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2006年初めてのパリ観光時に「ルーブル美術館」を皮切りに「オルセー美術館」や「ピカソ美術館」など7つの美術館を訪問しました。その1つが「パリ市立近代美術館」です。
ルーブルやオルセーに比べると知名度はそんなに高くないはずなので、まさか行列をしているとは思ってもみませんでした。
真冬のパリは道路が石畳のせいか底冷えするような寒さで行列を見て一瞬諦めようかと思いましたが、何とか耐えてやっと館内に入ることが出来ました。
中に入ってこの行列の理由はフランス人画家「Pierre Bonnard(ピエール・ボナール 1867-1947)」の特別展が開催されているからと分かりました。
美術館で購入のカタログと代表作「入浴する裸婦」の2枚
私には初めて聞く画家の名前で、後で調べてみると「フランス・ナビ派」の画家で日本の浮世絵や日本画の影響も強く受け「日本かぶれ」と称されるほどの画家だったようです。
ナビ派とはフランス人画家「ゴーギャン」の色彩に同調した人達のグループで、特にボナールの代表作「入浴する裸婦」はそう言われるとゴーギャンの色使いと似通った物があるような気がします。因みに入浴の構図は「踊り子」で有名な「ドガ」の影響を受けたそうです。
「ダンス 三部作」カンヴァス 油彩 「マティス」
1931
1933
年の間に描かれた「ダンス三部作」です。 1940
年代にマティスは大病を患い車椅子生活となり、絵筆を握ることが出来なくなったため「切り絵」と呼ぶ手法で最後まで制作を続けました。この絵を見ると切り絵へと繋がっていく過程が分かります。
マティスに始まり常設展ではピカソ、モディリアーニ、ユトリロなどお馴染みの画家の絵画が思っていた以上に展示されていました。
「招魂(カサヘマスの埋葬)」1901年(ピカソ)
ピカソの「青の時代」の先駆けとなった作品です。カサヘマスはピカソの親友でありまたパトロンであったため、失恋のため自殺した時は大変な衝撃だったようです。絵の下の部分には友の死が上部には死後の平安が描かれています。この青の時代「洗濯船」と呼ばれる共同住宅で恋人のフェルナンド・オリヴィエと暮らしていた時、パンを買うお金にも事欠きパンを届けに来てドアをたたく配達人のためにドアを開けることも出来ず、パンをドアノブにかけて去る配達人を見届けてからパンをそっと取り込んだというエピソードを思い出します。
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