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September 28, 2009
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カテゴリ: カテゴリ未分類
世間での大型連休は私の仕事とは比例していない。
派遣といえども祝日も仕事になるからだ。
それでもセイイチローは幼稚園が休みなので
私も合わせてお休みをとることに。

久しぶりに3連休なのでゆっくりすごそうと思った。
しかし、子供にとって楽しみの3連休は親にとっては
いえ、私にとっては
「どうやって楽して一緒に過ごせるか」
このテーマになるのである。

まあ、お金がかからず、手間もかからず、喜んで貰える事に
喜びをもたらす。。
そういう言いまわしがぴったりなのかもしれない。

その連休の中日あたりに私とセイイチロウは
福岡にある能古島という島にフェリーで出かけた。

その日は快晴だった。
朝からどこに連れていこうかと悩んだ。
車をもってないためにいける範囲は決まっている。
なにせ、旦那が新型インフルエンザらしきものに
にかかっていたため、セイイチロウは1週間ほど
幼稚園出入り禁止でどこにもいけず、おうちですごして
いたから朝からどこにいけるか期待していたのだ。

インフルエンザの症状はもうなくなっていたが
旦那は外出を控え、一緒には出かけなかった。
なので私はセイイチロウを自転車の後ろにのせ
渡船場まで自転車を走らせた。

マリノアシティの観覧車が左手に見える見晴らしの良い
橋をわたると快晴の空の下に
海が見えるという素敵なシチュエーション。
そして汽笛をならしながらその海を渡る白い船。

のはずが、どんよりした曇り空に比例するかのように
グレーの海。そして1台の薄汚いフェリーが汽笛を
鳴らしながら海上を走っていた。

・・・でてるやん。
1時間に1本のフェリーが。

さらに追い討ちをかけるよう雨がポツリ。
今日はもうやめようかとセイイチロウに言うと泣き出した。

仕方なくマリナタウンでアイスを食べて時間つぶし
渡船場へリベンジ。

能古島には一度行ったことがある。
その時は能古島までフェリー、降りて
アイランドパークまではバスを使ったので
自転車をフェリーに乗せるのは今回が初めてである。

切符売り場で往復の切符と自転車券を購入。
自転車を積み込む人は別の乗り場からだった。

グリーンのテントの前で待機しててくださいねと
言われていたのでそこにいくと
5人家族が自転車を構えて待機していた。
そのほかにも釣りに行く人、業者の方などが
そこにいた。

能古島からの日帰りの観光客が
ズラズラ行進していく。

それを眺め、全ての人が通りすぎた後
どうぞという声ともに自転車を押しながらフェリーに乗った。

自転車を止め、二階に行くと
セイイチロウはまじかで見る海を少し怖がり
でも久しぶりに乗る船に大はしゃぎだった。

能古島渡船場までは10分もかからないくらいだった。
島に降りたつと観光案内場があったり
お土産屋さんがあったりと
その周辺だけはにぎわっていた。

アイランドパークまで行くのに歩いて40分。
バスだと結構高いので自転車で行くつもりで
きたから気合を入れてペダルをこぎ始めた。

観光案内状で入園券売っていたが
とくに割引をしてるわけでないので
ついてから購入すればいいと思った。

ここで買おうと思えばよかった。

海岸線を自転車で走る。
姪浜から海を渡り10分くらいしか
かかってないはずなのに、すごく遠いとこにきた様な
錯覚に陥るほど静かで、別世界だった。

アサリ捕獲するには500円払ってくださいとか
サザエ、アワビ捕獲禁止など看板がでているが
ここには沢山いますよ、儲かっているんですよ
としか私の目には映らない。

おそらく何かを養殖してるであろう柵の上にカモメが
20羽くらいとまっていた。カモメは一列に並んでおり
不思議な光景だった。

海岸線をひた走るとだんだん息切れしてきた。
坂になってきている。
認めたくない事実だが
明らかに坂になってきている。

そんな私の苦労を知らずに後ろに乗ってるだけの
セイイチロウはひたすらしゃべり続ける。

私はゼイゼイ言っているのに
よく分からない質問ばかりしてくる。
息切れで考える余地もないのに
子供が悪魔に見える。

しかも子供特有のマニアックな質問ばかりだ。
知るかそんなこと!!と叫ぶ余力もないほど
私は衰退していくのであった。

のぼり坂は究極になってきた。さすがに降りてくれと頼んだ。
子供はね、歩かないいけないのよ。
でも時間があまりないのでまた
すぐに乗せて自転車をこぎ始めた。

「アイランドパークまであと2.2キロ」の看板が
すぎ「あと1キロ」の看板にさしかかった。
見下ろすと右手の海岸線にキャンプ場らしきものがあった。

よっしゃ、ラストスパート。
途中で坂をバイクなみに下りてくる人がいたが
この人達も登れたのだから私も登れるはずと思い
がんばって坂を登る。16キロの悪魔をのせて。
私から汗という名の勲章が噴出してくる。

そして力つきたころ、3人の男性が目についた。
サイクリングチームらしい服装。
頭にタオルを巻き、皆黒いシャツ、
それらしきパンツをはいた
おじさん3人組が分岐点の道端でくたばっていた。

「あと少しだよ、がんばろう」
「社長、おれはもう無理っすよー」
などの声が聞こえた。
私もしばらく止まって休んでいたが、おじさん3人組を
見ていると、私はふと漕がないといけない使命感に襲われた。

ペダルに力をふりしぼり私はゆっくりと坂を上った。

その姿を見たおじさんの1人が「すっげー」といい
「がんばってるやん、俺達もがんばらないかん」と
誰かが言っていた。
女でしかもママチャリで5歳児まで乗せて
この長い山道を自転車で
登ってくる人は多分いないのだろう。

アイランドパークの門が見えてきた。
さすがにつらくてチャリを押しながらのぼった。

するとさっきのおじさん達がで私を追い越していった。
彼らはちゃんと自転車を漕いでいたので
男の意地だなー、がんばるなーと歓心した。
追い越されときに笑顔で挨拶された。

すがすがしい気分だった。
おじさん達と私はお互いに
親近感があったのだろう。

しかし、そのすがすがしさを胸に抱いていたのは
ほんのつかのまだった。

チケット売り場で係りの男性がいた。
「チケット下さい」
「入場料1300円」です。

ここまで来て、初めて私は其の事実を知った。
サイフには1095円しか入っていなかった。













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Last updated  September 28, 2009 01:23:34 PM
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