全7件 (7件中 1-7件目)
1

ミネラルをやっても効かない時は。Kひつづきミネラルのはなしです。微量要素欠乏がでやすい今の時期の参考としていただければ幸いです。 ↓「作物の栽培中に マグネシウム欠乏や石灰欠乏、ホウ素欠乏がおこ ったので、それらのミネラルを補給してみたのだが事態が改善しな かった。そこで翌年の作付けでは、ミネラル欠乏の起こる前にあら かじめ予防的にミネラルを補給してみた。しかし、それでもミネラ ル欠乏がおこってしまった」などという、ご相談をうけることがあります。こういった場合に考えられるのは、このシリーズですでにご紹介した ミネラルの間の派閥争いのためと考えられます。そしてそれに加えて もうひとつ。 土のPHの影響があげられます。じつはいくつかのミネラルは土のPHが中性である7以上になると不溶化[水に溶けにくくなる]してしまうことで、結 果的に作物にされにくくなることがわかっています。そういう状況で あれば当然のことながら 予防的に使用しても作物に吸収されにくいために欠乏症状を示す という状態になってしまうこともある。ちなみに下の図は、そのよう な土のPHの影響下におけるミネラルの溶け具合をしめしたものとな ります。の のののの の とはいっても、なかなかわかりにくい図だと思われますので簡単に いえばの ● 作物に必要なミネラルの多くは PH6.5で よく効く ● 土がPH7.0以上で、不溶化してくるミネラルが増えるの といったかんじでしょうか。 実際のところ、ハウスの土の検査をいろいろな場所やいろいろな時 期に こなしてみれば、個人的には ● ミネラル不足は土がPH7.0以上の状態でおこりやすい ● むしろ成績の良いのは、PH5.5からPH6.5くらい ● 作物が小さいうちは、土のPHは、5.5くらいがよい という見方・とらえ方を しております。ということで今回は、ミネラル欠乏がおこる原因には[ミネラルの あいだの派閥争いだけではなく]作物の植えられている土のPHも影響しているものだという、おはなしでした。といことで次回は、その対策を。 ヒトの手にもやさしいのは微酸性・・・みたいな、そんな せっけん類のCMがあります。 今回のはなしも、そんなかんじでかんがえるのもよきかもし れませんね。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
Dec 26, 2017

作物の葉を しっかり・丈夫にしたいときは。お日さまの光の恵みを受け止め 光合成を盛んにしてエネルギーを作り出すためには、しっかりとした葉が必要になります。そのために 現場でおすすめしているのがMg/マグネシウムの補給です。その理由が この図。 葉緑素 → この図が葉緑素の構造なのですが、中心にしっかりと Mg/苦土があることからもわかりますよね。ということで 作物の状態が ● 葉が薄い ● 葉がうすいがゆえに、葉色が淡い ● 窒素を追肥しても、葉が薄く広がって垂れてしまう ● 日照不足で軟弱に育っているというときには、苦土[マグネシウム]と、苦土分の働きを助けるリンサン分の補給を おすすめしています。ちなみに日照不足時だけではなく、たとえばピーマンなどの果実の緑色がでないときや、お茶の葉の色が淡くてこまっているときなどには施用効果大ですよ。そして。。苦土施肥のポイントは・・植物にやさしい弱酸性の資材を使うこと。安価ではありますが、たとえば水酸化マグネシウムはPHが強アルカリであったりするのです。したがって作物の高値が予想されているいまの時期には[値段が多少高くなったとしても]植物にやさしく吸収されやすい資材のご利用をおすすめしていますよ。具体的には、マグホスやマグミタスに液肥タイプではマグショットなどという商品になりますが、葉がうすい・葉の色が淡いといった状態のときには、改善策としてぜひいちどお試しを。 ちなみに、ヘモグロビンです。動物の血液中にあり 酸素を運ぶ大切な要素でありますが、その構造式は 葉緑素の中心部にある Mg/苦土を Fe/鉄に おきかえたならば瓜二つ! っていうのもおもしろすぎ。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
Dec 19, 2017

生育不良なら、作物の状況をみてとる対策を考えよう。Kせっかく10月までの日照不足が解消しよいかんじで収穫のサイクルが まわりはじめたと思ったところでの寒波とつぎは取り遅れ早ちぎりと言った生育をおかしくする年末年始の市場・出荷場のおやすみ。そんな状況のなかでの あなたのハウス作物の様子は いかがですか。 収穫が順調ならよし、しかし樹勢がなんとなく弱っているようならば早めの対策が必要です。本日は そんなときにとる考え方のはなしと なります。 ↓「まずは土づくり。肥やしなさい・肥やしなさい。」といった 農業に対する考えがあります。いっぽう、「土を肥えさせるのは悪。土を肥やすのはもってのほか」という考えもあります。 迷いますよね。どうすればよいのでしょう。 答えは簡単。 土の原則論に頼るのではなく 植物に訊けばよいのです。たとえば トマトでは作物の生育状況からこんな健康診断ができるんですよ。 トマトの状態のののののののののののののののののの診断 葉色淡い。花小さく、着果不良。果実肥大不良。の→ 栄養不足 葉が厚く・葉色が良い。葉が立ち、受光態勢が良。→ 健全 葉色濃く葉面凸凹。鬼花増加・奇形果多。ののの→ 栄養過多このような作物の状態をみて、つぎのような対策をとります。 栄養不足の→の生長を促す対策をとる。たとえば不足した成分の追肥。 栄養過多の→の生育を抑える対策をとる。たとえば水分を押さえる。という具合です。このように一般的な農業の現場では〔土に対する原則論ではなく〕それぞれの植物の生育の状況や状態をみながら、その生育に応じた対策がとられているんですよ。いじょう、植物の生育がいまひとつである場合は、植物の状態をみて、とる対策を考えてみようというおはなしでした。 人間であっても、そうですよね、まずはそれぞれの患者さんの 様子・容態が、診察診断の主題となる。医療行為もなしのいきなり のカロリー摂取や、カロリー制限のはなしなどにはならない。 まずは個別の患者に対するお医者さまの診察・触診があり、体温 や脈・血圧などの基本的な機器をつかっての検査、そしてそのうえ での診断があります。農業やガーデニングだって同じことだとおも うのです。土壌診断をつかった生育診断の実例は こちら とこちら 。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
Dec 15, 2017

真冬のカマキリ。冬になると雲のない晴天の気象が続くために、放射冷却現象がおこり朝の最低気温が想像以上に冷え込むことの多い宮崎県の沿岸部地域。ここ1週間ほどの最低温度は 13日 14日 15日 16日 17日 18日 00度 00度 04度 06度 01度 -1度という具合に、雲が多くなる15日と16日以外は、0度付近で推移していきます。そんな真冬の宮崎での剪定中に[12月12日]捕獲したのが・・・ 秋の終わりに孵化したのであろう やや小さめのカマキリやマツムシなどのバッタ類です。そして捕獲はしなかったのですが、この場所にはほかにもカメムシ類に サツマゴキブリやアマガエルや数種のナメクジ類に カタツムリなどなどたくさんの生き物がつどっていました。そうそう、脱皮したのであろうシマヘビの脱け殻までみつけましたよ。いやあ、いま考えてもほんとにすごいにぎわいぶりでした。さて、ここでクェッションなのですが・・・・この霜が降るのがあたりまえになった12月にもなって[このようなまるで秋口にタイムスリップしたかのような]そんな小動物たちのつどってた賑やかな場所が現実にあるのですが・・・あなたはそれはどこだと思われますか?これがですね、そんな小動物たちの保養所というかシェルターというか、そんな場所が こちら。 そう。大きめの葉を持つツタがはびこった、南に面したブロック塀なんです。南側からの直射日光があたって温度を保ったブロックは、ある程度の時間まではあったかいでしょうし、おい茂ったツタの大きな葉は朝方の霜もふせいでくれるでしょうし。さらにいえば天敵である鳥たちからの目隠し効果[直角なので鳥の足場にもなりにくいし]もあるのでしょうしねー。 いやいや、ほんとに 良い場所です。 寒さがきびしい真冬に、ふっとあたたかくなるインディアンサマーになると、どこから想像以上に元気な虫の声がきこえてくることがありますが、それはきっと ここにいて越冬している虫たちの声。。と、いうことで今回は、宮崎沿岸部における小動物の避寒場所でみつけた真冬のカマキリとその仲間たちはけっこう元気だったよというおはなしでした。 ここにいるカメムシなどの農業害虫はまだいいとしても、 生命の危険もあるマダニなども越冬しているのでしょうか ら、そのあたりには気をつけたところですね、時節がら。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Dec 13, 2017

もひとついかが。桜島小みかん。前回は 鹿児島県は桜島の農産品の 世界一小さいミカンである桜島小ミカンの ご紹介でした。そして今回ご紹介するは・・・そんな 桜島小ミカンに由来したお菓子である 桜島小みかん。中身が 白餡のおまんじゅうです。 お菓子の形態も じつにそっくり なのですが、ミカンの出荷箱を模したパッケージも秀悦ですよね~。果実である桜島小みかんの出荷できる時期当然のことながら限られてきますが、このようなお菓子であれば年中製造できるわけですから、果実である桜島小みかんにとっても好都合なうれしいコラボでありますよね。といったわけで今回は 異業種交流による農産物コラボのご紹介でした。 うらやましいのは “桜島” という、ネームバリュー。 ちょっと検索かけるだけでも、無数のお菓子がヒットし ますが、知っていても びっくりするのが こちら。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Dec 11, 2017

歴史も詰まった さくらじまこみかん/桜島小蜜柑。12月の上旬に収穫期を迎える直径4センチに満たないような小さな、しかし発色の良いかわいく甘いミカン。 さくらじまこみかん/桜島小蜜柑です。かわいい女の子のイラストの描かれた箱のなかに、2段になって ぎっしりと 箱詰めされておりました。あの雄大な桜島を思い出しながら、愛でるこの小ミカンの対照的な姿はほんに可憐といったかんじなのですが・・・じつはこのミカンは ● 桜島で生産されている特産品 ● ギネスブックに認定された世界一小さいミカンという特長にくわえ ● イネも育ちにくい火山灰土壌であっても育つ ● 幾度にもわたる活火山桜島の大噴火にも耐え抜いてきた ● 毎年の台風の強風や水害にも耐えてきた ● 樹齢200年以上の大木の樹もあるといった、逆境にもめげない芯の強さも魅力的なんですね。そして箱の中に入れられている説明文にて、わたしも今回初めて知ったのですが ■ 島津義弘が文禄・慶長の役の際に朝鮮半島から持ち帰った ■ 関ヶ原の戦いの後に紀伊国から持ち帰った ■ 1603年(慶長8年)には島津忠恒が家康に献上しているといった説[不確かだともいわれているそうですが]まであるというのには、うれしい びっくり。 こうなると 大河ドラマや戦国時代ファンとしては現地にいって食してみたいと、あらためておもわずにはおられませんでした。コミカンの収穫の時期に桜島にお越しの節は、ぜひ山の展望台にて薩英戦争の展開された錦江湾を眺めながらのご試食を。そして訪れるたびにおもうのですが、・・・こういった歴史に彩られた観光資源を持つ鹿児島って、ほんとにほんとに うらやましい~です。 それにしても同じ桜島の土壌で、ギネスブックに認定された世界一 大きい大根である桜島大根も栽培されるわけですから、その桜島の風 土については農業関係者としても興味津々。。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Dec 6, 2017

サトイモ疫病の今後の動向は。宮崎県海岸部でのサトイモのマルチ+トンネル栽培に関する回としてサトイモ疫病の回の再掲載となります。 ↓『サトイモ疫病の今後の動向は。』「国内有数の産地である宮崎県内のサトイモの生産現場で収穫量の低下 を引き起こす疫病が深刻化している。全国トップを誇っていた生産量 は、2015年に前年比約4割減の1万3千トンに落ち込み、6年ぶ りに 首位から陥落。16年産も同程度の被害が見込まれている。 「このままでは産地がなくなる」。危機感を募らせる県や関係団体は、 マニュアル作成や研修会などを通し、生産現場に防除の徹底などを呼 び掛けている。」 ←4月中旬の新聞記事という記事が、県内外の一般の新聞記事のニュースとしてとりあげられた宮崎県内のサトイモ栽培。そのような産地としての一大危機に対して、3月の早植え栽培時には[サトイモ栽培時のきまりごととして] ● 連作を避け、前年の発病株の残渣を集めて焼却する ● 発病株は株元の土とともに除去して焼却するという対策がとられ、さらに その後の植えつけ前の耕種的防除法として ● 種芋の消毒をしっかりやる ● 未熟堆肥を施用しない → こんな土づくりも。 ● 排水不良畑では排水を良好にする ● 降雨、潅水時に土粒が跳ね上がらないようにマルチなどで工夫する ● 密植・過繁茂にならないように植えつけるといった、いつにもましての栽培管理をおこなって、そして芽が出揃ったこれからの5月になったわけですが・・・これからの大事な管理として大切なこと。それは ● サトイモ畑のまわりに出ている野良サトイモの撤去です。大きな群生はすぐにわかるとして、気をつけねばならないのは草むの中などの、いっけん見つけにくい小集団の野良サトイモ。ここ数年のあだの収穫時の調整時につかった場所のまわりなどは、とくに注意して見回っておきましょう。もう2週間もすれば梅雨。なんといっても疫病の原因菌である「フィトフトラ コロカシエ」は、水しぶきや強風で胞子が拡散し、感染すると葉や茎が枯らすカビですからね。このカビのもたらす病気が ● 2014年に初めて感染が確認され、翌年には県内全域に広がったという現実を見据えて、しっかりとした対策をほどこしてまいりましょう。 宮崎県のサトイモ栽培は本年の対策がどれくらいの効果をあげら れるかにかかっている・・・というおはなしでした。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
Dec 1, 2017
全7件 (7件中 1-7件目)
1