あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

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2008年12月16日
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女性に告白するときに渡す花束を作っていた
以前我が職場でスタッフとして働いていた青年が先日訪れ、注文していったのである
その青年は、 女性に告白するたびに、自分が作った花束を渡している
なんでも、花束は女性にとても喜ばれるし、それに 100%OKの返事を貰える ので、彼のなかでは、今やジンクスの一つとなっているようだ
自分の花束が、恋の架け橋になっているわけではないと思うのだが、花の仕事から離れた彼が、今でもわざわざ自分のもとへ注文しにきてくれるという気持ちが、とても嬉しかった

愛の花束
注文は、薔薇を使って、あとはお任せしますとの事
ボリュームがあったほうがいいというので、安く仕入れた薔薇を使用した
ピンクに紅色の縁取りが入った “カルーセル” という名の大輪の薔薇を軸に、1本にたくさんの花をつける淡いピンク色のスプレーバラ、それから、いくつもの緑色の球状をした蕾が特徴的な “バーゼリア” という木を使用
可愛らしい印象のピンク系の花束に、緑色を差すことによって、ちょっと甘さを抑えた
ちなみに、 バーゼリアの花言葉 “情熱”
愛の告白に渡す、情熱が秘められた花束…
う~ん、花言葉を織り込むだなんてちょっとクサいし、自分好みに仕上げてしまったけれど、我ながら良いんじゃない?
上出来!上出来!

それにしても、幸せな花束を作っていると、自分も幸せな気分になってくる
喜んでもらえるかな?
なぁんて、 贈る人、贈られる人の気持ち、シチュエーションを考えながらつくっていると、自然と自分の気持ちも綻ぶ
こういうとき、 花屋っていい仕事だな… って実感する

気合を入れて作った花束
女性が抱えて持ち歩くのには、ちょっと重たいかも…
ということで、手提げ袋も用意しておいた
約束の時間よりだいぶ遅れてきた彼は、花束を見るなり、顔の表情を緩ませると、軽やかな足取りで去っていった

さてさて、彼の愛の告白は成功するのだろうか?
恋が叶う花束 のジンクスは守られるだろうか?
たとえ、恋が実らなかったとしても、花束のせいだけにはしないでくれよな







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最終更新日  2008年12月18日 20時46分49秒


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