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2007年06月05日
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少しは、それらしくしようか・・・と思います。

立原道造 は、

25年ぐらい前の「月刊 太陽」という雑誌の「手紙特集」ではじめて知りました。

日本の文学史、スポーツ史などに残る著名な作家やアスリートたちが、
「自己」を綴った生の手紙の特集です。
◎東京オリンピックのマラソン銅メダリスト 円谷幸吉 の「遺書」
 http://www004.upp.so-net.ne.jp/kuhiwo/dazai/tsumuraya.html
 (これには、便箋の上の方が円谷本人の血が付いています。)
◎太宰治が、川端康成に宛てた「芥川賞を俺にくれ!」という直訴状
 (これは、当時発見されたもので、新聞紙上でも話題でした。)
・・・などなど、他にも、何人かの著名人の「手紙」「日記」などが掲載されていました。

そんな中で、「立原道造」が「水戸部アサイ」に宛てた恋文が数点掲載されていました。
道造の独特な言葉遣いや、感性が気に入って
古本屋で、箱入りの全集を買いました。

http://www.city.koga.ibaraki.jp/bungaku/tushin/9908.htm
(水戸部アサイに関しては、↑↑↑ここ参照して下さい。)

ソナチネ・・という14行詩も新鮮でした。
(ヴィヴァルディの「四季」も14行詩が付されていたと思います。)

当時のお気に入りがこれです。↓↓↓


「優しき歌 I」 立原道造


浅き春に寄せて


今は 二月 たつたそれだけ

あたりには もう春がきこえてゐる

だけれども たつたそれだけ

昔むかしの 約束はもうのこらない


今は 二月 たつた一度だけ

夢のなかに ささやいて ひとはゐない

だけれども たつた一度だけ

そのひとは 私のために ほほゑんだ


さう! 花は またひらくであらう

さうして鳥は かはらずに啼いて

人びとは春のなかに笑みかはすであらう


今は 二月 雪に面(おも)につづいた

私の みだれた足跡……それだけ

たつたそれだけ――私には……



この頃、いろいろと詩人を発掘していたら、
必然的に・・中原中也にも行き当たりまして、人並みに読みました。
お気に入りは、「湖上」です。


在りし日の歌 中原中也

湖 上

ポツカリ月が出ましたら、

舟を浮べて出掛けませう。

波はヒタヒタ打つでせう、

風も少しはあるでせう。


沖に出たらば暗いでせう、

櫂から滴垂(したゝ)る水の音は

昵懇(ちか)しいものに聞えませう、

――あなたの言葉の杜切れ間を。


月は聽き耳立てるでせう、

すこしは降りても來るでせう、

われら接唇(くちづけ)する時に

月は頭上にあるでせう。


あなたはなほも、語るでせう、

よしないことや拗言(すねごと)や、

洩らさず私は聽くでせう、

――けれど漕ぐ手はやめないで。


ポツカリ月が出ましたら、

舟を浮べて出掛けませう、

波はヒタヒタ打つでせう、

風も少しはあるでせう。





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最終更新日  2007年06月05日 17時56分30秒
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