あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

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2010年02月18日
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東京は が降っていた
夜明け前はそうでもなかったのだが、時間が経つにつれ、落ちてくる雪がどんどんと重たそうなものに変わっていく
このままだと積もりそうな感じ
けれども出掛け前に見た天気予報では、午前中には雪は止み、晴れ間が見えるといっていた
見上げる空は、見渡す限り一面濃い灰色
そこから引っ切り無しに雪が落ちてくる
そんな光景を目の当たりにしていると、天気予報は俄かには信じ難い

手摺に積もる雪
雪が降ると色々と面倒…
と思っても、やっぱり目の前にすると、テンションは上がってしまう
都内にある大きな公園
まだ朝が早いせいか、人影はほとんどない
そんななか、傘も差さずに子供のようにはしゃぐ自分
足跡ひとつないところをペタペタ踏んでいく
気分が良い…
手摺にこんもりと積もった雪を手で払い落としていく
なんだか面白い…
ええ歳した男が、無邪気に遊んでます
時折通り過ぎていく人たちの冷ややかな好奇な視線を感じながらも、お構いなしに雪のなかを駆け回っていた

白銀の世界
かなりはしゃいだ
気が済むまではしゃいだ
一体どれだけの時間を過ごしたろ?
いや、そんな大しては経ってないと思うんだけれど…

東京の街は、 見渡すかぎり白銀の世界
都会に居るとなかなか見ることのない光景である
けれども、そんな景色も朝のうちだけであった
9時を回る頃には雪は止み、太陽が顔を覗かせた
驚くほど天気予報どおりの展開
朝のあの寒々しさは一体なんだったのだろう?と思ってしまうほど
これだけ劇的に天候が変わるのも珍しいかもしれない
降り注ぐ陽射しは、うっすらと積もっていた雪を溶かし、午後になるといつも見慣れた風景に戻っていた
朝見た束の間の白銀の世界…
雪のなかを駆け回っていたのは確かに今日の出来事なのに、なんだか遠い日のことのように思えてしかたない自分であった







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最終更新日  2010年03月22日 16時57分29秒
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