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この記事はWeb CGからです。 メルセデス・ベンツ日本は2015年5月8日、2シーターの高性能スポーツモデル「メルセデスAMG GT」を発表し、同日予約受け付けを開始した。発売は上級グレードの「GT S」が同年5月中旬、ベースグレードの「GT」が同年9月以降を予定している。価格はGTが1580万円でGT Sが1840万円。 メルセデスAMG GTは、「Handcrafted by Racers.」をキーワードにメルセデスAMG社が開発した、2座のスポーツクーペである。同社による完全自社開発モデルとしては、「SLS AMG」に続く第2弾となる。エンジンは4リッターV8直噴ツインターボで、Vバンクの内側にターボチャージャーを搭載することでコンパクト化と吸気経路の最適化を実現。ベースグレードのGTでは462ps、上級グレードのGT Sでは510psの最高出力を発生する。またボディーはアルミニウムを多用したスペースフレーム構造となっており、エンジンやトランスミッションの搭載レイアウトを工夫することで47:53という前後重量配分を実現している。快適装備や安全装備も充実しており、前走車追従機能付きクルーズコントロールの「ディストロニック・プラス」や、ドアミラーの死角をレーダーでモニタリングする「ブラインドスポットアシスト」、車線逸脱防止警報の「レーンキーピングアシスト」などを標準で搭載。ラゲッジルームの容量は、VDA方式で350リッターとなっている。 ボディーサイズは全長×全幅×全高=4550×1940×1290mm、ホイールベースは2630mm(いずれもGT Sの数値)。軽量、低重心、高強度を実現するために、場所によって複数の素材を使い分けている。具体的には、スペースフレームの90%以上をアルミ材とする一方、回頭性を向上させるため、フロントモジュールにはより軽いマグネシウムを採用。テールゲートにはアルミより軽い重量で必要な強度が得られることから、高強度スチールを用いている。フロントミドシップ配置とされるエンジンは、新開発の「M178」型4リッターV8直噴ツインターボで、鍛造アルミ製のピストンを採用するなどして乾燥重量を209kgに抑えた。またオイル循環システムをドライサンプ方式とすることで、エンジンの搭載位置をウエットサンプ方式の場合より55mm下げている。最高出力と最大トルクは、GTでは462ps/6000rpm、61.2kgm/1600-5000rpm、GT Sでは510ps/6250rpm、66.3kgm/1750-4750rpmとなっており、後者の0-100km/h加速は3.8秒がうたわれている。このエンジンに組み合わされるトランスミッションは7段のデュアルクラッチ式AT「AMGスピードシフトDCT」で、重量配分を考慮してリアアクスル側に搭載。ドライブシャフトは軽量なカーボンファイバー製となっている。またトラクション性能を高めるため、GTには機械式の、GT Sには電子制御式のリミテッド・スリップ・ディファレンシャルが装備される。サスペンションは前後ともにダブルウィッシュボーン式で、バネ下重量を軽減するために鍛造アルミニウム製のウィッシュボーン、ステアリングナックル、ハブキャリアを採用。ブレーキには、GTでは前後ともに360mmの、GT Sでは前に390mm、後ろに360mmのドリルドベンチレーテッドコンポジットディスクを装備している。 このほかにも、電子制御デバイスとしてステアリングギア比とパワーアシスト量が変動する「AMGパラメーターステアリング」や、ESPの介入の度合いを「ESP ON」「ESP SPORT Handling」「ESP OFF」の3段階から選択できる「3ステージESP」を標準で採用。後者には、高速コーナリング時にリアの内輪にブレーキをかけてアンダーステアを抑制する「カーブダイナミックアシスト」機能も備わっている。さらにGT Sには、マフラー内のフラップを開閉して排気音を変化させる「AMGパフォーマンスエグゾーストシステム」や、電子制御ダンピングシステムを備えた「AMG RIDE CONTROLスポーツサスペンション」を標準装備。オプションとしてカーボンセラミックブレーキや、状況に応じてマウントの硬さを可変制御する「ダイナミックエンジントランスミッションマウント」も用意している。また、これらの機能を統合制御するデバイスとして、走行モード切り替え機構の「AMGダイナミックセレクト」を全車に採用。走行モードとしては「C(Comfort)」や「S(Sport)」「S+(Sport Plus)」、各パラメーターを個別に調整できる「I(Individual)」に加え、GT Sにはサーキット走行のための「RACE」も設定している。
2015年05月09日
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この記事も、うんと気になりました。記事はCar Viewからです。ホンダが、2015年内に発売予定の新型『NSX』。同車に関して、エンジンの排気量が決定した。 これは4月23日、ホンダの海外向け高級車ブランド、アキュラが米国で開催中の「SAE(自動車技術者協会)2015国際会議&展示会」で明らかにしたもの。新型NSXのエンジン排気量について、「3.5リットル」と発表している。 新型NSXは2015年1月、デトロイトモーターショー15において初公開。新型NSXは、軽量ボディのミッドシップに、排気量は未公表ながら、「新開発の直噴V型6気筒ツインターボエンジンを搭載する」、としていた。 さらに、高効率・高出力の3モーターハイブリッドシステム、「スポーツハイブリッド SH-AWD」を採用。このスポーツ ハイブリッド SH-AWDを、直噴V型6気筒ツインターボエンジンと、高効率モーターを内蔵した9速デュアルクラッチトランスミッションと組み合わせる。 前輪の左右を独立した2つのモーターを使い、四輪の駆動力を自在に制御するトルクベクタリングを可能にする電動式4WDハイブリッドとなるのが特徴。エンジンとモーターを合わせた新型NSXのトータル出力は、550hp以上。 今回、アキュラは、新型NSXのエンジン排気量を3.5リットルと発表。新型NSXのチーフエンジニア、テッド・クラウス氏は、「目標は、初代NSXの精神を受け継ぎながら、新しく、エキサイティングで先進のコンセプトを備えた次世代スーパーカーを作ること」とコメントしている。
2015年04月26日
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HONDAの新NSXが世界級スーパースポーツとなって復活するんだって! 記事はWeb CGからです。 ホンダのスーパースポーツカー「NSX」が、ハイブリッド車となって復活。デトロイトショーの会場から、新型NSX誕生の経緯をリポートする。 大きなスクリーンに映し出される赤いNSXが、デトロイトの街中を抜け、ショーの会場であるコボホールに近づいてくる。不意に、それまでとどろいていた咆哮(ほうこう)がピタリとやんだ。モーター走行の「クワイエットモード」に切り替わったのだ。やがてNSXはコボホールの入り口にたどり着き、スクリーンから抜け出したホンモノのNSXが会場に姿を現した。この種のセレモニーは時に「アンベール」、すなわちベールを取るという表現がなされるのだが、新しいNSXはその取るべきベールがなく、あたかも街中から会場に走り込んで来るように登場したのである。NSXが誕生したのは今から25年前の1990年。オールアルミボディーをまとったスマートなスポーツカーであった。しかしながら、ミドシップとはいえV6エンジンを横置きに搭載した当時のNSXは、確かにスーパーカー的スタイルは持っていたものの、あまりにスマートに過ぎ、また「V12とはいわないまでも、せめてV8」という期待を抱いていた向きにとって、フェラーリなどに対抗できる威厳を持ち合わせていなかった。というわけで、スーパーカーと呼ぶにはどうしてもある種の物足りなさがあったことも事実だった。その初代NSXの生産は、2005年をもって終了。 ご存じだろうが、新しいNSXの開発は北米R&Dチームの主導によって進められた。初めてその姿が披露されたのは2012年1月のデトロイトショー。日本ではその翌月、東京・青山のHondaウエルカムプラザでお披露目された。開発は順調に進み、2013年の8月には、ミッドオハイオサーキットでのインディカーレースに合わせてデモ走行が行われた。この時走ったブルーのプロトタイプは、自然吸気(NA)のV6エンジンを搭載したものだった。このエンジンについて、プロジェクトのチーフエンジニアであるテッド・クラウス氏は次のように語っている。「横置きのNAユニットはグッドなエンジンだった。しかし、われわれにとってこのグッドは十分ではなかった。真のスーパーカーに仕立て上げるには、さらなる高みへ引き上げる必要があった」クラウス氏は、初代NSXに抱かれていた「真のスーパーカーではない」という漠然とした不満を、察知していたのかもしれない。そして彼が下した決断は、エンジンを横置きから縦置きに変更し、そしてV6ユニットに2基のターボチャージャーを装備するという大胆なものだった。無論、その作業は簡単ではなかった。彼に言わせると、「まるで疾走中のマラソンランナーに心臓移植を施すようなもの」だったそうである。ただ、出来上がったクルマは「ものの10秒もステアリングを握れば、その決断が正しかったと理解してもらえる」ものに仕上がっていたという。パワーユニットに関するこれ以外の部分、すなわちコンセプト当初からの「ハイブリッドシステムを採用する」という基本は変わっておらず、フロントに2つ、リアのトランスミッション内にもう1つのモーターを搭載。新型NSXは、トルクベクトリング機構を備えたクリーンでパワフルなスーパーカーとして登場した。システム全体での最高出力は550hp(本国での発表値)。このパワーユニットだけでも十分に「スーパー」と呼べるパフォーマンスを有している。 野心的なのは完成したクルマだけではない。このクルマを生産するため、「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(PMC)」と呼ばれる最新鋭の工場がオハイオ州に作られた。新型NSXは、そこから全世界に向けてデリバリーされる。ではなぜアメリカで作るのか? アキュラのエグゼクティブシニアバイスプレシデント、マイク・アカビッティー氏に尋ねたところ、「それはわれわれにできるからだ」という単純明快な答えが返って来た。新型NSXが果たして日本で何台販売されるか見当がつかないが、北米や中国などの市場から見れば、ごく少数であることは想像に難くない。そもそも、日本で一度立ち消えになったプロジェクトを強力に推し進めたのは、北米R&Dチームである。そしてテッド・クラウス氏のもと、開発からデザイン、テスト、さらには生産設備の確保まで、全てが北米で行われた。文字通り北米主導で動いたプロジェクトだったのだ。この夏、新しいNSXの受注が開始される。 価格については明言が避けられたが、おおよそのスターティングプライスが15万ドルというから、日本円でおよそ1800万円。言っておくが、これはあくまでもスターティングプライスである。また、アカビッティー氏はラインナップの展開について「スペックは複数あるが、細かくは言えない」とした。
2015年01月16日
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やはりジャガー車は一味も二味も・・・違いますネ。記事はイズム・プレミアムカーからです。 この6月にリリースとなったジャガーF-TYPE Coupé。今や巨匠の風格を得たデザイナー、イアン・カラムが仕立てたボディは、実に悩ましい。これは目の毒だ。クルマ好きの脳裏に焼き付く。そして8,230,000円~というプライスリストを見ると、悩ましさが倍増する。 ステアリングを握っても、また悩ましい。F-TYPE Convertibleではドライバーの額よりかなり前にあるAピラーの上端が、オープンカー的開放感をもたらすという効能があった。それを知った上でF-TYPE Coupéに乗ると、ちょっと混乱する。潜り込むように着座してシートベルトを締めると、カチッとしたクーペの密閉感が心地よく「あれ? コンバーチブルってどんな感じだったかな??」となるのだ。 最高出力340PSの3.0ℓ V6 スーパーチャージドエンジン搭載の F-TYPE Coupé(8,230,000円)、最高出力380PSの3.0ℓ V6 スーパーチャージドエンジン搭載の F-TYPE S Coupé(10,290,000円)、最高出力550PSの 5.0ℓ V8エンジン搭載の「F-TYPE R Coupé」(12,860,000円)がラインナップされており、そのラインはF-TYPE Convertible同様だ。 残念ながらF-TYPE S Coupéの試乗はかなわなかったが、F-TYPE Coupéの「軽快な緻密さ」が好印象だった。5.0ℓ V8エンジンは明らかに過剰で、クルマ自体がネットリと濃厚というか、重厚になる。まるで大吟醸だ。F-TYPEがV6エンジンを想定してつくられたスポーツカーであることを、改めて実感できた。 その昔、1990年代の終わり頃、ニッサンがR390でルマンに挑戦した際、拠点を置いたのがトム・ウォーキンショー・レーシング(TWR)だった。当時、英国チッピング・ノートン近くのその拠点を訪ねたことがあるが、F-TYPEをデザインしたイアン・カラムもTWRに在籍し、R390をデザインしていた。 スコットランド人で、ちょっとヒュー・グランドに似た照れ方をする彼は、10代半ばにしてジャガーに自らのカースタイリング・デッサンを送り、カーデザイナーの道を拓こうとしたという。残念ながらジャガーからの返事はなかったようだが、その後フォードでカーデザイナーとしてキャリアをスタート。'90年代に野に下りTWRで活躍。そこでの実績を認められ、'99年にジャガーのデザイン・ディレクターに就任した。 いささか場末感のあるチッピング・ノートン以来、東京モーターショー来日時に二度ほどインタビューの機会を得たが、彼はとても思慮深い大人であると同時に、クルマに熱いデザイナーだった。ファッションピープル的にセルフプロデュースに長けたプレゼンテーション上手なデザイナーと、情熱を内燃させるアーティスト気質のデザイナーに、カーデザイナーを二分するとしたら、イアン・カラムは明らかに後者だ。 彼は1954年生まれだから先代の(?)E-TYPEが生産されていたのが7歳から21歳の間となる。と、考えていくと彼、イアン・カラムがF-TYPEをデザインしたのはある意味、運命としか思えない。E-TYPE生産中のジャガーにスケッチを送り、青春時代とともにE-TYPEがあり、TWRでレーシングカーやアストンマーティン等のデザインを重ね、念願のジャガーに招かれ…。あのクルマ好きのハートにグサグサ刺さるスタイリングの理由も、そこに尽きるのではなかろうか? 先にも述べたがこのF-TYPE、1961年に誕生したE-TYPE以来「約50年ぶりのスポーツカー」とジャガーではしている。ゆえに、2シーターである。…いやいや、正確には「1+1」、だった。補助的な後席2座を備えるモデルを「2+2」と表記するが、F-TYPEは「1+1」。「2+2」は前席が主で、後席が従だが、「1+1」の場合は、運転席が主、助手席が従だろう。 そしてこの「1+1」、粋であり、贅沢である。粋と贅沢を両立しているクーペなんて、そうそうない。F-TYPE Coupéは、いま最も趣味のいいスポーツカーだと、そう思う。
2014年08月23日
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独PORSCHE911の話題です。これは既報ですが、911が50周年だそうで・・・ この記事はイズム・コンシェルジュからの特集記事です。 今年で初代モデルの発表から50年目を迎えたポルシェ911シリーズ。 ポルシェAGはこの911の50周年を記念する特別モデル「911 50th アニバーサリーエディション」を設定し、限定生産を行なうことを発表した。生産台数は初代モデルのワールドプレミアイヤーである1963年にちなみ、全世界1963台限定となる。アニバーサリーモデルに用意された専用カスタマイズは多岐に渡る。 基本的なスペックは後輪駆動クーペの上位モデルであるカレラS(400ps)をベースとするが、ボディは4WDモデルであるカレラ4譲りのワイドボディ(標準のカレラSに対し44mmワイド)が与えられる。また、911GT3や911ターボSと同タイプとなるスポーティなドアミラーが備わることも、外観上の大きな特徴だ。 エクステリアカラーは「グラファイトグレー」「カイザーグレーメタリック」「ブラックモノクローム」の全3色が用意されるが、このうちグラファイトグレーとカイザーグレーメタリックの2色は、アニバーサリーモデルのために用意される特別カラーとなる。また、リアのエンジンフードには記念モデルであることを示す「911 50」の数字がデザインされた専用エンブレムがあしらわれる。 足もとには、クラシック911ファンには懐かしいデザインの専用ホイール(20インチ)を標準装備。これは、1966年に登場した高性能バージョン「911S」から、タイプ930と呼ばれる2代目911のモデルライフが終了する1989年まで、長く純正装着ホイールとして親しまれてきたフックス社製ホイールのデザインをモチーフとしてデザインされたものだ。 クラシックモデルにヒントを得たモチーフは、インテリアのアクセントとしても用いられている。専用シートのシートバックには、1960年代の初代911のオリジナルシートに用いられた格子柄模様がアレンジされるほか、メーターパネルも50年前の911のそれと同じく、グリーンのインデックスやピボット部にシルバーのキャップを備えたホワイトの指針がデザインされたものとなる。 スポーツカーとしての絶え間なき進化とともに、語り尽くせぬほどの栄光の足跡を刻み続けてきたポルシェ911。その歩みを祝う911 50th アニバーサリーエディションは、今年9月に開催されるフランクフルト国際自動車ショーのプレスデー2日目、9月11日にワールドプレミアが行なわれる。
2013年06月22日
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英国Aston Martin車 ワンオフだそうですが・・・CC100、これはもうシュミのクルマであります。記事はRESPONSEからです。 英国の高級スポーツカーメーカー、アストンマーチンは5月19日、ドイツで開催中のニュルブルクリンク24時間耐久レースの場において、『CC100 スピードスターコンセプト』を初公開した。 同車は、アストンマーチンの創業100周年を記念して製作されたワンオフのコンセプトカー。1959年のルマン24時間耐久レースを制するなど、モータースポーツの世界で輝かしい戦績を残したアストンマーチン『DBR1』をモチーフに、未来のスポーツカー像を提案する。 フロントウィンドスクリーンのないスピードスターボディは、DBR1と共通する点。 ただし、CC100 スピードスターコンセプトの表情には、最新のアストンマーチンのアイデンティティが表現された。 ボディサイズは全長約4500mm、全幅約2000mm(ミラー含む)。車体やインテリアはカーボンファイバー製とした。 このカーボンファイバー技術に関しては、豊富なノウハウを持つMultimatic社が参画している。 搭載エンジンは、アストンマーチンの市販車と共通の「AM11」型と呼ばれる自然吸気の6.0リットルV型12気筒ガソリン。 トランスミッションはシーケンシャルモード付きの6速AT。CC100 スピードスターコンセプトは、0-100km/h加速ほぼ4秒、最高速290km/h(リミッター作動)の優れたパフォーマンスを実現する。
2013年05月23日
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LAMBORGHINI車。他人を乗せない、自分ひとりのためだけに存在する・・・その名はエゴイスタ・・・です。記事はRESPONSEからです。 イタリアのスーパーカーメーカー、ランボルギーニは5月12日、ワンオフのコンセプトカー、『エゴイスタ』(EGOISTA)を発表した。 エゴイスタは、ランボルギーニの創業50周年記念車の最後を飾るモデルとして、披露されたワンオフモデル。ランボルギーニが属するフォルクスワーゲングループで、デザインを主導するワルター・デ・シルバ氏が、ランボルギーニの創業50周年に敬意を表してデザインした1台。 エゴイズムを意味するエゴイスタの車名は、1名乗りのシングルシーターという点に表現。 他人を乗せない、自分ひとりのためだけに存在するスーパーカーというコンセプトを掲げる。 そのフォルムは、米軍などに採用されているヘリコプター、『アパッチ』をモチーフとして、アグレッシブなデザインを採用。 ランボルギーニが推進する最先端のカーボンファイバー技術も導入し、非常に軽量に仕上げられた。キャビンを覆うキャノピーは、脱着式。 ミッドシップには、『ガヤルド』用をベースとした5.2リットルV型10気筒ガソリンエンジンを搭載。最大出力は600psと、『ガヤルドLP560-4』に対して40ps引き上げられた。 ワルター・デ・シルバ氏は、「創業者のフェルッチオ・ランボルギーニが言っていたように、人を乗せるための車を作るのではない。 自分自身が楽しむための車を作るのだ」とコメント。なお、エゴイスタの量産計画はない。
2013年05月17日
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PORSCHE911。これはWeb CGに載った記事なのですが、ここではTurbo-S中心にお伝えしていきましょう。 ポルシェ ジャパンは2013年5月7日、新型「911ターボ」と「911ターボS」の予約受付を、同年5月14日に開始すると発表した。 今回発表された新型911ターボと911ターボSは、ともにダイレクトフューエルインジェクションや可変タービンジオメトリーを採用した3.8リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載。最高出力は911ターボで520ps、同ターボSで560psと、ともに従来モデルより20ps向上している。組み合わされるトランスミッションはデュアルクラッチ式7段セミATのPDKで、駆動システムには「PTM」と呼ばれる新開発の4WDを採用している。 また、911のターボモデルとして初めて、可変スタビライザーの「PDCC(ポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロールシステム)」を採用。911ターボにオプション設定、同ターボSに標準装備とした。さらに、両モデル共通の新機能として、新たに後輪操舵(そうだ)システムの「リアアクスルステア」が導入された。後輪の操舵角は最大2.8°となっており、50km/h以下では後輪を前輪と逆方向に切ることで、優れたコーナーリング性能と取り回しの良さを実現。一方80km/h以上では、前輪と同じ方向に後輪を操舵し、優れた高速安定性を確保している。 ポルシェによると、このシステムによって得られる効果は、低速時にはホイールベースを250mm縮めたのと、高速時には500mm延長したのと同等とされている。このほかにも、ターボモデルとして初めてアクティブエアロダイナミクスシステムが採用された。このシステムは、空気圧で3段階に展開するフロントリップスポイラーと、同じく3段階に調整可能なリアウイングによって構成されており、効率性を重視した「スピードポジション」やダイナミックパフォーマンスを高める「パフォーマンスポジション」などを、ドライバーの意思で選択することが可能。このシステム単体で、ニュルブルクリンク北コースのラップタイムを2秒短縮できるほどの効果があるという。 これらの技術により、911ターボの0-100km/h加速はオプションの「スポーツクロノパッケージ」装着車で3.2秒と、従来モデルの911ターボSを0.1秒上回るタイムを実現。最高速は315km/hとされている。一方、PDCCやアクティブエンジンマウント、カーボンセラミックブレーキなどを標準装備する911ターボSの動力性能は、0-100km/h加速が3.1秒、最高速が318km/h、標準タイヤでもニュルブルクリンクの北コースを7分30秒以下で走ることが可能とされている。一方で、燃費性能も改善が図られており、パワーユニットと動力軸を切り離して滑走するコースティング機能や、アイドリングストップ機構などを採用。NEDC(新ヨーロッパ走行サイクル)に基づく計測では、燃料消費率は従来モデルより16%低い9.7リッター/100km(約10.3km/リッター)に抑えられている。 エクステリアは911のモデルチェンジにともなう100mmのロングホイールベース化と、911ターボならではのワイドなリアセクションが特徴。特にリアボディーパネルは、「911カレラ4」より28mmもワイド化されている。またツートンカラーの20インチ鍛造ホイールも外観上の特徴の一つで、911ターボSにはセンターロックタイプを採用。911ターボSには、ウエルカムライトやヘッドライトコントロール機能を組み込んだフルLEDヘッドライトも標準装備される(911ターボでもオプションで選択可能)。 インテリアについても、911ターボSにはブラック/カレラレッドの専用内装や、メモリー機能付きの18段階電動調節機構を備えた「スポーツシート・プラス」などを採用。 シートのバックレストはダブルステッチとカーボンルックのパーツをあしらったレザー仕上げとなっている。また、先代モデルと同じくBOSEサウンドシステムが標準装備となる。 ハンドル位置は、いずれも左右から選択が可能。価格は911ターボが2030万円、同ターボSが2446万円。
2013年05月15日
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MERCEDESの最上級オープンカー、SLK試乗記が登場します。★の数はこれ以上ありません。記事はRESPONSE島崎七生人レポートからです。 W201(190E)以来、日本市場では実に21年振りとなるMTのメルセデス・ベンツ、『SLK200 BlueEFFICIENCY MT』。果たしてその出来は?と走らせてみると、目からウロコが落ちた。 とにかくクラッチミートが相当にやりやすい。必要な踏力/反力/ストロークはどれも自然。スッと呆気なく繋がるクラッチは、最新の同社の2ペダル・デュアルクラッチのようだ。ホールド機能&ヒルスタートアシスト付きだから発進前にクルマが不用意に動いてしまうこともない。シフトタッチもよく、各ポジションへの“入れる”と“抜く”は、程よい手応えを感じながらスムースに実行できる。ただしR(リバース)へは、左方向へしっかり力を込めて押す必要がある。とはいえ、せっかくのMT車なのに操作フィールは二の次、三の次、あくまで機能本位……そんな古めかしい雰囲気のクルマも少なくないなか、SLKのMTは、上質感があり操作もしやすく、とても現代的なMTの印象だ。 エンジンもいい。184ps/27.5kg-mの性能の4気筒1.8リットルターボは、他の『SLK200』と同じ。ところが6速MTとエンジン特性のマッチングが(当然だが)ドンピシャで、ATで乗るのとは別物のような走りが堪能できる。出足からペースを上げるまで、思いのまま気持ちよく走らせられるし、ギヤ比自体、街中など日本の道路事情でもあつかいやすい。 前/後=760/700kgの車重のボディと足まわりは、安心して“飛ばせる”クイックさ、安定感。上質、スムースなステアリングフィールはFRらしく、後輪への駆動力の伝わり方もシートバックを通し手にとるようにわかる。 試乗車はオプションの「AMGスポーツパッケージ」を装着。18インチタイヤ、スポーツサスペンションなどが組み込まれていた。けれど乗り心地はまったく不快ではなく、日常的な乗用車としても問題なく通用するレベル。 バリオルーフの造りはよく、使用状態で異音など発生しない。試乗時は気温が低く、オープン時に、首を後ろから温風で暖めてくれる機能を使いありがたみを実感。これだけ自然体でピュアな走りが楽しめるのなら、かつてのSLのようにソフトトップでも似合うのでは?とも思った。 ■5つ星評価 パッケージング:★★★★★ インテリア/居住性:★★★★★ パワーソース:★★★★★ フットワーク:★★★★★ オススメ度:★★★★★
2013年05月10日
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スパゲッティとラーメンの国の合作?どういうコラボなのでしょうか!中国とイタリアの合作だそうです。記事はRESPONSEからです。 中国のICONA社は4月20日、中国で開幕した上海モーターショー13において、新型スーパーカーの『ヴルカーノ』(VULCANO)をワールドプレミアした。 ICONA社は、2010年初頭に設立された新興メーカー。中国の上海に本拠を置き、最高の欧州デザインやエンジニアリングを中国やアジアの顧客に届けることを理念に、活動している。 上海モーターショー13で初公開されたヴルカーノは、ワンオフの新型2シータースーパーカー。デザインはICONA社、生産はイタリアのコーチビルダー、CECOMP社が担当。 元フェラーリのテクニカルディレクター、Claudio Lombardi氏がパワートレインの開発を手がけるという中伊合作モデル。 ヴルカーノのパワートレインは、ハイブリッド。 フロントには、V型12気筒ガソリンエンジンを搭載。これにモーターを組み合わせる。システムのトータル出力は900ps。0-200km/h加速10秒以下、最高速およそ350km/hという世界屈指のパフォーマンスを実現している。
2013年04月25日
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BUGATTI Veylon。この速さは飛行機、しかも相当に早い部類に属する・・地上を走るモノの速さとは思えません。 記事はRESPONSEからです。 フランスの高級車メーカー、ブガッティのスーパーカー『ヴェイロン』。同車の量産車世界最高速記録を剥奪したギネスブックが、再び同車を、量産車世界最速と認定したことが分かった。 これは4月12日、ギネス・ワールド・レコーズが公式発表したもの。『ヴェイロン16.4スーパースポーツ』が2010年に打ち立てた431.072km/hの最高速を、「ギネスブックの量産車世界最高速記録として再認定する」と告げられている。 4月8日、ギネス・ワールド・レコーズは、「ヴェイロンの市販車ギネス世界最高速記録を取り消す」と発表。 ギネス・ワールド・レコーズは、速度リミッターを解除した状態で行われたブガッティの最高速チャレンジを問題視。「記録計測において、市販車に手を加える(つまり改造)ことは規則に反する」と判断していた。 今回、ギネス・ワールド・レコーズは、記録剥奪を白紙に戻し、ヴェイロン16.4スーパースポーツの431.072km/hの最高速を、量産車世界最高速記録として再び認定。 その理由について、ギネス・ワールド・レコーズは、「複数の専門家と協議した結果、速度リミッターの解除が、ヴェイロンの基本性能に影響を与える改造には当たらないと認められた」と説明している。
2013年04月17日
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サーキット試乗記。クルマはAUDIの最上級車、R8。そしてレポートは大御所 日下部保雄。記事はCar Watchからです。 アウディのフラッグシップ・スポーツカー「R8」が登場したのは2006年。以来、年間500台ほどのモデルを市場に送り出している。日本ではその翌年の2007年に導入され、類計約400台のR8が走っている。高価格帯のスポーツカーとしては成功作となると同時に、アウディのテクノロジーを象徴する大きな存在意義を持っている。そのアウディ R8が発表以来最大のマイナーチェンジを受けた。ポイントは従来のシングルクラッチのセミオートマチック・トランスミッションから、新開発の7速デュアルクラッチ・トランスミッションに変更になったことだ。トランスミッションの載せ替えはR8にこれまで以上に広いユーザーに訴求できることになった。 このR8の持つ絶大なパフォーマンスを知るのは、やはりサーキットに限る。R8が我々を待っていたのは袖ヶ浦フォレストレースウェイ。クラブイベントが開催されるコンパクトなコースだが、なかなかテクニカルで面白い。何種類かあるR8の中でチョイスしたのはトップエンドのV型10気筒5.2リッターを搭載する「クーペ 5.2 FSI クワトロ」と「スパイダー 5.2 FSI クワトロ」。早速クーペからコックピットに潜り込む。今風のイグニッションボタンではなく、キイをひねるタイプでエンジンを始動すると、ドライサンプの5.2リッター自然吸気V型10気筒エンジンはたちまち命が吹き込まれる。スポーツカーらしいパワフルな吸排気音はアイドリング状態でもドライバーにスタートを促すように強く訴えかけてくるが、神経質なところは少しもない。 このエンジンはR8の他グレードに搭載されている4.2リッターのV型8気筒と比較しても僅か31kg重いだけの258kgの軽量コンパクト設計だが、直噴で386kW(525PS)/8000rpm、530Nm/6500rpmの出力を出している。またドライサンプ化により低重心化が図られており、重心が高くなるのを嫌うリアマウントエンジンのデメリットに対応している。 基本的に高回転を好むエンジンだが、低中速域でもトルクがあって乗りやすい。さらにぶん回すと、8700rpmから始まるレッドゾーンに向って一気に駆け上がる。エンジン特性のフレキシブルさと共に、高回転でもトルクの落ち込みを感じないので、どこから踏んでも力強いスポーツカーらしい加速を体感できる。エキゾーストノートは外から聞いている時とは違って、コックピットにいるとそれほど劇的な音は伝わってこない。 しかし外で聞いているとレーシングカーのような吸排気音に感慨深いものがある。特にV型10気筒は独特の高周波音があり、クルマ好きには堪らないスゥイートスポットだろう。ロック・トゥ・ロック3回転強というスポーツカーとしては大きなステアリングホイールの回転量だが、油圧パワーステアリングの操舵力はそれなりに重く設定されている。手応え十分なステアリングをターンインで切り込むとノーズはグイグイと入っていき、回答性はシャープで、R8のノーズは容易にインを向く。この感覚はいかにもミッドシップのスポーツカーらしいものだ。 コーナーではイーブンスロットルでコーナリングスピードをコントロールして、後半からアクセルを踏んでいくと、4輪駆動らしい強力なトラクションが得られる。前後のトルク配分は基本的に後輪の駆動力が中心だが、状況に応じて前後の駆動系統に加えられたビスカスカップリングによって15~30%のトルクを前輪にかけてスタビリティとトラクションを稼ぐ。さらに後輪のクラッチによるリミテッドスリップデフは、内輪のスリップ率を見ながら最大45%まで差動制限を行い、駆動力を最大限に発揮する。最終的にはESCによる姿勢安定制御が入るので、何事も起こらなかったように旋回していく。ESCの介入はそろそろスライドさせたいという時に起こるので、ちょっとじれったいこともあるのだが、「今日はESCは切らないで」ときつくお達しが入っているので、振り回すのはやめて、ESCのコントロール内でのドライブを楽しむ。その代わりリスクは相当に減少するのは間違いない。もっともフロント235/35 R19とリア295/30 R19のピレリP-ZEROは滅多なことでは音を上げずに強力なグリップとドライバビリティを確保している。SトロニックはAUTOモードで走っても適度に滑らかに変速するので、リズムよく走れる。もちろん操作しやすいパドルシフトを使って変速を繰り返しても、回転の許容以内ならキチンと追従してくるので、イージーとマニアックなドライビングテイストが調和してなかなか楽しい。 いうまでもなくR8はアルミニウムでできているために、このクラスのスーパースポーツとしては軽量だ。重量はV10のクーペで1810kg。AWDの5.2リッターとしてはかなり頑張っている数字である。さらにフレーム自体はクーペで210kg、スパイダーで216kgに留まっており、前後重量配分43:57のミッドシップらしい値と共に運動性能に与える影響はかなり大きい。気になるボディー剛性はクーペもスパイダーも路面のよい袖ヶ浦ではあまり変わるところはなく、ニュルブルクリンクのような過大な荷重がかかるコースでなければ差が出ないかもしれない。少なくともここで試した限りでは、カッチリとしたボディーは強大なトルクを受け止めるに十分で、サスペンションは本来の動きを存分に発揮できている。 残念ながら愉しいテストドライブはすぐに終わってしまった。改めてエクステリアを見ると新デザインのシングルフレームフロントグリル、スリム化されたドアミラー、ヘッドライトのLED化、リアウィンカーが流れるようにイン側からアウト側に点灯するなど、一目瞭然のマイナーチェンジだが、基本的なデザインに変更はなく、ドライビングテイストも変わらず楽しい。今回のマイナーチェンジはより洗練されたことにより、「誰でも乗れるスーパーカー」のコンセプトを一層明快にしたということになるだろう。
2013年04月15日
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ニューヨークショーでは、スーパーな領域の初公開 クルマ達が炸裂しているようです。これは英国JAGUARのXJ-Rです。記事はRESPONSEからです。 米国で開幕したニューヨークモーターショー13。英国の高級車メーカー、ジャガーカーズのブースでは、ジャガー『XJR』が初公開されている。 XJRは、ジャガーの最新「Rパフォーマンス」車。同社は高性能グレードとして、Rパフォーマンスをシリーズ展開。すでに、『XK』には『XKR』、『XF』には『XFR』を用意している。XJRは現行『XJ』をベースにした、初のRパフォーマンスだ。 エンジンは、XKRやXFRの上に位置する『XKR‐S』、『XFR‐S』と共通。直噴5.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを、スーパーチャージャーで過給。さらに、吸排気系やエンジンマネージメントを中心に専用チューニングを施した。 この結果、最大出力550ps、最大トルク69.3kgmを引き出す。 トランスミッションは、専用チューニングを受けた8速AT。 ジャガーXJRは0‐100km/h加速4.6秒、最高速280km/h(リミッター作動)と、大型サルーンとしては異例のパフォーマンスを達成する。 パワーアップに合わせて、サスペンションやブレーキを強化。 20インチの専用アルミホイールには、フロント265/35、リア295/30サイズの大径タイヤを組み合わせる。前後のスポイラーなど、エアロダイナミクス性能も向上。インテリアの素材も吟味され、セミアニリンレザーなどで、エクスクルーシブな空間に仕上げられた。 ジャガーカーズのグローバルブランドディレクター、エイドリアン・ホールマーク氏は、「XJRは21世紀にふさわしいパフォーマンスとデザインを備える。高級サルーンのダイナミクス性能の新基準だ」と述べ、高い自信を見せている。
2013年04月14日
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Carrozzeria Touring Superleggeraですかネ。元々はイタリアの歴史あるカロッチェリアです。これはベース車は、マセラティ車を使っているようです。 記事はRESPONSEからです。 ジュネーブモーターショー13にトゥーリング・スーパーレッジェーラは『Disco Volante』を出展した。 軽量化技術の修錬が進む2013年版の“空飛ぶ円盤”。 こうしたカロッツェリアたちの取り組みには引き続き先進性が宿っているとみることが出来る一方、あえて厳しくみるならば、革新という意味では伝統に縛られているために、“空飛ぶ円盤”という発想が陳腐化しつつある、という懸念も感じられる。 “空飛ぶ円盤”という名前に縛られることなく、蓄積したノウハウを一層自由な発想で形に落とし込む、次世代のカロッツェリアのあり方が問われる時代に入っている。
2013年03月18日
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ホンダの新しいNSX・コンセプトです。いよいよ市販化するのでしょうかネ。どんなクルマなのか、愉しみです。新しいJapaneseスポーツカーの登場です。 記事はRESPONSEからです。 ホンダの海外向け高級車ブランド、アキュラは1月15日(日本時間1月16日深夜)、米国で開催中のデトロイトモーターショー13において、『NSXコンセプト』の進化バージョンを初公開した。 今回、アキュラは同車のインテリアを初公開。 これまでベールに包まれていたNSXコンセプトの室内デザインが明らかになっている。 また今回、NSXコンセプトはバンパーやアルミホイールなど、外装デザインの一部を手直し。市販に向けて、順調に開発が進んでいることをアピールしている。
2013年01月19日
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BMW車の中でも、これは格別な高級車に位置づけることができます。新型M6グラン・クーペです。この記事はCar Watchからです。 ビー・エム・ダブリューは「M6 グラン クーペ」の受注を1月16日に開始した。納車は5月から。価格は1730万円。 4ドアクーペ「6シリーズ グラン クーペ」をベースにBMW Mが開発した高性能モデル。 エンジンはV型8気筒DOHC 4.4リッター ツインスクロール・ツイン・ターボで、最高出力は412kW(560PS)/6000rpm、最大トルクは680Nm(69.3kgm)/1600-5750rpmに高められている。7速デュアルクラッチトランスミッション「M DCT ドライブロジック」を介して後輪を駆動する。欧州仕様の0-100km/h加速は4.2秒。 また、カーボン・ファイバー製のルーフを採用することで重心を下げ、運動性能を高めた。 このほか、左右後輪のトルク配分を多板クラッチで制御する「アクティブMディファレンシャル」、電子制御サスペンション「ダイナミック・ダンピング・コントロール」、フロント対向6ピストンブレーキなどを備え、オプションでカーボンセラミックブレーキを装着できる。 さらにアイドリングストップ機構、ブレーキエネルギー回生システムも装備する。 エクステリアには大型エアインテーク付きのフロントエプロン、キドニーグリルと20インチアルミホイール、カーボン・ファイバー製リア・ディフューザーなどM6 グラン クーペ専用のパーツを装着。 テールパイプはM デュアル・ツイン・エキゾーストパイプとした。 インテリアには、やはりM6 グラン クーペ専用のBMW インディビジュアル アルカンタラ・アンソラジット・ルーフ・ライニングとメリノ・レザーを採用。Mモデル専用のフルカラー・ヘッドアップ・ディスプレイには、エンジン回転数やシフトタイミングなどが投影される。
2013年01月18日
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MERCEDESのEモデルはもう最上級・・ですが、そのAMG車とくれば。もはや別格の最高級車となります。 記事はRESPONSEからです。 メルセデスベンツの高性能車部門、AMGが1月14日、米国で開幕するデトロイトモーターショー13で初公開する『E63 AMG』の大幅改良モデル。同車には、さらに性能を引き上げた「S-モデル」が設定される。 新しいE63 AMGは、2012年12月に欧州で発表された『Eクラス』の大幅改良モデルをベースに開発。改良新型Eクラスは、フロントマスクを中心にイメージを一新したのが特徴。E63 AMGもこれに準じ、新しい表情が採用された。 S-モデルはその頂点に立つ新グレードで、従来の「AMGパフォーマンス」パッケージに代わる仕様。 排気量5461ccのV型8気筒ツインターボエンジンには、コンピューターなどに専用チューンが施され、最大出力585ps/5500rpm、最大トルク81.6kgm/1750-5000rpmを獲得。標準仕様のE63 AMGに対して、28ps、8.2kgm強化している。 またS-モデルの駆動方式は、標準仕様のFRは用意されず、4WDの「4マチック」の最新世代版とのみ、組み合わせられる。 この最新4マチックにもAMG専用チューンが施され、前後の駆動力配分は33対67を基本とした。 トランスミッションは、7速デュアルクラッチのAMGスピードシフトMCT 7。 S-モデルは0‐100km/h加速を3.6秒で駆け抜け、最高速は250km/h(リミッター作動)に到達する。0‐100km/h加速は、通常のFR仕様よりも0.6秒、通常の4マチック仕様に対しては0.1秒速い。
2013年01月15日
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MERCEDESのE63AMGですね。Eクラスは最上級で、そのAMGモデル 価格は1495万円します。記事はRESPONSEからです。 メルセデスベンツが2012年12月、欧州で発表した『Eクラス』の大幅改良モデル。フロントマスクを中心にイメージを一新したが、その頂点に立つ高性能グレード、『E63 AMG』の公式写真が公開された。 これは1月18日、メルセデスベンツが明らかにしたもの。大幅改良を受けたEクラスがベースとなる新しいE63 AMG を1月14日、米国で開幕するデトロイトモーターショー13でワールドプレミアすると発表すると同時に、オフィシャル写真1枚を配信している。 新しいE63 AMG は、5461ccのV型8気筒ツインターボエンジンを引き続き搭載するもよう。このユニットは最大出力518ps/5250-5750rpm、最大トルク71.4kgm/1700-5000rpmを引き出す。大きく変わるのは駆動システム。従来のFRから、4WDの「4マチック」の最新世代版と組み合わせられる。 より確実安全に、大パワーを路面に伝達するための変更だ。 メルセデスベンツが公開した画像からは、新しいフロントマスクを得てイメージを大きく変えたE63 AMG の姿が見て取れる。
2013年01月11日
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ALFA ROMEOと聞くだけで・・胸騒ぎがします。赤いアルファってなれば、なおさら・・・ 新しいスポーツカーが市販されようとしています。 記事はRESPONSEからです。 イタリアのアルファロメオが、2011年3月のジュネーブモーターショー11に出品した新型スポーツカー、『4Cコンセプト』。同車の市販モデルの登場が、いよいよ近づいてきたようだ。 これは12月21日、アルファロメオが公式Facebookページで明らかにしたもの。「アルファロメオの2013年に、失望することはないでしょう」とのキャッチコピーとともに、新型車が予告されている。 アルファロメオは明言していないが、この新型車が当初、2012年内に発表されると見られていた4Cコンセプトの市販版を指すのは、ほぼ確実。4Cコンセプトは、市販を前提とした2シーターの小型ミッドシップスポーツカー。 全長は約4000mmとコンパクトで、2007年に限定発売された『8Cコンペティツィオーネ』のDNAを受け継ぐフォルムをまとう。 ミッドシップには、1750ccの直列4気筒直噴ガソリンターボエンジンが収まり、最大出力200ps以上を発揮。 カーボンファイバーやアルミなどの軽量素材によって、車両重量は850kgに抑えられ、0-100km/h加速5秒以下、最高速250km/h以上という性能を実現する。 アルファロメオは今回、公式Facebookページにおいて、新型車のアルミホイールの画像を公開。「全ての車を終わりにする車の登場は近い」と、自信たっぷりに予告している。
2012年12月29日
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MERCEDESのオープンカーモデルである、SLK55そのAMGモデルですネ。 記事はRESPONSEからです。 メルセデスベンツ日本は、2012年5月に『SLK55AMG』を追加投入した。価格は1090万円。 同社試乗会において、商品企画・マーケティング部製品広報課の嶋田智美さんは、SLK55AMGについて、「エンジンが非常に特徴的なモデルです」と述べる。「M157型の5.5リッター直噴V8ツインターボエンジンをベースに、新たに開発されたM152型の自然吸気エンジンを搭載しました」という。 このエンジンの特徴は、「AMGシリンダーマネージメントと呼ばれる気筒休止システムを備えたことで、エンジン負荷に合わせて4気筒モードと8気筒モードを瞬時に切り替えることが出来ます」とする。 これにより、「先代モデルに比べ、最高出力で約17%、最大トルクでも約6%向上しながら、さらに燃費値においては、70%以上の向上を果たし、高出力と低燃費を高次元で両立しています」と話す。 また、エグゾーストについても、「AMGスポーツエグゾーストシステムを備えており、スポーツ走行時には非常にエモーショナルなサウンド、また、クルージング時には心地良いサウンドが感じられる、独自のテクノロジーを盛り込んだモデルです」と語った。
2012年12月28日
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MERCEDESの新シリーズになるシューティングブレーク車。それも上級、CLS63AMG・・の試乗記が出ましたね。このAMG車は価格1680~1800万円します。 レポートはRESPONSE島崎七生人です。 順当に考えて、このクルマのラゲッジルームに引っ越し業者の段ボールがいくつ積めるか?などと思う人はいないだろう。 スポーツクーペツアラー。何とも耳心地のいい優雅なコンセプトで登場したCLSシューティングブレークは、確かにベースの4ドアより、さらにほどよく浮世離れしている。 特徴はバックドアを開けたラゲッジのスペースだ。試乗車はCLS 63 AMGで、50万円のオプションの「designoウッドフロア」装着車だった。なので色、質感ともにクルーザーのデッキを思わす床板が、さながらショーモデルのよう。 試しに手持ちのバッグを載せただけで走行してみたが、適度な摩擦係数を確保しているようで、無闇にバッグが暴れることはなかった。フロアのウッドは合板だが、無垢板では熱や経年変化で“反り”など問題が生じる可能性がある…といった根拠があってのことだろう。 3名着座が可能な後席は、クーペより有利なボディ形状もあり、大人でも天井に髪は触れない。 前席はAピラーこそ相当の傾斜だが、クーペと思えば問題はないし、通常の運転姿勢でフードがキチンと見渡せる。 大柄なボディながら、かつてのW124のように小回りが効く。あとからカタログを調べると最小回転半径は5.2mとなっていた。 524ps/71.3kg-mと、とてつもない性能を誇る5.5リットルV8ターボユニット+7速ATの走りは、一般公道ではその片鱗が確かめられる程度。 標準の「AMG RIDE CONTROLスポーツサスペンション」は、19インチの30扁平(フロントは35扁平)タイヤをダイナミックにもコンフォートにも活かし、的確に走りと乗り味を切り替えてくれる。 ■5つ星評価 パッケージング:★★★★ インテリア/居住性:★★★★★ パワーソース:★★★★★ フットワーク:★★★★★ オススメ度:★★★★★
2012年12月25日
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英国JAGUAR車ではありますが・・・土地柄、アメ車の雰囲気も感じさせる一台です。いや、(どこから見ても)やはりジャガーです。記事はRESPONSEからです。 英国の高級車メーカー、ジャガーカーズは11月20日、米国で11月28日に開幕するロサンゼルスモーターショー12において、『Fタイプ』の「ブラックパック」を初公開すると発表した。 Fタイプは2012年9月、パリモーターショー12でワールドプレミア。オープン2シーターのスポーツカーで、軽量なアルミ構造に、パワフルなエンジンを搭載する。 エンジンはガソリン3種類で、全てスーパーチャージャー。ベースユニットは、3.0リットルV型6気筒スーパーチャージャーで、最大出力は340ps。 0‐100km/h加速は5.3秒、最高速は260km/hの性能だ。 「FタイプS」には、3.0リットルV6スーパーチャージャーの高出力版を用意。こちらは、最大出力380psを引き出す。0‐100km/hを4.9秒で駆け抜け、最高速は275km/hに到達する。 トップグレードの「FタイプV8 S」には、5.0リットルV型8気筒スーパーチャージャーを搭載。最大出力は495ps、最大トルクは63.7kgm。0‐100km/h加速は4.3秒、最高速は300km/h(リミッター作動)を誇る。 今回、ジャガーカーズはロサンゼルスモーターショー12において、Fタイプのブラックパック初公開を宣言。 現時点ではその内容は公表されていないが、同社は「パフォーマンストリム」と説明。内外装を中心に、スポーティさを強調したパッケージオプションになるようだ。 なお、Fタイプは米国では、2013年初夏に発売されるとアナウンスされている。
2012年11月23日
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PORSCHEの話題!そう聞くだけで、何処か心が高鳴るのは、クルマ好きの習性でしょうか。 記事はRESPONSEからです。 11月28日、米国で開幕するロサンゼルスモーターショー12。同ショーにおいて、ポルシェが謎のワールドプレミアを予定していることが分かった。 これは11月9日、ポルシェが明らかにしたもの。ロサンゼルスモーターショー12において、「コンパクトスポーツカー」をワールドプレミアすると発表したのだ。 このコンパクトスポーツカー、現時点では車名も含めて情報は公表されていない。「コンパクト」というキーワードから推測すると、次期『ケイマン』である可能性が高い。 というのも、ポルシェは2012年3月、ジュネーブモーターショー12で新型『ボクスター』を発表。そのクーペ版のケイマンに関しては、新型が発表されておらず、モデルチェンジのタイミングを迎えているからだ。 米国はポルシェにとって、世界で最大のマーケット。 ロサンゼルスモーターショー12では、新型『911カレラ4』の米国プレミアも予定する。ポルシェは、「2つのスポーツカーの公開により、ポルシェは世界最大のマーケットである米国において、成功を歩み続けるための理想的な条件を整える」と説明している。
2012年11月13日
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イタリアを代表するスポーツカー・メーカー、MASERATI車の話題です、その名はクアトロポルテ。1963年から続く名車で、これで5代目となりますか。同社のフラッグシップ車でもあります。世界を代表する最高級セダン車です。 記事はRESPONSEからです。 イタリアの高級車メーカー、マセラティは11月6日、新型『クアトロポルテ』の概要を明らかにした。実車は2013年1月、米国で開催されるデトロイトモーターショー13でワールドプレミアされる。 クアトロポルテは、1963年に初代が誕生という伝統のモデル。2004年にデビューした現行モデルは5世代目で、メルセデスベンツ『Sクラス』やBMW『7シリーズ』、アウディ『A8』、ジャガー『XJ』などのハイエンドサルーンと競合する。 新型のコンセプトは、「ハイパフォーマンス・スポーツラグジュアリーサルーン」。 そのフォルムはクラシックマセラティの要素を織り込みつつ、最新のデザイン言語を反映させたもの。マセラティは、「最高のイタリアンデザイン」と説明する。 ボディサイズは現行型に対して、若干大型化。 詳しいサイズは明らかになっていないが、現行型は全長5110×全幅1895×全高1420mm、ホイールベース3065mm。全長が5mを超える堂々のボディサイズは、新型にも受け継がれた。 パワートレインは、親会社のフェラーリと共同開発した新世代ユニットを搭載。その詳細は現時点では公表されていないが、V8ガソリンエンジンで、フェラーリのマラネロ本社工場で組み立てられる。 ちなみに、現行クアトロポルテの4.7リットルV8は、フェラーリ『F430』用がベース。 マセラティは2015年までに、世界販売台数を年間5万台へ引き上げる計画。マセラティのハラルド・ウェスターCEOは、「我々は2つのニューセグメントを含めて、3種類の新型車を投入する。新型クアトロポルテが、その序章だ」とコメントしている。
2012年11月10日
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Aston Martin車、ヴァンキッシュのインプレ。 記事はCar Watchから、初登場ですネ、川端由美さんレポートです。 アストンマーティン発祥の地、ニューポート・パグネルで最上級GTモデルに乗る。その誘いに、年甲斐もなく心臓が高鳴った。 この自動車メーカーに憧れ始めたのはいつのことだったろう。子供の頃、近所のお兄ちゃんたちが騒いでいたスーパーカー・ブームの頃だろうか? いや、違う。17歳のときだ。「この小説を書いた人と同じ年頃になったね」と誕生日に渡されたフランソワーズ・サガンの「悲しみよこんにちは」がきっかけで、彼女の小説を読み漁った。小説の中でも効果的にクルマが登場するが、実生活においてもサガンはスピード狂で、フランスにまだ高速道路が1本しかない時代に小説の印税で“世界一速いクルマ”を買って大事故を起し、瀕死の重傷を負う。このとき乗っていたのが、アストンマーティンだったのだ。アストンマーティンといえば、多くの人が映画「007」を思い浮かべるかもしれないが、私にとってはサガンなのだ。 話がだいぶ逸れたけれど、気持ちだけは“少女”に戻ってニューポート・パグネルに向かった。正面の建物こそ、モダーンな設備を持つショールームとカスタマー・サービス・センターに生まれ変わったが、その奥に歩を進めていくと、1945年から修理とレストレーションを引き受けてきたアストンマーティン・ワークスの世界が広がっている。 目の前で「DB4」「DB5」といった珠玉のモデルが往時の姿を取り戻していくさまは、ファンには垂涎の光景だ。伝統に埋もれるのではなく、007シリーズの最新作「スカイフォール」で使われたDB5を蘇らせたり、DB4の4段ATを現代の交通に事情にあわせて5段に換装するなど、伝統を紡ぐ作業が続けられている。さらにその奥にある時代がかった建物の中では「DB2」「DB2S」「DB3」といったサガンが無軌道な若き日を送った時代のヒストリックカーが、再び、猛スピードで走る日を待つかのようにレストレーションを受けていた。 ひとしきりこの地に染み付いた歴史に触れたあと、クリスタル製のキーを受け取る。驚くことに、新型「ヴァンキッシュ」は6月にコモ湖の畔で開催されたヴィラ・デステで見た「AM310」と寸分変わらなく見えるスタイリングを纏っていた。コンセプトカーさながらのグラマラスなのボディワークは、おおよそ量産車のそれではなく思え、むしろ、77台の限定で生産された「One-77」からの引用が垣間見られる。繊細なステーを持つドアミラー、LEDで縁取りされたランプ類といった細部だけではなく、引き締まったウエストラインからリアフェンダーにつながる豊かな面に代表されるグラマラスなスタイリングまでもが、限られた生産台数のモデルさながらの作り込みがなされている。 その背景には、やはり技術の進化がある。2001年に登場した初代ヴァンキッシュから連綿と受け継がれる「VHモノコック」にCFRP製パネルを組み合わせたハイブリッド・ボディーとすることにより、第4世代目へと進化した。 シャシーにウェルボンディングやテーパードブランクといった近代的な技術を採用し、さらにサイドパネルのような大型の部品をCFRPの一体成型とした結果、ボディのねじり剛性は3万Nm/degまで高められた。同時に、燃費とスポーティネスの両面から徹底的な軽量化を施し、重心を低めることにも心が砕かれた。ボディパネルに採用されたCFRPを大型の一体成型としたり、シャシーに使われる素材の厚みをテーパードブランクで最適化するなどの剛性を高める努力は、そのまま軽量化につながる。マフラーの容量を最適化し10kg軽量化するなどの細部も詰めた。その効用は明らかで、英国のカントリー・ロードで最高出力573PS、最大トルク620Nmを発揮する新型V12エンジンの性能を十分に受け止めることができるし、ハイスピードでコーナーに進入しても路面をビタッとトレースし、適正なトルクを後輪に伝える。 シーケンシャルで変速できるタッチトロニック2の変速マナーは秀逸で、通常の走行では滑らかにシフトアップしてまるでサルーンのように粛々と走らせるが、ひとたびアクセルを踏み込めば瞬時にシフトダウンして、強大なトルクを引き出してあますことなく後輪に伝える。7500rpmのレブリミットまで回さずとも十分なトルクを発揮するが、ステアリングの背後にあるパドルを使ってシーケンシャルで積極的に変速して、よりスポーティに操ることもできる。3500rpm以上の回転域では、英国のカントリーサイド特有ののんびりした空気を切り裂くようなエキゾーストノートに切り替わる。さらなるスポーティネスを求める人には、ステアリングホイール上にSボタンが用意されている。 排気音、アクセルの過渡特性、変速プログラムが2段階で変更され、よりスポーティな走行フィールが得られる。さらに、センタコンソール上のボタンで足まわりとステアリング比が連動して3段階に調整ができる。前後共にダブルウィッシュボーン形式を採る足まわりはノーマルのままでもほどほどに固められており、乗り心地との両立の面から考えても、一般道を走る限りは最もソフトな設定で十分である。大きなカーブが連なるカントリー・ロードで動力性能を引き出すためによりスポーティな設定を選ぶことはあるかもしれないが、最もスポーティなセッティングは、ローンチコントロールと共にサーキットを走るときの専用としたほうがいいだろう。0-100km/hを4.1秒でこなす俊足ぶりも、もはや公道で試す領域を超えている。 ひとしきり試乗を終えたあと、ひとつの疑問に行き着いた。独立した自動車メーカーとしては世界最小のアストンマーティンが、なぜ、少量生産のモデルにこれほどの最新の技術を投入できるのだろうか? そのことをCEOであるウルリッヒ・ベッツ氏に問うと、「すべてを独自開発するより、最高の技術にアクセスできる方法を知っていることに価値がある」という答えが返ってきた。実際、前述のボディー関連の技術だけではなく、吸排気に可変バルブタイミング機構を備える新型V12エンジン、シーケンシャルで6段変速できるタッチトロニック2といったパワートレーン関連の技術まで、あらゆる分野の先端テクノロジーを世界中からスカウトしている。 ふと、フランソワーズ・サガンが生きていたら、今でもアストンマーティンの最上級モデルを手に入れたがるか夢想した。重厚感のあるドアを開けて華奢な身体をドライバーズシートに滑りこませてグリルと中を見回したあと、「広すぎるわ」とかぶりを振る気ような気がする。彼女は処女作の中で、「車のなかほど、一緒にいる人に友情を感じる場所はない。ちょっぴり窮屈にすわって、スピードの快感にともに身をゆだねる」と主人公に言わせているからだ。4720×2067×1294mm(全長×全幅×全高)の低くワイドなボディはDBSと比べて大幅に拡大されたわけではないが、低く寝かされたルーフの中には思いがけずルーミーな空間が広がっている。スピードの快感は往時のままだが、サイドサポートの張り出したシートはほどよいサポート感が得られると同時に掛け心地がよく窮屈ではない。とはいえ、スタイリッシュな外観とルーミーな室内、スポーティネスと利便性、それらの相反すると思われる性能を両立した結果が3149万4750円というプライスタグなのであれば、このクルマを“グッド・バリュー・フォー・マネー”と称しても許されるだろう。
2012年11月06日
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独PORSCHE、しかも911のレーサー仕様車の話題です。このまんま、ポルシェ・レースのようなレースに出ることができるモデルとなります。記事はRESPONSEからです。 ポルシェ『911』のレーシングカーで、世界のモータースポーツシーンで活躍する『911 GT3 RSR』。同車の次世代レーサーの開発が、2013年初頭から開始されることが判明した。 これは10月26日、ポルシェモータースポーツが明らかにしたもの。現行の911 GT3 RSRは、先代ポルシェ911(997型)がベース。2014年シーズンの実戦投入に向けて、新型ポルシェ911(991型)ベースの911 GT3 RSRの開発に2013年初頭から着手する、とアナウンスされたのだ。 現行の911 GT3 RSRは、多くのモータースポーツで活躍。 米国では2005年、ALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)に投入され、輝かしい戦績を残した。米国向けには2013年シーズンをもって、現行911 GT3 RSRの供給を終了。モータースポーツ関係者へのサポートは、引き続き行う。 新型ポルシェ911(991型)ベースの911 GT3 RSRの内容に関しては、現時点では公表されていない。 997型と最新の991型との大きな違いが、100mm延長されたホイールベース。これは、主にポルシェのモータースポーツ部門からの要求による部分が大きいとされており、そのあたりが新型911 GT3 RSRの仕上がりにどのように反映されるのか、興味深いところ。 ポルシェのモータースポーツ部門のトップ、ハルトムート・クリステン氏は、「いよいよ新世代911 GT3 RSR開発の時が来た。我々の研究開発の成果を注ぎ込む」とコメントしている。
2012年11月04日
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英JAGUARの新車となります。しかもオープンカーです、その名も「Fタイプ」 登場! 現在、日本国内で販売しているジャガー車の最高値はXJの1815万円ですが、それよりダイブ高くなるのでは・・・ 記事はRESPONSEからです。 サンパウロモーターショー12で、ジャガー新型スポーツカー『Fタイプ』を公開した。 Fタイプのパワートレインは、ガソリン3種類で、全てスーパーチャージャー。 トップグレードの「FタイプV8 S」には、5.0リットルV型8気筒スーパーチャージャーを搭載。最大出力は495ps、最大トルクは63.7kgmを発生する。 0‐100km/h加速は4.3秒、最高速は300km/h(リミッター作動)の実力だ。 ジャガーカーズの歴史に燦然と輝くスポーツカーの名車といえば、『Eタイプ』がある。Fタイプは、これに倣ったネーミングだ。
2012年10月22日
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このクルマについては既報ですが、『シューティングブレーク』という~新しいカタチのプレミアムカー・スタンダードを形作るかも知れませんネ。そんな予感さえさせる一台です。記事はRESPONSEからです。 メルセデス・ベンツ日本は、『CLS』をベースにした『CLSシューティングブレーク』の発売を開始した。 「CLSは先代も含め、デザインが特徴的で、最も大事にしているのは流麗なラインです」と話すのは同社商品企画・マーケティング部商品企画2課の上野麻海さん。例えば、「テールゲートがあっても、(CLS同様)ルーフラインはなだらかで、(ウインドウグラフィックも)Bピラーからドロップする流麗なラインは、シューティングブレークでも引き続き採用しています。 また、筋肉質なリアフェンダーのキャラクターラインも踏襲しています」とデザインの特徴を語る。 上野さんはもうひとつ大きな特徴があるという。それは、「designoウッドフロアやリアのシート形状などでラグジュアリー感を表現することにより、特別なものを選んでいるという気持ちにさせることです」と述べる。 このウッドフロアについて、上野さんはドイツのモデル担当者に、なぜウッドフロアをシューティングブレークで採用したのかを尋ねた。その理由は、「ステーションワゴンやSUVでも出来るが、シューティングブレークから始めることに意味がある。なぜなら、少し豪華なクルーザーやヨットの中はウッドフロアになっている。その世界観がシューティングブレークにぴったりだから」と話した。 シューティングブレークという名前自体は、ドイツ本国でもあまり知られていないと上野さん。「そこをあえてシューティングブレークと名付けたことに意味があります。CLSが2004年に登場した時、魅力的だという意見と、こんなクルマは売れないとか、変なお尻だなど、賛否両論ありました。しかし現在、4ドアクーペは他メーカーも複数出て来ています」と現状を踏まえ、「同様にシューティングブレークでも、現在はなにそれ?とか、何がステーションワゴンと違うのと言われますが、他メーカーからも出てくるのではないかと想像しています」と今後に期待を見せた。
2012年10月19日
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PORSCHE911、まんま! この911、オプション装備含めると1500万円を超えます! 記事はWeb CG下野(かばた)康史レポートからです。 乗用車への標準装備としては世界初となる7段マニュアルトランスミッションを搭載した、最もシンプルな「911」。その魅力を探った。 鮮やかな赤の試乗車は、「セラミックコンポジットブレーキ」(約150万円)、プラチナグレーの革内装(約57万円)、「PASMスポーツシャシー」(約44万円)、電動スポーツシート(約40万円)、「スポーツクロノパッケージ」(約36万円)、20インチホイール(約32万円)など高額オプション満載で、約1510万円に達していたから、最廉価版に乗った、とはとても言えない。オプションだけで400万円いく、というのもアナザーワールドの話だが、いっぺん本当に“素の911”にも乗ってみたいものだと思う。ヨーロッパにはたとえお金持ちでも、財布のヒモは堅いという人が多いから、なんにも付いていない911だって、わるかろうはずはないと思うが。それはともかく、ポルシェが7年ぶりの新世代911にもMTを存続させ、なおかつインポーターが日本にも入れたのは快挙だと思う。 今回のトランスミッションの主役は、コースティング機能をはじめ、「いまスポーツATにできること」を突き詰めたPDKにきまっている。PDKと同じ7段化というバージョンアップの話題はあるにしても、ティプトロニックのころから、日本での911のMT比率はとるに足らないものだった。そこへもってきてまたPDKが進化したのに、よくぞ日本仕様にMTを残してくれたものである。PDKモデルに比べると、マニュアル911の印象はシンプルだ。走行中、アクセルをゆるめると、クラッチがきれてエンジンをアイドリング回転に落とす画期的なコースティング機能はない。アイドリングストップ機構は付いているが、PDKほどマメには止まらない。911のようにエンジンの存在感が大きいクルマが信号待ちでアイドリングストップすると、ぼくみたいな古い人間はいちいち「あ、エンスト!」と思う。そのため、燃費にはよくても、心臓に悪い。クラッチペダルは軽くない。「GT3」ほどではないが、足応えはある。先代(997)より重くなったと思う。リターン側のバネも強く、ポンと戻る感じは、911のクラッチペダルの特徴だ。剛性感のあるシフトレバーをローに入れ、走り出す。7段型は乗用車のMTとしては世界初だが、どれどれと思って7速に入れようとしても、町なかではまず無理である。5速、6速からしかエンゲージできないようになっている。 買ってすぐ、「壊れてる!」と言ってディーラーに駆け込まないように。カレラのフラットシックスは350psの3.4リッター。7800rpmのレブリミットまで回すと、ローで75km/h、セカンドでは130km/hまで伸び、0-100km/hを4.8秒でこなす。なんていう限界性能はともかく、このエンジン、ふつうに町を流していても本当に気持ちいい。右足の動きに即応するトルク感は、頼もしく、そして高級だ。角の取れた水冷フラット6サウンドも、ほかじゃ聞けないイイ音である。911がここまで長生きしてこられたのは、その高性能もさることながら、日常性能の点で同時代のクルマから常に抜きんでた魅力があったからだと思う。今回は燃費がとれなかったが、少し前に乗ったマニュアルの911カレラは、高速道路を使った約300kmのワンデイツーリングでリッター10kmちょうどを記録した。昔の空冷911のオーナーが聞いたら驚く好燃費である。だが、そのとき一緒に走ったカレラPDKはMTよりさらに少し燃費がよかった。100km/h時のエンジン回転数は、MTの7速トップで1900rpm。これだっておそろしく低いが、PDKの7速はさらに200rpm下げてくれる。しかも走行中、軽負荷だと600rpmのアイドリングまで落としてしまうのだから、より好燃費なのも道理だ。ちなみに0-100km/hは、4.8秒のMTに対して4.6秒。加速性能もわずかにPDKがリードする。じゃあ、マニュアル911ドライバーの左足は、骨折り損のくたびれもうけなのか? そんなことはない。個人的な意見を言わせてもらうと、たとえどっちだって買えるだけの貯金があっても、ぼくはMTを選ぶ。具体的なシチュエーションをあげれば、例えば、高めのギアで加速してゆくとき、むずがっていた6気筒のビートがだんだんとそろってゆく。おお、よしよし、いとしのフラットシックスよ、なんて思う局面は、さっさと最適のギアにシフトダウンしてしまうPDKでは味わえない。ものすごくオタクなことを言っていると思うが、いまどきMTを擁護するのはオタクの所業以外のなにものでもないだろう。自動変速機がすばらしくなればなるほど、MTの持つシンプルなさわやかさが浮き彫りになる。屁(へ)理屈言うな! というかたはどうぞどうぞPDKへ。
2012年10月13日
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ポルシェのSUV車、CAYENNE。その最強バージョンが出るということです。その名は「ターボS」です。記事はRESPONSEからです。 ポルシェのドイツ本社は10月12日、『カイエン ターボS』の概要を明らかにした。 カイエン ターボSは、ポルシェのSUV、『カイエン』シリーズの頂点に立つ最強グレード。2006年、初代カイエンにターボSが設定されており、現行の2代目カイエンにも、最強のターボSがラインナップされた。 心臓部に収まるのは、『カイエン ターボ』と共通の4.8リットルV8ツインターボ。ただし、専用チューニングによって、最大出力550ps、最大トルク76.5kgmを獲得する。 これは、カイエン ターボ比で50ps、5kgmの上乗せだ。 シリーズ最強のパワーを得たカイエン ターボS。そのパフォーマンスは0‐100km/h加速が4.5秒、最高速が283km/h。 カイエン ターボよりも0.2秒速く、最高速は5km/h上回る。 外観は、21インチのアルミホイールやダークヘッドライト、グロスブラックのアクセントが添えられるドアミラー&バンパーなどが識別点。カイエン ターボSは2013年1月、ドイツでの納車がスタートする予定だ。
2012年10月12日
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パリ・サロンと呼ばれる「パリモーターショー」、そのショーを象徴するようなFERRARI車ブースでの様子です。記事はRESPONSEからです。 フェラーリは、パリモーターショー12のブースにおいて『F12ベルリネッタ』を表に、ラインアップをずらりと並べた。 ブースに足を運ぶ来場者は一様に軽く上気したようすで、丹念に車両とブースを眺めていた。
2012年10月08日
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FERRARIの試乗ともなると、あろこれ気も体力も使うでしょうが・・サイコーな商売だと思います。これはオートック・ワンに載った石川真禧照のレポートからです。 「フェラーリ カリフォルニア30」は、これまでのフェラーリとは一線を画したモデルだ。今回、試乗してそれを実感した。 フェラーリ カリフォルニア30のどこがこれまでのフェラーリと違うのかというと、乗りやすさがポイントとなる。スーパースポーツでありながら、シティユースにも使える抜群のフレキシビリティを備えているのだ。 実際このコンセプトは世界市場で当たったようで、カリフォルニア30のユーザーの70%はフェラーリ初所有。20%が毎日の足にしているし、65%が家族との共有で乗っているというのだ。つまり、これまでのフェラーリユーザーのようなマニアックな人が少ないのが特長。そう、フェラーリ カリフォルニア30は、女性にも扱えるフェラーリなのだ。しかし・・ このフェラーリ カリフォルニア30のコンセプトは、日本のユーザーにはあまり伝わっているとは言えない。そこで最新のフェラーリ カリフォルニア30を日常の足として使ってみて、その魅力を改めて検証してみよう。 最新モデルはエンジンがV8、4.3リッター 直噴になり、出力はこれまでよりも30psアップし490ps。トルクも505Nmに引き上げられた。しかも、車両重量は30kgも軽くなっている。そう、車名の「30」はパワーアップと軽量化の数字なのだ。新しいV8エンジンは「HELE」という環境エンジニアリングも備えている。ストップ&スタート・テクノロジー(アイドリングストップ機構)などの採用で、CO2排出量は15%低減した。 トランスミッションは7速AT(デュアルクラッチトランスミッション)だが、センターパネルのプッシュボタンとパドルレバーで操作する。Dレンジ/マニュアルは「AUTO」ボタンで選択、リバースも「R」ボタンでシフトされる。パドルレバーはステアリングコラムから生えている。 試乗車は「ハンドリング・スペチアーレ」パッケージ仕様だったので、ECUで制御する磁性液体ダンパーを装着していた。硬さの調節はノーマル仕様の半分の時間で行われ、ステアリングギアレシオも10%ほど減らしているので、コーナーでのレスポンスもより俊敏だった。 30psアップ、30kg軽量化という「フェラーリ カリフォルニア30」のV8エンジンの始動は、まずイグニッションキーをひねり、オンにする。その上で、セルモーターはハンドルスポークに装備されたスターターボタンを指で押すというレーシングカー方式。瞬時に目覚めたV8エンジンは、これまでのフェラーリよりも抑えられた低いビートでアイドリングする。このあたりのチューンも日常を意識している。AUTOモードで走り出す。7速ATはまるで国産車のように2000回転以下でシフトアップを繰り返し、車速を上昇させる。60km/hで7速に入ってしまった。この時のエンジン回転は1500回転。信号でストップすると、エンジンもストップ。周囲のクルマの人や歩行者がこちらを見る。『違う!エンストじゃないっ!』と叫びたい。ブレーキペダルを緩めると間髪を入れずに再始動。AUTOモードでもクリープはない。アイドリングストップでの再始動はアクセルペダルを踏んだり、パドルレバーをシフトアップしても可能だ。 ジェントルな走りは1500回転から有効なトルクで、十分に楽しめる。30psのパワーアップと30kgの軽量化の効果が体感できる瞬間だ。 一方、アクセルを強く踏み込めば、いつものフェラーリらしさを存分に味わえる。マイルドさを加えたとはいえ、カリフォルニア30はフェラーリファミリーの一員なのだ。3000回転からの排気音は、クオーンというカン高い唸り音を周囲にまき散らしながら加速する。0-100km/hは4秒台で走り切る。恐ろしいぐらいに速い。一気に7200回転まで上昇するV8エンジンの迫力は、やはり本物のフェラーリだ。 フェラーリ カリフォルニア30の実用性だが、リアシートの背もたれは2分割可倒式を採用。トランクスルーになり、ゴルフバッグを収納できる。これはルーフをトランクに収納したときでも可能だ。リアシートだが、背もたれはほぼ直角に立っており、座面も小さい。足元のスペースもほとんどない。ルーフを閉じたときは身長150cmでもルーフに頭がぶつかってしまう。ここは荷物やコートのスペースと割り切ったほうが良いだろう。トランクはルーフを収納した状態でも、310mmの高さは確保されている。 トランクのリッドはかなり重く、これは女性にはちょっと重労働かもしれない。しかし、このカリフォルニア30は本当にこれまでのフェラーリとは違うカテゴリーのモデルだ。ライバルはメルセデス・ベンツのSLクラス。但し、価格はノーマルで2390万円、試乗車のハンドリング・スペチアーレは2480万円で、これはライバルよりも1000万円近く高い。価格に関してはフェラーリらしさを失っていなかった。
2012年10月04日
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BMWの7シリーズといえば最上級セダン車です。その7シリーズにHVモデルを追加するのですね。 記事はRESPONSEからです。 ビー・エム・ダブリューは、新型BMW『7シリーズ』の販売を9月26日より開始した。 新型7シリーズは、独創的なデザインが特徴的なLEDヘッドライトを新たに採用し、精悍なフロントビューを強調している。 また、新世代の直列6気筒およびV型8気筒BMWツインパワーターボエンジンを搭載。全モデルに高効率8速オートマチックトランスミッションを採用するなど、「BMWエフィシェントダイナミクス」の設計思想に基づいた最新技術を採用し、環境性能と動力性能の向上を実現。ガソリンエンジンモデルの燃料消費率(JC08モード)は、先代モデルに比べ最大約50%改善している。 7シリーズの中核モデル「アクティブハイブリッド7/7L」には、直列6気筒エンジンを組み合わせたフルハイブリッドシステムを搭載。燃料消費率(JC08モード)は、プレミアムラグジュアリーセダンセグメントトップとなる14.2km/リットルの低燃費を達成している。 さらに、両モデルに新たに右ハンドル仕様を設定し、幅広い顧客のニーズに応えるラインアップを展開する。 また、前方車両への追突の危険がある場合に、自動的に減速を行い、衝突を回避・被害の軽減を図る「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、車間距離を維持しながら速度制御を行うことが可能な「アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)」など、数々のドライバー支援システムを標準装備し、安全性と走行快適性を高めている。 価格は1022万円から1958万円。アクティブハイブリッド7は1198万円、同7Lが1338万円。
2012年09月28日
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Web CGのインプレは実によく、そのクルマの本質を捉えた記事を書いていますが、クルマを選ぶところから・・何かが違うと中りを付けているようです。これはWeb CGサトー・タケシのレポートからです。 新型「ポルシェ911」がバリエーションを拡大。新たにリリースされた「カブリオレ」の走りを、3.4リッターエンジン搭載のベースグレードで試した。 ほぼ間違いなく人生最初で最後のポルシェになるはずなので、「素のクーペでMT(マニュアルトランスミッション)」という条件での検索を地道に続けている。PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)のほうが速くて燃費がいいとかタマ数が多いとか、これまた理屈の問題じゃない。こ うした強い信念と弱い財政基盤をもってポルシェ911、しかもクーペのMTの相場動向をうかがっているわけですが、目の前に現れた新しい「ポルシェ911カレラカブリオレ」(7段PDK仕様)を見て、おおっと思う。気温30度を超えていたから幌(ほろ)を閉じて登場したのだけれど、新しいカブリオレにはこの状態でもカタマリ感があるのだ。以前のカブリオレにあったような、「私、汗臭いクーペとは違いますので」というエレガントさはない。資料によれば、新型カブリオレのルーフラインはクーペと寸分たがわず同じなのだという。早瀬左近のクールな男らしさに憧れた身としては、新型のたたずまいが好ましい。「最新のポルシェは最良のポルシェ」というのは、デザインにもあてはまる。 もしかすると、カブリオレもアリなのかと、強い信念が揺らぐ。でも、カブリオレは高い。弱い財政基盤がさらに大きく揺らぐ。 3.4リッターの水平対向6気筒エンジンは、先代カブリオレから60kgの軽量化を果たしたとはいえ1470kgあるボディーを、発進加速でぐいと押し出す。低回転域でも力強さを感じさせるものの、「このエンジンじゃなきゃダメ!」と思わせる魅力を発揮するのは5500〜6000rpmから上だ。なぜこのエンジンじゃなきゃダメだと思わせるかというと、ある程度の重みがあるものが回転しているという重厚感と突き抜けるような軽快感の両立は、他には得難(がた)いからだ。みっちり中身の詰まったものが正確に動いているこの感覚は、ポルシェならではのフィーリング。特に6000rpmを超えてからの「コーン!」というソリッド感は、腹に響く。試乗車にはオプションのPASM(ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム)が装着されていた。センターコンソールのスイッチでモードを切り替えてあれこれ試した結果、「60〜70km/h程度までの一般道ならシャシー標準」「110km/h以上のスピードならシャシースポーツ」という、ごく当たり前の結論にたどり着く。まずシャシー標準では、タウンスピードでもしなやかにサスペンションが伸縮して路面からのショックをやわらげてくれる。ただし、もう少し高い速度域のコーナリングでは、ボディーの動きが大きくなりすぎる。そこでシャシースポーツにセットすると、ピリッと抑制の利いた乗り味になる。いずれのモードでも乗り心地に野蛮なところは一切ない。試乗車にはスポーツクロノパッケージのオプションも装着されていたので、スポーツプラスモードも選択できる。するとPASMはダンピングを固め、7段PDKのシフトプログラムはレーシーになる。確かにアクセル操作に対してエンジンがかみつくような反応になるけれど、一方でシフトショックが大きくなったり、微低速だとアクセルの微妙な踏み加減によってぎくしゃくしたりすることもあるから、TPOをわきまえて。 屋根を開けて、撮影用にワインディングロードを行ったり来たりしながら、これはヤバイと思った。“クーペ命”だった信念が揺らぐ……。屋根を開け放っていると、右足のアクセルペダルの踏み加減によって変化するエンジンの表情が、ダイレクトに鼓膜に伝わってくるのだ。アクセルペダルを踏み込めば高まり、アクセルを戻せば鎮まる、というのをいつまでも続けたくなる。福耳アワーだ。 従来のカブリオレでも同じ経験をしたはずなのに、タイプ991でこんなにグッときたのは、新しい3.4リッターエンジンの性格によるところが大きい。従来型カレラの3.6リッターエンジンが6500rpmで最高出力345psを発生していたのに対して、新しいエンジンは7400rpmで350psを生み、しかも7800rpmまで回る。 パワーが出ているのはもちろん、高回転域での音やフィーリングで楽しませるエンターテインメント性能がはっきりと向上しているのだ。というわけで、「タイプ991以降はカブリオレもアリ」と日記に書こうと思ったけれど、日本仕様のカブリオレは7段PDKのみの設定でMTがない。これはキビシイ……。 ま、どちらにせよまだまだ先の話、早くても10年後なので、じっくり考えたい。カネはないけど時間はある。
2012年09月18日
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AUDIのSモデルといえば、世界的なプレミアム・スポーツです。その旗艦車S8、をご紹介します。 記事はRESPONSEからです。 アウディジャパンは、同社のフラッグシップサルーン『A8』の高性能モデルである『S8』をフルモデルチェンジ、8月27日より販売を開始した。 新型S8に採用されているV8ツインターボエンジンは、一定の走行条件で、8気筒のうち4気筒を休止するシリンダーオンデマンドシステムを装備。 さらにアイドリングストップシステム、エネルギー回生システム、軽量ボディ構造を採用することで、高性能かつ高効率を実現している。 また、コンフォートスポーツシートやアクティブノイズキャンセレーション、専用チューニングされたアダプティブエアサスペンション、21インチの専用アルミホイールなどが標準装備。 新開発の4リットルTFSI V8エンジンは、最高出力520ps、最大トルク650Nmを発生。スムースな走行性能を実現する8速ティプトロニックとの組み合わされる。 価格は1580万円。
2012年09月17日
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えーと!これで、7代目になりますMERCEDESのSL-AMG車です。 記事はRESPONSEからです。 メルセデス・ベンツ日本から発売された『SL65AMG』は、最高級ロードスターSLの中のトップグレードにあたるモデルである。 同社商品企画・マーケティング部製品広報課の山路聡司さんは、まずSLのユーザーについて、「40代から50代の高所得者で弁護士や医者などの資格保持者、そして、中層企業の経営者が多いです」と話す。「この傾向は、メルセデス自体もあるのですが、(SLユーザーは)その中でもクルマに対してのこだわりが強い方になるでしょう」という。 そして、「AMGを選ばれるのは、これがベストだからと選択ようです。また、AMGが好きだからという方も多いです」 今回SL65AMGを導入した背景として、「通常のSLモデルが2種(SL350とSL550)あり、それ以上にスポーツを極めたものをという要望にお応えするため、AMGを位置づけています。 そのトップグレードとしてSL65AMGがあるという立ち位置なのです」。そして、「こういうクルマがあることで、クラフツマンシップ溢れ、かつ高性能なクルマを作れるメーカーだとアピールできるという側面もあるのです」と語った。
2012年09月16日
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独PORSCHEの主流スポーツカー、911シリーズ。モチロン、水平対向エンジンに4輪駆動車、です。 記事はイズム・コンシェルジュからです。 およそ7年ぶりの全面刷新により大幅な進化を遂げた新型ポルシェ911シリーズに、4輪駆動モデルが登場する。ポルシェ ジャパンは8月29日、新型「ポルシェ911 カレラ4」と、そのハイパワーバージョン「カレラ4S」の受注を開始することを発表した。それぞれ、クーペとカブリオレ(オープン)ボディが用意される。価格は1265万円から。 新型911の4輪駆動モデルとなる「カレラ4」および「カレラ4S」。2輪駆動モデルとの外観上の差異は、左右にそれぞれ22mmワイド化されたリヤセクションと、同じく10mmワイドとなったリヤタイヤ、そして左右リヤコンビランプを繋ぐ繊細なガーニッシュなどごく僅か。注目は「ポルシェ・トラクション・マネージメントシステム(PTM)」と呼ばれるアクティブ制御の4WDシステムだ。 エンジン、トランスミッション、そしてサスペンションシステムについては2輪駆動のカレラシリーズと同一ながら、従来型カレラ4シリーズ搭載のシステムにさらなる改良の手が加えられたこの4輪アクティブ制御タイプの4WDシステムを手に入れたことで、新型911のパフォーマンスはさらなる高みへと到達しているという。 ベーシックレンジのカレラ4は、最高出力257kW(340ps)を発揮する排気量3.4リッター水平対向エンジンを搭載。0-100km加速性能は4.5秒(カブリオレは4.7秒)と、2輪駆動のカレラを上回る瞬発力を誇る。また一方で従来型比約65kgの軽量化を始めとする効率化により、燃料消費率(新欧州ドライビングサイクルによる計測値)は16%もの改善を示している。 ハイパフォーマンスモデルのカレラ4Sは、排気量3.8リッターの水平対向エンジンを搭載。最高出力は294kW(400ps)に達する。0-100km/h加速性能わずか4.1秒(カブリオレは4.3秒)と、こちらも2輪駆動のカレラSを上回ってみせた。この驚異的なフットワークを支えるPTMシステムがどのようなトルク配分を行なっているかを、メーターにて確認することができるメニューインジケーターも新たに用意されるという。 またポルシェは、このカレラ4シリーズのデビューに合わせ、新たにドライバー支援システムを設定した。ひとつが、前方走行車両との車間距離を一定に保つための自動速度調節機能を備えた「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」システム。さらにPDK仕様車このACCを装着する場合には、車両前面の衝突回避アシストシステムの「ポルシェ・アクティブセーフ(PAS)」も追加される。こうした支援システムの充実は、911がスーパースポーツカーであるだけでなく、ドライバーズカーとしてもさらに優れたタレントを発揮することを意味するものだ。 新型911カレラ4とカレラ4Sは、今月開幕するパリモーターショーにおいて世界初公開が行なわれる。その後、2012年末よりドイツを皮切りにデリバリーがスタートする予定だ。
2012年09月14日
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新車、話題車ばかりでなく・・PORSCHEはモーターショーでこんな展示をするのですね。 記事はRESPONSEからです。 8月29日、ロシアで開幕したモスクワモーターショー12。 ポルシェは赤い『カイエンGTS』をメインに据えたつつも、その他の展示車両は主にダークグレーで統一。 全体的にシックな出展となった。 その中で一際目を引くのはポルシェ往年の名車『550スパイダー』だ。 550スパイダーは『356』をベースに、レーシングカーとしてのデチューンされた1台。 最新のショーカーが集まるモーターショーに、往年の名車を出展したポルシェの意図はどこにあるのだろうか。
2012年09月10日
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MSN自動車の連載シリーズからですね。 このところ国産車が出ていましたが・・・イッキに英国・高級車Aston Martin車の登場です。 第53回は、雑誌やCMなどで活躍するモデルの畑野菜々さんが、2012年6月にオープンした、アストンマーティンのショールーム「アトランティックカーズ 麻布ショールーム」にやってきました。マイナーチェンジを経てより走行性能の高まったスポーツカーに、ドキドキした様子の彼女です。 このクルマは、アストンマーティンのラインナップの中ではコンパクトなスポーツカーなんですって。でも、低く構えた勇ましいルックスは、とっても迫力がありますね! ダイヤモンド研磨で仕上げられた19インチの大きなホイールは、このモデル専用のデザインなのだとか。光沢があって、とってもきれいです。 より軽快でバランスの良い走行を可能にするために、ボディの重量にも気を使ったそうです。先代よりも全体で30kgの軽量化を図った上、ボディ前後の重量配分はほぼ50:50になったんですって。 大きくエッジのたったリアスポイラーは、車両を下に押さえる空気の力を働かせることで、高速走行時の安定性を高めるのだとか。大きなマフラーも含め、見た目からもスピーディさを感じますね! 先代からさらにパワーアップした4.7リッターV8エンジンは、436馬力で、最高速度は時速300キロ以上も出るそう! パワーの向上に合わせて、より多くの空気を送り込むため、エンジンの回転数が高まると開くバルブ付きのエアインテークシステムを搭載したそうです。 セミオートマの7速が採用されていて、ハンドルの後ろに付いたパドルシフトでギア変更することもできます。それも、変速時間が先代よりも約20%短縮されたことで、より速い加速ができるようになったのだとか。 ダッシュボードの中央からなめらかに流れるセンターコンソールは、モダンアストンマーティンのインテリアを象徴するデザインなんですって。 輝くようなパネルも高級感があってステキ。 シートは、3本の糸でがっちり縫製されるトリプルステッチを施した、専用のレザー仕立てなのだとか。体にぴったりフィットして、スピードが出てもしっかり支えてくれそうです!
2012年09月09日
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この話題も既報ですが・・・大好きなALFA ROMEO車に関しては・・・続けます。 イズム・コンシェルジュの記事から載せます。 1世紀を超える歴史を持つ自動車史を辿れば、そこには光り輝く名車の数々が存在する。1960年代のヨーロッパ・スポーツカーレースシーンを駆け抜けた「アルファ ロメオ TZ」もまた、その歴史に名を残す伝説的スポーツカーのひとつだ。 アルファ ロメオのエンジニアリングに、イタリアの名門ボディカロッツェリア「ZAGATO(ザガート)」による美しきボディを纏う名車として、今も多くのファンに語り継がれている。 その”TZの系譜“が、およそ半世紀の時を経て現代の公道に舞い降りることとなった。ア ルファ ロメオ社創業100周年、そしてザガート社創業90周年の両アニバーサリーイヤーを記念する特別なモデルとして生産される「アルファ ロメオ TZ3 Stradale」がそれだ。このTZ3 Stradaleは、先にサーキット走行専用のワンオフモデルとして登場した「アルファ ロメオ TZ3 Corsa」の発展系で、全世界でわずか9台のみが生産されるという特別なモデルだ。 そしてこの度、この「アルファ ロメオ TZ3 Stradale」の生産2号車が日本上陸を果たした。 この貴重な1台を所有するのは、エンニョ・カパサ氏が率いるイタリア・ミラノ発のファッションブランド「CoSTUME NATIONAL」である。カパサ氏は、この生産2号車のインテリアデザインを手がけたことでも知られているが、この度、この特別な1台を日本国内にて展示するイベント「CoSTUME NATIONAL × Alfa Romeo Welcomes TZ3 Stradale to JAPAN」が、東京・青山にあるCoSTUME NATIONAL Aoyama Complexを舞台に開催されることとなった。 8月30日に実施されたオープニング・イベントでは、会場にイタリア・ザガート社のチーフデザイナーでありTZ3 Stradaleのデザインを担当した原田則彦氏、そしてインテリアデザインを手がけたCoSTUME NATIONALのエンニョ・カパサ氏が駆けつけ、現代に蘇ったアルファ ロメオ TZ3の魅力について語ってくれた。
2012年09月08日
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この車はだいぶ前に既報です。その時はもっと明るいカラーリングだった・・・これはBLACKしかも「艶消し」黒です。 記事はAsahi.Com愛車下野(かばた)康史レポートからです。 ただでさえスペシャルな「C63 AMG」をさらにスペシャルチューンした「C63 AMGクーペ ブラックシリーズ」。500psオーバーの限定車はどんなパフォーマンスを見せるのか。 異様な迫力……。猛暑日の日差しの下で対面した第一印象は、まさにそのひとことだった。「C63 AMGクーペ」をAMG自らがさらにチューンアップした“ブラックシリーズ”だ。デビューしたのは2011年9月のフランクフルトショー。 一説では800台といわれる生産台数のうち、約50台が日本にやってきた。価格はC63 AMGの「パフォーマンスパッケージ」より300万円高い1500万円。試乗車はオプション満載で1850万円に達する。そんな「Cクラス」をいったいだれが買うんだろう、なんて心配しなくても、すでに売り切れたそうです。このクルマは、「SLK」「CLK」「SL」に続く、シリーズ4作目。自宅にミニ動物園がある中東のお金持ちには、ブラックシリーズなら全部持ってるよ、なんて人もいそうである。 AMGのテクニシャンが手組みした自然吸気6.2リッターV8に、さらに「SLS AMG」用の鍛造ピストンやコンロッドや軽量クランクシャフトを組み込んだブラックシリーズのエンジンは、517ps。「C63 AMGパフォーマンスパッケージ」の487psをしのいで、大台に乗せている。そのほか足まわりやボディーなど、ノーマルとの違いを詳説すると字数を食うので、webCGの既報を読んでいただきたいが、白日の下、異様な迫力を放つ最大の要因はつや消しブラックのボディーカラーだろう。ほかにもボディー色はあるが、テーマカラーでもあるこの色のすごみといったらない。左側のドアを開けて、車内を一瞥(いちべつ)する。Cクラスなのに、後席はない。定員2名。リアシートは40万円のオプションだ。 こう見えても、走り出すとCクラス・モンスターは意外や優等生だった、なんていう予定調和的なインプレは、このクルマにはあてはまらない。ブラックCクラスは走ってもすごみのかたまりだ。 まず、音。聞こえるのは主に排気音で、腹に響く低音だ。いや、音というよりも、音圧と表現したくなるようなこのサウンドがブラックCクラスのアツイBGMだ。専用サスペンションに19インチのダンロップ“スポーツMAXXレース”を組み合わせた足まわりもスゴイ。動き始めた途端、公道よりサーキットのほうを向いていることがわかる。乗り心地は決して不愉快ではないが、思いっきり固いことはたしか。タイヤのせいか、メルセデスのお家芸ともいうべき「矢のような直進性」は望めず、高速道路ではステアリングホイールをしっかり保持している必要がある。ステアリングそのものは軽く、微舵応答は鋭い。1710kgの車重はC63 AMGパフォーマンスパッケージより90kg軽く、パワーは30ps増し。0-100km/h=4.2秒の加速性能は「911カレラS」をわずかにしのぐ。「AMGパフォーマンスメディア」を起動すると、自動で0-100km/hデータがとれる。変速機は2ペダルの「AMGスピードシフトMCT-7」。ローンチコントロールを使わずとも、4.4秒が出た。しかも、スタートからたった66mで、なんてことまでわかる。それくらい速いクルマだが、しかし決してデジタル的な、無機質な速さではない。ルックスからはじまって、遠雷のような排気音といい、いやってほど固い乗り心地といい、この「ウルトラCクラス」は、速そうでいて、速い。 アナログの、血が通った速さだ。そこがすばらしいし、楽しい。 つや消しのブラックCクラスクーペが最も輝いたのはワインディングロードを走ったときだった。終始、低い排気音を聴かせるオーバー500psのV8はフェラーリのV8とはまったく芸風が違うが、それでもAMG V8としては最も高回転を好む。トリセツにダンパーや車高の調整方法が詳説される専用スポーツサスペンションは、たとえイージーなコーナリングでも目の覚めるような操縦感覚を与えてくれる。そこにあるのは“レーシングカーっぽさ”だ。現行の市販車のなかで、これほどサーキットの匂いがするクルマはほかにない。考えてみれば、ブラックシリーズのテーマは、F1レースのセーフティーカーである。強いサーキット臭は当然だ。AMGパフォーマンスメディアの画面では、発生している馬力やトルクもわかる。 満額517psのパワーメーターを見ていると、悲しいかな、ふだんはこの超特大パワーをどれだけ宝の持ち腐れにしているかがわかってしまう。合法的な高速巡航中などは、メーターの針がほとんど振れない。しかし、そんなときでも、サーキットの匂いを嗅がせてくれるのがブラックCクラスの魅力である。都内から箱根へ上がり、アドレナリンドライブを楽しんで、山を下りる。車載コンピューターをチェックすると4.8km/リッターだった。燃費はそれなりだが、F1マシンだって追い越せないセーフティーカーにそんなツッコミを入れるのは野暮ってもんですか。
2012年09月07日
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この車は立派なスーパーカーです。性能は卓越していますし、価格も・・・ 記事はAsahi.Com愛車からです。 メルセデス・ベンツ日本は29日、今年3月に発表したメルセデス・ベンツの高級ロードスター“SL”に、最上級グレード“SL65 AMG”を追加し、発売した。 SL65 AMGは、6リッターV型12気筒ツインターボエンジンを搭載し、シリーズ最強かつ先代モデル比で18ps増となる、最高出力630ps、最大トルク1000Nmを達成している。一方、12気筒モデルに初のECOスタートストップ機能により、燃費も従来モデル比で約17%向上させている。 シャーシは、ABC(アクティブ・ボディ・コントロール)をベースにSL65 AMG専用のチューニングを実施。スポーツサスペンションや強化ブレーキシステムにより、コーナリング性能と制動力を高めている。 ホイールは、フロント19インチ、リア20インチのマルチスポーク鍛造アルミを装着する。 インテリアは、シートやドアパネルにナッパレザーをふんだんに使用しダイヤモンドステッチを施したフルレザーインテリアを採用するなど、最上級にふさわしい空間が追求されている。 装備面では、スイッチ操作でクリアモードとダークモードを切り替え可能な“マジックスカイコントロールパノラミックバリオルーフ”や、5つのレーダーセンサーと1つのカメラを用いて前方や側方の車両など障害物を検知し、自動的にブレーキを作動させ衝突の危険性を低減する“レーダーセーフティパッケージ”などを標準で備える。 価格は、3050万円。
2012年09月02日
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独BMWと伊ザガートのまさにコラボレーション、これは夢のような組合せのクルマです。 記事はRESPONSEからです。 BMWは8月17日、米国カリフォルニア州で開幕した「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」において、BMW『ザガート ロードスター』を初公開した。 BMWザガート ロードスターは、BMWとイタリアのカロッツェリア、ザガートとの協力で生まれたコンセプトカー。BMWは2012年5月にイタリアで開催された「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ 2012」において、『ザガート クーペ』を初公開しているが、今回これに続く形で、そのロードスター仕様がベールを脱いだ。 ベース車両は、ザガート クーペと同じく、BMW『Z4』を選択。ザガートが得意とする、ハンドメイドによって作り出されたアルミ製ボディをまとう。ヘッドライトやテールランプは、Z4とは異なる専用デザイン。 小型化されたフロントグリルは、ザガートの「Z」の文字で構成される。 また、Z4の特徴であるリトラクタブルハードトップを廃止。あえてソフトトップを採用することで、クラシカルな雰囲気を演出している。 インテリアには、ブラウンレザーが奢られている。 なお、クーペ同様、BMWはこのロードスターに関しても、市販化計画について明らかにしていない。
2012年08月31日
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BMWのザガート・クーペは既報ですが。モスクワ・ショーに登場していたのですね。しかし、モーターショーの話題づくりも、いろいろですね。 記事はRESPONSEからです。 モスクワモーターショー12のプレスデー初日、19時近くのBMWブースでは夜のVIP向けパーティの準備のために関係者の出入りを制限していた。そんな中、メインステージには昼間の『7シリーズ』に置き換わり、メタリックレッドのクーペボディが存在感を放っていた。 このモデルは『ザガート クーペ』。BMW『Z4』をベース車両に、イタリアのカロッツェリア、ザガートがオープンボディのZ4をクローズドクーペ化、さらにザガートのアイデンティティである「ダブルバブルルーフ」やZ4に対してグラマラスに拡幅されたリアフェンダー、ヘッドライトや小型化されたグリルが追加されるなど、ザガートの美意識がふんだんに織り込まれた美しいクーペである。 ザガートは1919年、イタリア・ミラノに設立。 航空機の機体開発から得た軽量設計ノウハウを生かし、1929年にアルファロメオ『6C 1750GS』、1932年にアルファロメオ『8C 2300』など、数多くの名車を世に送り出してきた。アストンマーチンやマセラティとのコラボレーションでも有名だ。 「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ2012」というBMWが協力しているクラシックカーのイベントが、今年の5月にイタリアで行われた際、BMWからコンセプトカーとして公開され好評を博していた。 また、8月に米国カリフォルニア州で行われた「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」には、ソフトトップののロードスター版が登場して話題になったばかり。BMWは市販化の計画についてはまったくコメントしていないが、ここモスクワでも市場性をリサーチするために、ディーラー関係者などのVIPパーティへの登場に相成ったに違いない。 記者が写真をとっていると、にわかにクロスを持ったスタッフが現れて『ザガートクーペ』が覆い隠された。昨晩、再びお披露目された瞬間のロシア人VIPたちの反応はどうだったのだろうか。
2012年08月28日
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ロンドン、オリンピックは終わって、今度はパラリンピックだそうですが。英国車といえば、そうRRがありました!しかも、きちんと話題を提供していたようです。 記事はWeb CGからです。 ロールス・ロイス・モーター・カーズは2012年8月13日、第30回オリンピック競技大会(ロンドンオリンピック:2012年7月27日~8月12日)にちなんだ「ファントム シリーズII ドロップヘッドクーペ」の特別仕様車を公表した。 これは、ロンドンオリンピックの閉会に際し、その成功を祝してロールス・ロイスが特別に用意したもの。 ベースとなったのは、最上級モデル「ファントム シリーズII」のオープンモデル「ドロップヘッドクーペ」で、ボディーの先端には、通常の「RR」ロゴに替えて、英国旗をまとう女神像(スピリット・オブ・エクスタシー)が描かれた特製エンブレムがすえられる。 1904年の創業から108年にわたるロールス・ロイスの歴史の中で、バッジが変更された例は、これが初めてという。 ホイールのセンターキャップに添えられるロゴも、おなじみの「RR」から「LONDON 2012」に変更。さらにその周囲を、オリンピックの標語である「Citius, Altius, Fortius(=より速く、より高く、より強く)」の文字が取り囲む。 インテリアでポイントとなるのは、ステアリングホイール。中央に、聖火のトーチと月桂冠(げっけいかん)が描かれている。 オリンピック仕様の「ファントム シリーズII ドロップヘッドクーペ」は計3台が製作され、それぞれ特別なモデルであることを示すプレートが添えられる。「このうえなく収集心をあおりながらも、決して手に入れることのできないもの」とは、ロールス・ロイスの弁である。
2012年08月20日
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スーパーカー McLAREN車、12Cのサーキット専用バージョンです。F1以外のカテゴリーでも、レースカーづくりをするようです。記事はCar Viewからです。 マクラーレン・グループのレースカー製作部門であるマクラーレンGTは、12Cをベースとするサーキット専用マシン“12C Can-AM エディション”を、ペブルビーチ コンクール デレガンス(米カリフォルニア州で8月19日開催)で公開すると発表した。 マクラーレンの伝統的なカラーリングであるオレンジとサテンブラックでペイントされたこのワンオフマシンは、“究極のサーキット仕様”を追求し開発されたもの。12C GT3をベースとはするものの、FIA規定のレギュレーションに適合させることを目的に作られたものではない。 エンジンは、ベース車の3.8リッターV8ツインターボをベースにファインチューンが施されるとともに、冷却性能の向上により、最高出力が630hpにまで高められている。フォーミュラワンの空力技術をフィードバックしてつくられたボディパーツの装着により、ダウンフォースは30%向上しているという。 内装は、レース用シートや6点式ハーネス、ロールバーや12C GT3譲りのステアリングなど、レースカーそのものの雰囲気を醸し出す。
2012年08月17日
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ネタ切れドキ・・お盆休みに一挙掲載、試乗記シリーズの中ではキラリと光る!MERCEDES車、SLクラス。 試乗記はRESPONSE金子浩久レポートからです。 力道山も石原裕次郎もピカソもマイルス・デイビスも乗っていたカリスマティックなガルウイングの初代『SL300』。モデルチェンジを繰り返しながら連綿と造り続けられているSLシリーズが最新のアルミシャシー+ボディに生まれ変わった。 アルミ化して軽くなり、剛性も増した好影響があらゆるところに及んでいる。トップを降ろし、速いペースで芦ノ湖スカイラインを駆け上がっていくが、快適のひとこと。風の巻き込みも少なく、乗り心地もすべてのカドが取れている。途中の舗装の荒れたところや段差などでも、ミシリとも言わない。 軽くなったとはいえ、操縦性や乗り心地などはあくまでも重厚で緻密。電子制御サスペンションやアクティブボディコントロールなどの電子制御デバイスによる挙動のコントロールも効果的で、平均速度と快適性をきわめて高いレベルに維持している。 4代目から屋根が電動ハードトップ式となってからは、走行中の開閉ができなくなったのが残念だ。 メルセデスのポリシーに従って、ソフトトップモデルは走行中にも開閉が可能だが、ハードトップは完全に停止していなければ開け閉めができないことになっている。たとえ低い速度であっても走行中の開閉は非常に便利なので、とても残念だ。 SLシリーズは、強いて分類すれば「ドロップへッド・グランドツーリング」ということになるが、ライバルがちょっと見当たらないほどに独自性と完成度が高い。リアバンパーの下に足を踏み出すと自動的にトランクリッドを開閉できる「ハンズフリーアクセス」などの電動ギミックの類がたくさん装備されている。 スポーツカー特有の刺激は皆無だが、安楽に速く、オープンで走りたい人にはピッタリの一台だ。 だから、欲しいと思った人は購入して期待を裏切られるようなことはないだろう。それだけ深い味わいと内容が備わっている。 ■5つ星評価 パッケージング:★★★ インテリア・居住性:★★★ パワーソース:★★★★ フットワーク:★★★★ オススメ度:★★★★
2012年08月14日
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『V8こそ、BENTLEY』。12気筒エンジン車の多いベントレーの中で、小粋に見えるV8車。試乗記はWeb CG高平高輝レポートからです。 4リッターV8エンジン搭載の「コンチネンタルGT」が上陸。W12シリーズで培われた世界は、V8モデルにどう受け継がれたのか。箱根で試した。 ベントレーは、そんな裏表のさらに裏があるような世界でもっともクラッシーな国で、ブランドアイデンティティーや世界観などというマーケティング用語が発明されるずっと前に、ごく限られた特権階級のために生まれた自動車であり、創立からわずか10年ほどの間に、ルマン24時間レースを5度制覇、ついでにイギリスから海を渡ってルマンまで自走し、レースを戦って再び自走して帰ってきたという逸話を残し、タフで高性能なグランドツアラーという名声を確立したメーカーである。 その歴史を見逃しては、捉え方が薄っぺらくなってしまうかもしれない。その「GT」にしても、最近では随分と安売りされている例も見かけるが、もともとは極めてノーブルな単語である。今では大旅行とか長距離旅行というぐらいの意味で使われている“グランドツーリング”は、もともと英国の上流階級の子弟が見聞を広めるために欧州大陸を旅する遊学、視察旅行を指す。それに使われる自動車がグランドツアラーだから、当然、タフでパワフルで機械的にも高品質でなければならない。しかもそれがおよそ90年前ということを考えれば、まさしく飛び抜けたスーパーカーだったと言うほかない。「コンチネンタルGT」という名称はもちろん当時の権威を踏まえたもので、端っから庶民には縁がなくて当たり前なのである。それゆえ、いきなり値段や燃費や加速データ、あるいはライバルと比べてどこがどう優れているかなどと下世話な話をする前に、偉大な先駆者たちが創り上げた歴史と伝統への敬意を払うのが、礼儀正しい日本人のマナーではないかと思う。 とかなんとか言っても、英国貴族だってかすみを食べて暮らすわけにはいかないし、ベントレーも時代の波には逆らえない。マーチ卿がグッドウッド・フェスティバルを始めたのはそもそも広大な領地と館(やかた)を維持するためであり、紆余(うよ)曲折を経て今ではフォルクスワーゲン・グループの中のれっきとした自動車メーカーとなったベントレーも、年間1万台に満たない生産台数とはいえ、社会的要請に応えなければならない。燃費を40%も改善したという新型直噴V8ツインターボを搭載したのはそのためである。普通の試乗記であれば、新しく搭載された4リッターV8ツインターボエンジンが、これまでの6リッターW12ツインターボエンジンとどのように違うのか、それによって実際の走りっぷりはどう変わったのか、というあたりが要点になるのだろうけれど、忌憚(きたん)なく言えば、ベントレーに限ってはあまり重要ではないだろう。いや、正確に言えば、どのぐらい変わらないのか、ということのほうがはるかに大切なはずだ。それについては心配無用と即答できる。エンジンのスペックはW12の575ps/6000rpm、71.4kgm/1700rpmに対して、V8は507ps/6000rpm、67.3kgm/1700rpmとわずかに下回っている。 公表された性能数値も0-100km/h加速が4.6秒から4.8秒に、最高速度も318km/hから303km/hに低下している。だが、これだけのレベルで互いのわずかな差異をうんぬんするのは意味がない。問題は“触感”だが、V8は依然として重々しくパワフルであり、直接乗り比べなければ実感できないはずである。無論、細かく言えばV8の回転フィーリングはより軽快で滑らかであり、W12の大波が押し寄せるようなパワーの盛り上がりとは種類が異なるが、8ATに進化した変速機も含めて従来のコンチネンタルGTとしての統一感に影響するものではない。また新ユニットのトピックのひとつである可変シリンダー機構、すなわち低負荷時に4気筒に切り替わるシステムの作動具合もまったく感知できなかった。その重ささえ忘れなければ、確実な手応えと高いスタビリティーを利して驚くほど飛ばせるハンドリングも同様、V8のほうがほんのわずか鼻先が軽い気がするが、個体差でないとは言い切れない、そんなレベルである(車重はV8が25kgだけ軽い)。 そうそう、参考までに、箱根の山道で車載の燃費計は平均5.5km/リッター前後を表示していた。ええっと驚かれる人はこのクルマが2.3トンの4WDであることを思い出してほしい。同じような場所でW12は2km/リッター前後を示していたのだから、長足の進歩と褒めてあげたいぐらいだ。 価格はW12の2415万円に対して2166万円と、約250万円安いが、これにはちょっと異議を唱(とな)えたい。いずれW12はハイパフォーマンスモデル専用になるのかもしれないが、V8がエントリーモデルであるような誤解を招かないためにも、こんな価格差ならつけないほうがいい。何より環境に対する価値に金を払うという姿勢こそクラスに伴う責任であり、ベントレーが伝えるべきメッセージではないだろうか。
2012年08月13日
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FERRARI車の中では、やや小さめの一台となりますが・・・カリフォルニア たっぷり堪能してください。記事はCar Watch武田公実レポートからです。 この新型カリフォルニアのトピックは主に2つ。軽量化が行われるとともに、エンジンの出力向上が図られたことである。第1のトピックである軽量化のポイントとなったのは、フェラーリのボディ開発部門「スカリエッティ・センター・オブ・エクセレンス」による、世界最先端のアルミニウム製造技法と組み立て技術を採用したこと。 これにより、ボディー剛性やパフォーマンスに影響を及ぼすことなく、従来モデルから30kgの軽量化に成功。車両重量は1630kgとなった。第2のトピックは、フロントに搭載される4.3リッターV型8気筒直噴ユニット。新設計のエグゾーストマニホールドとエンジンマネージメント・コンピュータのマッピング変更などによって、従来型カリフォルニアに対して最高出力で30PS増の360kW(490PS)/7750rpm、最大トルクでも20Nm増となる505Nm(51.5kgm)/5000rpmを発生する。また、トルクカーブも改良され、全回転域で高いトルクを得られるようになった。これらにより、もとより充分以上だった動力性能はさらにスープアップ。公表されたデータによると、最高速は従来型の309km/hから312km/hまで高められたほか、0-100km/h加速も従来型から0.2秒短縮となる3.8秒を達成している。そして、この2つのブラッシュアップにまつわる数字「30」を高らかに謳うべく、今回のマイナーチェンジを機に、「カリフォルニア30」という新たなネーミングが与えられることになったのである。加えて、新カリフォルニア 30では新たに「ハンドリング・スペチアーレ」と呼ばれるオプションパッケージも設定されることになった。このハンドリング・スペチアーレ仕様は、最新世代の電子制御式磁性流体ダンパーを標準装備し、減衰のレスポンスタイムを50%短縮。また、よりハードなスプリングを採用することで、コンフォート性を損なうことなく正確なボディコントロールを確保したとのこと。さらに、ステアリングレシオを従来から約10%速めた新設計のギアボックスを搭載することで、ステアリング舵角の小さい領域でもさらに俊敏なハンドリングを実現するに至ったという。 フェラーリ カリフォルニアのステアリングを握るという、この上ない僥倖に筆者が恵まれるのは、これが2度目。最初は3年ほど前の日本初導入時で、この時に乗せていただいたのは、当然ながらスタンダードモデルであった。 他方、今回のインプレッションにご提供いただいたのは、新たに設定されたハンドリング・スペチアーレ仕様である。走り出した瞬間に感じたのは、意外にも乗りごこちのよさ。 今回の試乗ルートである東京・お台場近辺は、大型トラックなどの通行による深い轍がそこかしこにあるなど、路面状況は決してよいものではない。ところが、固められたはずのハンドリング・スペチアーレのサスペンションは非常に効率よく動くようで、乗員に不快なショックやハーシュネスをまるで感じさせないのだ。また、路面のギャップや轍でトラクションが抜けてしまうような「お行儀の悪さ」を露呈することもない。これはハンドリング・スペチアーレに標準装備される、最新世代の電子制御式磁性流体ダンパーの効力と見て間違いあるまい。もちろんこの磁性流体ダンパーは、あらゆるスピード域のコーナーリングでも最高のマナーとドライビングの楽しさを体感させてくれる。現在ではフェラーリが世界の最高峰にあると思われる駆動系の電制システムに、クイックになったステアリングレスポンス。 そして30kgの軽量化も相まって、車両のコントロール性は大幅に高められているのだ。そしてこれらの改良により、現代のFRスーパーカーの中でも、ハンドリングでは間違いなくトップクラスに返り咲くことに成功したと言えるだろう。一方、30PSのパワーアップといえば、500PS級の大排気量スポーツカーとしては大したことでもないと思われがちだが、実際の印象はそうではなかった。従来型カリフォルニアの460PSユニットは、フェラーリとしては初めての直噴エンジンだったことから、当時の直噴エンジンの技術的トレンドに従ったフラットトルク感を強く感じた。しかし、今回のカリフォルニア 30では圧倒的とも思えるトルク感はそのまま、レスポンスが明らかに向上しているほか、高回転域に至る吹け上がりの気持ちよさもアップしている。そしてパワーアップのために排気系の設計をリニューアルしたとのことだが、その副産物なのだろうか、サウンドの点でも従来型よりも明らかにダイナミックなものとなっている。特に車両統合設定システム「マネッティーノ」を「SPORT」モードに設定した際のサウンドは、いかにも現代フェラーリを象徴するレーシーなもの。つまり、スーパースポーツとしての資質については、まさにドラスティックというべき進化を遂げていることが確認できたのだ。フェラーリでは、ピュアスポーツであるミッドシップの458シリーズと、FRのGTであるカリフォルニアとではキャラクターに大きな違いがあるとアピールしている。しかし、これはあくまでシティドライブやワインディングをちょっと楽しむ程度のペースでの話なのだが、FRならではのナチュラルなハンドリングも含めて、458シリーズにも決して負けないほどに官能的なドライビングプレジャーを実現していると感じたのである。 さすがに現代スーパーカー界の絶対王者たるフェラーリが、満を持して送り出した車だけのことはある。その内容は単なるフェイスリフトとは次元の異なる、大規模なものとなっていたのだ。そして、先に述べたメインの改良に加えて、明文化されていない部分でも多岐にわたるアップ・デートが施されていることも分かった。例えば、フェラーリではカリフォルニアとともに初導入され、現在ではすべてのモデルに標準化されたデュアルクラッチ(DCT)式の7速ロボタイズドMTについて。2009年に乗った最初期モデルでは変速スピードは充分に速いが、エンゲージに若干のショックがあったと記憶している。ところが今回乗ったカリフォルニア30では、F1マシン的に迅速な変速スピードとダイレクト感を失うことなく、圧倒的なシームレス感を獲得。AUTOモードならば、まるでトルクコンバータ式ATのごときスムーズな変速マナーを見せるようになった。一方、フェラーリ自慢の「HELE(ハイ・エモーション/ ロー・エミッション)」システムを搭載したカリフォルニアに乗るのは今回が初めてだったのだが、問題のスタート&ストップ機構は、交差点などでブレーキを掛けつつ停車した際にのみ巧みに作動し、余計なところでは介入しない。また再始動時のマナーもよく、非常に練り込まれていることがよく分かる。 また初期型のカルフォルニアでは「ご愛嬌」のごとく、少々のガタツキ感のあった格納式ハードトップの作動も格段にスムーズなものとなっているなど、フェラーリの技術陣は弛まぬ努力により、現時点で考えられる最高のカリフォルニアを提示してきたのである。ところで、新型カリフォルニア 30では、フェラーリ・チェントロスティーレによるカラー選択にも新たな技術が導入されており、幅広いカラーバリエーションには、2トーン仕上げや3コート塗装、現代的解釈によるヒストリック・カラースキームの再現なども含まれ、パーソナライゼーションの可能性が格段に広がったとのことである。さらには、7年間無料となるフェラーリ純正メンテナンス・プログラムが標準で提供されることも、今後カリフォルニア30の購入を考える幸福な潜在的ユーザーにとっては重要な変更点と言うべき。フェラーリ・カリフォルニア30という車は、あらゆる点を勘案しても、スーパーカー界の盟主の地位を謳歌しつつも、常にさらなる高みを目指すフェラーリの「現在」を、如実に示す一台と思うのである。
2012年08月12日
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このことについては既報ですが・・いいものはいい、何度見てもいい! ってことで。記事はCar Watchからです。 リトラクタブル・ハードトップを備えたコンバーチブルモデル「カリフォルニア 30」が国内でも発売となった。 同モデルは2月のジュネーブショーで公開され、車名に新たに“30”の名が与えられた。その名のとおり、スペックシートの上では30PSの出力向上と30kgの軽量化が行われた進化版となっている。30kgの軽量化は、アルミニウム製造技法の進化によるもの。 新しくなった直噴のV型8気筒4.3リッターエンジンは、最高出力360kW(490PS)/7750rpm、最大トルク505Nm(51.5kgm)/5000rpmと、従来よりもそれぞれ30PS、20Nm高められた。トルクカーブにも改良が加えられたほか、7速F1デュアルクラッチギアボックスとのマッチングも大幅に改善されたとの評価も出ている。最高速は312km/h、0-100km/h加速は3.8秒。 そのほかのスペックやインテリアやエクステリアのデザインは、2009年のデビュー時と目立った違いはない。今回撮影したモデルは「ハンドリング・スペチアーレ」と呼ばれるオプションパッケージを装着しており、バネレートを高めたコイルサスペンションと、少ない角度で操舵できるステアリングシステムを装着している。 「ハンドリング・スペチアーレ」による外見の差はほとんどないが、フロントグリルがシックなつや消しシルバー仕上げになるなど、バージョンの違いを静かに主張している。 ボディーサイズは4562×1909×1322mm(全長×全幅×全高)で、重量は1630kg。価格は2480万円からで、撮影車は「ハンドリング・スペチアーレ」のほか20インチホイールをはじめ、内外装などに約500万円のオプションを装着している。
2012年08月10日
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