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2024.11.08
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カテゴリ: I whisper


​昨夜、中学時代の同級生と会食した。

中一の冬に転校してきた男子生徒。
前の中学で番長を張っていたという噂が
事前に届いていた。

しかし!
7.3分けのさら毛、銀縁眼鏡、きちっとした身なり、
はっきりした物言いで滑舌がよく、頭脳明晰をうかがわせる…。

彼は野球部、私はソフト部。

中三の夏休み前に告白され、
夏休み終了と同時に霧消した。

次に会ったのは、28歳のときの同窓会。

その次は、彼から届いた手紙に反応した私が電話をかけて再会。
もう13年前。

店を始めてから、何度か来店してくれた。

前回は1ヵ月前。

コロナの3年間はほとんど会っていないが、
去年も3回ほど、今年も2回会っている。

住まいは関東なのだが、
ご両親が大阪なので、ご両親関連や同窓会関連で、
大阪に来るときに、「ついでに」というスタンスだが。

なぜ?

と毎回思う。

聞くと、
「縁があったんやで」
と言う。

そうなのか?

よくわからないが、彼の中ではそうなのだろう。

私は、というと……、

28歳のときに同窓会で再会し、
そのときの写真を渡すついでもあって、
二人で食事に行った。

そのときに、中三のときに何があって
ああなったのかを聞いた。

いまとなっては、よく覚えていないのだが、
それを聞いて、彼と私のよくわからない恋愛物語は
幕を閉じたのだと思った。
それがなければ、いまでも変な恋心を
引きずっていたかもしれない。

私としては、28歳で終えた話だった。

しかし、彼はいまだに「縁がある」と思っているようだ。

「次は、泊まりでゆっくりしよう」

という危険なメールが来た。

私はひとりぼっちなので、どうでもいい。

しかし、彼には妻も息子もペットもいて、
「家族」という「単位」を維持している。
誰かに知られると、穏やかでない話になる。

もちろん、この年になって、変な関係になるはずもないし、
13年前に再会してから何度も会っているが、
それらしい行為(キスです。それ以上の厄介な行為は全く除外)は
一度もない。

しかし、人はそうは思わない。

疑われることはしない、というのが私の信条。

居酒屋で2〜3時間話して終わり、というのは寂しいが、
それも致し方ない。

誓約書でも用意して、泊まりで会うか?
面倒だなぁ。

大人の社会は面倒が付きまとう。



それはそうと、
きょうは検査で病院に行った。
きょうの検査結果を来週見て、
今後の治療方針を決める、という重要な検査。

急患の検査が割り込んだので、
11:10スタートだったのが、
11:40くらいになった。

終わったのが12時過ぎ。

回転寿司とビールが無理になった。
並んで入店しても、ゆっくり味わえない。

となると、とんかつコースに変更である。

すぐに家に帰り、
Googleマップで当該のとんかつ屋を検索。

12時台、13時台、14時台、ずっと
「いつもより混んでいます」
になっている。

仕方ない。
14:30分に立ち上がった。
「混んでいたら、帰ってこよう」
15時までは、ランチ価格が適用されるが、
15時を過ぎるとディナーメニューになってしまう。

店に入ると、カウンターがガラ空き。
よかった。
一番端に座わることに。

カウンターの中から、いつもの店員さんから
「いらっしゃい」という声。
会釈して座る。

以前よくフロアにいた女性(おばちゃん。最近は、
裏の弁当売り場にいることが多いらしい)が
近づいてきて、

「ビール?」

と聞かれる。

「はい。それと、ロースカツを」


​きょうも豚汁をサービスしてもらう​

食べていると、店長さん(と私が思い込んでいる)が

「いらっしゃいませ」

とニコニコしながら真横に立って挨拶。
私も会釈。

帰るとき、
フロアのおばちゃん(おばちゃん呼ばわり、すみません)が、

お「雰囲気変わりはったよね」

と言う。

以前に比べると、ファッションが変わったのは事実。

病気前は、トレーナーかセーターに黒のスラックスが
定番だったのだが、
きょうは、病院帰りなだけに
ブラウスとロングスカート、少しフェミニン(?)な
ジャケットにハンチングだった。

ハンチングは、抜けてきた頭髪を隠すため。

私「帽子、被ってるからかな」

お「いやぁ……(言葉を選んでいる表情)、
  なんか、いい女になりはったよ」

意外な言葉。

身なりが変わると、そういう印象を持たれるのか。

別に、ファッショナブルになりたいわけではないが、
副作用のために、気を使うことがある。
体を冷やさないようにするとか、
頭髪を隠すとか、
皮膚障害を防ぐための化粧とか。

一つ新たな要素を加えると、
全てを変えないといけないこともある。

ハンチングがいい例。

夏場はキャップを被っていたが、
この季節にキャップはなぁ、と思う。
しかし、ニット帽はダメだ。
若い子ならファッションなのだが、
私くらいの歳の女がニット帽を被っていると、
絶対と言っていいくらい抗がん剤の副作用を疑われるし、
ニット帽に合う服装が難しい。

それなら、どんな帽子がいいか、
ないのだ、これが。

私は、どんな帽子でも似合う方なのだが、
室内にいても被れて、年齢的にもおかしくなく、
服装とちぐはぐにならない帽子…いまのところ、
ハンチングしかない。

しかし、ハンチングはファッション的には
かなり個性的になってしまう。
余り男性的になってはいけないし、
かといって、エレガントな装いは似合わない。
ほどほどにフェミニン的要素を加えながら、
基本はシャープなイメージにまとめないといけない。

一応、それらしい服装をしていたので、
おばちゃんには、「いい女」に見えたのだろう。

これまでが、余りにもぞんざいな装いだったということか。

げに。



私が服装に気を使う理由の一つは、怖い主治医だ。

治療が始まってから、2週間に一度は必ず会う。
そのときに、悲惨な雰囲気や
やる気のなさ、疲れた様子、うらぶれた空気を漂わせないよう
きちんとした服装にしないといけないと思ったのだ。

これまで、店で着る
汚れてもいいダークなトレーナーやセーターと
黒のスラックスという、何枚持っていても

「いつも同じ服装やな」

とお客さんから言われてしまうラインナップではいけないと
自戒して、安いけれど(もう何度も着られない。
今年限りと思うと、高価な服は買えない)、
それなりの見た目のものを幾つか購入した。

それが、これまでのファッションの傾向と違うので、
以前の私を知っている人は驚くのだろう。

それもこれも、怖い主治医に
「やる気のない患者」と思われないための
涙ぐましい努力なのだ。




何が言いたかったのか。。


昨夜会った彼と話していて、
怖い主治医に関する謎が幾つか解けた。

実は、天満のエロ男爵と話していて
疑問に思ったことを彼に話したら、
思わぬ方向で結論を出してくれた。

とんでもない笑い話ではあるが、
あすかあさってには書いてみようと思う。

なんか……とりとめのないブログになった。


ま、私もまだ生きているという話。

私の周りにも、男性がチョロチョロいる、
と認識できたという話かな。


ま、そんなところで。


               執 心





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Last updated  2024.11.09 14:57:11
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