あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

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2006年08月17日
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午前中はずっと花を保管する為にある保冷庫のなかで、在庫確認や古い花材の手入れ等、一人で仕事をしていた
保冷庫は、一年を通して5~6℃の一定温度に保たれている
外の気温は30℃近く
その温度差、約25℃!
外は今日も暑いので、涼しい思いで作業が出来ると喜んだのも束の間…

はじめのうちは快適に仕事をしていたのだが、そのうち徐々に体温が奪われ寒気が生じてきた
ロッカーから羽織るものを持ってきてはみたものの、露出している手先指先が寒くて仕方ない
暑いだの、寒いだの、我儘言うな
寒さで、どんどん仕事の効率が悪くなっていくのがわかったが、仕事が終わらなければ保冷庫から脱出できないので、気合を入れて仕事をする
寒さ対策としては、 無意味にステップを踏んでみたり 顔の筋肉をフルに動かしてみたり …ようは身体を動かしていたということである

昼前に保冷庫内での仕事を終えた頃には、 すっかり身体は芯まで冷え切っていた
ただでさえ色白の肌なのに、白く透き通るようなその腕は、まるで血が通っていないかのように見えた
その足で、私用の用事を済ませる為に郵便局へ
照りつける太陽が、冷えきった身体を暖めてくれる
行き交う人々は、昼間の暑さに顔を歪ませていたが、そんななか自分は、一人涼しい表情で街中を颯爽と歩いていた
なぜなら4時間近くもの間、温度5℃のところで作業をしていたからである
人間保冷剤 である
その場所を涼しくするのではなく、人間そのものを冷やしてしまう
なかなか画期的である

いつもは暑さに堪えかね、そそくさと歩く夏の街も、今は違う
確かに外は暑いのだが、身体は冷えている
なんとも不思議な体感である
公園の近くを歩いているとトンボが数匹、頭上を群れをなして飛んでいた
まだまだ暑さは厳しいが、秋の気配を感じたひとときであった

ちなみに冷え切った身体だが、30分もしたら融解され、いつもどおりの夏気候非対応人間の身体に戻り、汗をかきはじめたそうな







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最終更新日  2006年09月06日 08時29分24秒


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