あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

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2008年10月26日
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しばらく連絡を取っていなかった友人から、
「日曜の夜、空いてる?」
と、連絡をもらったのは数日前のこと

仕事を終えてから、待ち合わせの場所に行くと、間を置かずして友人はやって来た
友人は、すでにお酒が入っているようで、目の周りの皮膚を紅く染め、酒臭い息を吐いている
暫くぶりに会うというのに、2人の間には何の隔たりもなく、まるで毎日顔を突き合わせているかのようなテンポで話が弾む
他愛も無い会話をしながら歩いて着いた先は、バーともクラブともいえない、こじんまりとした店
今日は何やらイベントがあるらしく、薄暗い店内は、ゆるい内装といい、焚かれている香の匂いといい、独特の空気が漂っていた

ソファーに腰掛けて、まったりしていると、友人が、
「オレ、歌うから」
と、おもむろにギターを持ち、ステージの中央に…
???
状況が把握できないまま、まばらな拍手に包まれて、友人の歌が始まった
その時、悟ったのである
今日、自分を誘ったのは、歌を聞いてほしかったのだと…
その友人は、まえまえから音楽をやっていた事は知っていたが、こうして実際に聴くのは初めて
音楽で飯を食っていけたらいいな…なんて事を言っているぐらいだから、腕前は意外にもなかなかのモン
全然知らない歌ばかり、しかも自分の好きな音楽のジャンルではないのだが、ヤツは一生懸命歌っているので、クランベリージュースの入ったグラスを揺らしながら、じっくりゆっくりと耳を傾けていた

30分ぐらいは歌っていただろうか?
歌っている時はそれなりにカッコよくみえたけれど、こうして自分の席の横で座っている姿を見ると、今さっきまで歌っていた人間と同一人物?と思えるほど、いつものヤツに戻っていた
そのギャップの差が激しいのが、なんともおかしい
「どうだった?」
って感想求められたんだけれど、
「ヨカッタ」
としか言いようがなかった
だって、音楽のことは、よくわからないからさ
それにしたって、自分の歌を聞きにきてほしいんだったら、そう誘えばいいのに、なんだか騙し討ちにでもあったような誘い方だったんだよね
その事を本人に言うたら、照れ臭かったんだって
…って、 いまさら照れる歳でもないだろうが!
それに、誘いを断られるかもしれないという考えもあったから、伏せていたんだとか
さすがは付き合いが長いだけあって、よくオレの事把握してる!
「歌聞きにくる?」
っていう誘いだったら、間違いなく断ってたよ
興味がない世界だからさ
まぁでも、歌聴けてヨカッタ
違う一面を垣間見ることができて、なかなか新鮮だった
そうそう、知らない曲ばかりだったから、「誰の曲?」って聞いたら、自分で作詞作曲したんだって
へぇ~凄いやん

このイベントには、2人の共通の友人も来ていて、しかもその友人と自分は、これまた久しぶりの再会だったので、顔を見つけたときは、お互いが 「あっ!」 と声を出すほど驚いてしまった
一人は歌、もう一人はダンスに夢中になっている…と、情熱を注いでいるものを楽しそうに語っている姿を見ていたら、羨ましくもあり、なんだかすごく刺激を受けて、 自分も頑張らねば! …なんて思った
仕事に情熱を注いでいる …なんて、聞こえはいいかもしれないけれど、ちょっと寂しいもんね

“イーハトーヴォ日高見”より楽しい時間はあっと言う間に過ぎてしまい、まだまだ話は尽きないのだが、自分は朝が早いので、別れを告げることに
2人は、わざわざ店の外まで見送りにきてくれた
「また、いつか会おう」
なぁんて、お決まりの社交辞令を交わす
次会えるのはいつかな?
その時は自分も、 「アイツ、羨ましいな」 と思われるような人間でいたい
いつまでも手を振り続ける二人を背に、冷たい空気を切るようにして、静まり返った夜の街を行くのであった







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最終更新日  2008年10月28日 19時26分56秒
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