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文化審議会
は,11月16日、阿蘇地方の「米塚(こめづか)」と「草千里ケ浜」の国名勝・天然記念物指定に加え、「西南戦争遺跡」(熊本市北区植木町など)を国史跡に指定するよう文部科学相に答申した。今回の答申には国史跡の「三井三池炭鉱跡 宮原坑跡 万田坑跡」(荒尾市・福岡県大牟田市)への専用鉄道敷跡などの追加も含まれる。正式決定は来年春ごろになる見込み。指定されれば県内の国史跡は38件、名勝・天然記念物は2件となる。
◆西南戦争遺跡

西南戦争遺跡は1877年に起こった戦争の激戦地、田原坂熊本市北区植木町)や砲台跡(玉東町)、官軍兵士が葬られた高月官軍墓地(玉東町)など9カ所で構成されている。明治以後の戦跡で本格的な史跡指定は初めてとなる。
◆米塚、草千里ケ浜
▼米塚

出典:阿蘇市HP
阿蘇・中岳の北西に位置する米塚は、約3千年前に形作られた丸みのある円すい形の単成火山で、基底部の直径は約380メートル、高さ約80メートル。草千里ケ浜は約3万年前の噴火でできた火口跡。凹地状の草原に二つの池が水をたたえ、周囲の尾根は火口縁にあたる。
いずれも阿蘇特有の風致景観で、27万年前に始まった阿蘇の噴火史の特徴を示すものとして重要とされた。火山が「名勝」として指定されるのは、全国で初めてである。
▼草千里ケ浜

出典:阿蘇市HP
◆三井三池炭鉱跡
福岡県大牟田市から熊本県荒尾市にかけての海や陸の地下深くには良質の石炭を含む地層が広がっている。この地域の石炭をエネルギー源として採掘し始めたのは江戸時代中ごろ、享保年間(1716~1736年)である。当時、瀬戸内地方の藩財政をうるおしたといわれる製塩業が盛んとなり、その燃料として柳川藩がこの地域の石炭に着目し、採掘・販売した記録が残っている。
出典:荒尾市HP
三井三池炭鉱跡は近代を代表する炭鉱跡で、宮原坑跡(福岡県大牟田市)と万田坑跡(荒尾市)は2000年に国史跡に指定されている。専用鉄道敷跡は、かつて両坑と三池港(大牟田市)を結び、石炭や炭鉱資材を輸送する貨物専用鉄道が走っていた。低速で安全に運べるよう勾配を抑えた設計が特徴で、昭和期には労働者の通勤電車としても使われた。
1997年の閉山と同時に大部分が廃止され現在は枕木を一部残すのみだが、三池港から石炭を出荷して外貨を獲得し近代化を果たした歴史をしのばせる貴重な史料となっている。
⇒⇒文化庁 ニュ-スリリース ⇒
「 史跡等の指定等について
」
http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/shiseki_shitei_120615.pdf
⇒⇒文化庁 ニュ-スリリース ⇒
「史跡等の指定等について」 平成24年11月16日
http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/shiseki_shitei_121116.pdf
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