星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2023.07.05
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1890年

2006年にオルセー美術館を初めて訪問した時は館内の写真撮影は許可されていて、その時撮った1枚が「日本の花瓶に生けた薔薇とアネモネ」です。当時はゴッホの絵に興味はあっても若くして拳銃自殺をした不遇の画家という程度の知識しかありませんでした。

 3年前に始めたブログに訪問した美術館や好きな絵について書いているうちに集めた画集や美術館ガイドをじっくり読むようになり、ゴッホの人生についても少し理解が深くなった気持ちがします(原田マハ氏の著書の影響もあります)昨日の日記に「
医師ガシェの肖像 」の油彩の1枚がガシェ医師に寄贈され、彼の死後遺族がこの絵の他何枚かと共にフランス政府に寄付し、オルセー美術館に展示される事になった経緯について書きました。この薔薇の絵も同じ経緯でオルセー美術館に展示される事になったのかなぁと想像します。

​    
上の2枚が復元後の色だと思います。

 ところで今年シンガポールでも開催された​
「ゴッホ 没入型展覧会」で「アイリス」と「薔薇」の 4 枚の絵についてパネルが展示されていた事を思い出しました。


 説明ではニューヨークのメトロポリタン美術館所蔵の 2 枚の絵が 2015 年に 100 年振りに並べて展示され、 4 枚ある理由はゴッホが実際に 1890 年に描いた時の「絵の具」の色が時を経て変わってしまったため当時の色を再現した2枚と一緒に展示したという内容です。アイリスの紫色はより青に近い色で薔薇の赤色が消滅してしまったのと花瓶の下の色はピンクだったという詳細も書かれています。当時描いた色と現在見ている絵の色が違ってしまうというのは理屈では分かりますが、具体的に示されたのは初めてです。確かに 1996 年にメトロポリタン美術館で見て感動したアイリスは正に左下の色合いの絵で購入した絵葉書もこの通りです。

 この 2 枚の絵について検索すると 1890 5 月にサンレミの精神病院に出発する前夜に描いた 4 枚のうちの 2 枚でもう1枚のアイリスはゴッホ美術館に、もう1枚の薔薇は
ワシントン・ナショナルギャラリーに あるそうです。




  上の2枚は「ゴッホ没入型展覧会」でトリックアートのように1つの大きな花瓶が台の上に設置された場所に様々な花が生け花のように飾られるというコーナーで、そのうちの2枚の薔薇です。花瓶の色が花の色に合わせて変わっていき会場に備えられたベンチに座ってしばらく堪能していました。個人的には「ひまわり」より「アイリス」や「薔薇」の色彩に強く惹かれます。








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最終更新日  2023.07.06 13:59:11
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