Welcome  BASALA'S  BLOG

Welcome BASALA'S BLOG

PR

×

Calendar

Comments

ske芭沙羅 @ Re[3]:孤独の虫けら(03/27) harmonica.さんへ ご心配させてしまったよ…
harmonica. @ Re[2]:孤独の虫けら(03/27) ske芭沙羅さんへ 4月はただでさえ疲れや…
ske芭沙羅 @ Re[1]:孤独の虫けら(03/27) harmonica.さんへ 珍しく、体調がおかしく…
harmonica. @ Re:孤独の虫けら(03/27) 加齢とともに孤独に強くなりますね。 幼…

Keyword Search

▼キーワード検索

2025.08.15
XML
カテゴリ: I whisper
きょうは怖い主治医の診察があった。

14:00の予約だったが、
その前に血液検査とCT撮影があり、
血液検査は到着順であるため、
検査患者が多いときは30分以上待つこともしばしばだ。

CT検査は13:30の予約だが、
こちらは概ね時間どおりに進行する。

13:00病院到着がマストだと判断。

自宅からUber(タクシー)を使って病院に向かう。

お盆休み期間であるため、
配車量も限定されている可能性がある。
いつもよりゆとりを持って配車依頼をする。

すると
「1分で到着」
という表示。

早過ぎる。
が、多分3〜5分はかかると踏む。

靴を履いてドアに施錠し、エレベーターに向かう途中で
携帯の告知音が鳴る。
本当に1分じゃないか!

エントランスに降りたら、
女性ドライバーのタクシーが止まっていた。
タクシーの到着に間に合わなかったのは初めてだった。

お盆の時期は暇なのか。

道路も空いていて、一度信号で停車したが、
思ったより早く病院に到着。

再診機に診察券(カード)を通し、
採血場へ。
待ち患者なし。
採血が一番上手な池田さんが虫けらを待ち受ける。

池「どうぞ、お掛けください」

一番近い椅子に導く。

診察券を手渡す(本来は受付BOXに患者が投入する)。

若い女性が採血をしてくれた。

外科の外来へ。
CT検査の検査票を受け取って、放射線科へ。

まだ13:00になっていない。

『30分以上待つのか……』

と覚悟して放射線の受付へ。

受「お掛けになってお待ちください」

待ち患者は虫けら以外に一人。

早く検査してくれないかなぁ、と思っていたら、
虫けらを呼び込むアナウンス。

造影剤を使った検査なら、20分くらいはかかるのだが、
単純CT撮影だったので、すぐに終わる。

サクサク行き過ぎである。

外科外来に戻る。

14:00の予約なのに、まだ13:10にもなっていない。

いつもは満員の待合室が、きょうは閑散としている。
モニターに表示される
怖い主治医の待ち患者は2名のみ
(虫けらの番号はまだ表示されていない)。
他の診察室の待ち客は0名だ。

が、この時間はランチ休憩のはず。

少なくとも前回は、13:30の予約だったのに、
14:00まで待たされた。
多分、13:30に午後の診察再開の予定だったのが、
午前の患者が多過ぎて、押したのだと予想した。

13:20くらいに怖い主治医の声で呼び込みがあった。

男性が立ち上がる。

あれ??

お盆だから、イレギュラーな態勢になっているのか?

待合室から、診察室前の椅子に移動した。

杖をついての移動は時間がかかるので、
呼び込まれたらすぐに対応できるように
診察室の近くで待機する。

診察室前で待つのにはもう一つ理由があった。
これは虫けらの予想に基づくものであるが、
きっと当たると思っている。
怖い主治医の性格や虫けらに対する言動から、
そう思わずにいられなかったのだ。

先ほど呼び込まれた男性が診察室から出てきた。

次か?

もう一人か二人いるかもしれない
(診察室前に移動してきたとき、
まだ虫けらの受診番号はモニターに表示されていなかった)。

呼び込みの声がないまま、待機していると、
整形の担当医が前を通った。

虫「こんにちは」

担「あ、こんにちは。どうですか? 膝は」

虫「曲がってます」

担「まだ足(地面に)つけんといてな」

虫「はい。気をつけてます」

担「きょうは◯◯先生(怖い主治医)の診察?」

虫「はい。週明け、よろしくお願いします」

という会話をした。来週月曜日に診察があるのだ。

整形の担当医が姿を消して程なくして、
診察室から看護師が出てきた。
この人は、抗がん剤治療のときなどで
大変お世話になった人だ。
先方も虫けらのことを認識している。

看「いけます?」

虫「え? もう診察ですか?」

看「先生が、見てきてって」

虫「ありがとうございます。まいります」

呼び込みのアナウンスをせず、
看護師に診察室への入室を手伝えと指示してくれたのだ。

これが診察室前で待つもう一つの理由だ。
虫けらはこの展開を予想していた。
怖い主治医は、きっとこういう配慮をしてくれるだろうと。

杖をつきながら入室する。
看護師がドアを開けて、状態を保持してくれたので
大変助かった(診察室のドアは自動で閉まる。
開けてから閉まるまでの間に入室できるか微妙)。

怖い主治医は珍しく全身をこちらに向けている。
いつもはモニターに向かい、顔だけこちらを見る格好で
虫けらを出迎える。

虫「こんな情けない状態ですみません」

怖「いや、大変やな」

虫「大変です。でも、だいぶ慣れました」

怖い主治医は少し笑っている。
苦笑いか? 明るい笑顔ではない。

怖「レントゲン見たら、どんどん見えるようになってるなぁ」

虫「そうなんです。最初の画像が一番わかりにくい」

怖「手術せんで大丈夫なん?」

虫「△△先生(整形の担当医)は、しない方向で、って。
  私がそうお願いしたんですけど」

怖「そう……。まだまだ歩ける状態やないな」

虫「まだ、足つけんといてなってさっき言われました」

怖「んー」

虫「手術した方がいいですか?」

怖「どうなってるの?」

虫けら、ロングワンピースの裾をめくって膝を出す。
ケガをしていないので、きれいなのだが、
まだだいぶ腫れていて(右脚と比べないとわからないが)、
熱を持っている。

怖い主治医が虫けらの膝から足首にかけてを
じっくり見ている。

怖「どうやってこけて折ったん?」

ケガがないことを不思議に思ったようだ。

虫「転んだときは、受け身をとってケガなしだったんですが、
  自転車が落ちてきました。私の自転車は安物で
  すごく重いんです」

怖「自転車と地面に挟まれた?」

虫「多分。運悪く、身のないところを直撃したので」

怖い主治医は、会話している間も、虫けらの脚から目を離さない。
見ても、何もわからないように思うが。


ふと気づいた。
整形の担当医は、虫けらの患部を目視したことがない。
ずっとレントゲンもしくはCTの画像を見て話していた。

何の違いだろう。

怖い主治医は脚フェチかもしれない。
以前、抗がん剤の副作用の話から、脚を見せたことがあった。
やおら足首を掴まれて驚いたことを思い出した。

こんなときに何を思い出すやら。


ん?

きょうは、がんの診察だったはずだが……。

虫「今更手術を申し出ると、△△先生、びっくりするでしょうね」

怖「それは大丈夫やろ」

虫「これまでの5週間が無駄になりますが……、
  週明けの診察で、相談してみます」

これよりももう少し会話した。
整形の話をする時間があるのかと、気になっていた。
いつもは5分で診察室を出ることを心がけていた。
報酬をもたらさない患者に
時間をかけることはできない、と
病院側は思っているだろうから。

ま、きょうは30分近く早く呼び込まれているので、
少し余裕があったのかもしれない。

しかし、幾らなんでも、と、虫けらは話を切り上げた。

そこからが、本題。

血液検査の結果票を見ると、随分よい数値が並んでいる。

虫「なんか、いい結果ですね」

怖「そうやねん。数字的には悪いところはない」

虫「血液検査だけだったら、病気がないみたいですね。
  腫瘍マーカーだけは別ですけど」

少し間を置いて、

怖「もう治療をしないという考えは変わりませんか?」

真剣な表情で聞かれた。

虫「はい」

CTの画像を見ながら、現状を話してくれる。
虫けらも細かな質問をしながら理解していく。

この会話の詳しい内容は、別記したいと思う。
虫けらのがんの状況をお知らせする必要もあろうかと思うが、
ここでは割愛する。

怖「治療のためにつくったポートですが…」

(抗がん剤投与のために、右胸に設置した
『CVポート』という装置のこと)

虫「取りたいと思っています」

怖「それがあれば、点滴や、治療…それはまた
  話し合ってのことやけど、対症療法のときなんかに
  使えるよ。いちいち針刺すより楽や」

虫「そうですね。でも、もう治療的なことは必要ないので」

怖「治療ではなくて、痛み止めを入れたり、
  状態に合わせて薬剤を入れなあかんようになったら
  という意味や」

虫「死ぬときは、何もない状態になりたいなと」

怖「ポートは残らんよ。全部溶ける」

遺体を焼いたら溶けるという意味。
シビアな話になってきた。

虫「手術が嫌なのは、プレートが残るからなんですが、
  これ(ポート)は気にしてなかったです」

怖「プレートも小さいのやったら、溶けるよ」

虫「残りますよ。主人が入れたプレート、3つとも
  きちんと残ってました」

怖「脚のプレートはね…」

どうしてこの二人は、どうでもいいようなことを
深掘りしてしてしまうのか。
いつも本題とズレたところで討論しがちだ。

怖「取る?」

虫「はい。……取ってくださるのは⬜︎⬜︎先生(設置手術を
  してくれた医師。​ 虫けらは大変痛い思いをした ​)
  ですか?」

笑いながら聞いた。

怖「僕、取ろか?」

怖い主治医も笑いながら答える。
昨年の手術のときのやり取りを覚えているようだ ​。
虫けらは顔の前で手を合わせ、拝む格好をする。

虫「お忙しいと思いますが、できれば」

怖「忙しい言うても、ここでも取れるぐらいのもんや」

ここ、というのは診察室にある触診や簡単な処置をするための
ベッドである。
設置手術は手術室でやってもらった。

虫「そんなに簡単なんですか? お願いできます?」

怖「来週でもいい?」

撤去日が決まった。
ポートを取るときは、怖い主治医にお願いしたいと
ずっと思っていた。
設置手術をしてもらえなかったので、
せめて撤去は…と。

ポートを撤去する話は、近いうちにしなければならないと
思っていた。
忙しい部長先生につまらぬお願いをすることは
大変ためらわれたのだが、
怖い主治医の方から振ってくれたこと、
しかも、自分がしてやろうと言ってくれたことに
心から安堵した。

しかし!!!


きょうは、驚愕の話をされてしまった。

ここに書くには事態が大き過ぎるので、
それだけをテーマに書きたいと思う。

がんの現状報告と驚愕の話。


きょうの診察室では、
どんなことでも平気な顔をしている虫けらの表情が
人生で初めてと言えるほど変化しただろうと思う。

顔を手で覆ってしまう場面もあった。

言葉をなくす場面もあった。

しばし固まって、怖い主治医の顔をじっと見つめる場面もあった。

しかし、怖い主治医はその都度目をそらさず、
虫けらを見つめながら言葉をかけてくれた。

こんなに包容力のある人だと思ったことはなかった。

ひと月前の病室での出来事は、
もしかしたらきょうの診察室のことを想定した
行動だったのかもしれない。

診察が終わって診察室を出るときも、
看護師に先導されて杖を使いながら出て行く虫けらを
怖い主治医はずっと見守ってくれた。
外に出て振り返った虫けらは、
まだ怖い主治医がこちらを向いて
心配そうな視線を送っているのを確認した。


虫けらは、
そうそう簡単に動揺する人間ではない。

幼少の頃から、突拍子もない経験を数多くしてきた虫けらは、
感情を表に出さないことが身についているし、
長い間そうしてきたことで、
感情そのものが鈍感になっているのも事実だ。

しかし、きょうの診察室では大変動揺した。

自宅に戻ってからも、呆然とするしかなかった。


朝から何も食べていなかったので、
稲庭うどんをざるにして食べたが、
全く味がしなかった。

その後YouTubeを見たのだが、内容が全く頭に入らなかった。


これではいけない。

きちんと体勢を立て直して、
後の時間を逆算して必要な行動をすることが
最も重要なことだ。


これを書いたら、少し落ち着いた。


あすは、出会って15年以上になる、ブログ仲間が
自宅にやってきてくれる。
ビール好きの人なので、楽しい時間が過ごせるだろう。

その翌日は、小学生のときからの親友が来訪する。
看護師の彼女には、病気のことを詳しく告げている。
その続きを話すことになるだろうが、
無駄な心配をすることなく、的確なアドバイスを
してくれるだろう。

そんな予定があってよかった。


今夜は眠れそうにない。

考えても仕方ないが、考えてしまう夜になるのは間違いない。


無駄な時間はもうない。
建設的な時間にしよう。

……絶対無理……。


                 無 常





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.08.23 04:44:46
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: