は、ビートルズ等のスタンダードナンバーから、最近のヒット曲まで様々。 勿論、私には初めて聴く曲もいっぱいあるが、ストーリーにハマッた歌詞だし、 ダンスパフォーマンスも素晴らしいので、全く退屈しない。 これまで放送された18回の中では、マドンナのヒット曲ばかりを集めた回とか、 オリビア・ニュートンジョン(本物)が現れて、有名な「Physical (1981)」のPV を撮りなおす、なんてエピソードもあって、ティーンズドラマでありながら、 年配者も十分、楽しめる。 パフォーマンス部分で飽きない、もう一つの理由は、いつも同じ主役級ばかりが 中心で歌うわけではない、ってのもある。 顧問のウィル先生やレイチェルは、格別に上手いかもしれないが、 彼らばかりが歌っていたら、ちょっとゲンナリするかもしれない。 他のメンバー(クラブ員だけでなく)もそれぞれ個性があって、とても上手い。 聾学校の生徒達が手話で歌った「imagine (1971)ジョン・レノン」や 、太った黒人の女の子メルセデスの「Beautiful (2002)クリスティーナ・アギレラ」 には、思わず涙も出た。 その他、『glee』の魅力。 * 登場人物の設定の面白さ レイチェルは「親がゲイカップルでユダヤ人、ダサくて学校では嫌われ者」、 フィンは「アメフト部のクォーターバックで人気者だが頭が足りない」。 他の部員も、「太った黒人」とか「ゲイ」とか「吃音」とか「車椅子」とか 「顔はキレイだけどお馬鹿」とか、それぞれ、マイノリティだったり、 コンプレックスを持っているが、それを敢えて、ドラマの笑いどころに してしまっている。 * 掛け合いの面白さ gleeクラブの活動を邪魔するチア部顧問のスー先生は「冷徹な差別主義者」で 顧問のウィル先生や部員生徒を、身も蓋もない表現で罵る。 スー先生の差別発言で笑わせることによって、イジメや差別の問題を 変に誤魔化さず、正面から表現している。 本当は「イジメる方が馬鹿」で、差別されても、笑い飛ばして 自分の信じる道を行け、というメッセージがこめられているかのよう。 また、お笑い「9」に対して、涙「1」程度の配分も丁度いい。 * 吹き替えも良い 対訳台本の出来も良いが、とにかく声優陣がグッジョブ! 一昔前は、こういうミュージカルの吹き替え版は、セリフ(日本語)と 歌(英語)の声がガラッと変わってしまったりして、違和感を隠せなかったが、 声もマッチしていて、素晴らしい。 特に、ウィル先生(森川智之)とスー先生(野沢由香里)の吹き替えは上手い。 野沢さんは、先シーズンの『グッドワイフ』で、シリアスな弁護士の主人公 の吹き替えを担当したばかりだが、どちらの役もハマッテいて素晴らしい。 『glee』NHK公式HP http://www3.nhk.or.jp/kaigai/glee/index.html
2011年08月16日
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