2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全5件 (5件中 1-5件目)
1
最近、お米に対するアレルギーをもつお子さんが増えています。日本人の本来の主食であるお米に、なぜアレルギーが増えているのかを考えてみました。1.現代の食生活の変化?食生活が欧米化することにより、今まであまり食べなかったもの(油脂類、糖分の多いもの、肉類、乳製品など)をたくさん体内に入れるようになりました。そのため、腸内環境の細菌バランスが変化し、善玉菌とされる乳酸菌などが少なくなり、カンジダ菌などの悪玉菌が増えていることが考えられます。カンジダ菌は米などの穀類を栄養源としており、米アレルギーを悪化させるイーストコネクションの原因となっています。このカンジダ菌に関しては、これまでの日記内に書いているので、参考にしていただけたらなと思います。秋&カンジダ(カビ)カンジダ(カビ)対策 No.1カンジダ(カビ)対策 No.2離乳期からの対策:食物アレルギーとカンジダ(カビ)2.供給安定と旨みを求めた結果?米をはじめ、多くの穀類や野菜類などは、市場供給への安定性および農家の生活の安定性を保障するために品種改良を行い、病気や悪天候になるべく強い品種を求めて改良を重ねてきました。もちろん、品種改良には、味の旨みの追求が目的であったことはいうまでもありません。その品種改良により、本来食べていた米タンパクの組成とは異なるものができ、酵素の機能が新しいタンパクにあわなくなり、消化能力が劣るようになった可能性が考えられます。これが北海道の某先生を中心とした研究グループが、米アレルギーにはゆきひかりが良いと報告している背景ではないかと思います。現代の米の主流はコシヒカリを親とした品種です。コシヒカリを先祖にもたない、つまり、それより上位の品種もしくは酒米やササニシキなどのように別系統の品種だと、米アレルギーの発症が抑えられている場合が多いそうです。これは、コシヒカリ系統は餅米のねばねばの特徴であるアミロペクチンの含有量が多くなっているそうで(餅米は100%アミロペクチン)、ゆきひかり、酒米などはアミロペクチンの含有量が低く、パサパサしている傾向が高く、アミロースの含有量が多いそうです。でも、この品種による症状改善はすべての方に効果があるわけではなく、個人差が大きいものです。それは糖質に対して体質があわない場合や、やはり、最初に書いたように、タンパクそのものがアレルゲンとなっていることが多いからです。日本人は米を主食としている分、タンパクの約20%は米から摂取していると考えられています。そのタンパクが本来の日本人の体質にあわなくなってきているので(品種改良の結果)、未消化のタンパクとして、吸収される比率が増えているのかなと考えています。これは、前回の日記で書いた大豆・小麦アレルギーが増えた要因と関連していることではないかなと思います。3.多食が原因?食物アレルギーの原因は、祖先が特定のものを多食していたことによリ発症することも考えられています。祖先といっても、遠い祖先というよりは近くの祖先が大きな影響を及ぼしていることが少なくないようです。特に、食物アレルギーのある子どもからみた親世代(私たちの世代)、祖父母の世代(私たちの父母世代)です。聞いた話によると(まだ仮説的な部分もありますが)、本来のアレルゲンの場合は、からだを鋭く突いてくるような強い症状が出て、親もしくは祖父母世代の多食が原因の場合は、周囲から包まれるようなじわじわとした症状が出るようです。この場合、多食したことによってアレルゲンとなったものを、親子2(~3)代にわたって中和するような形となり、子世代に発症することが多いそうです。日本人は弥生時代頃(最近、それ以前という説も出ていますが)から稲作が行われており、米を先祖代々食べてきた農耕民族のように考えられています。しかし、どうも庶民一般が米を主食としてたくさん食べられるようになったのは戦後の話のようで、それまでは芋類、稗や粟などの雑穀などが主食であったように思います。もちろん、上流階級の人は米をずっと食べていたかもしれませんが… そのため、本当に米をたくさん食べているのは、私たちの父母世代(私のように少し歳をとると、親世代が終戦少し前の生まれだったりしますが、若いママ・パパ達の父母世代)からではないかと思います。そして、私たち世代。もちろん、時代とともに、米の消費量が減っているようですが、多食から考えると、こういう理由も考えられるのかな?と思ったりします。さらに、2.で書いたように、昔からの品種ではなく、品種改良をしたものをたくさん口にしてきたのですから…ただ、米の消費が減り、パン食やコンビニ食がメインとなり、味覚的に変調をきたしている人が多いとされる世代が親になる頃は、また新たなアレルギーなどの問題が子世代に起きるかもしれませんが…4.農薬の問題最後は、前回の日記で書いた大豆・小麦アレルギーが増えた要因と同様に農薬の問題です。米の外側部分に残った残留農薬のため(その観点では、玄米が危険)、アレルギー症状が出ている場合も少なくないようです。米アレルギーでとても悩まれた方が減農薬米にすることにより症状が改善したことから、さらに無農薬米にすると、まったく症状が出なくなり、無農薬であれば、胚芽米であろうが、玄米であろうが、平気で食べられるようになったという話もあります。そのため、米アレルギーで悩まれている方の中には、本来の米タンパクに対する反応ではなく、こういう農薬などの化学物質に対する反応の場合もありうるということを念頭においてほしいなと思います。以上が、米アレルギーが増えてきた理由だと考えていますが、主食であるため、本当頭の痛い悩みです。そのため、米アレルギー予防をするためには、離乳初期の進め方でも書きましたが、重湯の開始を焦らず、8~10ヶ月頃で充分で、すでにアレルゲンと判明しているのであれば、1歳頃以降の開始にすると、早めの除去解除になる傾向が高いという話も聞いています。あとは家計の問題がありますが、なるべく無農薬または低農薬の米を選ぶことです。特に、授乳中のママは米を子どもと一緒に除去することは、とても辛いことです。そのため、低アレルゲン米を食べることになりますが、上記に注意をし、米の摂取量を減らし、野菜や芋類をたくさんとることで、空腹感を満たすなどが良いのかなと思います。
October 25, 2004
コメント(16)
現在、市場で販売されている小麦・大豆製品は、輸入された原料で作られたものがほとんどです。輸入品にはポストハーベストの問題があり、それが症状に大きく影響を与える場合があります。ポストハーベストとは、輸送中の害虫駆除を目的として、収穫後に農薬散布が行われることです。また、日本では許可されていない農薬が育成中の野菜類にまかれ、輸入停止措置にまで発展した問題もありました。これらの農薬に対する問題は、今後食材そのものに対するアレルギー症状よりも重要視されるのは間違いありません。現に、食材に対するアレルギーだと思って、除去生活を続けていたものの、たまたま無農薬商品を奮発して購入してみたら症状が出ず、それ以来、無農薬食品なら普通に食べられるようになった例も少なくありません。それだけ、農薬が大きく影響していることだと思います。この農薬問題はアレルギー・アトピー症状改善には重要なポイントですが、今回は大豆や小麦に対するアレルギーがなぜ増えたかという背景について考えたいと思います。大豆や小麦の品種は世界中にどのくらいあるのか、ご存知でしょうか? 私は100種類もないと思っていたのですが、なんと両方とも各2,000種類をはるかに越えているようです。そして、私たちが主に現在口にしているのは、日本古来からその土地で育ってきた伝統的な品種ではなく、海外で育成されている(海外の風土に応じた)品種がほとんどです。そのため、私たちのからだを作る細胞が、同じ小麦や大豆でも品種が異なるので、異物とみなしてしまい、アレルギーという症状で警告を与えるようです。もちろん、消化能力の問題もあります。からだ本来がもっている消化酵素は、その品種に特有なものが多く、他の品種が有する特異的なタンパクを充分に消化できていない可能性が高いため、未消化のタンパクが体内に入り、アレルギーという形で現れていることも考えられます。そのくらい、からだの細胞は精密だそうです。つまり、私たちの先祖は長い年月をかけて、その土地に暮らしやすいように風土にみあう食生活をしてきました。それが今の私たち日本人の体質となり、細胞の基本的な遺伝情報となっています。その長い年月の積み重ねにより、健康で長生きができる工夫をして営んできた結果が和食です。和食のメインは、魚介類や豆類、季節の野菜(旬のもの)、海藻類、米・雑穀・小麦などの穀類やイモ類です。自分たちの生活圏内でとれる、海の幸や山の幸の旬を尊重してきた生活です。しかし、ここ半世紀のうち、これら大豆や小麦の輸入量がどんと増え、国内産が減り、気づけばほとんど海外の品種を積極的に食べるようになっていました。食生活における多様性もその理由の1つで、洋食を食べる機会が増えました。例えば、スパゲティーですが、これは外国品種のデュラムセモリナから作られています。これを伝統的な南部小麦を用いて加工すると越がなくなります。パンも同様で、国内産にすると、どうしても普段食べるようなふかふか感がなくなり、パサパサ感が残るそうで、いずれの商品にしても、販売率が減るそうです。どうしても市場を維持するためには、海外の品種に頼らざるを得ないのが現状のようです。このように、日本の風土に適した品種しか食べていないところに、異国の風土にあった品種を多用するようになりました。そういう品種を多く口にするようになって数十年です。そのため、それらの品種を体内処理するだけの充分な能力が備わっていないのは当然であり、その処理できないものがアレルギー症状として出てくるわけで、私たちに体内処理不可能であるという警告を発しているのです。これを考えると、他品種の摂取により、上記のような問題が起こってきたのですから、遺伝子組み換えをした商品はなおさらだと思います。市場への安定供給には好都合で、経済的効果は大きいと思いますが、遺伝子を組みかえることで、その植物が有するタンパクの一次構造(アミノ酸配列)がかわります。大きく変化することもあれば、小さい変化のこともあるでしょう。いずれにせよ、私たちが本来もっている細胞が好むタンパクではないこと、また、からだにある消化酵素が、遺伝子組み換えタンパクを充分に分解できる酵素ではなくなる可能性が高いことを考えると、今私たちが食べて大丈夫でも、今後子の世代、孫の世代…になるにつれ、健康への影響は出てくる可能性は否定できないと思っています。これら海外品種および遺伝子組み換え食品の摂取が(組み換えでないという表示食品も最近多くなりましたが…)、からだの細胞とミスマッチをおこし、昔の日本人がごく普通に食べていた麦や大豆などの食品に対してまでアレルギーを増加させている原因かなと思っています。ただ、現状をいろいろ考えると、何が本来の伝統的な品種で、何が体にあうものかを考えることすら難しくなっていると私は思います。だからこそ、消化能力の限度を越えさせない「回転食」というのが重要なのかもしれません。
October 14, 2004
コメント(12)
離乳中期への移行の目安は8ヶ月頃とします。ただし、これは6ヶ月頃開始としたときの目安なので、開始月齢によりスライドをさせて下さい。中期では、2回食への移行とタンパク源の開始を行うことになります。ただし、タンパク源の開始については、お子さんの状態を把握しながら、焦らずに進めることを忘れないで下さい。<2回食の開始>2回食になったときに心配されるのが、食べる量が増えたことによる腸の負担です。それを予防するために、まずは1回食で食べていた量を半分にして、2回に分けて与えると良いと思います。その状態で1週間ほど様子を見ながら、徐々に与える量を増やしていきます。<タンパク源の開始>タンパクはアレルギー症状を野菜類より強く起こしやすいため、必ずスープからはじめます。野菜類と異なり、スープでも強く反応が出る場合が多いため、必ず、体調が良い日で、平日の午前中に与えることをおすすめします(病院の診察が受けられるように)。与え方は、アレルギー・アトピー症状が出ている場合は、週に1回から、それ以外は1-2回から開始します。2回の場合、与える間隔は必ず2日以上あけましょう。卵・乳およびこれらの製品は1歳以降の開始、大豆・大豆製品は10ヶ月以降の開始が良いと思います。もちろん、これはアレルギーがない場合で、ある場合は医師の指示に従って開始するようにして下さい。まずは、食物抗原強弱表にて、抗原性が低い白身魚、川魚でなるべく旬のものを与えるようにします。すでに、魚類が症状に関連していることがわかっている場合は、抗原性が低い肉類(ウサギ、カンガルー、鹿、馬など)を用います。どちらも鮮度は重要ですが、肉類に関しては、購入してなるべく早い時期、魚類に関しては、朝一番で近所の魚屋さんやスーパーなどで、なるべく地場産、朝獲れを選ぶと良いそうです。また、切り身よりも1匹が良いそうです(大型魚は仕方ありませんが…)。刺身を使う場合は、特に、朝一の方が鮮度が良いと思います。もちろん、お住まいの地区によっては、これらが不可能なことも多いので、生協などの宅配で、信頼のできる魚類を購入すると良いと思います。ただ、肉類も魚類も冷凍庫で長期保存しているものは避けた方が良いそうです。家庭内冷凍庫では温度が一定ではなく、ドアの開閉により温度差がでますし、なるべくなら1-2週間を目安とすると良いと思います。与え方は、スープ1さじ→スープ2さじ→離乳スプーン1さじ程度→1g→5g→10g→15g…と徐々に増やします。途中で症状が微妙かなと思ったら、次回は同量で試して下さい。また、上記の量の進め方はあくまで参考例であり、1g→2g→5g…などと少量ずつ与えることには問題ありません。★タンパク源のスープとゆでた身の作り方野菜類と同様です。2回ゆでこぼし、3回目にゆでた汁をスープとして、または身を用います。ゆでこぼすときは、あく抜きも忘れずに!身を与える場合、なるべく味付けなしで、駄目なら、ほんの少し塩を入れても良いと思います。★中期の味付け塩味なら可能となりますが、なるべく素材の味を生かすため、味付けせずに与えます。そして、食欲が落ちたとき、食べむらが出てきたときに、時々、ほんの少しの塩で味付けをしてあげると良いと思います。塩は精製塩ではなく、ミネラル塩を用いるようにして下さい。例えば、フリーページで紹介した塩などです。★野菜類・芋類・穀類初期と同様に、素材選びを進めていきます。
October 11, 2004
コメント(8)
離乳初期は先日の日記に記述した通り、野菜単品のスープから進めます。その後、裏ごしに入り、野菜の食べられる種類が増えてきたら、いよいよ穀類に入ります。穀類は重湯からとなりますが、麦類はアレルギーを引き起こしやすいので、後期(10ヶ月頃)以降がおすすめです。今日は野菜類のスープや裏ごしの作り方&穀類の進め方についてのポイントです。<野菜類のスープや裏ごしの作り方>★野菜類を充分に洗うことが重要:完全無農薬の商品を購入するのはなかなか困難なため★必ず2度湯でを行うこと:葉物なら、沸騰したお湯で軽くゆでたあと、お湯を捨てます。それにお湯をくわえ、再度軽くゆでて、お湯を捨てます。3度目にゆでたゆで汁を離乳スープとして用い、野菜は裏ごしをして与えます。根菜類なら、水からゆでて、あとは同様です。芋類はなるべく長時間水にさらしたあと、根菜類と同様にします。芋類では、ジャガイモをよく離乳初期から使いますが、痒みなど発症しやすい食品です。できれば1歳以降、早くても後期頃からの使用とし、前夜から充分に水にさらすことをおすすめします。★2度湯では月齢が高くなり、発症に関与していないと思ったものについては、徐々に回数を減らしたり、ゆでる時間を短くしてOKです。2度ゆでする理由は、あく抜きを充分にするためです。あくが発症の原因となることが多いからです。もちろん、残留微量農薬なども落ちると思います。<穀類の進め方>◎麦類・米類に陽性がない場合★野菜類や芋類が数種類食べられることがわかったら、徐々に開始することが理想です。もちろん、単なるアレルギー予防の方なら、最初にはじめても構わないと思います。★麦類・米類が擬陽性・陽性もしくは家系にそのアレルギーがある場合は、初期に穀類をはじめないことが、米類を早く食べられるようになるポイントの1つだそうです。理想は中期(8ヶ月:離乳開始約2ヶ月後)以降に重湯からはじめると良いそうです。初期は野菜と芋類で充分だそうで、それまでのぐーんと我慢する意思が重要だそうです。もちろん、米に対する陽性が強い場合は、雑穀や麦類、芋類などの代替食のみで進める場合が多いので、必ず医師の指示に従って下さい。★穀類の進め方は、アレルギーがまったくない場合には普通の米で充分だと思います。アレルギー体質の場合は、低アレルゲン米がおすすめです。米に含まれるタンパク量が少ないからです。低アレルゲン米とは、高度精白米といって、通常精米(約10%)に対し、20~30%削ったもの、もしくは低アレルゲン化処理をしてあるもの(レトルトシリーズ)、酒米、ファインライスなどの品種です。この時期の低アレルゲン米は食べる量が少ないので、レトルトが保存・コスト面で便利だと思います。穀類関連にアレルギーがないのであれば、コシヒカリを親とした品種ではない、ゆきひかり、ささにしきなどの通常精白米で良いと思います。個人的な感想は食べる量が少ない時期なので、保存・コスト面から考えると、レトルトシリーズで充分なように思います。重湯の与え方は、1さじ、2さじ…と日々与えるのですが、穀物アレルギーは遅延型で出ることが多いので、最初は2-3日に1度くらいのペースが良いのかもしれません。その期間は、主食を芋類などとの回転で行うのが理想的です。そして、症状に無縁だとわかれば、与える間隔を徐々に短くして毎日与えるようにします。ただ、毎日同じ米を与えることに疑問を感じる場合は、他の低アレルゲン米数種類と日々回転をさせるか、3日(3日連続与える)ごとに回転させると良いと思います。この場合、普通の白米への移行は、後期以降をおすすめします。移行法は、またそのときに書きます。◇野菜類◇低アレルゲン米など上記をはじめ、食物アレルギーに役立つ食品も参考にして下さい♪
October 10, 2004
コメント(6)
先日の日記に引き続き、今日は離乳準備期について書こうと思います。結論からいうと、離乳準備期は特に必要ないと考えています。これから紹介する離乳初期の進め方の第一段階が、離乳準備期に相当するからです。離乳開始は重湯からではなく、野菜スープからはじめます。それは最近穀物アレルギー(米・麦)が増えていることが理由の1つでもあります。一般の離乳本にあるように、冷蔵庫の野菜から数種類を煮込んで、スープを作る方法ではありません。先日の日記に書いたように、離乳の目的の重要ポイントの1つは「食材選び」だからです。まず、野菜単品を煮たスープ1さじから開始します。この野菜は食物抗原強弱表のランクが1-2に相当する抗原性が低いもので、なるべく旬のものをおすすめします。それをなるべく平日午前中に与えます。平日午前中に与えるのは、万が一、何かあった時に、すぐに病院に行けるからです。そのため、新しい食材はなるべく平日(診察のある日)が良いと思います。また、一般の離乳本のように、毎日同じ素材を1さじずつ増やしながら、裏ごしに進むようなこともしません。最低5種類の野菜を選び、毎日異なる野菜スープを与えるようにします。そして、6日目に最初の野菜に戻り、スープ2さじ与えるという方法をとります。その後、同様に、11日目からは最初の野菜の裏ごしに進むようにします。これを「回転食」と呼びます。これは毎日同じ食材を与えることでアレルギーの原因となる可能性があるため、新たなアレルゲンを作ることの予防というメリットがあります。回転食または食物抗原強弱表に関しては、先日の日記内で紹介した、★松延著 知らないと怖い食物アレルギー★佐守著 アトピー・増やしていこう「食べていいもの」が役に立つと思います。回転は5日回転が理想ですが、無理な場合は3-5日の間隔内の回転ならOKです。楽な方法は7種類準備して曜日ごとに野菜を決めてしまう方法です。一般的に、離乳準備期や初期に、果物(バナナ、りんごなど)がよく用いられますが、果汁や果物は少なくとも生後半年まで必要ありません。穀物アレルギー予防もしくは穀物アレルギー診断された場合(疑いも含む)は、1歳頃までは与えることを避けた方が賢明です。これらの理由は、赤ちゃんの腸内細菌叢は、生後まもなくは善玉菌が大部分を占めるそうです。外からミルク、果汁、スープ、重湯などを口にすることで、徐々に悪玉菌(カンジダ、大腸菌など)が増えていくそうです。この悪玉菌が増えすぎると、便秘気味になったり、腸粘膜が傷つけられ、未消化の食物が腸をすかすかと通る原因となります。そして、このカンジダ菌などの餌となるのは、砂糖、果糖なのです。これらの菌は穀物を餌としていますので、穀物アレルギーにも影響を与えることが知られています。これをイーストコネクションといいます(先日の日記参照)。このため、消化能力もしくはバリアーが未熟な赤ちゃんの腸をあえて傷つけたり、細菌叢を乱す原因となるような甘いものを与える必要はないのです。これは普通の赤ちゃんでもそうですから、腸の免疫系の発達が遅れているアレルギー・アトピーっ子はなおさらです。最近は大人のみならず、子どもも果物アレルギーが増えていますので、この予防を兼ねていることはいうまでもありません(花粉と果物や野菜が関連する口腔内アレルギー症候群)。この果物の記述に関連して、とても役に立つ文献はこちらです。★腸内細菌叢のバランスとアレルギー★果汁は生後半年まで与える必要がないこと初期の進め方については、また次回の機会に…<本日のまとめ>★★★ 離乳開始の目安と初期(特に準備期)のポイント ★★★1.離乳開始は生後半年以降が目安(離乳準備期も含む):理想的には7-8ヶ月以降2.離乳準備期は特に必要なし3.離乳初期(準備期):野菜スープからの開始4.スープの与え方:毎日違うものを1種類ずつ与えること(=回転食の実施:5日ごと)5.果汁は最低でも生後半年まで与えないこと(果汁・果物類は1歳頃まで特に必要なし:特にバナナ、キウイ、アボガドなど)
October 3, 2004
コメント(14)
全5件 (5件中 1-5件目)
1